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ICTを複数使いつつスマートに生徒とコミュニケーションを取る方法|TASUKE塾【オンライン指導情報共有会】

新型コロナウィルスの感染拡大により、学習塾業界は教育サービスを提供できず、事業の継続が困難となるリスクが発生しています。これを防ぐために急速に高まっているのが、オンラインでの指導体制の整備の重要性です。

新型コロナウイルス感染拡大の深刻化、そしてオンライン指導に関する事例が少ないことを受けて、Studyplus for School導入校で既にオンライン指導に取り組まれている方々にご協力いただき、オンライン指導に関する情報共有会を開催しています。今回はTASUKE塾の崎山先生にお話を伺いました

TASUKE塾について

TASUKE株式会社の崎山です。千葉県旭市出身で、高3の時に通っていた塾で「一つ下の子を教えて」と言われてアルバイトを始めました。その後、明光義塾さんでバイトしたり、家庭教師をやったりしました。大学卒業後は建設会社で3年間営業を経験し、玩具屋に1年勤めて、学習塾業界に入って今に至ります。

転職したのがFC展開する大手個別指導塾で、そこでFC全国1位になりました。当時は生徒が300人を超えていたと思います。それぞれの生徒に年3回は面談をするので、入塾面談を入れて、少なくとも年に1,000件は面談するという生活が17年間続きました。

そちらを退職して、2015年2月に千葉県東金市でTASUKE塾一号を開きました。17年個別指導でやってきたのでTASUKE塾でも個別でやりたかったのですが、一人で独立したので講師の数が足りず、映像授業を使った塾にしました。当時、光回線の登場で回線環境が良くなってきたことも後押しされた背景です。

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根拠がない自信から生徒は集まるだろうと思って、65坪のテナントを借りました。初めは映像授業というだけで嫌がられてしまい大変だったのですが、無料体験の評判がよく2か月で集まった生徒は50人ほどです。

2か月後には、千葉市緑区にあすみが丘校を開き、150人くらいの生徒が来てくれました。その後、船橋にある塾さんに加盟していただいたり、フランチャイズ校をオープンしたりと、校舎が増えています。

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塾で使っているICTツール

「Assist」は創業当時から利用させていただいて、担当の方に色々相談させてもらったり、研修にも伺ったりしました。それから、「ウイングネット」や「学研プライム」、SRJの「速読TERRACE」、「Studyplus for School」を使っています。

ICTツールについて、以前は映像授業などあくまでコンテンツのひとつとしてとらえていたのですが、3年前にStudyplus for Schoolを使い始めてからは、コミュニケーションツールとしても活用できるのだと感じています。

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オンライン指導に切り替えるまでの流れ

2月27日に全国の小中高校に臨時休校要請が出たことを受け、スタッフと大至急準備を始めました。元々通信制をやっていたこともあり、全保護者宛ての資料を作成。その日の深夜1時に完成して、翌日・翌々日に自宅学習に切り替える旨を保護者に告知しました。

3月2日から14日は自宅学習に切り替え、16日に一旦通塾を再開しました。そこから4月8日まで春期講習で生徒に塾に来てもらいましたが、7日の緊急事態宣言をうけて、翌日また自宅学習に切り替える旨をご連絡をしました。

オンライン指導開始後は、電車で校舎に来ていたアルバイト講師には通塾をストップしてもらっています。自転車や徒歩で来られる人だけ、少人数来てもらっている状態です。

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オンライン指導を開始するための準備

オンライン指導を始めるにあたり、まず各家庭に環境の確認を行いました。そして自宅受講のお知らせを配布したときには、保護者に「後でやります」とならないようにしつこく連絡をしました。

それから、ご家庭にPCを無料貸し出しすることにしました。現状、東金教室では30台お貸ししていますが、何回伝えても「借りられるの?」という反応があるので、定期的にご連絡しています。

連絡ツールも拡充させ、電話、メール、アプリなどを併用しています。メールを見てくれる方もいますが絶対ではないので、「Studyplus for School」も活用しています。高校生中心にはなりますがレスポンスがよく、特に生徒からのレスポンスがかなり速くなりました。

