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オンラインのやり取りが対面での交流を活性化させる(後編)|藤井セミナー【オンライン勉強会】


Studyplus for School事業部では定期的に、様々な塾の先生方を講師にお迎えし、塾運営のノウハウやStudyplus for Schoolの運用のコツなどについてオンラインの勉強会を行っています。今回は、前回に引き続き藤井セミナー川西教室の丑田先生にお話を伺います。

Studyplus for Schoolで「見られている感」を演出

私は朝起きたらゴミ出しをして、Studyplus for Schoolをスマホでチェックします。生徒が何時くらいに起きたのかなとかタイムラインを見ながら生活を想像できますし、リアルタイムの表記がとてもいいですね。

まず生徒が勉強を始めた時間まで一気にさかのぼって、順番にいいねを押したり「今日も早起きですね」というようなコメントをつけたりします。また、「6時から6時半の間に勉強を始めよう」と約束した生徒がいたのですが、タイムラインを見たら7時にスタートしていたので、「明日は6時半から頑張ろう」とコメントしたこともあります。すると、先生は約束したことを覚えていてくれているんだと思ってもらえるんです。

この、勉強を始める時間というのはすごく意識しています。私が生徒指導の方針として決めているのが、一日の時間の使い方を大切にするということ。勉強内容も考え方も大事ですが、朝何時に起きて何時から勉強を始めるのか、そういったところをかなり重要視しています。

タイムラインを見ていれば、「いつもは7時から始めてるけど今日は8時からだね、どうしたの?」なども聞けます。そうすると「起きれなくて」とか「夜更かしして」と帰ってくるので、日常生活に寄り添うこともできるんです。

ちょっと話は飛びますが、私は以前アイドルのオタクをやっていました。オタクの一番の生きがいは本人にいいねされること。だから私もいいねやコメントで、生徒に「見られている」感を持たせたいと思っています。これが演出できるのはStudyplus for Schoolのいいところですね。

こまめに声掛けした結果、S1グランプリで上位に入る生徒がでてきました。彼らの多くは既卒生です。この子たちが最初からそれほど勉強していたかというと、そうでもありません。最初は60時間くらいで満足していましたが、彼らがStudyplus for Schoolに書き込んだ内容を話して、ものすごく見ているよというのをアピールしていった結果、学習時間が伸びていきました。

保護者とのオンラインのやり取りで面談の質が上がる

保護者の方には学習時間の内容をアナリティクスから送っています。30名全員にメッセージをしっかり送るとなると大変ですし、手元のデータを見ながらやるので時間がかなりかかります。そのため、頻度は月に一回です。

データだけでなく文も加えているのですが、ここには私の思ったことを率直に書いています。これに対して、保護者の方から返信が来るという流れです。こういったやり取りがあると、三者面談でも話が弾みますね。

例えば、とある生徒と4月中旬に三者面談をしましたが、まったくやる気がなかったんです。なぜそんなにやる気がないのかと話していると、本人はメイクアップアーティストになるために芸大に行きたいと。ただ保護者の方が反対されて、無理やりうちの塾に来たという経緯でした。既卒生だったのですが、現役時代の入試も適当に受験していたそうで、落ちて専門学校に行くつもりだったらしいのです。 

うちでは年間の個人成績表を出しているのですが、それを見てもその生徒の頑張りはあまり見えませんでした。4月は停滞し、6月まであまり勉強をやっていない状態。そして7月に面談が入りました。

その中で「メイクアップアーティストに進むのもいいし、好きにした方がいい」と話していく中で、保護者の方は大学に行った方がいいと。そのうち面談中に親子喧嘩が始まって、お子さんの方がそんなに言うなら家を出ていくと言い出す形になりました。

最終的に、いずれ自分で専門学校に行くために、いい大学に入って良い会社に入った方がいいということで受験勉強を頑張るということに落ち着いたんです。すると復習をやるようになって、7月末から点数が上がっていきました。その頑張りを保護者の方とメッセージで話せて、コミュニケーションの質が上がりました。

毎日とにかく言い続けることで生徒の記入率がアップ

Studyplus for Schoolに関して、生徒に対して使い方のルールは決めていなくて、ざっくりとこういう風に使ってみてねと言っているだけです。

生徒たちは初め、全然記録をつけませんでした。どうやって促していったかというと、とにかく毎日言い続けたんです。入退室の時に「今、入力しよう」などとにかく言い続け、基本的にはコミュニケーションの数でカバーしました。

記録するのが絶対に嫌だという生徒もいましたが、毎日毎日言い続けました。その生徒が入力するように変わったのは、7、8月頃からです。模試を始めて全然点数が取れず、まずいと。そのタイミングで、生徒の方から「Studyplusを入力するから見てもらっていい?」と言ってきました。

言い続けても記入しない生徒には、模試や過去問をやらせてみて、まずいと思わせてから「記入してくれればもっとアドバイスできるよ」という姿勢を見せるといいと思います。

S1グランプリで短期的な目標達成をする

うちの塾の生徒がS1グランプリに参加するということで、始まる時「もし優勝したら焼肉に連れて行く」と話をしていました。というのも短期で頑張るためには、何かしら目標設定をしてあげることが大事だと思うんです。今回は3人だけがS1に参加することになったので、焼肉に向けて頑張ろうというような感じで進めました。

S1は順位にランクインしたと情報がわかるので、順位に入ったときは集団授業でものすごく盛大に褒めました。教室全員に拍手してもらって、盛り上げてという演出はしました。

リアルコミュニケーションを盛り上げるオンラインのやり取り

Studyplus for Schoolのプランニング機能は、全員分をしっかり見るのが大変なので生徒に任せています。生徒は自分で音読などの計画を立ている子が多いです。飽き性な生徒は一日ごとの計画を入れています。来年度は遠隔で接する生徒も出てくるので、その時はどうしようかと考えているところです。 

このプランニングもそうですが、生徒が自発的にやっているものはなんでもものすごく褒めるようにしています。Studyplus for Schoolでのやり取りはアプリ上のものではありますが、リアルコミュニケーションが活性化できるのがメリットです。これを使って、これからも塾を盛り上げていこうと思っています。

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前編に引き続き、今回は藤井セミナーさんの記入率アップのコツやリアルコミュニケーションについてお話を伺いました。気になった方は、こちらまでご確認ください。
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