講師不足の塾でもティーチングを一任し高等部を成功に導く|ウイングネット【EXPO】~映像授業部門~

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、あらゆる産業でアナログからデジタルへの転換、サービスのあり方、働き方の見直しが迫られています。

教育業界においても、少子化、採用難、地域格差、そして、新型コロナウイルス感染拡大と社会課題が広がる中で、未来の教育のあり方、先生の新しい働き方の模索が加速しています。

Studyplus for Schoolでは、教育(Education)とデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation※略称DX)をかけあわせた「EDX」を標語に、未来の教育のあり方、先生の新しい働き方に挑戦する教育事業者を広く発信するEdTechオンライン展示会「EDX EXPO」を定期開催しています。

ここでは、2020年11月、12月に第二回目として開催いたしました「EDX EXPO」の様子をご紹介します。今回は、大学受験ALCSの小川先生と、TASUKE塾の﨑山先生と、ウイングネット 代表取締役社長 荻原様の講演内容です。(※対談形式となっています)

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高等部設立・運営の課題をクリアにするウイングネット

宮坂:今回はウイングネットとStudyplus for Schoolを活用されている、大学受験ALCSの小川先生と、TASUKE塾の﨑山先生にお話を伺っていきます。

小川:よろしくお願いいたします。埼玉県にある、大学受験ALCSの小川です。塾業界には25年ほどおり、ウイングネットとはもう10年くらいのお付き合いになります。Studyplus for Schoolは2016年から導入しています。

﨑山:千葉県にあるTASUKE塾の﨑山です。私は独立して7年目ですが、前職の学習塾でもウイングネットを活用していました。Studyplus for Schoolは2017年に導入しています。

宮坂:本日はよろしくお願いいたします。お二人の塾はどちらも自立型学習をされていますよね。教室数は、現在どのくらいありますか?

﨑山:当塾は、直営とFCを含めて7教室です。

小川:直接運営しているのが2校で、他に小中学部メインの塾が6法人15教室あります。こちらは、高校部のサポートという形で、FCよりも少しゆるく繋がっているイメージです。

宮坂:早速ですが、ウイングネット導入の経緯について教えてください。

小川:私がもともと勤めていた塾は、大手の小中学生の指導がメインの集団指導塾でした。どこの塾でも高等部を設立するのは難しいものですが、やはり、高等部を設立できる教室と、そうでない教室がありました。

また、部活などで忙しくなり途中で来なくなってしまい、途中で来なくなってしまう生徒も多く、残った生徒も受験が近づくと「そろそろ予備校に行きなさい」と送り出さざる負えない校舎もありました。そこで知ったのが、ウイングネットです。

導入当初は、講師たちに「映像授業より、自分の授業の方がいいのでは」という想いがあり、なかなか浸透しませんでした。私の教室でもライブ授業を中心に指導していました。正直、そのほうが運営しやすかったというのもあります。

しかし、受験に合格するためには、一人ひとりのペースに合わせて学習を進めることができるウイングネットを活用すべきだという結論にいたったのです。そこでライブ授業をやめ、全て映像授業に切り替えることを決意しました。

﨑山:私の場合、もともと個別指導の塾にいました。中学生主体の塾でしたが、高校生を増やしたいという想いがありました。しかし、地方のため講師も集めにくく、高校生を教えられる人材は私しかいなかったのです。

私自身も予習が大変で、疲弊している状態でした。この状況を解消するために、ウイングネットを導入しました。代表としては「地方でも高校生を教えられる塾をつくるために、映像授業を使う」という判断をしたのだと思います。

その後、独立した後もご縁があったことから引き続き活用していました。当初は、私しか講師がいませんでしたが、ウイングネットのおかげで対応することができました。

小川:その点で言えば、私も映像授業があるからこそ独立できたという面はあると思います。

生徒の実力に合わせたカリキュラムを簡単に組み立てられる

宮坂:実際にウイングネットを導入してから、どのような効果がありましたか?

小川:ウイングネットを使うことによって、高校生を最後まで指導できるようになりました。ライブ授業でも対応できる科目もなくはないのですが、「ウイングネットがあるのだから、受験までしっかりうちの塾にいなさい」と自信を持って言えるようになったと思います。

15年前は、予備校でしか大学受験に対応できませんでした。全科目のスペシャリストを揃えるのは、一般的な塾では到底不可能だったからです。ですが、映像授業を使うことで大きな予備校以外でも大学受験にしっかり対応できるようになったのです。

インプットを映像授業に任せることができるとなれば、講師は、生徒のケアに集中することができます。科目のスペシャリストではなくとも、こうした部分が得意な方はたくさんいるものです。だからこそ、可能性が大きくなったと思います。

宮坂:映像授業はたくさんの種類がありますが、その中でもウイングネットが優れているのはどんな点だと思いますか?


