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家庭学習のブラックボックス化を避け定期テストの点数や偏差値を上げる|新個別指導塾 PASSFIND【Studyplus for School Award 2020】

Studyplus for School Award 2020とは、少子化・採用難・地域格差という社会課題が広がる中で、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に果敢に挑戦する教育機関を表彰するものです。 

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従来は、授賞式や受賞者によるプレゼンテーションを含むイベントを開催しておりましたが、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、この度オンライン配信で受賞者によるプレゼンテーションを実施いたしました。その模様をnoteでもお伝えしていきます。

今回ご紹介するのは、中学生部門で受賞された、茨城県の新個別指導塾 PASSFINDの藤代先生の回です。

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具体的なより良い勉強方法を学べる塾

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新個別指導塾PASSFINDの藤代です。当塾のある、ひたち野うしく駅周辺は比較的新しい街で、今年から新しい中学校が開校されるほど、子供が多くいます。そのためか、毎年2校前後のペースで塾も開校されており、競争が激しいエリアとなっています。

当塾の対象は、小学生・中学生・高校生で、割合は2:6:2です。生徒は50名ほどですが、教室が小さく、すでに席が足りなくなりつつあります。講師は3名いますが、事務員として丸つけなどの簡単な作業のみお願いしています。

基本的に、自立型指導をしていますが、こだわりすぎず、様々な方法で点数を上げるための指導をしています。当塾の特徴としては、勉強方法の授業を行うことです。他の塾でも、勉強法を教えることはあると思いますが、授業時間60分かけて教えるのは珍しいと思います。

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勉強方法の授業で教えていることの一つにインターリーブという、同じ学習内容を繰り返す際に、別の学習を「差し込む」方法を教えています。例えば、数学を1時間勉強する時、まず、計算を20分間、次に関数を20分間、最後に図形を20分間取り組む人が多いと思います。しかし、インターリーブでは、10分ごとに計算、関数、図形、計算、関数、図形と繰り返し勉強していきます。同じ単元を繰り返しやっていると、「これもさっきと同じ方法でやればいいのだろう」と気づくことができ、何も考えず自然と解くことができてしまいます。

インターリーブの方法では、別の単元を差し込むことによって、公式や解き方を思い出す回数が増えるため、勉強効率が高くなります。実際に効果が立証されており、通常通り勉強した生徒とインターリーブで勉強した生徒のグループがテストを受けた結果、前者の正答率は37%、後者の正答率は77%でした。このように、勉強そのものを教えるのではなく勉強の方法も教えています。

加えて、ポモドーロテクニックという方法も採用しています。これは、1コマの構成を「25分間授業」「5分間休憩」「25分間授業」にすることです。人間が集中力を保つためには、25分ごとに区切ることが良いとされているため、このような流れにしています。

また、塾のテキストから宿題を出さないことも特徴です。学校のワークを宿題とし、1週間に約5ページずつ進め、試験3週間前には試験範囲が終わっている状態にします。その後、2周、3周と繰り返し勉強するため、テストの点数を上げやすくしています。

学校の先生からすると好ましくないと思いますが、保護者からは、「塾でワークも見てもらえてありがたい」と言っていただけます。また、生徒には、「丸つけの判断基準を絶対に甘くしてはいけない」と伝えています。特に、塾に入ってすぐの生徒は、問題を解く時に、テキストなどを参考にしながら解いたものも丸にしてしまいがちです。これでは、テスト本番で点数が取りづらくなってしまうため、調べて解いたものは×にしてもらいます。自分の理解度を勘違いしないよう、厳しく判断してもらいます。

ブラックボックス化していた家庭学習を見える化する

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今回のAwardは、5つの選考ポイントがありますが、当塾では、この内4つを実践しています。学習記録を教室のルールにしていること、フィードバックを毎日実践していることに加え、学習進捗を毎週・隔週で確認し、学習時間ランキングの掲示を行っています。ランキングの掲示方法は、掲示板ではなくLINEのオープンチャットです。

