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生徒のメンタル強化に注力した自立型塾への変化(前編)|自立学習塾にいみ塾

Studyplus for Schoolを導入いただいた先生方に、お話を伺うコーナー。今回は自立学習塾にいみ塾代表の新見康之先生にお話を伺います。自立学習塾にいみ塾さんでは教科を教えるだけでなく、生徒のメンタル強化にも注力しています。具体的にどんなことをされているのか、またStudyplus for Schoolをなぜ導入されたかなどをお聞きします。

生徒が増えたのをきっかけに自立型塾へ

―塾を始めたきっかけについて教えてください。
私は元々小学校の教員をしていてその後農業をやっていたのですが、勉強指導を頼まれることがあり次第に塾になっていったという流れです。最初は家庭教師に近く、地域の子たちが来ているような雰囲気でした。

―初めは塾らしい塾という形ではなく、だんだんと変わっていったんですね。
そうです。そこから塾としてお金をいただきながらやり始めて、生徒も1人、2人くらいでしたがだんだんと地域との繋がりで来てくれる子が増えました。

そして塾を立ち上げて10周年のタイミングで自立型に変えました。初めのうちは、いろんな教材を使ったり色々なところに入会したりしていましたが、最近はちょっと落ち着いてきて。教えない塾として、私はコーチングやメンタル強化に注力しています。
 
―なぜ自立型の塾に変えていったのですか?
妻と二人で教えていたのですが、演習量が少ないとまったく成績が変動しなかったんです。元々教員をやっていたので教えたいと思うのですが、教えれば教えるほど生徒が伸びないことに気がつきました。


そのころミラクルロードという自立学習の教材がで成績が上がっていると聞いて、半信半疑で利用してみたら本当に生徒の成績上がったんですね。そこから色々調べて最新の情報は常にキャッチするようにしました。その中で知った教材で良さそうなものを試し、うちに合うものが残ってきたという感じです。

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―実際に自立型に変えてみて、いかがですか?
自立にすると楽になるというイメージを持つ方もいますが、実際は逆ですね。いつでもどんな質問にも対応できる柔軟性が必要になります。私もテキストを百数十冊全て解きました。


―現在はどういった形で授業をされているんですか?
偏差値50前後の中堅生徒を伸ばす授業をメインでやっています。塾にいなくても必要な情報は全て自分で見られるようにして、教えないで済むような仕組みにしています。例えば、テキストの解説が書いてあるものは全部PDF化してありますし、サーバには過去のプリント類や、過去の満点の作文、先輩の情報などを置いています。

また、映像授業を取り入れているので、遠隔で受講する生徒もいます。6人くらいは遠隔でやっていますね。

―塾の地理的に、最寄り駅からは歩くと結構かかりますよね。
そうですね、自転車の子も何人かはいますがほとんど車での送迎ですね。駅から歩いてくるには遠すぎます。学校も近くにあって、半径3km圏内の生徒に来てもらっています。一番近くにある石橋中学校から最もたくさん生徒が来ていて、他に近隣の中学から何人かという形です。

コーチングに力を入れ生徒とのコミュニケーションを強化

―コーチングに力を入れているのはどういった背景がありますか?
塾を始めた最初の頃は、成績を上げることのみにフォーカスしていましたが、最終的にはメンタルが大切だという結論にいきついたからです。当初は成績重視でやっていて、生徒が地域のトップ校に入るようにもなりました。

でもかなりハードにプリントやテキストをだして、生徒とのコミュニケーションをほぼ取らない状態でした。それでも偏差値が上がって、志望校に行ければいいと思っていましたが、生徒がみんな疲れていってしまって。このやり方を続けていたら、集客がパタッと止まってしまったんです。


―生徒のことを思ってやっていたはずなのに、ズレが生じてしまったんですね。
結果を出せば生徒は入ってくると思っていましたが人が集まらなくなった。そこから、考えを整理したり改めるために、色々なセミナーを受けたり、コーチングの資格を取るセミナーに参加するようになりました。

初めは何が原因かもさっぱり分からなかったのですが、セミナーを通して、原因はコミュニケーションがほぼない状態だからだと気づいたので、今は「教える」というよりは基本的に「声かけ」をしている感じですね。