小川:映像授業は大きく、2つに分かれます。体系立ったカリキュラムになっているものと、バラバラなショートコンテンツがたくさんあって、辞書のように使えるものです。ウイングネットは、前者にあたります。

これはすごく良い点で、生徒に提案する時に、一人ひとりの目標に合わせてカリキュラムを組むことができます。生徒は、初めのうちは、どうやって勉強に取り組めばいいのか分からないため、こちらから「この通りにやってください」と指示を出すことが良いと思います。講師側も、全科目の知識が完璧にあるわけではないため、こうしたカリキュラムがあると助かります。

さらに、ターゲットが明確な点もウイングネットの魅力です。まだまだ知識が足りていない現役生を想定して、一つひとつがかなり丁寧に作られています。

﨑山:当塾では、「この大学に受かるためには、この知識が必要」と逆算していって、足りていないものをウイングネットで補っています。生徒の志望校によって、例えばMARCHクラスならこの講座を受講するというように、ある程度自動化できるのはウイングネットのメリットです。

もちろん、講師は何もしないわけではありません。生徒の管理をして、モチベーションを保つために、「きちんと授業を受けていて、えらいね」など声掛けをしています。地域的にスタッフ不足になりがちですが、これなら講師3人で生徒60人くらいを見ることができます。

また、コンテンツが増えていくこともウイングネットのいいところです。志望校が医学部や東京大学といったイレギュラーな生徒がいても、映像授業で対応することができます。

宮坂:そういった生徒にも確実に向き合えるのは、塾にとって力強いですよね。

小川:そうですね。ウイングネットには、派手さはありません。ただ、それこそが魅力だと思います。「カリスマ先生の授業がたくさん受けられる」というより、必要な知識を一から十までしっかり得られる方が必要だからです。

先生のキャラに左右されると、得意分野は続いても、合わない先生の授業はなかなか手をつけないということも起こりえます。

宮坂:小川先生は特に、シンプルであることを大切にされていますよね。

小川:はい、何事も複雑だと続きません。こちらが良かれと思って色々とやってあげても、そのせいでどんどん複雑になり、フェードアウトしてしまうことがよくあります。だからこそ、汎用性があり人に依存しない仕組み作りが大切です。

全ての情報を一括管理できるStudyplus for School


宮坂:ここからはStudyplus for Schoolのお話も伺っていきます。導入したきっかけを教えていただけますか?

﨑山:私は、生徒がStudyplusを使っていたことがきっかけでStudyplus for Schoolを知りました。ある時、高校生の生徒たちが、「昨日、勉強を何時間何分やった」と会話していたのです。どうやら勉強時間を競争していたようで、その競争が2~3日で終わらずしばらく続いていたので、気になって資料請求をし、導入しました。

小川:私は高等部を立ち上げるとき、仕組みを全て見直し、作り直すことになりました。そこでティーチングは映像授業を使い、人はチュータリングに集中することにしました。

当時は、紙ベースで学習管理していたのですが、これをシンプルにするためICTツールを探していたのです。そこで、Studyplus for Schoolを知り、導入しました。

宮坂:ウイングネットとStudyplus for Schoolの組み合わせはいかがですか?

﨑山:相性がいいと思います。ウイングネットを含め、活用しているICTツールの情報がStudyplus for Schoolに全てアップされるので、すごく情報を把握しやすいです。また、保護者に聞かれた時に、「このくらい頑張っていますよ」と明確にできるのもメリットだと思います。

自立型という特徴を活かし、あえてマニュアル化せずに運営する

宮坂:お二人の教室は特徴ある雰囲気だと感じますが、それぞれどんなことを大切にしていますか?

﨑山:私はもともと体育会系だったため、塾でもカッチリした雰囲気でした。しかし、今は適度なゆるさもあります。これは、映像授業が中心だからです。

生徒の通塾も厳密に回数を決めているのではなく、基本的にはどれだけでも教室にいていいというスタイルです。しかし、週1コマしか来ないという生徒はほとんどいません。高校1年生、高校2年生でも週3回は来ています。

生徒と会う機会が多いので、スタッフのコミュニケーション能力は問われます。また、塾としての熱量も高い方です。特に、スタデイプラス主催の勉強時間を競うS-1グランプリでは、生徒はもちろん、私自身も意地になって頑張っています。

小川:ゆるさでいうと、当塾も﨑山先生のところと似ていると思います。コンセプトとして、「みんなが前向きに成長できる場所にしよう」という考えがあるので、ここに繋がるようには運営しています。

生徒たちが前向きに勉強できるように、「今日は塾だ。面倒くさいな」ではなく、「学校が終わったから、塾に行こう」と自然に思えるようにしています。自立型の塾ということで、スタッフも自立できるよう、やるべきことは最小限にしています。最低限のマニュアルはありますが、それ以外は「ためになると思うことは、どんどんやって」「オペレーターのいちばん大事な仕事は、生徒に笑顔で声をかけること」みたいな感じです。

自分で考えて動くことを社会人になる前に学べたら、将来的にプラスになるはずです。そのために、「校舎のため、生徒のためで良かれと思うことは全部やっていいよ」と伝えています。

保護者の目が厳しくなるコロナ禍でも「選ばれる」塾になる

宮坂:特別ゲストとして、ウイングネットの荻原社長にも参加していただきます。先ほど、ウイングネットには派手さはないが魅力があるというお話もありましたが、いかがですか?

荻原:派手ではないというのは、映像講師が主役ではないということです。そういう意味ではその言葉はとても光栄なことだと思っています。勉強している生徒がいて、その後ろから塾の先生方が背中を押している。輝く場所はそこにあるのであり、この形こそ、ウイングネットが目指している姿なのです。

宮坂:中等部から高等部への継続についてのお話もありましたね。

荻原:今は特にコロナ禍ということもあり、「この子をこの塾に、このまま通わせていいのだろうか」と考える保護者は多いと思います。これまで以上に、安全対策や面倒見のよさを見られるのではないでしょうか。

だからこそ、学年更新をいかに丁寧に行うかが大切です。そして、ゴールをきちんと示すこと。そのゴールに向けてスモールステップで繋げられることをアピールする必要があります。

塾として、先生が上から引っ張るのではなく、後ろから支援してあげるという形も必要です。そのためには、映像授業だけではなく、きめ細かいサポートが必要になります。コロナ禍では、このような面への気配りが大切になりますが、ウイングネットでは映像授業というコンテンツで、塾をサポートしていきたいと思っています。

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