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本来は大学受験をしなかったはずの生徒と保護者が安心して通塾できる仕組みを構築|エスビジョン

Studyplus for Schoolを導入いただいた先生方に、お話を伺うコーナー。今回ご登場いただくのは、エスビジョンの大原さん、柏木さん。和歌山の”老舗”の塾「GES」をはじめ、「Academy Campus」「J-CAMPUS」と色々な形態の塾を運営しています。

エスビジョンさんがどうやって生まれ、現在に至るのか。そして、Studyplus for Schoolの導入のきっかけは何だったのか、伺います。

集団と個別の併用でトップ層と中間層の生徒に対応

―エスビジョンの成り立ちについて教えてください。
エスビジョンの創業は、1976年8月1日。代表が自宅の2階で12名の生徒を相手に、GESという塾を始めました。のちに高校生向けのAcademy Campusもできて、この2つを主流として20年近く続けました。

そして時代の流れにあわせてJ-CAMPUSという個別指導も始め、そこからは「GES:中学受験・高校受験」「Academy Campus:大学受験」「J-CAMPUS:個別指導」の3つを柱にしています。

今年で43年目を迎えましたが、和歌山ではGESという名前で知っていただいている方が多く老舗という立ち位置だと思います。

―時代の流れに合わせたということですが、J-CAMPUSはどのように始まったのですか?
個別指導が世に広まっていった時に、あえて1対多のクラス授業をやる塾も増えていました。和歌山でも塾を作るとすれば1対多の授業が主流でした。

でも、「一人の先生がそんなにたくさんの生徒を見れるはずがない」「結局は成績が上位の子しかついていけない」という、集団授業を否定する個人塾も多くでてくるようになって。だからうちもクラス授業をしっかりやりながら、個別も持っておこうとなりました。

―当時、抱えていた課題はありましたか?
GESでは県立高校のトップ桐蔭・向陽高校を目指す生徒に向けて授業をしています(音声から対応)。だからいわゆる中間層の生徒さんに通っていただけるか悩んでいました。しかも集団についていけない生徒が多いのではないかという心配もあったため、そこをどうカバーするかを考えた結論として、GESとは別にJ-CAMPUSという形で個人指導を始めたんです。

GESは桐蔭・向陽という公立トップ校に強いので、そこに合格するにはクラス授業でここのレベルまでやっていかないといけないという考えが定着していました。ただ中間層の生徒たちは得点や実力を見て、個で対応するような指導の形を持とうとしたんです。

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それに加えて、うちは集団指導のGESが一番有名な形態ですので、他塾さんから「GESさんはクラス授業で人数が多いし、桐蔭・向陽高校というハイレベルな学校を目指しているから、中間層の生徒たちはついていけないよ」と言われることもあったんです。でも、そうではない、綿密に見ていくし集団と個別と併用でもやれると。

―課題は色々あったようですが、反対に個別指導開始にあたり強みはありましたか?
うちは地元に強い塾でしたから、やっぱり地元のことが分かっているのは強みでした。GESで綿密に公立高校受験対策でナンバーワンだったため、そのGESが個別指導をはじめるという強みがありました。

生徒の進学状況の変化が、Studyplus for Schoolの導入につながった

-個別指導をはじめて21年経過された中、さらに新しいコースをはじめられましたよね。
2018年から、進学サポート専門コースというウィングネットという映像授業やStudyplus for Schoolを用いた新しいカタチのコースをつくりました。目標にあわせてカウンセリンス・スケジューリングを一緒に組み立てながら、学習は映像授業を中心に学び放題となるコースになっています。

その背景にあるのは、少子高齢化によって商業、工業、医療系の大学が増えたことです。これまで大学進学しなかった生徒達が資格をとるために大学に進学するようになったことで、個別指導の新しいニーズが顕在化してきました。

特に、医療大学とか看護大学ですね。理学療法士や作業療法士、もしくは看護師になれる大学。和歌山は自治体として県内進学をバックアップしていて、中間層の子たちが県内のこういう大学を受験するように工夫しているわけです。今までなら就職していたような子も、大学へ行っています。

実際に、3年の夏を過ぎた頃に商業科の子が「小論文の勉強させてください」と来ます。どこに行くか聞いたらそういう大学で、今まではアルバイトばっかりで塾には行ったことがないという子が増えているんですね。だから今後は看護系のなかでも4年生大学に行くか専門学校に行くかなど、看護系の中でも比較が始まります。こういう変化が、Studyplus for School導入のきっかけにもなりました。

―新しく生まれたニーズの対応に、Studyplus for Schoolが役立っていると。
はい、こういう生徒の保護者は「うちの子がきちんと通い続けられるかな?」と思うものです。そういう方にはStudyplus for Schoolを説明して、「こういうものも使いながら、サポートしていきますよ」と伝えられます。ただ授業をして勉強を教えるだけではなくて、学習管理まで面倒をみてもらえるということで、安心してもらいやすいんです。

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―なるほど、保護者の不安に応えるんですね。
そうです。保護者の不安は他にもあって、高1から通って国公立を目指すわけではないからあまり高い金額は払えませんと。