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―以前はコミュニケーションができていなかったのですね。
はい、当時はほぼほぼ1人でやっていたこともあり、演習プリントをひたすら出して、もう話しかけている暇もない感じでした。私自身はそれでいいと思っていたのですが、生徒からすると辛かったのだと思います。何かを承認することも、何がうまくいったかを聞くこともなかったんです。

その経験を生かして、今では生徒に直接声をかけますし、コミュニケーションを大事にしています。

―塾での直接のコミュニケーション以外にはどんなやり取りをされているのですか?
うちは通常、生徒とのやり取りにFacebookの企業版「ワークプレイス」を使っています。チームを作っていて、通常のやり取りをするグループチャットや、メンタル強化のためのグループチャットなど細分化されています。

生徒は毎日学びを共有する機会がある

―ここからは具体的なコーチングの方法についてお伺いしたいと思います。具体的にどんなことをされているのでしょうか?
コーチングホームルームというものをやっています。7時から7時半の間に塾に来たら、10分ほど使って自分の目標を設定し、書き出してもらうんです。ここで作った目標は共有していきます。

共有方法は色々ですが、例えば「発表できる人?」と聞くとうちでは全員手が挙がるので当たった人が発表するというやり方などがあります。

―目標設定をみんなで共有するんですね。
はい、全員が刺激を受ける状態を作り出しています。内容についてはほぼほぼ生徒に任せている状態です。基本的に「ワクワクすること最優先」と言ってあって、初めは好きな教科について考えます。嫌いな教科でモチベーションを保てるわけはないので、まずは得意な教科で成功事例を作っていきます。保護者の方が何と言おうと、その子が何をやりたいかというのが最優先です。

初めは英・数を中心にやっていくようにしていたのですが、脳科学の勉強をした結果、ワクワクすることしか続かないと学んだのでこのやり方になりました。

―他にも毎日やっていることはありますか?
10時10分から、プラスなことに意識を向けるために、5分間グループチャットで嬉しかったことや感謝したこと、成長したことをあげます。塾にパソコンがあるのでそちらでやってもらいますし、間に合わなかった場合は家からスマホでやってもらっています。

あとは、15分間のセッションというものを用意しています。内容は様々ですが、グループや1対1でシャッフルしながら色々な人と今日の学びについてシェアします。新しい塾生が入ってきたら、インタビュー形式でいろんなことを聞くこともあります。そうすると、学校が違っても1~2日ですぐ全員とコミュニケーションを取れるようになるんです。

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―生徒のコミュニケーションにも一躍かっているのですね。
そうです。それから、メンタル強化セッションというのもやっています。 覚えたことを長期記憶にするためにはアウトプットの必要があるので、ここでは「1分で今日学んだことを相手に伝えられるか」ということをやったりしています。

話す内容は他にも10項目くらいあって、例えば社交的な行動にフォーカスするというセッションもあります。これはメンタル強化に繋がるのですが、自分が社交的だと感じた場面はどんな場面かをシェアしてもらいます。

―社交的なシーンですか?
はい、例えば宅急便がきたとき、普段は「どうも」くらいですが、ちゃんと感謝の気持ちを伝えてみたとか。いつも行くコンビニで、店員さんに話しかけてみたとか。そんな社交的なシーンがあれば共有してもらいます。

とにかくプラスなものにフォーカスし続けていくと、ネガティブな発想になったとしてもすぐ切り替えられるようになるんです。

― 一見勉強と関係ないことを話していても、通じるものがあるんですね。
はい。テストで30点取ったとしても、うちの場合だと「あと70点も上がるね」と考えるので親に怒られるという発想になりません。こうなるためには保護者の協力も必要なので、「勉強しなさいと言うのは、脳科学的に勉強しなくていいと言ってるのと同じ意味になります。だから言いたくなったらお子さんではなく塾に言ってください。」と話しています。

