生徒は自己管理能力を高められ、先生は理解度チェックができる教材|ビットキャンパスタッチ【EXPO】

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、あらゆる産業でアナログからデジタルへの転換、サービスのあり方・働き方の見直しが迫られています。教育業界においても、少子化、採用難、地域格差、そして、新型コロナウイルス感染拡大と社会課題が広がる中で、未来の教育のあり方・先生の新しい働き方の模索が加速しています。

Studyplus for Schoolでは、教育(Education)とデジタルトランスフォーメーション(Degital Transformation※略称DX)をかけあわせた「EDX」を標語に、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に挑戦する教育事業者を広く発信する取り組みを行っています。

そして、この度、未来の教育のあり方・先生の新しい働き方を語る上で外せない、デジタル教材のオンライン展示会を開催することになりました。
今回は、授業や家庭学習における生徒の学力定着をサポートする学習オンラインシステム「ビットキャンパスタッチ」の藤好様と、宮崎教室の宮崎先生にお話を伺いました。

生徒がわからないまま進めない仕組み

藤好:ビットキャンパスタッチを提供している株式会社ティエラコムの藤好です。当社は1976年から学習塾を運営しています。

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ビットキャンパスタッチの教材は、学習内容の定着をはかるという特徴があります。エビングハウスの忘却曲線は有名ですが、これを生徒たちにも紹介して「勉強して2日後には、もう70%忘れてしまう」と説明しています。

しかしこの研究の真意はそこではなく、短期間に復習すれば短い時間で定着させられるという点です。1週間後に復習をすれば定着させるのにこれだけの労力で済むと説明し、復習のスパンを短くしていこうと伝えています。


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ビットキャンパスタッチの教材は初級・中級・上級という3つに分かれています。生徒はそれぞれ単元ごとに問題を解けますが、あれこれバラバラにできるわけではありません。生徒の理解度に合わせたレベルの問題を先に解かせて、直近20問の正解率が8割達成しないと、次の問題に取り組めないようになっています。そのため、先生方からの指示なしで自動コントロールできるのが特徴です。

普通、生徒に教材を渡してもやったりやらなかったり、単元ごとの理解も虫食い状態になりがちです。やれるところをやる一方で、まだ習ってもいない単元に挑戦してみたくなるもの。しかも、間違った問題もきちんと復習しません。


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ですから、虫食いにならないために、英語が得意な生徒なら「最短で段階1をクリアしてみて」と言ってみて、できたら「やればできる。じゃあ次にいってみようか」という感じで、一つずつ確実にレベルを上げていけます。

問題は1セット5問あり、4択から解答します。間違えた問題は選択肢が2択に絞られ、また答えることができます。

間違えた問題は『まちがいリベンジ』という機能で自動的に集められ、正解しないと消化されません。過去1週間や3か月間で間違えた問題を集め、再度解くことができます。3カ月単位で復習できるのは、学校の中間・期末テストを想定しているため。テストの直前に、自分が苦手な部分だけをしっかり解きなおせます。これにより、先生方は忙しい中、間違えた問題を確認してプリント教材を出すという作業が必要ありません。

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生徒のモチベーションを上げるため、1問正解するごとにポイントが貯まるようになっています。獲得ポイントを教室内で競ったり、塾で用意した賞品と交換したり、当社主催で定期的に開催される全国イベントで、全国の同級生たちと競い合いながら問題を解くこともできます。

自分の実力に合わせた問題を効率的に解ける


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ビットキャンパスタッチプラス10というシリーズがあります。これは全国の学力テストの正答率をベースに、問題を1から10まで難易度をわけているものです。生徒は学力テストの結果を見ながら、先生との面談の中で今のレベルを決定します。


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レベルを区切ることで、生徒は「今、自分が解かないといけない問題はどれか」を明確にできます。例えば自分のレベルが3段階なら、いま取り組むべき問題のレベルは1~5段階の問題となり、それ以上の段階の問題はスキップしてもOKという仕組みになっています。生徒にとって今やるべき適切な問題を提供して、結果的に最短距離でゴールまで進めることが目的となっています。