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LINEの公式アカウントも使っています。昨日ちょうど面白いことがあって、何を送ってきてもいいよと言ったら、生徒がボイスメッセージで歌をいれてきたんです(笑)。その生徒はすごく明るくて塾っ子みたいなタイプですが、一個や二個でなく何回も歌っては送ってきたので多分よっぽど寂しいのだろうと思います。

このように色々と整えましたが、生徒が教室に来ていた時に準備を進めていたこともあり、オンライン指導に切り替える時に特に問題はなかったと思います。

授業の流れとオンライン指導に切り替わってからの違い

TASUKE塾でのサイクルは、生徒が映像授業を受講して、宿題をチェックし、問題を解いて丸つけまで自分でやって、確認テストを受け、また映像授業を観るという流れです。映像授業を進めたら受講記録を残してもらいますが、Assist上で生徒が自分で記録しています。また、ウイングネットでは何%観たか勝手に記録がされていく仕組みです。

理解度は各自が入力するので、それもインジケーター式で見ていけます。特に生徒が教室に来ている時は、後ろから覗いてゲージが伸びているかどうかで私たちから簡単に確認ができるのがメリットでした。

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この流れを考えると、生徒は教室に来ていたものの、ある意味オンライン授業を受けていたといえると思います。それが、コロナの影響で家で完結するスタイルに変わりました。

生徒たちにも強く言っているのですが、基本的にオンライン指導になってもやることは変わりません。授業に関しては、映像授業自体はもともとあるのでそれを塾で観るか家で観るかの違いです。宿題のチェックもオンラインでできていて、特に問題ありません。各自でやっている丸つけも、自宅でできています。

確認テストに関しては、少し工夫が必要だと思います。例えばZoomを取り入れたり、郵送でのやり取りが発生するでしょう。もともとは一度テストはやめて教室再開後に対応しようと思っていましたが、現状が長引きそうなのでちょっと考えないといけないかなと思っています。

オンライン指導に切り替えてからの一番の違いは、生徒と対面でのコミュニケーションがなくなってしまうことです。承認ができないという点に頭を悩ませています。これは私だけでなく、20人近くいる講師と生徒とのコミュニケーションについても同じです。Zoomも検討しましたが、どうしても嫌だという保護者もいたので対応を考えています。

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宿題と丸付けの工夫

TASUKE塾では映像授業を使っているので、講師は教えないで監督する役割です。宿題の丸つけもAssistを利用しています。個別指導だと講師は丸付けをするものだと考えている方ももちろんいるとは思うのですが、うちでは生徒がやっています。

丸付けを自分でさせると答えを映したりと言ったこともあるかもしれませんが、性善説を信じているのでツールを使って自分でやらせているんです。Assistを使うと解説映像も見られるので、そこも利点です。

課題テストをやって丸付けしてみて、8割超えなければ全く同じ問題を宿題として渡します。すると解説動画を見ているので、2回目は100点近い点数が出せるんです。そうした小さな成功体験を宿題を通して積み重ねることを大事にしています。コロナが始まってからは、郵送で対応しているところです。

Zoomを使ったコミュニケーション

うちでは、Zoomにあまり比重を重くしないように気を付けています。使い方として映像ではなく、チャットでやり取りをすることが多いです。Zoomで映像を繋げるのは、ホームルームの時。午後2時半に一旦みんなに集まってもらっています。校舎によって全員集合したり、高校生と小中学生で分けたりしています。

ホームルームで何を話すか最初は迷っていて、スタートしたころは「みんな、熱ない?」と言って「ないから授業受けてるんです」と突っ込まれたりしていました。今は小ネタを考えていれたり、ちょっとした知識を共有したりしています。例えば「簡単な計算をどうしたら速くできるか」というような話です。

あとは「この後Assistをやる予定の子はちゃんとやってね、やらないと家庭訪問するよ」と言ったりします。小学生は「朝、海を散歩してきた」というような生徒もいるので、午前中にやってきたことをレポートしてもらうための質問をしています。

どれもあくまで雑談レベルの話ですが、詳しい内容は教室ごとにバラバラです。東金校では大学生たちが担当していますが、自分たちでクイズを作って正解すると何ポイントとやっています。一ポイントを貯めた生徒にゴディバのチョコを自腹で払うと言っていたので、塾から経費を出すことも考えるよと言っています。

