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自立型塾を成功に導くコツは、講師からの積極的なコミュニケーション。6年自立型を極めた塾のスタプラ活用法とは?Customer Story#24|予備校Eureka

Studyplus for Schoolを導入いただいた先生方に、お話を伺うコーナー。今回は札幌市にある進学予備校Eurekaさんの鈴木先生にお話を伺います。自立型の塾をスタートしてから6年、先生はある3つのことに気づいたそうです。

どのようにして塾を運営しているのか、そしてこれからのEurekaをどんな風に発展していきたいのか、その将来展望についても教えていただきました。

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―はじめに、塾の特徴について教えていただけますか?
進学予備校Eurekaには、3つの特徴があります。まず一つが、「自己マネジメント」。大学受験の基本は自分自身との戦いですので、どうやって合格に至るのかを考えていく必要があります。そのサポートを、面談という形で行っています。

二つ目が、「効率性」。やみくもに勉強時間を伸ばすだけでは、点数は伸びません。一人一人の学習状況や志望校などにあわせて、最短ルートを提案しています。

三つめが、「戦略」。勉強もスポーツと同じで、相手を知ることが大切です。そのうえで自分の強みを伸ばして、弱みをカバーしていきます。

―塾を立ち上げるまではどういった経緯があったのでしょうか?
大学時代から、私の師匠にあたる人のブレーンとして塾の手伝いをしていました。そこで参考書を色々と見たり、事務作業をしたりしていたんです。大学院を修了したあと、26歳から29歳まで共同経営という形で塾を運営しました。

この経験で、指導力が身についたと思います。そして33歳になったとき、もう一回自分でやってみようと思ったんです。

―最初は小中学生向けからスタートされたんですよね。
はい、高校生は募集していませんでした。いずれ募集したいとは思っていたのですが、中学生をメインにした方が生徒が集めやすいのと、はじめは資金的余裕もなかったので、小中学生向けの塾としてスタートしました。

―その後、どんな変化があったんですか。
だんだんと高校生も増えて、大学受験を控える子が増えたり、浪人生が通っていたりしました。いつか予備校にしようと思っていたこともあったので、移転のタイミングで変えようと考えていたんです。

以前の場所は中学生が来やすい一方、高校生にとっては交通の便が良くりませんでした。そこから、より通いやすい今の場所に移転して、予備校へと変えていきました。前の場所からもあまり離れていないので、それまで通っていた生徒の負担にもなりません。

―どうして高校生メインに変えていこうと思ったのでしょうか?
もともとそうしたかったのと、あとは中学生の募集は競争が激しいからです。少子化の影響もあり、10年後、20年後をみすえたときに、中学生をターゲットとした塾で生き残ることは私の力ではできないと思いました。

10人、15人くらいの規模感ならできるかもしれませんが。やはりやりたいことをやろうというのが一番ですね。

―規模感を抑えて、少ない人数でやっていくのが理想ということでしょうか?
はい。大手さんよりもフットワークを軽くして、そこを強みに少数精鋭でやっていきたいと思っています。現状として中三から高一への継続率は6~7割と高いんです。続けてくれる子が比較的多いので順々にシフトしようかなと思っています。

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―Eurekaさんは、なぜ自立型の塾として始められたんですか?
私一人しかいない状態で始めたので、集団授業や個別指導は難しいと思ったんです。そこをカバーしようと、自立型で映像を使うことに決めました。

―確かに、自立型は人数の少なさをカバーできますよね。現在、指導のなかで何か気を付けているポイントはありますか?
勉強量は確実に確保したいと思っています。集団授業のアルバイト講師をしていた頃、生徒にアンケートをした結果、授業満足度はかなり高かったんです。ただ、予想より成績が上がらなくて。復習、つまり演習量の大切さは感じていましたね。

だから、まずは量で勝負しようと思い、生徒にたくさんこなしてもらったんです。そうしたら中上位層の子たちを中心にうまくいきました。もう一つ重視したのが、確認テストです。

―なぜ確認テストを大切にしたんですか?
当時、東進さんが伸びていたのですが、それは確認テストを活用して成績を上げているからだと聞いていました。だから、自分の塾でも確認テストの部分さえきちんとやっていれば生徒の成績を伸ばせるだろうと思いました。

アートボード – 3

―現在、どういったシフトを組んでいるのですか?
だいたい、私と大学生が一人、二人入って、質問を受けたりしています。生徒は学校の課題を進めつつ、プラスアルファでやっていく形です。生徒によって違いますが、例えば学校の問題集は難しすぎるし問題も多すぎるから、とりあえずこちらの参考書をやろうと順番を入れ替えたりしています。生徒の負担にならない範囲で付け足しているイメージですね。

基本的に札幌市内の高校では、学校でやることをきちんとやっていけば北大に受かるようになっているんです。ただ、そこにずれが生じることもあるので、フォローしています。

―勉強のプランニングは大学生も担当されているんですか?
私からもアドバイスをしますが、できる場合にはやってもらっています。担当の生徒を決めるのではなく、任せられるものを任せている形です。

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―自立型の塾として、6年間やられてきたことを振り返っていかがですか。
振り返って思うことは、三つあります。一つ目は、「自立型は見栄えが悪い」ということです。保護者からすると、自習させているだけなのではないかと言われがちなんです。それに、生徒自身も自習しているだけと思ってしまいかねません。

―自立と自習の違いを分かってもらえないんですね。
そうです。生徒や保護者差の方のなかでは「これをやると成績が上がるよ」と教えてもらって、それで成績が上がるというイメージが出来上がっているんです。ただ、今はもうそういう時代ではないんですよ。