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生徒はまずIDとパスワードを入力し、ログインします。小学4年生から中学3年生までご用意しているので、自分の学年以外の問題を解くことも可能です。ポイントも確認できるので、画面を見ながら「数学は200ポイントを目指して頑張ろう」とモチベーションを上げることができます。

カレンダーからは自分がいつ取り組んだのかが分かるようになっています。また、先生から一人ひとりの生徒へメッセージを送ることも可能です。個人宛も一斉送信もできます。

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こちらは問題画面です。英語・数学・理科・地理・歴史・公民の他、漢字や英単語のドリルがあります。そして系統別学習コースということで、入試を意識して学年関係なく似ている単元の問題を表示するものもあります。例えば英語であれば時制の問題だけを集めた問題や、理科であればイオンと水溶液だけを集めた問題などを解くことができるのです。

問題を間違えたときに大きく×をつけるとめげてしまう生徒もいるので、選択肢を2つに減らし「これとこれだったら、どっちが答えかな?」と再考を促す仕組みになっています。正解したら大きく○とピンポンという音が出て、同時に解説をチェックできます。これの繰り返しです。

1セット5問にしているのは、授業のウォーミングアップや演習、ちょっとした隙間時間にも取り組みやすくするためです。

管理画面から生徒の進捗状況がすぐわかる

こちらは紙の学習管理シートです。塾での運営時には紙の管理シートが使いやすいとのことで、作成しております。左側に単元を記載しており、生徒にはいつまでに取り組むのか計画を立ててもらい、その横に、実際に取り組んだ日付を記入してもらいます。その後、先生の方で、チェックをし、計画通りに進んでいるのかを把握します。

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模試結果についても確認ができます。育伸社で学力テストを毎月やっていますが、それと連携して、来月の学力テストの範囲で出題される単元の学習管理表を無償でお渡ししています。

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こちらが学習管理表です。これを活用すれば、先生は個別に生徒の計画を立てる必要がありません。

塾の先生にとって、生徒のモチベーションを上げることも重要な業務だと思います。弊社ではそのサポートとして定期的に学習イベントを開催しています。
上位入賞者と規定ポイントに達した生徒さん全員に弊社から賞品をプレゼントしています。学力上位層の子だけではなく、生徒1人1人の努力量に対してフォーカスするイベントですので導入塾様からは大変好評をいただいています。
また、塾内や学校では勉強ができる生徒も、その枠を飛び出す事で全国にはたくさんの猛者がいるということを知ります。

ここからは、ビットキャンパスタッチを実際にご利用いただいている宮崎先生からお話をいただきます。

宮崎教室での活用方法

宮崎:神奈川県大和市で、宮崎教室という塾を運営している宮崎です。塾は今年で33年目ですが、ビットキャンパスタッチは約3年利用しています。他の教材でも同じですが、当塾の生徒は家よりも塾で勉強するのが好きな生徒が多いため、ビットキャンパスタッチも塾でやっています。

【BitCampusTouch】宮崎教室資料-2

塾では一斉授業で全科目を教えるので、ビットキャンパスタッチは理解度チェックという立ち位置です。紙ベースの教材と違い画面上で進んでいく様がわかるので、生徒たちも気分が変わってモチベーションが上がっているようです。紙の教材は提出させて私がチェックをしなければいけませんが、それがほぼ必要なくなるので演習量を増やしやすいです。

数学と英語に関しては、定期テスト対策として使っています。試験の2週間前あたりから、出題範囲を宿題として取り組みます。基本的には段階1と2を中心にやって、学習内容をチェックしています。


中学3年生は夏期講習や冬期講習で1~2年の復習をします。3年生でも前の学年の学習ができるので、とても役立ちました。基本的には、応用問題を解くというより自分の知識のチェックという形で使っています。

