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授業中の観察とStudyplusの活用が、生徒の勉強してる”風”を防ぎ自立型学習を成功に導く (後編)Customer Story#23|進学塾SOIL

Studyplus for schoolを導入いただいた先生方にお話を伺うコーナー。今回は前回に引き続き、自立をコンセプトとした塾として、小学生から高校生までを指導している進学塾SOILの、村東先生にお話を伺いました。

勉強している”風”になってしまっている生徒を、どう導いていくのか。塾の中でStudyplus for Schoolをどう活用しているのか、お話をお聞きします。

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―開塾するとき気を付けていたことはありますか?
絶対のこだわったりがあったのは、建物の構造です。前にいた塾では三階が自習室、二階が授業スペース、一階が受付でした。つまり自習の様子を見ようと思うと階段をあがらないといけなくて、それがしんどかったんです。というわけで、絶対条件はワンフロアでした。

―フロアごとに意味のある設計だったんですね。
個別指導しているところと、集団個別しているところもパーテーションで仕切るだけにしました。こちらで授業していても、パーテーションから首を出すだけで反対側を見られるという環境です。

―学習管理はどのようにやられているんですか?
何をやるかというプランニングと、その管理と、どうやって勉強しているかを見ています。問題を解けてはいるけど、なんでこうなったのかわからないという子もいるんですよ。だから丸付けを始めたら観察し、そこから質問に来た子に対応すると。

学生講師はなかなかそれができないから、私はそこをメインでやっています。質問対応もしますが、質問できない子もじっと見て、ややこしいことをやっていないか、どこまでやるのに何分かかっているかを確認しています。

―そこは先生が重点的にやっていると。
はい。勉強をやってない子の成績が上がらなくて、お母さんに「なんでうちの子の成績が上がらないの?」と言われたら、「やってないから」と言えます。でも。塾に毎日通って勉強もやってるのに成績上がらないといわれると、大問題です。

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―毎日通ってもらって成績が上がらないと、確かに問題ですね。
そこで一番気を付けたいのが、塾に通って勉強してる雰囲気だけ出して親を黙らせようとする子と、悪気なく勉強してる”風”になってしまう子です。こういう子が生まれるのを防ぐ必要があります。

それにそういう子は真面目だから、ちゃんとやれば爆発的に伸びるんです。もともとやる気のない子にやる気を出させるより、そういった子をフォローしていく方が早いと、講師たちに常に言っています。

―やる気のない子よりも勉強している”風”の子の方が、伸びることがわかっているし、よく観ることが大切だと。
学生講師にもとにかく観察してくれと言っています。
彼らは京大生など「できる人」たちなので、「あなたたちが考えているのと同じように、生徒も考えているわけではない」と言っています。生徒の頭の中がどうなっているのか考えて、例えば英作文でなぜこの語順になったのか、何を悩んでるかを考えてもらっていますね。

質問されてもすぐ答えを教えずに、なぜその質問をするのか聞くと。教えたことは「つまり?」と聞いて生徒に言わせてみる。「今の説明でそこに線引いてるのか、大丈夫か」というような講師が声が聞こえるのが理想です。

―なぜそこまで観察にこだわるのでしょうか?
先生がいないときに、生徒が自分でどう勉強しているかが大切だからです。家でやった分は結果しか見れないので、塾にいる間に観察するしかありません。やってる最中の表情一つで、「今日はこの子、勉強しても無駄だな」とわかることもあります。

その割合が多い子は、「いくら家でやってますといわれても、その顔でやってるならその時間は無駄ですよ」と保護者に伝えています。そういう子もいるから、塾に来てもらってこちらが声掛けして、なんとかテンションを上げさせてやらないと。

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―Studyplus for School導入の理由を教えてください。
しっかりした管理ができていないと、自立型の塾はうまく行きません。でも私もそこまできちっと管理するのは苦手だから、紙ベースでやってたところにStudyplus for Schoolを入れることでもっとしっかり管理をできるようにしようと思いました。

―先生方の連携には使われていますか?
今はラインを使っています。あまり先生に負担はかけたくないので、先生の方から見たいと言われればStudyplus for Schoolも使ってもらおうかなと。

―では先生がお一人で管理をやられているんですね。
ただ、細かいタスク管理は本人がやります。こっちがいちいち「これ終わったね」とはやらないよと言っているんです。ただ中学生はちゃんと見ておかないと、テスト範囲を思いっきり一つ忘れていたりするので注意はしています。

―生徒のStudyplus for Schoolの利用に関してはいかがですか?
高1から入塾した子は、前から使っている子と同じノリで使ってはいないですね。記録をつけろと言われたからつけているだけになりがちです。高3になってくると質問対応が増えるので接触回数が増えて、そうなると確実にコメントに違いが現れます。

―生徒がより細かいコメントが書いてくれるんですね。
はい。それから今までは質問に教えて終わりでしたが、Studyplus for Schoolに要約を書いてもらうと「ここが大事だと思ったんだな」とか、必死さが伝わるというか。しかも「がんばってるやん」など言いやすいですね。