学習記録に関して、入力率が9割を超える生徒も多数いますが、これは、なるべく声かけするよう心掛けているからだと思います。「入力し忘れました」と言う生徒もいますが、それがOKなら誰も記録をつけなくなってしまうため、きちんと全部入力してもらい、足りない部分は自習や授業に来てもらいます。

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Studyplus for Schoolを導入した背景に、家庭学習のブラックボックス化があります。導入前の1年間、「塾の内容を実践した家庭学習をやっていれば、これくらい伸びるだろう」と想定してた内容より、悪い状態が続いていました。中学生の偏差値が、平均8はアップしてもおかしくない中で、2アップで止まってしまっていたのです。

そこで、生徒に詳しくヒアリングしてみたところ、土日の勉強時間が8時間と言っていたにもかかわらず、実際は2時間ほどだったことが分かりました。宿題の正答率も8割程度と高かったのですが、それも答えや参考書を参考にしていたのです。

塾で教えた勉強方法の実践もしておらず、非常に危機感を感じました。そこで、家庭学習をリアルタイムで把握し、即時フィードバックできる仕組みが必要だと思いました。

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また、2019年冬に、6名いた高校生が全員辞めるという出来事もありました。主な原因は、コミュニケーション不足で、生徒のモチベーションを上げることができなかったのです。そのため、高校生のサポート体制を整える必要があると感じ、Studyplus for School導入に踏み切りました。

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加えて、保護者向けの資料を準備する手間を削減したいという背景もありました。講師が多くいれば問題ないのですが、そうでない場合、資料作りなどの準備に時間を取られてしまいます。そこで、保護者にすぐ見せることができるデータがあると便利だと思いました。

家庭学習の充実でテストの点数が10点アップ

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Studyplus for Schoolを導入した結果、家庭学習のテコ入れは上手くいきました。定期テストが1科目10点上がり、中学校の模試では、偏差値が全科目平均2アップしました。一番結果が出た生徒は、1年間でテストの点が200点上がったほどです。

一時0人になってしまった高校生ですが、今は10名ほど在籍しています。転校を含む退塾者は数名いますが、退塾率は相当下がりました。

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最も大きな変化は、生徒と課題の量を相談することが可能になったことです。量が多いと主張する生徒には、Studyplus for Schoolを見ながらスケジュールを整え、もっと勉強時間を確保しようと話すことができます。

中には、多いと言いつつもしっかり勉強時間を確保できている生徒もいるため、その場合、次の課題は何を減らすか相談できます。こうしたやり方は、保護者からも好評です。生徒の状況を見ながら課題の量を増減できると、「うちの子をここまで見てくれるなんて、とても嬉しいです」と言っていただけます。

勉強の量だけでなく質の面でも、保護者の方にはご納得いただいています。というのも、面談で、独自計算したデータと単元テストの結果をお見せし、成果が出ていることを説明しているからです。多くの方は、最初の1、2回面談をすると、「あとはお任せします」と言ってくださいます。

科目別に記録をつけて勉強バランスをとる

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当塾では、Studyplus for Schoolを科目別に入力します。参考書別に入力する方法が主流だと思いますが、それではデータ量が多くなり、整理が大変になるため、この方法を採用しています。

画像は、ある生徒の実際の記録ですが、この生徒はテストで数学90点、理科60点ほど取っています。得意科目の数学を勉強したい気持ちは分かりますが、もっと理科に重点を置かなかればなりません。このように、簡単に時間配分をコントロールしやすいため、科目ごとに記録をつけています。

また、アシスタント機能も活用しています。学年ごとに最低学習時間を決めており、それを下回ると表示される設定にしています。これにより、モチベーションが下がっている生徒をすぐに見つけることができるため、とても役に立っています。

メッセージに関しては、基本的にLINEを使っていますが、モチベーションが高くない生徒にはStudyplus for Schoolでメッセージを送るようにしています。

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一人ひとりが、登録している目標の勉強時間に達しているかチェックし、達していれば、きちんとモチベーションが上がっていると判断します。未達成の場合は、スケジュール調整や励ましが必要です。

