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【Member Interview #03】阿部 亮輔

Studyplus for Schoolにはどんなメンバーが在籍してるんだろう?お仕事の合間にちょこっとだけお時間をもらって、取締役COOの宮坂がインタビューをするコーナー。
第三回は、2018年4月に入社した阿部さんに、なぜスタプラに入社したの?いま、どんなことをしている?など、ざっくばらんに聞いてみました。

阿部 亮輔
学生時代より塾講師のアルバイトを3社経験。大学院卒業後は私立中高の教員としてICT教育の導入を手がける。2018年にスタディプラス入社し、現在はCXプランナーとしてStudyplus for School導入校のサポートに務める。

自分が受けてきた教育を省みた

宮坂:メンバーインタビュー3人目です。よろしくお願いします!阿部さんはもともと学校の先生だったよね。

阿部:そうですね。新卒で教員になりました。大学の学部は工学部だったので教職課程ではなかったのですが、教職免許をとり、大学院では教育について研究していたんです。

宮坂:そうなんだ。阿部青年がなぜ教育業界に興味を持ったのか、聞かせてもらえる?

阿部:大学2年生の終わりごろに参加した、国の理系学生支援プロジェクトがきっかけでした。PBL(問題解決型学習)のプロジェクトで、僕は太陽光発電をテーマに実際に機械を作って発電しようと考えました。

しかし、勉強してきたことが実践で使えないという壁にぶつかってしまったんです。例えばオームの法則を活用して回路を作ろうとしたとき、その知識がうまく使えなかったり、今まで勉強した数学の知識が使えなかったり。入試では教科として結構得意だったのに、実物のものを作るときには何も知識が出てこないっていうのがとても悔しかったですね。

宮坂:与えられた問いに対しては答えられるけど、自分で問いを見つけるのは難しかったということなのかな。

阿部:そうですね。入試問題は問いが与えられますけど、『エネルギー問題解決』という漠然とした問題を前にしたとき、問題の粒度を下げて考えるところに自分の頭は及ばないのだと知りました。

宮坂:なるほど。大学受験のときはどれくらい勉強してたの?

阿部:現役のときはまったく勉強していませんでした。新潟の田舎で暮らしていたので、大学受験に必要なものに見当もついていませんでしたね。高校2年の時の、担任の先生との進路面談では、「バスケをやってるし、体力があるから消防士になる」くらいにしか考えていなかったですから(笑)。でも、周囲より少しだけ勉強ができたので、軽い気持ちで大学進学を決めました。

宮坂:大学はどこを受けたの?

阿部:国立志望だったので新潟大学だけです。現役では落ちてしまったので浪人し、新潟の予備校に通い始めました。現役で新潟大学に入った同級生が多かったので、絶対にそこよりは上に行ってやるっていう気持ちで勉強しましたね。

予備校では映像授業を受けていたのですが、教え方が上手な先生たちがたくさんいました。学力も上がっていったので、「正しい勉強方法がある」ということに感動していました。私自身が先生を目指そうと思ったのも、予備校で画面越しに見た先生たちがピカピカに輝いていたからかもしれないですね。

宮坂:浪人時代に受けた予備校の授業が、阿部さんの転換点か。そんな経験があったからこそ、プロジェクトに参加した時に、勉強してきたことを活かせないっていう悔しさを感じたんだろうね。

阿部:そうですね。予備校での自分の変化を経てに実感したのは、入試が終わった後もちゃんと自立して勉強できるように育てていく必要があるということでした。大学に入ってから、受験で身につけた知識を活かせないのは、学習が受験を境に分断されていたからだと思います。先生が変わっても、コンテンツが変わっても、自立してやっていける力を養わなければなと。塾講師のバイトをしていたときも、目の前のネタが受験であれども、自立する力を育てようとは意識していました。

宮坂:確かに、受験だと与えられたものに対して答えるっていう、もしかしたらある意味受動的。阿部さんが大学2年生のときに経験したPBLは逆にいうとベクトルが逆で、自分から向き合う感じだよね。

阿部:もっと実践寄りのもの、目的思考や問題解決にフォーカスした授業の方がいいんじゃないのかなという仮説が出てきました。

工学部、塾講師、教職課程の並立

宮坂:そこから教員免許を取ろうとしたの?

