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トレーナーが養う「ゴールから逆算す力」と「モチベーションを保つ挑戦力」とは?(前編)Customer Story#19|学習塾STRUX


生徒の成績を上げ、合格へと導くためには授業だけではなく自主学習のサポートが重要。こうした思いから、生徒と先生の関係を「生徒とトレーナー」として落とし込み、勉強計画や進捗管理を行っている一風変わった塾があります。それが、学習塾STRUXです。

生徒が何をどんなふうに勉強すればいいのか、モチベーションをどう保てばいいのか、そしてなぜStudyplus for Schoolを導入したのか。塾長の綱島先生に伺いました。

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―授業をしないという非常に珍しい塾ですが、どういった経緯で創業されましたか?
私自身が大学受験をした時、やみくもに勉強するのではなくどうしたら効率的に勉強できるかを研究していました。参考書だけではなくビジネス書や勉強法の本を読んで効率性を学び、徹底的に効率化を図ったんです。

まわりはがむしゃらにやっている人も多く、一生懸命やることも大切ですが、受験には明確なゴールがあります。だからそこから逆算した方が効率的に勉強できるはずだと思っていたんです。

―勉強法などを学んだ結果、実際にどんな勉強をしていたんですか?
まず各教科の合格最低点を調べて、自分はその一割増しの点数を狙おうと決めました。そこからさらに各教科で目標点を取るためには、各大問で何点必要かまで落とし込みます。そうすると、自分がどこに力を入れるべきかを選定できたんです。

そこまで細かく分析すると、目標点をとるためにどんな勉強が必要かも明らかになります。つまり、どの参考書を使おうかという入り口ではなく、最終的に何点取るのかという出口から戦略を立てたんです。こうした自分自身の受験経験を活かして塾を始めました。こうした考え方は大切なので、今生徒にもよく話しています。

―ご自身の経験がもとになっているんですね。その中で、STRUXさんの塾としてのコンセプトを教えてください。
大学受験というのはゴールが明確に決まっているから、そこから逆算すれば効率的に勉強できるはず。これがうちの塾の一つ目のコンセプト「逆算」です。そしてもう一つ大切にしているのが「挑戦」。生徒が本当に行きたいと思える大学に合格するために、全力でやるというもの。この二つを大事にしています。

うちでは授業はしないので、生徒につくのは先生ではなくトレーナーです。トレーナーが勉強方法から勉強計画の管理まで面倒を見ます。

―「逆算」というのは、具体的にどういうことですか?
うちではこの能力がないと大学の問題が解けないという点を、明確に定義しているんです。そこでレーダーチャートを使って、生徒の今の学力と、目標大学の問題を解くための学力に、どのくらい開きがあるかを確認します。(編集部注:下図参照)

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そして差を埋めるためにはどの参考書をやるのか全てリストアップしているので、それらをやりきるためにどういう計画にするべきかまで落とし込んでいるんです。

基礎をやっているうちはなかなか成績が上がらないものですが、そこをしっかりやることで応用を解けるようになって、そこからは点数も上がっていきます。英語で言えば、5~6か月目くらいから一気に点数が上がります。初めから「この時期は上がらない、我慢」と伝えられるので、モチベーションも下げずに勉強してもらいやすいですね。上がるかもと期待しながら上がらないと、やる気もなくなっていってしまいます。

―「挑戦」についても教えてください。
モチベーションを保つのに必要なのは、「第一志望校への強い思い」と「目の前の勉強が第一志望校合格につながっている実感」だと思います。2つ目については「逆算」でカバーできますが、1つ目に関しては心の面からのアプローチが必要です。

そこでやるのが志望理由の言語化で、なぜその大学に行きたいのかをトレーナーが深堀りしていきます。いくつか質問していくとすぐに答えられなくなる生徒がほとんどなので、そこは持ち帰って調べて、また改めて伝えてもらいます。第一志望校を決めることよりも、そこにどれだけ惚れ込めるかが重要なんです。

言語化して惚れ込んでいけば、改めて自分の気持ちも確認できます。さらに第一志望校の映像を見たり、先輩に話を聞いてもらったりもします。あとは自分が入学した後はどんな生活をしてみたいかを考えて、言語化を助けることも役立ちますね。

ー他塾とは異なるアプローチですね。何か課題はありますか?
僕たちは「生徒ができるようになる」ことを目標にしていて、「自分で演習している時が最もできるようになる」ということを伝えています。ここは他塾さんとは違うのではないでしょうか。

課題については「解答力」が不可欠だなと。知識はあってもそれをどう引っ張りだすか、どんな順番で問題を解くか、問題の取捨選択はどうするかといった部分が欠けていると点数がとれません。勉強の「要素分解」をしている側が解答力があるメンバーだったので、当初は知識をいれれば点が取れると思い違いをしていたんですね。

今は「逆算」をする時点で、どうすれば解答力が上がっていくかも考慮しています。どの生徒はどんな点が足りていないのか、課題に対して対処していっています。

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―Studyplus for Schoolはなぜ導入しようと思ったんですか?
当時は、生徒と直接コミュニケーションをとるのが週に一度か2週に一度だったんですね。しかしもっとしっかり、勉強時間を報告してもらったり、計画を管理したりといった連絡もしていきたいと思っていました。そんな中でStudyplus for Schoolを知って、まさに求めていたものだと。

特に生徒の勉強時間はLINEで報告してもらっていましたが、可視化できずに困っていました。これを解決できるツールとしてとても役立っています。生徒の勉強情報の解像度を上げたり、単純に情報量を増やしたりといった面でStudyplus for Schoolはありがたいです。毎週学習計画を立てているんですが、達成率が低ければ修正する必要がある。その確認もできています。

―進捗管理などで役立っているんですね。
はい、それから導入当時は主に面談中・面談後に使っていました。生徒と面談するときにアナリティクス機能を見ながら「その週の達成率」「うまくいかなかったところ」「それに対する解決策」をカルテに書いていきます。面談中に一週間の計画を立てるので、そこではプランニング機能を利用しています。他にも、生徒からのメッセージに返答したり、講師ミーティングでカルテの指導内容をチェックしたりしています。

Studyplus for Schoolを導入してから、面談の質が向上しました。以前は生徒が覚えている範囲で何をしたか報告してもらっていたので、曖昧なことしか言えない子もいたんです。

―毎週きちんと、明確に覚えていない子もいますよね。
そうなんです。でもStudyplus for Schoolを使ってからは、いつ何をやっているのかこちらが正確に把握できるようになりました。それに加えて「この子は水曜日に勉強時間がとりにくいんだな」という部分まで見えるようになったのは大きいですね。それがわかれば、事前に計画を減らしたりと工夫ができます。

メッセージ機能もあるので、生徒から「ここがわからない」というところを質問してもらえるようになりました。それに伴いコミュニケーション回数が増えているのも良かったなと思います。

―導入に障壁はありませんでしたか?
Studyplus for Schoolの導入自体は生徒には導入前から話していたので、好評でしたね。もともと自分でStudyplusを使っていた子もいたくらいです。保護者の方も、「毎日の自学自習までサポートしてくれるんだ」というイメージを持っていただいていたので、反発などはなかったです。

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「逆算」「挑戦」をコンセプトに一般的な塾とは違ったアプローチをされているSTRUXさんでも、Studyplus for Schoolの導入には大きな意味があったようです。計画の作成や進捗確認、そして生徒とのコミュニケーションの面で利用されているんですね。後編では、導入から一年経ち、Studyplus for Schoolの利用の仕方にどんな変化があったのか、そして塾自体がどう進化しているのかをご紹介します。


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