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仕事の効率化と、生徒の勉強サイクルの定着を実現|シフト進学ゼミ【Studyplus for School Award 2020】

Studyplus for School Award 2020とは、少子化・採用難・地域格差という社会課題が広がる中で、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に果敢に挑戦する教育機関を表彰するものです。 

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従来は、授賞式や受賞者によるプレゼンテーションを含むイベントを開催しておりましたが、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、この度オンライン配信で受賞者によるプレゼンテーションを実施いたしました。その模様をnoteでもお伝えしていきます。

今回ご紹介するのは、高校生部門個別指導部門で受賞された、千葉県のシフト進学ゼミの影山先生の回です。

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小・中・高の生徒をほぼ一人で指導する

シフト進学ゼミの影山です。
当塾は、2007年3月に千葉県館山市で小さな個人塾としてスタートしました。今年で13年目となり、場所もビルに移転して運営しています。また、今回のコロナ禍で遠隔授業をしたことをきっかけに、色々なツールを使えば今後も遠隔でできるのではないかと思い、木更津に中継地点のような教室を設けました。

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スタッフは講師を含めて5人ですが、ほとんど私が一人で運営しています。生徒は、小・中・高合わせて50人ほどおり、中高生がメインです。小学生から入塾し、中学進学後も継続する生徒が多くいます。高校生は、一斉指導と個別指導とありますが、基本的には私の授業がベースになっています。

館山市は人口が5万人を切る過疎地のため、いわゆる「なんでも屋」のような気持ちで、小中高問わず来てくれた生徒を引き受けています。地元から通う学生もいないため、学生講師は頼れません。流入もほとんどない状態です。

仕事を効率化し定量的な勉強効果を図る

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Studyplus for Schoolの導入前にはいくつか課題がありました。

まず、エリアが田舎のためか、受験生がのんびりしています。他の地域の子と比べると勉強量が足りていません。常日頃からその点は指摘していたのですが、具体的にどのくらい勉強したらいいのか数値のイメージが持てずにいました。

また、生徒の学習管理を紙ベースで行っていましたが、とても大変でした。蛍雪時代の受験手帳を活用したのですが、提出の手間やチェックに時間が取られるなどしていました。

加えて、勉強を促す上で説得力のあるデータがありませんでした。

なんとなくやるよりデータに基づいて進めたいと考えていましたし、その他の課題もあり、Studyplus for School導入を決めました。

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導入後、大きく3つのポイントが改善されました。

まず、定量的な勉強効果が見え始めてきました。まだ研究段階ではありますが、少しずつ感覚的に分かり始めています。

そして、オンラインによる仕事の効率化が図れました。これは、私からすると一番ありがたいポイントです。24時間手元に生徒のデータがあるため、空いている時間にささっと仕事ができるようになりました。

また、データがグラフなどで整理されているため、週単位でどのように勉強時間が推移しているのかすぐに分かります。それを見ながら、勉強サイクルをしっかり見直していくことが可能となりました。

Studyplus for School導入による3つの効果

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この3つの結果を順番に、詳しく説明します。

まず1つ目の定量的な勉強効果についてですが、やはり勉強時間と大学の合格率は相関関係にあります。当塾の近くにある進学校は阿波高校という学校ですが、高校入試の偏差値が中央値で55です。ただし、地域に学校が少ないため、偏差値が50以下の生徒も65の生徒もいます。そのため、同じ高校に通っている生徒同士でも、勉強時間の差は非常に大きいです。

当塾の生徒を見ていると、学校がある日だけで週40時間以上できているかどうかが大きな境目になっています。そのくらいできている生徒は、河合塾さんの偏差値で50から55以上の大学目指せています。一方、週40時間未満の生徒は偏差値50の壁をなかなか越えられません。

これにプラスして、休日の時間がどう関わっていくかは分析中です。Studyplus for Schoolを導入してまだ1年のため、これから卒塾生が増えていく中で分かってくると思います。

勉強時間をチェックしていると、それ自体が生徒のモチベーションのバロメータになっていると気づきました。そのため、極端に勉強時間が増えている場合は褒めて、さらに勉強を促すような言葉をかけていければと思っています。

