〈問題演習部門〉経営・労務の負担を軽くしながら生徒の成績を着実に上げる|eトレ【EXPO】

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、あらゆる産業でアナログからデジタルへの転換、サービスのあり方・働き方の見直しが迫られています。教育業界においても、少子化、採用難、地域格差、そして、新型コロナウイルス感染拡大と社会課題が広がる中で、未来の教育のあり方・先生の新しい働き方の模索が加速しています。

Studyplus for Schoolでは、教育(Education)とデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation※略称DX)をかけあわせた「EDX」を標語に、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に挑戦する教育事業者を広く発信する取り組みを行っています。

そして、この度、未来の教育のあり方・先生の新しい働き方を語る上で外せない、デジタル教材のオンライン展示会を開催することになりました。

今回は、小学生・中学生・高校生を対象とした問題演習教材eトレを開発する、エルソフト株式会社の佐伯様にお話いただいた内容をご紹介します。

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生徒が理解できないまま進むことを防ぐ

佐伯:eトレを開発している、エルソフト株式会社の佐伯です。今日は、「eトレで描く新しい塾の在り方」というテーマでお話させていただきます。

今回ご紹介するのは、eトレと3月にリリースしたばかりのeトレLinkの2つです。eトレを使うことで、教室ではeトレの豊富なプリントで演習量を確保することができ、eトレLinkを使うことで、教室と密に連携した家庭学習を実現することができます。

そしてStudyplus for Schoolを使って、情報の集約と可視化、生徒のモチベーションアップを行うという形を、新しい学習塾の在り方として提案いたします。

まずは、eトレについてご紹介します。eトレは、リリースから20年が経ち、導入実績は全国7,000教室以上、集団の中で個別に演習ができる学習システムです。

特徴としては4つあり、1つ目は、たくさんの演習量を確保できることです。eトレには、18万ページ、約100万題の問題が収録されています。小学、中学ユニットには主要5科目が、高校ユニットには英語・数学・物理・化学・生物・地学・日本史・世界史・地理・政治経済・倫理・現代社会・古文・漢文があります。

基礎から応用、入試レベルなど様々なレベルの問題が収録されており、どんな生徒のニーズにも対応できます。高校ユニットには無料の解説映像もついており、自立型学習のサポートが可能です。検定対策として、英検、漢検、数検も用意しています。

これだけ多くの問題が入っているため、それらをどう使うかが重要です。そこで、私たちが大切にしているのが、スモールステップのプリントです。

生徒は、各単元の最初に、ラーニングという解説のプリントから取り組みます。次に、その内容を問題形式にしたステップという問題を解きます。これに合格することで次のステップに進むことができ、不合格であれば類題であるリトライが出されます。このように各プリントで合否判定が出るので、分かったつもりで先に進むことはありません。また、最後には、単元全体のまとめとなるチェックプリントを行います。ここでも合否判定があるので、どこまでできていて、どの問題が怪しいか確認することができます。

これらのプリントは、10分程度で解けるボリュームになっています。生徒の負担なく取り組める分量です。また、合否判定のようなゲーム感覚の要素が、生徒が飽きずに取り組めるポイントのひとつです。

ハイレベルな応用問題や、定期テスト対策のプリントも準備しており、生徒の状況や時期に合わせた指導ができます。

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こちらは、ユーザーからも人気が高いラーニングプリントです。ステッププリントで間違えた箇所を先生が教えてあげることもできますが、それでは生徒自身で勉強する力がなかなか養えません。そのため、間違えても先生がすぐにフォローするのではなく、まずはこのラーニングプリントに戻って確認してもらいます。ラーニングプリントがあることで、より生徒自身の力で考えやすくなっています。

学年・科目を問わず多くの生徒を一度に見ることができる

2つ目の特徴は、一人ひとりの進捗管理ができ、集団での個別演習ができることです。eトレでは、自立型学習+個別指導というスタイルを実現することができます。というのも、教室にはパソコンとプリンターを1台用意すれば、チューターが1人で複数の生徒を見ることができるからです。

生徒の学年や科目がバラバラでも問題がなく、例えば、算数を勉強する小学4年生と、日本史を勉強する高校2年生を同じ教室で指導することができます。

生徒は主にラーニングプリントで学ぶため、先生が付きっきりで指導する必要もありません。そのため、一般の個別指導に比べて、先生1人で対応できる生徒の数が増やせます。

また、教えすぎない指導ができる点も、eトレの大きな魅力です。教えすぎない分、コミュニケーションが増えます。生徒が自分で勉強し、問題を解き終わったら先生のところに持っていき、先生が得点入力をします。その時に、「すごいね」の声掛けでモチベーションアップを図るなど、生徒とタッチポイントをどんどん増やせます。