コメントは、思ったときにすぐ入力できるというのがいいです。ラインもいつでも開けますが、プライベート感が出てしまいます。Studyplus for Schoolのアプリを開くのと、ラインを見るのと、前者の方がちょっとハードルが高い。勉強モードじゃないと開けないじゃないですか。

―たしかに、勉強するときしか開きませんもんね。
つまり、勉強モードの時にだけ関われるんです。それに友達と遊んでるときに「勉強してるか」なんてラインが届くようなことは私もやりたくないですし。

私がうっかり見るのを忘れることもありますが、そこさえクリアできれば、20分くらいの時間ですごくコミュニケーションがとれていいですね。

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―先生は、前の塾にいらした頃からStudyplus for Schoolを使っていただいていたんですよね。
はい。ただ開校のときに生徒が一気に来たから、一人一人にStudyplus for Schoolを認知させていくのはしんどかったんです。だからまずは、できる子を一人ずつ増やしていこうと決めました。

全員に登録はしてもらって、まずはできる子、やってみようとしてる子たちと付き合っていって、その子たちがやっているのを見せる形にしようと。高3には使ってもらえているので、それを見た高1が使い始めるということも実際にあります。

―先生はいつStudyplus for Schoolを見ていますか?
出勤してから時間がある日はそこのタイミングで見ます。あとは隙間でパっと。質問対応の合間とか、授業中でも問題を解かせている間にiPadで見ることもあります。あとはだいたい家に帰ってからですね。

コメントは時間に余裕がないとしてあげられないので、できるだけ家帰ってからやってます。高3の勉強記録のコメントが面白いんですよ。

―soilさんは生徒さんのコメントの入力率が高いですよね。
一部の生徒はすごく書いてくれています。彼女らはもともと、高校にStudyplus for School文化があるみたいです。

最近はみんなで競い合っていて、それが最高ですと言っていました。男子は時間を競い合うからすごいらしいですね。女子はやっていないと「全然勉強してへんやん」と声掛けしているようです。それがめちゃくちゃ励みになる。

―もともと学校に文化としてあったものが、塾でも使うことでより活用してもらえると。
はい。Studyplus for Schoolの話は学校の先生に伝わったみたいで、「あの子はStudyplus for Schoolにすごい記録をつけている」という話を聞いた先生が「よくわからないけど頑張ってるんやろ、すごいやん」と声かけたこともあったらしいです。

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―生徒さんの入力を見ると、教材なしの記録も多いですね?
質問して教わった内容を自分なりに要約
しなさいと言っているので、それを書いてくれています。日本語がめちゃくちゃになることもありますが、あれを書いてくれるとどう伝わったかがわかるからありがたいんですよ。

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実際のコメント。習ったことのメモや感想などが書き込まれている。


―特定の教材の勉強履歴をつけるだけではないんですね。
そうです。あと、先生からコメント返ってきて、やり取りするのが好きな子もいますよね。先生に褒めてもらうために頑張った感を出す子はすごく出すし、そういうのを求めているところでうまく対応しないといけないと思います。

―コミュニケーションツールとしての側面があると。
はい、なかには「ひとり言」という教材を使って、全く関係ないことをつぶやく子もいます。メンタルが弱ってる時は弱音をはくので、そういう使い方もあるんだなと。直接だと言いにくいことも、SNSぽく使えていいですね。

たぶん、受験を控えた高3はそういう使い方が増えるでしょう。「もうだめです」とか「やってもやっても上がりません」とかいう書き込みが。

―燃え尽きちゃう生徒もいますよね。
そうです。燃え尽きたとき期間が空くのが一番危ないけど、次に塾来るまで待たずにすぐレスポンスできるのがいいです。

それから他の子の様子が見れるのもいいと思います。私はちゃんとやっているのに、あいつの方が「よくできてるね」と言われているけど、何が違うんだろうと考える生徒もいます。それに、誰かが質問した内容を見て、そういうのもちゃんと質問するんやと思うこともあるみたいで。

また、実力テストをやると、ありがたいことにStudyplus for Schoolをきちんと使う順番に順位が出ています。

―Studyplus for Schoolの利用率と成績に関係があるということですか?
そうなんです。あまり履歴つけない子は点数も上がらない。こんなにわかりやすい資料はないですよ。

勉強時間も関係ありますが、Studyplus for Schoolつけようという能動的な勉強をしてるかどうかの方が大きいですね。何かがわかったときや手ごたえがあった勉強の時は、記録をつけたいと思うようです。Studyplus for Schoolをつけたおかげで勉強が変わったというよりも、勉強が変わってくるとStudyplus for Schoolをつけたくなる感じでしょう。

―勉強をしていてひらめきや納得があれば記録したくなると。
そうです。実際に、「コメントって何を書くの?」と聞かれたときに、「さっきの授業で、『ああ~』と思ったでしょう、そういうのを書くんだよ」と言うとピンとくるみたいです。それを自分の勉強の時でもやってねと。

だから勉強時間以上に、コメントを重視しています。その勉強時間をどう感じているのというのが知りたいんです。今の勉強はどうやったと聞いていけないから、コミュニケーションツールとしてStudyplus for Schoolを使っています。

―本日は貴重なお話、ありがとうございました!

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