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〈学習塾支援部門〉科目指導ができる講師がいなくても無理なく高等部を設立できる|自律学習システムRatio【EDX EXPO】

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、あらゆる産業でアナログからデジタルへの転換、サービスのあり方・働き方の見直しが迫られています。教育業界においても、少子化、採用難、地域格差、そして、新型コロナウイルス感染拡大と社会課題が広がる中で、未来の教育のあり方・先生の新しい働き方の模索が加速しています。

Studyplus for Schoolでは、教育(Education)とデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation※略称DX)をかけあわせた「EDX」を標語に、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に挑戦する教育事業者を広く発信する取り組みを行っています。

そして、この度、未来の教育のあり方・先生の新しい働き方を語る上で外せない、デジタル教材のオンライン展示会を開催することになりました。

今回は、高校生を対象とした自律学習システムRatioについて、株式会社TripleWin代表取締役社長長澤様と宮﨑教室宮﨑先生との回です。対談形式でお伝えします。

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高校3年生の生徒が予備校に転塾せず自塾で面倒を見られる

長澤:株式会社TripleWinの長澤です。今回は当社の自律学習システムRatioについてご紹介します。

私は大学卒業後、神奈川の塾で14年間、講師として勤め、そのほとんどを高校生指導に費やしました。そこで得た経験やノウハウ、人脈を活かして、学習塾の高等部運営をサポートするためのコンテンツを開発・運用しています。

主力商材は3つあります。1つ目は、成績Apシステム/教科書ナビです。これは、高校1年生、高校2年生の定期試験対策をサポートします。今は、大学に入学する生徒の半数が推薦入試を利用しているため、定期テストの結果は非常に重要です。定期テストで良い点数を取り、推薦入試の選択肢を持つことで、高校3年生に進級時の進路選択の幅を最大にすることを目指します。

2つ目は、写メQ先生です。これは、弊社の専門スタッフに全国の生徒が自由に質問をできるサービスです。学習塾の高等部では、人材採用がボトルネックになっています。特に地方では、高校生をしっかり指導できる講師を、各教科分そろえることはほぼ不可能です。そんな課題を持った塾をサポートするため、生徒からの質問対応に特化した写メQ先生を開発しました。

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3つ目は、Ratioです。これは宮﨑教室とのコラボレーションの末に誕生しました。Ratioは、高校3年生になった生徒が、ずっと通っていた学習塾から予備校などに転塾することなく、学び続けるための学習管理ツールです。積極的な学びの姿勢を養成し、自律的な学習をサポートします。今回はこのRatioについて詳しくご紹介します。

高校3年進級時にどれだけ多くの受験方法を選べるかが鍵となる

大学受験を取り巻く状況は、この数十年で大きく変わっています。私は、団塊ジュニア世代のため、同級生の数が多く大学進学の倍率は非常に高かったです。大学に入るためには受験勉強をして、一発勝負の入学試験を受けるしかありませんでした。

しかし今では、子供の数は減り、入学方法は多様化し、さらに大学を目指す子供の幅も広くなっています。偏差値が高い生徒だけが進学するのではなく、中堅やそれ以外の生徒も目指すことができるようになり、生徒一人ひとりの志望校に合わせた指導ができなければなりません。

これを個人でずっと取り組んでこられたのが、宮﨑教室の宮﨑先生です。先生とお話する中で、こうしたサービスを地域密着の塾のために作れないかなということになり、一緒に立ち上げました。

一度ここで、2021年の大学入試の振り返りをします。まず、国公立・私立大学ともに志願者数は減少傾向となりました。その中で、併願可能な推薦系入試を受けている生徒も一定数出ています。

また、ここ1~2年は合格者数厳格化の影響により、首都圏・関西圏の入試はかなり厳しくなっていました。その傾向が一段落し、高止まりしています。そして、私立大学の試験日が重複し、併願が難化したため、生徒は取捨選択を迫られることになりました。

これらを鑑みると、「高校3年生進級時にいかに多くの選択肢を持てるか」が一つの鍵になります。そのためにも、高校1年生のうちから定期試験対策をし、学習のモチベーションを継続することが必要です。

宮﨑:宮﨑教室の宮﨑です。私からも2021年度の大学入試について少しお話します。ご存知の通り、今年は、新しく大学入試共通テストがスタートしました。大学入試センター試験からどう変わるか話題になりましたが、端的に言えばまったく変わらなかったと感じています。

英語に関しては文法問題が出ず、リーディングとリスニングになりました。それでも、記述問題は出題されていません。2025年に向けて、これから変わっていく可能性は若干あるのでしょうが、今回に関してはほとんど変化はありませんでした。

また、合格者数の厳格化は高止まりしましたが、私大入試は、日東駒専を含めて厳しいものでした。大学側は、偏差値を上げるために、大手予備校が調査を入れる時には、合格者数を絞り、倍率上げるため、より厳しかったと思います。