悪いフレーズを使うと、体が3秒で動かなくなるんです。トップアスリートも意識していることなのですが、うちではそれを受験勉強に置き換えて伝えているんです。

―脳科学をベースにしたコミュニケーションですね。
そうです。だから「もう自分はダメだ」とか、「悪い点数だった」とか思うと、自分で自分を悪い方に仕向けることになります。だから点が取れなくても堂々とするフリをしておけということですよね。フリをしているうちに、それが本当の自信になってくるというようなことも分かっているので。

それに専門用語では介入行動というのですが、初対面の人に話しかけるとメンタル強化に繋がるということがわかっています。保護者にもこういう方針を伝えています。

―セッションなどとは別に面談もされているのですか?
面談というよりは常に声掛けをしてニーズを確認するようにしています。

また、授業の最初の5~10分はホームルームとして、連絡事項であったり、今テスト前だからこういう勉強ができてるのかなどを話すんです。
その時に、Studyplusを使うことで、何時間勉強が必要な時期だとかそういった話をしています。

Studyplus for Schoolで学習時間が明確になり、より細かい計画が立てられるように

―Studyplusを知ったきっかけは何でしたか?
ベリタスさんを使っていて、勉強すると自動でStudyplusに記録を反映するというシステムから知りました。特に円グラフが出るところが気に入りましたね。

以前は別会社さんのを塾仕立てにして活用していたんです。合格した子たちがどんなリズムでどんなことをやってたというのはパッと一覧で見られたので、メリットはありました。

ただ1人1人の教科バランスがやっぱり崩れるんです。最初は好きな教科からがいいって言っても、やっぱり期限があってずっとそればかりとはいきません。途中で修正してもらう必要があります。Studyplusは、それを早い段階で気付けるツールになりうるなというところが一番大きかったですね。

正確なデータを入れ続けていればバランスの精度が高くなるので、やはりアプリで正確に細かく入れた方が自分のためになると今も言い続けています。それに、Studyplus for Schoolは、色んな意見を集約して新しい機能がどんどん増えるイメージです。

―ありがとうございます。先日はリニューアルもして、新しい機能が追加されました。
私としてはどんどん進化していくツールにたいして、自分自身もワクワクします。うちも毎年同じシステムでやっておらず、常に切り替え、切り替え、とやっているので共感します。

―Studyplusを導入して何か変化はありましたか?
生徒のフォーカスがどこに向いているか、わかるようになりました。例えば英語に結構時間を割いている子たちが多ければ、英語の特別講座を作るなど対応できるんです。それに学習時間が明確になったし、細かくなりました。

S-1グランプリに参加した時には、中学生部門で全国1位、2位に入賞した二人は特に、どういう風にしたら時間が確保できるか、今までのデータも加味しながら考えていました。全国レベルで比べて「この人がこれくらいやったら抜かれる可能性がある」などシミュレーションまでしていましたね。

塾がない土日は図書館でやるなど、これ以上できないという時間を設定してやっていたみたいです。Studyplusを入れる前はそういう動きはなかったです。

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―より細かく勉強の計画を設定できるようになったんですね。
そうですね。以前は学習時間の累計をタイムカードで取っていたのですが、やっぱりリアルタイムでああいう形で見られるのは大きいですね。特に教科ごとに時間が見えるので、「社会に時間をかけているから英語をやろう」と途中で気づくことができます。そこが一番大きいと思います。

―英語や数学の質問は多くて接点が持てるのに、社会・理科は自主性に委ねてしまって偏ることはありますよね。
そうです。うちでは、例えば実力テストや定期テストでどんな状態になりたいかイメージを毎日セッティングしているのです。それから、その状態を得るために何をやるか考えます。

漠然と勉強して点数を取りたいと思うのではなく、この点数を取ると決めて、どうとりかかるか考えるというイメージです。だから今期のS-1グランプリも1位を取ると決めて、そこからどうすれば取れるのかという方法を考えながら進めていくというスタイルでした。


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前編では、自立学習塾にいみ塾さんの成り立ちやStudyplusの導入についてお伺いしました。後編ではStudyplusの使い方などについてお伺いしていきます。
Studyplus for Schoolについてのお問い合わせはこちら

スキ!ありがとうございます!!by宮坂
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