減っている場合には、すぐに叱るのではなく、まず状況を聞いてみて、納得できるような事情があれば致し方ないと思っています。単にサボったという場合は自分で反省できるため、次に繋げていくように言葉をかけています。

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2つ目のオンラインによる仕事の効率化についてですが、これは本当に魅力です。紙の手帳をチェックしていた頃に比べて、パソコンがあれば一括で処理できるようになりました。

コミュニケーションアプリによる連絡の効率化も感じています。LINEやメールで連絡をとって、今どうなっているのか様子を伺えます。また、Studyplus for Schoolで勉強時間を見ることで、実は悩みを持っているということが分かることもあります。

ノートでやり取りしていた時に比べてレスポンスが速くなった分、問題があってもすぐに解決することができるようになりました。

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3つ目の、週単位の勉強サイクルの定着についてですが、受験生の自学指導ではあまり詰め込み過ぎないことが大切です。

プランニングをする時に、毎日いっぱいいっぱいにならないように設定しています。平日にやれる分だけを設定して、土・日は調整日や復習にあてます。余裕を持ったプランニングをしないと、何かしらのトラブルがあった時に対応できなくなるからです。

あえて記録を細かく書きすぎないことで負担を減少

Studyplus for Schoolの運用法ですが、導入してすぐの頃は希望者のみ活用していました。そのため、学習記録率が96%と非常に高かったです。その後、全員に導入したところ、少し定着率が下がりました。これをフォローするには、こまめに声掛けするしかないと思います。

今後、記録できない生徒がいた場合、個別指導の時間に一緒に記録しようと考えています。

現在は、まず先週何をしたか振り返り、感想を言ってもらっています。そして、科目のバランスなどに気づかせ、それから今週の配分を決めるという流れです。

また、勉強した内容が身についているかを口頭で簡単に確認し、あまり定着していないようであれば復習するように促します。全体的にスケジュールが進んでいる場合は、振り返りの時間も設けます。余裕がなければ、単元を進めながら復習も同時並行で行ってもらいます。

面談の時間を定期的に設けてるわけではないため、生徒が自習室に来た時に、このようなコミュニケーションをとっています。特に時間がかかる生徒には、いわゆる個別指導で対応しています。

また、Studyplus for Schoolの入退室管理機能も利用しています。普段から勉強していない生徒は塾に来た方がいいですし、自分で勉強できている生徒は無理に来させる必要はないと思っています。やりやすい場所で勉強するのが一番です。

私は業務を始める時にまずStudyplus for Schoolを確認し、あとは空いている時間でチェックしています。もし記録がなければ、LINEで促します。Studyplus for Schoolにもメッセージ機能はありますが、やはり生徒が一番見ているアプリはLINEです。

記録については、あまり細かく書きすぎないように言っています。記録をつけること自体に時間を取られ、勉強に支障をきたしてしまうと元も子もありません。もちろん、どの教科をやったのかは最低限書いてもらっていますが、あらかじめ教材が登録されているため、うまく活用できていると思います。

記録がついておらず、LINEなどで促しても改善しない場合は、面談を設けます。普段はあまり時間をとらないようにしていますが、このように何かあった場合には素早く時間を割くのがポイントです。

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また、塾のHPに毎週、勉強時間をアップしています。一番左側が一週間の勉強時間で、先週に比べて勉強時間が上昇しているものに白三角、勉強時間が減っているものに黒三角がついています。

一番右の数字は、どれくらいの増減があったかを表す時間です。紙ベースで発表するより、HPで発表した方が保護者も分かりやすいため、この形にしました。

当塾には自習室があるのですが、一定時間以上週に自習室で勉強している生徒には指定席を作っています。そこには教材などを置いてもいいとしていて、基準を下回ったら撤去しています。

当塾では、Studyplus for Schoolを活用することで、勉強の時間や内容をより深く理解できるようになりました。今後、生徒指導に深い関心を持っている方は、ぜひ導入することをおすすめします。


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