さらに、高校は、1月になると生徒へのサポートが手薄になります。しかし今では3月まで受験は続くため、塾としては、最後まで生徒に寄り添うスタイルをとることが必要になると思いますし、保護者もそうした対応を求めているはずです。

塾の強みは先生がすぐそばにいること

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長澤:大学受験は、大きく3つに分かれます。学校推薦型選抜とは、旧来の指定校推薦などで、大学から与えられている枠に、学校長が推薦するというものです。

今年の傾向として、新入試制度になったため安全思考が働き、一般の試験を回避する生徒が増えました。これは、センター試験導入時と同じ現象です。また、コロナ禍での経済事情から、複数の大学を受験したくないという生徒も多かったようです。

これらの理由から、推薦系入試を受けた生徒が増えました。前年であれば、合格していたはずの評定平均を持つ生徒が、今年は落ちてしまうこともありました。おそらく、今年度も同じような傾向があるのではないかと思います。

総合型選抜とは、旧来のAO入試と同じです。指定校推薦では、学校の内申点が最重視されますが、総合型選抜では、その大学に行く目的や学ぶ意欲などをチェックされます。そのため、志願理由書や小論文、面接の対策が必須になり、大学についてきちんと調べなくてはならず、時間がかかります。

一般選抜は、共通テストを受けたのち、個別の試験も受ける方法です。

この3つのどの選抜を選ぶかで、必要な対策はまるで変わります。

学習塾の高校生指導において、最大の課題は、受験に必要な科目を教えることができる講師がいないということです。高校3年生の受験指導は負担が大きく、1時間の授業のために、だいたい4時間ほどの予習が必要になります。

集客についても、予備校が競合するため難しくなります。せっかく生徒を集めることができても、受験指導のある先生が少ないことも課題です。

こうした背景があるため、学習塾で、大学受験をメインにすることはほとんどありません。多くは、高校受験をメインとし、大学受験は予備校に任せていますということも少なくありません。大手の進学塾で、1教室に300人以上いる教室の先生でも、大学受験指導未経験ということはよくあります。

大学受験指導で必要なことは、授業ではありません。というのも、大学受験において、高校3年生で授業を受けねばならない科目はそう多くないからです。例えば、数学では、数Ⅲを受験で使わずⅠA・ⅡBだけで済む場合はよくあります。そのような生徒は、必要な授業を高校2年生までに終わらせているはずです。英語や現代文・古文も高校2年生でほとんど終わります。

つまり、高校3年生では、過去に習った知識を、どうやって大学入試問題を解くために使うかを学ぶことになります。そのため、塾でやらなくていけないのは授業ではなく、最適な学習プランを提案し、進捗を把握し、モチベーションを維持してあげることになります。

これらを実行するためには、「先生がいる」ことが最大の価値になり、これこそ予備校とは決定的に違う点になります。

科目指導をアウトソースして無理なく高校生指導を実現する

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塾では、高校生2、中学生6、小学生2という割合で力を入れるべきだと思います。全体で50人の教室であれば、高校生は10人ほどです。これを細分化すると、高校3年生で一般受験する生徒は2~3人ほどになります。

しかし、学年が上がるほど負担が増えるため、教室の中で、コアになる人数ではない学年に対してほど大きな負荷がかかるアンバランスな状態が引き起こされます。そこで、塾においては、中学生指導に注力し、高等部はできるだけアウトソースすることが必要になってきます。一番重要な、「先生が教室にいて生徒と関わる」部分は死守し、他の面を外部に任せてはいかがでしょうか。

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集客に関しても、地域密着の学習塾では、小中学生の生徒が在籍していることが多いかと思います。そのため、彼らが進学しても通塾し続けられる仕組みを作ればいいと思います。理想は、中学部の卒塾生を高校3年生まで継続させ、通い慣れた教室で大学受験を目指せる状態です。

そこで力になるのが、Ratioです。中学生の生徒を卒業後も引き上げるためには、各々に合わせた指導が必要ですし、学校に合わせた定期試験対策が必要になりますが、ここをカバーします。また、Ratioを使うことで、成績が中間層の生徒もモチベーションを保つことができます。

大学受験はRatioに任せて先生は高校受験に専念できる

Ratioでは生徒の状況をヒアリングし、一人ひとりに合ったプランを作成します。それから、先生を中心に、どの教材をどのくらいのペースで使うかプランニングを組みます。

日々の学習管理で活躍するのが、Studyplus for Schoolです。アプリを使い、常に把握できるようにします。生徒からの質問も私たちが対応するので、先生は答える必要がありません。

定期面談も請け負っており、模擬試験に対するアドバイスや受験校決定の相談をオンラインで受け付けています。「最近どう?」といった日ごろのコミュニケーションは、塾の先生が行い、面談については一任できる仕組みになっています。回数としては、生徒一人当たり、年に6~7回行います。