記録未入力の場合は、学習意欲が危険水域です。退塾予備軍と判断して、塾のペースに巻き込みます。目標の再設定をしたり、講師から何度も声かけをしたり、自習を促したりします。

当塾では基本的に、生徒が最低どのくらい勉強する必要があるかを、こちらで決めています。質より量ということで、志望校合格から逆算して必要な時間を確保するという形です。高校3年生は、志望校合格者の平均学習データを見ながら、平均は超えるようにしようと面談の時に話しています。

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当塾では、Studyplus for Schoolに加えて、Mindmisterも活用しています。もともとマインドマップが好きですし、このように一覧性があり、情報整理が簡単にできるため、気に入っています。生徒とも共有可能です。

Studyplus for School活用で保護者面談の質も上がる

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当塾では、春休みの前、夏休みの前、冬休みの前の合計3回、保護者面談をしていますが、その際にも、Studyplus for Schoolをよく活用しています。特に、勉強量のアピールに有効です。保護者からは、「家で全然勉強をしない」、「部屋にこもっていて、何しているか分からない」とよく聞きます。

そのため記録を見せながら、「1週間40時間しています」、「塾の時間を引くと30時間なので、ご家庭でちゃんと勉強しています」など伝えています。特に、S1グランプリがある時期は、全国でも上位何%に入る学習量だと伝えるとかなり安心して、納得していただけます。

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中には、「適当に入力して誤魔化していませんか?」と厳しいコメントをされる方もいます。そういう時は、「誤魔化す生徒は、そもそも記録を入力しませんし、しても科目のバランスが悪く同じ色が表示されます」とこの画面を見せます。こういう差を見せると、「うちの子は勉強しているんだ」と安心していただけます。

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勉強量だけでなく、質の部分についても保護者へ説明しています。このグラフは、黒がまだ学習していないページ、薄い緑が1回だけ学習したページ、濃い緑は何度も勉強して正答率も80%以上のページを表しています。

左側のようなグラフになる生徒は、点数が上がりますが、「塾に来てたくさん勉強したのに点数が上がらない」という保護者には、この画面を見せ、まだ復習が足りないことを説明します。

Studyplus for Schoolと併用していると、「濃い緑が多いのに勉強時間は短い。自分に甘めに入れている」など分かるため、生徒に指摘することもできます。

保護者面談では、「講習をやりましょう」という話は一切せず、学習内容のみ話します。保護者を巻き込み、一緒にやっていくということはありません。そうすると、全てを把握しにくくなってしまうためです。逆に、「何もしないでください」とお願いすることはあります。

忘却曲線に則った復習を勧めるアプリの開発を目指す

当塾では、新型コロナウイルス対策として、休校期間中に仮の定期テストを実施しました。今年は休校期間があり、テストの範囲が広くなってしまったためです。しかし、範囲が広くなることは、事前に予測できたため、塾でテストを設けることで、学校でのテスト対策になると思い実施しました。

中学生は全科目、高校生は英語と数学をテストしました。このテストのおかげで、学校のテスト前に復習する量が減り、少し余裕が生まれたのではないかと思います。

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今後は、もっとStudyplus for Schoolを上手く使いたいと考えています。現在は使っていない、入退室管理機能も使いたいです。また、スタッフ管理もStudyplus for Schoolでやっていこうと思っています。アプリとして非常に完成度が高いため、現状でも満足はしています。

個人的な展望としては、勉強の質を管理するアプリを開発することです。忘却曲線に則った復習タイミングを掲示する機能を実装させる予定です。似たようなアプリは、すでにあるのですが、コストが高くつくため自分で開発しています。

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こちらはアプリのイメージです。NextStageでP52、現在完了形・未来完了形・過去完了に取り組むよう指示しています。テスト後には、正答率を「again」「normal」「good」「great」で評価し、次はいつ学習するべきか、自動計算するようにしたいと思っています。現在こちらは開発途中の段階なので、完成次第リリースしていきたいと思います。

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