効率的なカリキュラム作成と保護者への簡単な情報共有が実現

3つ目の特徴は、簡単にカリキュラム作成ができることです。学習計画機能では、生徒の学力や目的に合わせ、オーダーメイドのカリキュラムを簡単に作れます。例えば、定期テスト対策コースや弱点克服コースなどを作ったり、「先生からの挑戦状」といったような、生徒のやる気を引き出すようなネーミングのものを作ったりすることで、生徒の意欲を高めるのに役立ちます。

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そして、4つ目の特徴は、生徒や保護者への成績のフィードバックが簡単にできることです。点数を入力していくことで、生徒の成績情報をeトレに記憶していきます。先月何枚のプリントを解いたか、それぞれの理解度はどの程度かなど、一覧やグラフで表示されます。

これを保護者に共有することで、「うちの子はここが得意」「ここは苦手」ということを理解していただくことができます。また、「苦手部分を克服するためにコースを作ったから一緒に頑張ろう」など、目標設計に活用できることもメリットの1つです。

学力・経営・労務面と多角的なメリットが生まれる

eトレの活用には、学力面・経営面・労務面の3つの側面でメリットが存在します。学力面のメリットとは、演習結果が出やすい「わんこそば形式」です。これは、プリントを1枚解いたらまた新しいプリントが出て、1コマ60分の授業で5~6枚のプリントを解くことを指しています。わんこそばは、最後に振り返ると随分たくさん食べたことに気づくものです。これと同じように、スモールステップでプリントを次々解いてもらいながら、最後に「気づいたら、こんなにやっていた」と実感することができます。

経営面でのメリットは、人件費の削減を実現できることです。学年と科目が混在する集団に対して、個別演習ができるため、少人数の先生でも多人数の生徒に対応することが可能です。

また、学習計画機能を使ってオプションコースを作ることも可能です。定期テスト対策や弱点克服コースを作り、通常の授業とは別料金として設定することで、収益化に貢献できます。

労務面でのメリットは、授業準備、生徒管理の負担を軽減できることです。eトレは、どの生徒がどこまでやったかをすべて記憶しているため、起動さえすればすぐに学習を始めることができます。

また、受講データもどんどん蓄積されるため、生徒の成績管理も楽になりますし、ラーニングプリントを活用することで、自立型学習の習慣をつけやすいのもメリットです。

そのため、eトレを使っていただくことで、本当に必要な指導やコーチングに、時間を割くことができるようになります。

生徒の家庭学習までフォローできるeトレLink

ここからは、eトレLinkについてご説明します。eトレLinkには、3つの役割があります。1つ目は、先生主導で効果的な家庭学習が提供できることです。家庭学習が生徒任せにならず、先生が勉強させたい箇所を学んでもらうことができます。また、学習計画や授業の復習を自動配信することで、先生の手間なく効率的・効果的な宿題を出すことも可能です。

2つ目は、教室と同じeトレプリントで家庭学習できることです。生徒は、塾で勉強したプリントの続きをそのまま家で勉強できるため、学習の質が向上しますし、塾にいる時間だけでは補いきれない量を簡単に補完することできます。

3つ目は、成績を一元管理できることです。eトレLinkでの学習状況は、教室のeトレに集約されます。教室で生徒の家庭学習を管理できるため、本来目の届かない部分まで把握しやすくなります。

eトレとeトレLinkを連携させることで、教室では足りない演習量を補完し、家庭学習の状況を可視化し、保護者に的確なフィードバックを行え、教室の演習と同程度の質のオンライン指導を実現できます。

部活が忙しく、なかなか塾に来られない生徒は多いものですが、そういった生徒の家庭学習までフォローできるため、保護者からの「しっかりと見てくれている」という評価にもつながります。

Studyplus for Schoolとの連携で生徒とのコミュニケーションが充実

また、Studyplus for Schoolと連携することで、より効率的に指導ができるようになります。特徴としては、3つあり、1つ目は、タイムライン機能で生徒とのタッチポイントを増やせることです。生徒一人ひとりがいつ、何を学習したかの情報をチェックすることができるようになります。塾と家でやった勉強がそれぞれ表示されるので、それらに対して「いいね」をしたり、コメントを残したりすることで、生徒と簡単にコミュニケーションをとる機会を増やすことができます。