でも3年後に看護系に行きたい、そこは確実にしたい。しかも、なるべくいいところ行きたい。それに対応できるよう1対2で全教科対応すると学費が高額になってしまうため、映像授業のウイングネットを使っています。

Studyplus for Schoolで一緒にいない時間も生徒に寄り添える

―Studyplus for School導入前に抱えていた課題はありましたか?
高校生の生徒で一番多いのは、「塾の授業は週1コマしか受けられないけど、大学合格まで導いてほしい」という声なんです。授業としては数学しかとれない、塾には1コマ分の80分しかいない。そういう子から「受験に向けてどうしたらいいですか?」と相談されることが多かったんです。

ただその子が家で何をしているかとか、実際にどう考えているとかが全然見えない状態だったんです。

―週にたった80分しか顔を合わせられなければ、なかなか見きれないですよね。
そうなんです。でもStudyplus for Schoolを使うと塾以外の時間がすごく見えるようになるし、もっと一緒に受験勉強しているみたいな感じが得られます。同じ空間にいなくてもその子がやってる状況が分かるんです。

―入力率はいかがですか?
ずっとコツコツ付けて頑張ってくれている生徒が多いです。

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―1、2年生だとやはり通塾頻度は少ないんですか?
それが週3~4は来てくれています。当初、部活をやっている子は引退までは時間ないと思っていたんです。だから「引退してから勝負やな」という話をすることが多かったんですけど、実際は部活が終わってから9時くらいに駆け込んできて1時間だけやって帰るとか。意外と時間は短いけど来てくれる子たちがすごく多いです。

実は家でちょっと勉強してるんだなというのも見て分かりますし。今まで「部活が終わるまでいっか」と勝手に甘やかしていたんだなとすごく思いました。

Studyplus for Schoolが生徒とのコミュニケーションのきっかけに

―Studyplus for Schoolを使ってみて、印象的だった出来事はありますか?
コミュニケーションをする中で、返事を返してくれるとすごく面白いです。やり取りするのが12時くらいになると「頑張ってるやん、おやすみ」「おやすみ」となったり(笑)そういうくだりを受験直前に繰り返したことが印象的でした。

それから勉強記録にもコメントを打っている子もいます。それがコミュニケーションのきっかけになって、塾に来た時に具体的な声掛けができるんです。

―コメントの内容が会話の糸口になっているんですね。
そうです。記録がちゃんとできていて良かったなと一番思ったのは、平日の勉強時間5時間を達成した子がいた時です。平日は勉強時間5時間の壁に苦しんでる子はすごく多いので、周りの子も「おおー」ってなったんですよ。それがすごく嬉しくて。記録を付けてもらい始めて一番印象的でした。

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―Studyplus for Schoolはチューターの先生も活用していただいていますか?
面談は私がやるんですが、カルテを共有して、それを見たチューターの先生にコメントをしてもらっています。あと、その場にいない子にメッセージを送ってもらっています。

Studyplus for Schoolは画面がすごく見やすいのがいいですね。あとは面談について見てもらったら確認もできますし、スタッフボードもすごく使いやすいので、助かっています。

塾の役割は生徒に動機づけをしてあげること

―Studyplus for Schoolは塾にとってどんなものだと感じますか?
塾の先生の仕事は、生徒の動機付け
だと思います。そこが上手ければ生徒のやる気も高まるし、成績も伸びると思います。

Studyplus for Schoolは、子どもたちが持っている動機を常に高いくキープしてあげるために適しています。改めて考えてみると、自分の目指す学校に行くための途中過程を充実させるツールだと思います。

―Studyplus for Schoolと動機付けに関連性があるんですか?
はい。例えば野球で言うと今の時代、ボールの速さと回転数が明確に出る機械があるんですね。今までなら「あのピッチャー速いなぁ」というレベルだったのが、そのピッチャーの数字と自分数字を比べてどれだけ違うかが分かるんです。そのピッチャーは回転数が2000で自分が1800なら、200少ない。その200を自分の努力で増やさないといけない。

だから勉強でも、Studyplus for Schoolを使うと「数字は大事ですよ」ということがわかるわけです。自分の回転数が低いことがわかれば、そこを高めようとしますよね。今の子にとって数字はすごく大事なものになってるから、そういうところから動機付けをしていって、勉強の中にも入れていくのが大切かなと。

―数字を出すことに重要性があると。
そうです。だからStudyplus for Schoolを保護者に説明したりするとき、「こういう管理システムがあります」と説明すべきではないと思っています。最終的にこういうところが受験に必要で、目標は高く持って頑張らないといけない。そのための動機付けのツールですと。

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―動機づけが重要だから、そこをサポートするStudyplus for Schoolが役立っているんですね。
はい。私は30年塾業界にいますが、この業界は精神論でやってきているところがある、本当、野球と似ていますよ。野球の世界も精神論で、変われない指導者は、今苦しんでいるんですね。禁止と命令のような昔の感覚では、子供達はやる気にはならないですよね。

教育の世界も、今の生徒さんたちに合うもので自主的に学ぶ動機付けをしてあげなければなりません。

―本日は貴重なお話、ありがとうございました!


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