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「M1グランプリ」など塾独自の施策で入力率を上げていく|むげん学習塾【オンライン勉強会】

Studyplus for School事業部では定期的に、様々な塾の先生方を講師にお迎えし、塾運営のノウハウやStudyplus for Schoolの運用のコツなどについてオンラインの勉強会を行っています。今回はむげん学習塾の酒見先生にお話を伺います。

Studyplus for School導入で自宅学習を促せる

私は以前、高校や塾の非常勤講師や家庭教師をしていました。家庭教師の生徒数が増えてきたタイミングでちょうど、テナントを借りてほしいという話があり、2010年3月から福岡県久留米市でむげん学習塾を始め現在にいたります。

初めは集団形式でしたが、途中から自立型に近い形に変えました。理由としては、隣の佐賀県からも通う生徒が出てきて、福岡とは異なる入試形態に対応しなくてはならなくなったからです。自立型なら一人ひとりに対応できるので、この形態に落ち着いています。

入塾説明の時に「自立型」と説明してわかる保護者の方も増えてきましたが、「個別に近い」など、その方に理解していただきやすいよう言い方は工夫しています。個別というと本当に個別指導と思ってしまう保護者もいるので、説明の時にたくさん問題を解かせて練習させる塾ですよとか、具体的に普段どんな授業をやっているか細かく説明しています。

うちの塾でStudyplus for Schoolを導入したのは、ある気づきがあったからです。以前、「家で勉強しています」と言う生徒がいました。実際にそれなりに成績も良く志望校にも届くかなと思っていたのですが、入試の直前になって伸び悩み始めたんです。本来の力が出てないような感じでした。

観察していて分かったのは、その生徒は器用に色々なことをこなせるタイプだったんですね。なので課題などやっていることはやっているものの、実力にはつながっていなかったんです。そこから「家でやっていると言っていても、きちんとできていない可能性がある」と気付いたんです。そこでStudyplus for Schoolを導入して家での学習も確認しようと思いました。

導入した後に塾生たちの記録を見てみると、やっぱりやっている日とやってない日がありました。そこで「勉強をやっていない日は、ライバルに差をつけられてしまうよ」「疲れたりやる気が出ない時もあるかもしれない。でも5分だけでもやっていかないと、積み重なって差が大きくなるよ」と声かけをしたら、勉強をしてその記録もつけるようになってきました。

相互フォローや「M1グランプリ」でStudyplus for Schoolの入力率がアップ

Studyplus for Schoolの入力率をあげるために、まずはスマホかタブレット持って来てもらって「今から数学やるよ」など一人ひとりに指導していきました。それを何回かやると、塾に来てから自分たちでやるようになりました。教材登録も工夫して、塾で使っているものは私が登録しました。慣れてきた子は自分たちが普段使っているものをどんどん登録しています。

生徒たちは、友達同士でStudyplusのアプリのアカウントをフォローし合っているようです。それで「誰々は昨日これぐらいやってるから、今日は自分はこれぐらいやらなきゃいけない」と頑張れているというのはあります。会話を聞いていると、フォローし合うことで切磋琢磨しているみたいです。

S1グランプリもStudyplus for Schoolを積極的に使う一つのきっかけになりました。S1グランプリが始まるとき、いただいたポスターを教室に掲示しました。すると生徒が「これ何ですか?」と質問をくれて。「スタディプラスの企画で、全国の同じ学年の子たちと勉強時間を競うんだよ。順位も出るらしいよ」と言ったら、面白そうだと良い反応でした。

ただ、全国となると自分たちが上位に食い込めるかわからないという雰囲気だったんです。そこで、うちの塾でも何かやるかと言ったら、「何をやるんですか!?」と目を輝かせました。そこでS1ならぬ、むげん学習塾のMでM1グランプリはどうかという話になりました。

勉強時間を記録して、塾内の上位3名を表彰するというものです。生徒にとっては、身近にいる子がライバルになります。すると「この中だったら自分も上位に入れるかもしれない」と、やる気を出してくれました。

とはいえ、まだ入力率が上がらない子もいます。それには色々な理由がありますが、そもそも勉強をしていないから入力できないという子もいます。他には、勉強時間を保護者に送られるのが嫌な子や、登録すると私に内容を突っ込まれるのではと感じる子もいるようです。スマホを見ると目が疲れると言っている子もいます。

先輩への憧れから中一生にもスムーズに導入

中三生がStudyplus for Schoolを使っているのを中一生がそばで見ていて、「自分もやりたい」と言ってくれたことから、中一生にも導入しました。

しかし、ある子はStudyplus for Schoolをやりたいものの、タブレットもスマホも持っていませんでした。でも、周りの友達も先輩もやっているし自分もやりたいと言ったら、保護者の方が「検定試験に合格したら買ってあげる」と約束したそうで。買ってもらうために一生懸命、検定試験の練習をしています。やはり、先輩がやっていると憧れから「自分もやりたい」と思うようで、自然な形で広がっています。

ちなみにStudyplus for School導入前は、生徒に学習した記録を紙に書いてもらっていました。タブレットやスマホを持っていない子は、今も紙に書いています。保護者がスマホを持たせていいと決めたら、Studyplus for Schoolを始めていただく形です。

アナリティクスを見て生徒の勉強履歴を保護者もチェックできる

Studyplus for Schoolを導入して、保護者とのやり取りにも変化がありました。以前は月に一回、指導報告書を郵送していました。今は毎月アナリティクスを送っています。それを保護者が見て、入力が甘かった子は保護者にきちんとやるよう言われて、積極的に入力し始めるというパターンはあります。

保護者がお仕事されてる場合お子さんがどれくらい勉強してるかわからないことも多いようですが、アナリティクスを見ることで「一か月でこれくらいやったのか」とわかって、声を掛けてもらったと生徒が言っていたことがあります。

私と保護者の方とのやり取り内容については、勉強相談は珍しくて欠席・遅刻連絡がメインです。メールはやりにくいからLINEは気楽にできて助かると言われました。

面談は、受験生は夏休み直前の7月と11~12月の2回やっています。受験生以外は夏休みが終わった後の9月です。9月の面談では夏休みのまとめという形で話せます。うちの場合面談は希望制ですが、ほとんどの保護者が9月にいらっしゃいます。こちらから「夏にこれだけ頑張ってましたよ」と話すと、「また秋からも指導よろしくお願いします」という話になります。

Studyplus for Schoolを通して面倒見のよさが広がってほしい

Studyplus for School導入をきっかけに変わったことは他にもあります。例えば、うちは生徒にはどんどん通ってきてほしいので通い放題のような形です。でも教室はあまり大きくありません。

そこで、一斉メッセージで空席状況を送っています。「この時間帯は席が空いてます」「余裕があります」という内容から「満席なので今来ても席はないですよ」というのも送ります。そうすることで、生徒が急に来たら席が空いていないということがなくなります。

また、7月から本格的にスタプラを使い始めましたが、そこから退塾者はほとんど出ていません。これは生徒とのコミュニケーションがしっかり出来るようになったからだと思います。

うちの生徒がStudyplus for Schoolをやっているということで、そこから他の塾に通っている友達に広まるパターンがあるようです。これが広がってくると、「あの塾はStudyplus for Schoolを使ってきちんと面倒見てくれる」という口コミが出るかもしれないと思っています。そこから「むげん学習塾はしっかりサポートしてくれてる」というイメージになればいいと思います。

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