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小学生は、受験クラスの生徒は理科と社会のドリルで演習をしています。公立中学に進学する生徒は、算数を宿題として使っています。小学校6年生は、卒業直前の1月以降に中学進学の準備として4~6年生の復習をします。

【BitCampusTouch】宮崎教室資料-4

ビットキャンパスタッチは時間を決めてやるぞと気合を入れるよりも、短時間で小まめに繰り返すやり方があっていると思います。段階3からはノートに書き出すといったことが必用になるので、面倒くさがられないためにも1~2を利用するのがおすすめです。

Studyplus for Schoolとの連携も便利です。私たちはStudyplus for Schoolを、主にプランニングのために使っています。そこで、例えば夏休みの学習計画を立てる時に「いつまでに1~2年の復習を、ビットキャンパスタッチでこういう風にやっていこう」など決められます。

また進捗状況のチェックがしやすくなりますし、記録をつけることは生徒のモチベーションアップにつながります。他の学習と一緒に見られて、自動的に記録されていくのはメリットです。

深まる生徒とのコミュニケーション

これは私ICT教材に対する考え方ですが、「この教材ではこれをやる」「こちらの教材ではこれをやる」と割り切った方が使いやすいと思います。ICT教材も基本的に紙教材のベースと同じで、何もかも一つにまとめてやろうとすると上手くいかなくなってしまうものです。

ですから、ビットキャンパスタッチでは色々なことができますが、当塾ではこちらが単元を指定して使うというやり方にしています。段階を細かくチェックしてということもできますが、そこは割り切って「今日の宿題はこの単元の段階1をやって」と宿題を出すような利用方法です。

割り切った使い方をするにしても、非常に優れた教材です。単元ごとにわかれていて、5問セットで飽きずにできます。教科書の表現をどうカバーするかなどの問題はあるかもしれまえんが、それはそれでまた別でやればいいわけです。こんな風に、割り切った使い方をする方がお勧めです。

ビットキャンパスタッチはこれ一つで完結しているのが一番いいところです。どの単元のどこまで出来たか、どこが出来ていないかがすぐ分かります。そうすると、「まだ段階2に行けないの?」といった確認を生徒にできます。8割の正答率を取らないと次にいけないので、どこでつまづいているか明確です。

藤好:そうしたきっかけで生徒とコミュニケーションが深まっていくのは、とても大きな要素です。何も材料なく話すよりも、具体的な会話になります。生徒に「最近どう?」と聞いても、「まあまあ」など非常に漠然とした回答しか出てきません。

しかし「この単元のここが、なかなか段階2に進めなくて」と話せるようになると、一歩踏み込んでいます。そこを深めていくことによって、先生と生徒の絆も深化するのではないでしょうか。

Studyplus for Schoolとの連携とスマホを利用する年齢

宮崎:ビットキャンパスタッチは小中学生向けですが、うちではStudyplus for Schoolを高校生に使わせています。というのも、中学生では勉強ができる子ほど親がスマホを渡していないなど理由がありました。ただコロナで雰囲気がガラッと変わって、保護者も「こういう使い方ができるんだ」と気付くようになったんです。そういった事情もあって、今は来年の夏から中学3年生もStudyplus for Schoolを入れて連携させてもいいのかなと考えています。

藤好:中学生のスマホの普及率は、まだ低いエリアもあります。しかしこれは、時間の問題かなという感触はしています。

宮崎:文科省も、理由があれば中学校に持っていってもいいとしていく動きがあります。その中で小中学生とStudyplus for Schoolの融和性はどうだと考えた時に、定期テストにおいては範囲も決まっているしプランニングをする必要はあまりないと思うんです。

しかしこれが入試対策になると、目標とするレベルも違うし、やることも違います。だからしっかりStudyplus for Schoolでプランニングする必要があって、そこでビットキャンパスタッチも使っていくと。