阿部:はい。それにたまたま大学1年から大学院2年までの6年間、塾講師のバイトをやっていたこともあって、教えることの楽しさを知っていたというのもあります。

宮坂:6年間も!どんな塾で働いていたの?

阿部:実は、6年間の間に3つの塾を経験しました。一つ目は大手の個別指導塾、次が大手の集団指導塾、最後に、自立型学習に力を入れている個人塾でした。教員になることを決めた大学3年生以降、いろいろなスタイルの塾を経験したいと思って、転々としたんです。

宮坂:塾バイト歴が長い!それにしても、工学部に通っているのに教員免許をとるって、結構大変そうだね。

阿部:そうですね。教員免許をとるために、通常の授業のうえに教職課程をのせる、という感じでした。昼間は普通の授業で、教員取りたい者は夜8時くらいまでの講座を受ける。本気で教員を目指す人だけが集まっていました。無事、大学4年生のときに免許を取りました。

宮坂:その後大学院に行ったんだよね。どうして行こうと思ったの?

阿部:免許は取れたものの、学問としては教育について何も勉強していないな、と思ったからです。工学部では物理のことしか勉強してこなかったですから、大学院は教育研究科のある筑波大学を受けました。将来ずっとこれで食っていこうというつもりでいたので2年くらい勉強しておこうかなと思い、教科教育専攻・数学教育コースに入りました。

大学院では国の受験に対する方針を深く調べたり、日本ではまだやっていないような問題解決型の授業について海外の文献を元に調べたりしました。

生徒とインターネットを繋げて学校を変える

宮坂:大学院卒業後は明星中学校・高等学校に入社したんだよね。そこではどんなことをしたの?

阿部:数学教師として入社しました。学校全体に新しいことをやろうという風潮があったタイミングでもあり、通常の業務に加えて、学校を変えていこうというプロジェクトにも、「若いから」という理由で参加させてもらえることになりました。とてもラッキーでした。

宮坂:学生時代に課題を感じていたところにアプローチできるチャンスが降ってきたんだね。

阿部:そうなんです。学校の何を変えるかは様々ですが、私は当時流行り始めていたICTの導入を主導させてもらうことになりました。iPadで授業やワークを受けるというものでした。生徒は、インターネットを介して外とつながることで先生たちが知らないことを知る術を得ます。生徒が先生の授業を受けなくても学習できる環境を作りました。

宮坂:プロジェクトは成功した?

阿部:成功したところもあるし、しなかったところもある、という感じですかね(笑)。成功といえるのは、学校の文化として、私がいなくてもその施策が運用されていける状態だと思っています。でも私がいた数年では、そこまでたどり着くことはできませんでした。

同時に職員室の先生たちからは「俺たちいらなくなるんじゃないの?」という漠然とした不安の目を向けられることもありました。そういったプロジェクトを進めていく中で、「先生や学校よりも先に、生徒を変えるほうがいい」と気づきました。生徒は外部のコンテンツに触れることで変わっていきました。すると大人たちも、「自分たちも変わらなくては」という気持ちになるんですよね。

宮坂:生徒が変わっていく姿、それに影響を受けて先生たちが変わっていく姿を作り出すことができたんだね。

阿部:そうですね。ICTは学校のあり方を劇的に変えうると思いました。なぜなら、学校の外から情報・物・お金・資金などが流動性高く入ってくるようになると、生徒の考えや行動が変わっていくからです。先生たちも「買った以上やらなきゃな」となるし。

宮坂:インターネットが生徒の好奇心や意欲を引き出していったんだね。その当時から、生徒の自立を意識したような取り組みをしていたの?