ここからは、実際にRatioを活用した生徒の事例をご紹介します。

大阪の塾に通うAさんは、高校1年生から成績Apシステム/教科書ナビを利用していました。定期試験で点が取れていたので、高校3年生の時点で評定平均は4を超えていた状態です。そのおかげで、様々な選択肢が持て、最終的には大阪市立大学を第一志望として、推薦系入試も視野に入れながら、国公立の勉強に励みました。推薦系入試を想定したプランを、高校3年生の4~7月に作成しました。

また、Aさんの学校では、高校2年生までに物理基礎しか終えていなかったため、物理に関しては、Assistの映像授業を導入しました。前期の成績が出たところで、受験の方針を固め、8~11月の内容をリプランニングしました。推薦の結果を待ってから動き出すのでは遅いため、この段階から志望大学の軸となる科目、英語、国語、数学を重点的に学習しました。また、共通テストのみで受ける地理や政治経済も、この時期からスタートしています。

どの科目をいつスタートさせるかは重要なポイントです。
大学受験は、何点取るべきかというゴールは全員同じですが、スタートは人によって変わります。今どこまで勉強していて、どの位置にいて、何をすべきかを見極めねばなりません。それを明確化してあげるのが、私たちの役割です。

そして11月、近畿大学の公募推薦に出願し、合格。保護者を含めた面談を開き、ここからは第一志望及び上位大学の受験に切り替えました。最終的には、第一志望の国公立大と私大に合格しています。

Aさんの場合、年間で個別プランニングは、1年の初め、前期終了後、入試直前期の3回行っています。そして、個別面談は5回、保護者面談は1回実施しました。大学は、配点や出題内容が違うため、面談前に、生徒の志望校それぞれの情報を集めねばならず、時間がかかります。高校受験と大学受験の入試時期は被っていることが多いため、塾の先生は、生徒数の多い高校受験に注力しなければなりません。Ratioを活用することで、大学受験については私たちが伴走するので、教室の先生にとっても指導しやすいのではないでしょうか。

宮﨑:私からも事例を紹介します。Bさんは、長澤さんと面談をし、その内容を私がもらい、プランニングするという流れで指導しています。国公立を目指しているのですが、まだ部活が非常に忙しく、あまり勉強時間がとれません。そのため、夏までは英語、数学、国語を中心に勉強することにしました。

多くの場合、高校3年生の夏までがひとつの目安になるため、その後に推薦系を受けられそうかどうか判断し、秋からのプランニングを立てていきます。

どんなテキストをどれくらいのペースで進めていくか、計画を渡しました。大学受験においては、講師が教えるより、生徒本人が勉強を進めていかなければなりません。塾は、ペースメーカーになれればいいのではないかと思います。

塾の先生は、生徒と一番近い関係にあります。教科指導というよりも、その生徒にどこまでも寄り添って、最後まで背中を押し続けてあげることが大切です。受験が終わってからもLINEなどで繋がり、支えてあげることが一番だと思います。

それができるのが、地域密着の個人塾の先生です。指導のノウハウはRatioに任せ、先生にしかできない面をメインに指導すれば、無理せず高等部が作れると思います。

高等部を持つことで競合への優位性を高められる

長澤:高校生指導は、塾にとってチャンスだと思います。どの塾でも、中学生募集が難しくなってきており、通塾時期がどんどん後ろに下がっています。私は、全国の塾の先生と話す機会がありますが、コロナ禍の去年は、中学3年生の駆け込み入塾がなく、経営的に苦しかったという話が多く出ました。

夏に一気に入っていたはずの生徒が、ほとんど入らなかったため、今いる生徒がごっそり抜けるだけという事態になってしまいました。

さらに、高校受験の倍率はどんどん下がってきています。神奈川で2倍を超える学校は多くて2校です。偏差値50程度の学校は1倍を切ってきています。そうなると、保護者は「塾に行かなくても高校に入学できる」と思うものです。

これが大学受験となると、まだ志望した全員が入れるわけではない上、最終学歴になるため、一つでもランクが上の学校に入りたいと考えます。そのため、競争が激しくなり、塾の需要が生まれます。

今後、高校生になってから塾を選ぶ時代が来るはずです。特に高校1年生、高校2年生の段階から塾に行き、進路指導まで含めて指導してもらうという流れになると思います。事実、高校1年生、高校2年生の通塾率は上昇傾向です。

だからこそ、高等部を持っているかどうか、高校1年生から高校3年生まで一気通貫で指導できるかどうかは、塾にとって生命線になります。Ratioを通じて、塾の体制を整えていただければと思います。

宮﨑:Ratioを始めて感じているのは、先生と生徒の関係性の強さです。せっかく関係を築けているのであれば、科目の指導は外部に委託していいのではないでしょうか。

大学入試はとにかく複雑です。私は30年以上ずっと指導を続けてきているので、どんなレベルの生徒がどんなテキストをどう使えばいいか、頭に入っています。それがお役に立てばと思います。

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