藤好:これからの生徒も自分でStudyplus for Schoolを使って目標を立てて、この時までにここまで終わらせると計画を作ると。そうすると、「今の自分はこの映像を見るよりビットキャンパスタッチの段階1をやった方がいいな」とか、いろんな教材を選択して計画に組み込む視点を持った生徒が生まれてくるのではないかと思います。

オンライン指導でも簡単に理解度チェックができる

藤好:ご利用いただいている塾の先生から、「自塾のオリジナル教材を載せられないんですか?」とか「他社さんの溶剤を載せられないんですか?」と聞かれることは多々あります。ただし、授業にぴったりと合わせるというよりは、生徒の理解度を把握したり学習総量を増やしたりといったところを目指しているので、現在はそうした対応はさせていただいておりません。

特にコロナ過では理解度チェックは重要だと思います。私の息子も学校のオンライン授業を受けていたのですが、やはり先生からすると手元が見えないので生徒が授業をきちんと理解できているのかどうかわかりにくいものです。

学校では理解度を確認するためにプリントを配信していますが、それを印刷させて、丸つけさせて、PDF化させて、ネット経由で送るとやっていますが、これは保護者の負担が大きいんですね。それに、メールやClassiなどわけて使っているとどれで何を送ったらいいかもわからにくくなります。

そういう中で、授業はZoomなどでやって、理解度チェックをビットキャンパスタッチでやると整理した形でサポートしたいと思っています。そして自己管理能力は非常に重要なので、Studyplus for Schoolと連携させて「いつ、何をやる」「今日、何をやった」という部分を生徒自身がモニタリングしていけたらいいと思います。塾でこれらをセットにして打ち出すと、保護者にも喜んでいただきやすいのではないでしょうか。

リーズナブルな利用料

【ビットキャンパスタッチ】教材会社資料-20

ビットキャンパスタッチの利用料は50人で月額1万5,000円で、その後50人増えていくごとに少しずつ値引きしています。例えば、100人であれば2万9,000円です。生徒が50人であれば1人単価300円ほどで全学年、全ラインナップの科目ご利用いただけるので、割安だと思います。

宮崎:他にこんなに安い教材はありません。しかも、「安かろう悪かろう」では全くない。全然ないです。当塾でも、ビットキャンパスタッチ利用料みたいなものは授業料にのせていません。紙の教材と同じような間隔でIDを全員に発行していますが、それでも問題ありません。
強いていうなら、環境によって同時に動かせる台数に制限がある点はネックです。当塾のWi-Fi環境では十数台を同時に動かすのは難しいです。

藤好:そこは、実際にそれぞれの教室でやってみないと分からないところだと思います。ビットキャンパスタッチのホームページから10日間の無料体験をお申込みいただけるので、ぜひ一度試していただければと思います。

自己管理能力を高める


藤好:私たち教育業界の人間は、「どういった力を付けさせるのか」と常に考えているものです。しかしコロナ過で、自己管理能力の大切さを改めて感じました。多くの教材はどうしても「これを見なさい」「この教材をやりなさい」と、先生からの指示待ちになってしまいます。

しかし今後のオンラインを交えた教育の在り方を考えると、もっと自己管理能力を鍛えるオンライン学習を目指してもいいと思います。Studyplus for Schoolで学習計画を立てたのなら、それに沿ってやってもらう。先生からは、例えば「YouTubeに動画アップしているから、それを見てちゃんと計画内に終われるようにやりなさい」と言うだけにすると。

息子の学校でも通学再開後に中間テストをしましたが、やはり出来る生徒はコロナ過でもきちんと勉強していたんです。この何したらいいか分からないという状況の中で、自分で勉強して何事もなかったようにテストで点を取る同級生を見たときに、すごいなと。自分の子も、こういう子に育ってほしいと、親目線で思いました。だからど自己管理能力を高めるためにも、前向きな指導を打ち出していくことは大切だと思います。

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