阿部:ICTとは別軸になりますが。教室内で自立型の塾のようなことをしていました。
「ここの大学を目指すならこの参考書をやってきたほうがいいよ」
「この教材を始めようか」
って。数学を教えているだけでは生徒の進路実現に限界があると思ったので、適切な課題を与え、学力を伸ばすことに注力したんです。
また、私が大学の時に経験したPBLのような機会も、必要な生徒には提供しました。

宮坂:PBLの提供を通して、大学時代に抱えていた課題感は解消できた?

阿部:PBL型授業みたいなものについての発表会を校内外でやってみたんですけど、先輩方にはあまり刺さらなかったんですよね。「教科を教えていればいいんじゃないか?」という疑問を持たれてしまいます。
ICT導入の方が、PBLの発表を行なっていたときより早いスピードで変わっていったという実感はありましたね。

宮坂:なるほど。そんな中、先生をやめることにしたんだね?

阿部:はい。先生をサポートする側に回ってみたいと思ったんですよね。

宮坂:学校の中から新しいことを始めようとしていた阿部さんが、外側から支えようと決心をしたんだ。それはどうして?

阿部:教師業務をやりながらICT導入を推進することの大変さを自分自身がよく知っていたからです。学校の外から導入サポートをしたり、ツールの運用支援をしたりする人がいたら、現場でのICT運用もよりよくなるのではと考えました。

先生と並走する存在へ

宮坂:教育の現場をあとにして、そこからスタディプラスを選んでくれたのはなぜ?

阿部:教育系で、かつIT系の会社を視野に入れていました。『受験』というキーワードよりは『自立』という言葉のほうが価値観に近いということも自覚していました。その中で、面白いプロダクトだと感じたスタディプラスに入社を決めました。

ICTの導入を担当していて感じたのは、ツールを使って自走できる生徒が増えなければ意味がないということでした。学校の中だけで受動的に使って終わるツールではなく、そこで学んだことが将来に役立ったり、自己管理に繋がったりしなくてはなりません。Studyplusは生徒たちが自ら使いたくなるツールだと思いました。SNS機能が付いているので生徒の興味を引きやすいんだと思います。それに、自己を管理するツールという意味では永久に使っていけるツールだと思います。入試が終わっても、大人になってから違うコンテンツを学ぶことになったとしても、管理の仕方は全学年共通だと思うんです。

宮坂:阿部さんの「先生を動かすだけがICT導入ではなくて、いわゆるデジタルネイティブでもある生徒に自由にICTに触ってもらって、生徒に背中を押されるように先生もICTを導入していていった」という話は僕は学びがあったな。

阿部:そうですね。

宮坂:CXチームとして塾や学校の先生方と接する中でも、阿部さんだからできるコミュニケーションがあるんじゃないかな。

阿部:導入していただいた後に、塾の先生方がStudyplus for Schoolを使いこなすためのサポートを担当しています。教員時代にさまざまなツールに触れたのですが、「売って終わり」スタイルの企業がとても多くて、もうちょっと助けて欲しかったなと思うんですよね。だからお客さんとはこまめに連絡を取るようにしています。

宮坂:なるほど。学校教員時代にツールを導入を経験した人ならではの意見だなぁ。今後、スタプラを通してチャレンジしていきたいことはありますか?

阿部:自立型学習の考え方は、少しずつ広まってきていますよね。もっと先の未来では、さらに高次な学習の在り方が導き出されているはずです。StudyplusやStudyplus for Schoolも、時代の流れに合わせて機能や使い方をアップデートしていきたい。そんなとき、生徒や保護者の変化を誰よりも敏感に感じられるのが現場で働く先生方です。皆様とコミュニケーションを取りながら、サービスを共創していけたらいいなと思います。これからもお世話になります!

宮坂:熱い話、ありがとうございました!


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スキ!ありがとうございます!!by宮坂
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