すごい先生がいて、その人についていけば大丈夫なんて話はありません。生徒自身が頑張って、成績を上げて、手ごたえを感じてもらうのが一番いいんです。こう話すと「家でできるじゃないですか」と言われますが、実際にそれはできません。

―次に、二つ目について教えてください。
二つ目は、コミュニケーションが重要だということです。きちんとコミュニケーションがとれるように、こちらから機会を作っていかなくてはだめだなと思っています。

―先生側からの働きかけが重要なんですね。三つ目はなんでしょうか?
三つめは、できるふりをする生徒を見抜く必要があるということです。特に多いのが、真面目にコツコツやってくれている女子生徒がテストをしてみると、できないというパターン。

過去問を解いて、確認テストもクリアしたはずなのに、いざテストを受けると点数が取れないんです。

―なぜそうした事態になってしまうのでしょうか?
そういう子はみんな自分なりに頑張ってきたやり方があるので、それをうまく変えられないんです。覚えた通りのやり方以外で解かなければいけない問題があると、そこで点数が取れないんですね。つまり、柔軟性がないんです。

しかも、きちんと真面目にやってくれているし、自分なりのやり方で点数をとれることもあるのでこちらも注意しにくいということもあります。

―3つの感想を伺いましたが、自立型学習の一番の特徴は何だと思いますか?
自立学習というのは、自分のストーリーを作っていくことだと思います。これは大学受験だけでなく、今後の人生にも役立つと生徒に話しているんです。

―具体的にはどんなお話をされているんですか?
例えば高校から大学時代にかけて、勉強した記録をつけたとします。そうすると、就活の時期に自分が過去数年でどのくらい勉強したかが明確になりますよね。この話は、面接でビジネスマンに響くはずです。

この時、数字だけで語るのではなくストーリーとして語れる方がいいんだと話しています。自分はどれだけ努力をして、その努力がどんな結果につながったのか。これを話せれば「これこそが自分だ」と言えますし、同時に自己分析にもなります。

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―開塾の頃と現在を比べて、何か変わったことはありますか。
初めの頃は実験的に色々なものに手を出してみようと思っていて、映像授業のAssistやウィングネットを利用していました。ただ、紙ベースでやる方があっていると思えてきたので今は以前ほど使っていません。

生徒を指導するときには期限を意識して、「いつまでにこれをやる」というのを明確にしていきたいと考えています。そこでStudyplus for Schoolのプランニング機能をもうちょっと使いこなしたいと思っているんです。

―計画を練るのにプランニング機能を利用してくださっているということですね。
そうです。ただ、まだどう使うか迷っている段階ではあります。というのも、生徒を自由に走らせる方がいい場合もあるじゃないですか。一つの枠に全員を当てはめるのは難しいと思うし、ある程度の学力がある子たちは自分でできることも多い。

だから生徒の困ったことをくみ取ってあげて、次にどうすればいいか相談してくれた時に、大枠を作ってあげるくらいがちょうどいいのではないかと考えています。

―おっしゃる通り、生徒に合わせて個別に対応していく必要がありますね。
はい。距離感が近い方がいいという生徒もいれば、べったりされるのは嫌だという生徒もいます。ただ、全体的には決めすぎずある程度の自由があった方がいいだろうとは思っていますね。
 
―プランニング以外の他の機能はどんな風にお使いいただいていますか?
データを確認して、保護者の方に送ったりしています。自分の勉強時間を数字で見られるのはいいですね、面談もしやすいです。自分で勉強していても、こんなにやっているんだと思えます。

それから、出している大学別の合格者の学習データも見ています。資料として生徒たちに配ったのですが、合格者の年の平均勉強時間が1800~1900時間というこを知ってびっくりしていましたね。やはり、平均学習時間は目安になりますね。

―生徒の人数をある程度しぼっていくと、面談もしやすくなりますよね。
そうですね。絶対に週一回はやろうと思っていましたが、学校の行事やイベントでリズムが崩れることもあります。ただ、時間の長短はありつつもなるべく週一ペースは守っていますね。そこで状況を聞くというのは、指導に欠かせないです。

アートボード – 6

―Eurekaさんがこれから実現していきたいことを教えてください。
最近はおしゃれな自習室も増えてきましたが、もっと勉強自体をクールなものととらえてもらいたいと思っています。勉強というのは学生時代だけれはなく、社会人になっても続くものです。だからやらされ感を出すのではなく、作戦を練りながら意欲的にやっていくものにしたいと思っています。

―たしかに、大人になっても勉強は必要ですね。
こういう話をするとPDCAサイクルの話になりますが、実は私はあまりこれが好きではないんです。プラン自体が想定の範囲内になることが多く、新しい発想やアイディアも生まれにくくなると思います。

ガッチリプランを作るというよりは、生徒にはどうしたいのかを聞いて、そこから考えていくようにしています。テストで何点取るということも重要ですが、その他の要素も大切にしたいです。

―PDCAサイクルにとらわれすぎずに、幅を持ってやっていくということですね。具体的に、こういうことをやっていきたいと考えていらっしゃることは何かありますか?
これからは、高校生、大学生、社会人に向けて何かやっていきたいと思っています。大学生に関しては、塾のOBOGの子たちに田舎に行って子供たちを相手にする経験を積んだり、プレゼンの経験をしたりしてもらえれば。

それに、コミュニティを持っているかどうかはビジネスをしていくうえで一番大事な部分かなと思っています。大学生や社会人ともかかわれるコミュニティを作れれば、何かあったときに振ることができるはずです。

―世代を超えたコミュニティ形成をしていくんですね。
そうやって20年、30年とやっていきたいです。将来的に、コンサルの仕事は年齢が上がってもできると思います。

―本日は貴重なお話、ありがとうございました!




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