生徒とのタッチポイントをオンライン上で増やすことは、モチベーション維持にとても大切です。特に、家庭学習へのリアクションは効果的です。

2つ目のメリットは、eトレの学習計画を生徒のアプリと連携させることで家庭学習の進捗管理ができることです。eトレで作った計画をStudyplus for Schoolでスケジュール管理できるため、計画を達成するために必要な1日ごとのスケジューリングを生徒が自分でできるようになります。スケジュール管理は、社会人になった時に絶対に必要となるスキルなので、早いうちに身につけることができます。

3つ目のメリットは、学習量の報告がワンクリックで簡単に、LINEで保護者に送れることです。教室での勉強と家庭での勉強を分けて表示するため、子供がどこでどれくらい頑張っているかを知ってもらうことができます。

ここで、実際に「eトレ」を導入している誠亘会の浅見先生にお話を伺ってきましたので、ご紹介させていただきます。

先生はeトレを使った学習の伴走者として役割を果たす

浅見:誠亘会の浅見です。私からは、eトレの活用方法や効果についてお話します。

当塾では、集団指導でも個を大切にしています。そのため、70分授業のベースアップ演習というeトレを使った演習授業を毎週土曜日に2コマ設定しており、生徒には必ず受講してもらっています。ここでは、事前に生徒の学習状況や志向に合わせた学習計画を作成した内容に基づいた問題演習に取り組んでもらいます。

演習後の生徒の様子を見ると、演習量の多さから疲労感はあるようですが、やりきった達成感を感じることができているようです。
これまでを振り返った時に「ここまで問題演習に取り組むことができたのか」ということに気づき、生徒の自信につながっています。自分が今までやったことのないような量・時間・難易度の問題にチャレンジしていくことで、しっかりと達成感を味わわせることは、普段の授業ではなかなかできません。

講義中心で進めると、多少の問題演習はしますが、これだけの演習量をこなすのは難しいものです。しかしeトレを使うことで、週に1回は必ず演習の時間を設けられます。これなら生徒もペースを作りやすく、目標設定も容易になります。

eトレ活用で成績UP。志望校にも無事合格

入塾説明会でも、ベースアップ演習について説明しますが、口頭説明だけでは分かりにくいため、実際の勉強風景の動画を見てもらっています。生徒が黙々と勉強している映像を見て、保護者はかなり驚かれます。

「うちの子はこんな風にやれるか、心配です」とおっしゃる方もいますが、みんな同じような空気感でやっていくことで慣れ、だんだんとできるようになるものです。また、eトレは、スモールステップでの演習となっているため、淡々とこなすだけではなく、定期的に達成感が得られるため続けやすいです。

当塾では、都立高校にチャレンジした生徒が3人いますが、全員合格しました。特に、ある生徒は、追い込み時期にeトレを上手く活用し、理科・社会の成績をぐっと伸ばしました。この生徒は、ずっと理科・社会が苦手で、学校の成績も芳しくない状態でした。また、数学や英語も50点前後だったのですが、土曜日のベースアップ演習が彼女のペースメーカーとなり、順調に成績UPすることができました。

もちろん、eトレ以外にも勉強に取り組みましたが、eトレのプリント学習を中心に、まずは数学・英語を伸ばして自信を持たせ、夏以降特に理科・社会の演習量を増やました。そして、入試直前期には、eトレの高校入試対応の単元を活用し、実践演習に励みました。その結果、無事に志望校に合格することができました。

初めは、過去問を解いても30点くらいで、学校の定期試験も40点前後を取っていたのですが、eトレのおかげで志望校に合格させることができたと実感しています。

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ベースアップ演習を全員必須にしている理由は、多くの演習に取り組んでいく中で、生徒は成長できると感じているからです。また、「目標達成するには、これだけのことが必要なんだ」と生徒に理解してもらう役割も果たしています。

演習量は、かなりの量ではありますが、実際に効果があり、前述の志望校合格以外にも、定期試験の点が上がったという声もたくさんいただいています。

私は成績を上げることこそが塾の使命だと思い、生徒を指導しています。今、その目的が達成されている実感があり、eトレを使ってよかったと感じています。

佐伯:eトレ、eトレLink、そしてStudyplus for Schoolを連携することで、さまざまな効果が生まれます。これらを掛け合わせた新しい塾の形というものをイメージしてもらえれば幸いです。


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