あすみが丘校ではZoomで学習状況を生徒に報告させており、そうすることで生徒は学習量を客観的に見れます。それに対して講師がアクションすることで、生徒を承認するという流れです

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また、月曜から土曜までは毎日全体ミーティングをやって「今からみんなで勉強始めよう」と号令をかけています。映像をつなげて顔が見えることで、塾に通っているというイメージを持ってもらうと共に、僕たちの顔を忘れないでねという意気込みもあります。

一方で、保護者が近くで聞いている時があるのでそこは注意が必要です。生徒だけだと思って話していたら隣にお母さんがいたということもあるので、今は初めに保護者に向けて話しかけるようにしています。

これらの活動によって、生徒にとっても保護者にとっても講師がより近い存在になれるんです。その代わり、映像に映すアルバイトの講師は少し選抜はしています。

コロナ以前のうちの文化として、もともと生徒が静かに映像授業を観ているところをグルグル周ったり、勉強しているところであえて話しかけてコミュニケーションしたりというスタイルでした。だから、今もZoomで割って入るように話しかけています。

私たちは生徒たちから多少うざがられてもよくて、「またZoom鳴らしているよ」くらいに思われていいと思います。それで「こっちは勉強してるんだから、自分でできるんだから」と思ってもらいたいんです。だから、そういうコミュニケーションを取れるのはZoomの良い所かなと思います。

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Studyplus for Schoolを使ったコミュニケーション

連絡ツールとしても学習進捗確認にしても、うちでは「ウイングネット」と「Assist」の二つを使っています。それに加えて高校生は紙の参考書も使っているので、生徒にとっては使うツールが色々と混在しているんです。だからそれらを一元的にまとめるツールが必要で、その役割を担っているのが「Studyplus for School」です。

「ウイングネット」は何をやったか生徒がStudyplusで記録していますが、「Assist」は「Studyplus」と連携して自動で記録されるので、生徒はその分楽ですね。こちらとしても、やった・やってないを本人につめなくていいという利点があります。

「Studyplus」では生徒の一つひとつの学習にいいねをすることで、細かく承認できています。それから、「Studyplus」の記録を見て「1時間34分頑張ったね」としっかり受け止めてから声掛けするようにしているんです。生徒の記録ほぼ100%にいいねをするので、押し忘れると生徒から突っ込みがあるため慎重にチェックできています。

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正直Zoomでのやり取りとかぶるところもあるのですが、Zoomでは軽いやり取りをして「Studyplus for School」ではディープなことを話すという使い分けになっています。生徒からすると「Studyplus」は誰とやり取りしているかが見えやすいので、メンタル的な内容も話しやすいのだと思います。

二つを比べるとZoomの方が挨拶に近くて、「Studyplus」では細かく見ていくというイメージです。Zoomでは一人ひとりにコメントすると長くなってしまうので、それは「Studyplus」でやっています。

また進路相談を受けるときも、「Studyplus」の履歴を見ながら喋っているんです。「この頃は結構頑張れていたけど、最近はどう?」など話しています。話した内容は「Studyplus for School」のカルテに記入して、Zoomで話した内容も入れられる時はどんどん入れるようにしているんです。

プランニング機能も使っていて、生徒たちが計画を入れたら「それを超えるくらい頑張れ」と声をかけたりします。今のところ、スムーズに機能していますね。

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塾の現状と今後

塾の現状をまとめると、「Studyplus」やLINE、Zoomを利用して毎日連絡しています。これらのツールを使っていない生徒には、週に1~2回電話で連絡しています。また、1週間~10日分の課題を作って、郵送もしています。

それから今までは教室の席を向い合わせの形にしていましたが、今後通塾できるようになったときに備えてレイアウトを変え、対面にならないようにしました。あと、前よりも空間を持たせた席にしています。

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今後の対応についてですが、千葉県は5月いっぱいストップするだろうと思っています。うちには高校生と中学生の子どもがいますが、自宅のネット環境などを調べるアンケートが学校から来ているので、映像を配信するのでしょう。

だから休校が長期化することを見据えて、Zoomの精度を上げていこうかと考えています。Zoomで教えることはしないというのがポリシーなので、そこは守りつつ活用方法を検討中です。

新規獲得についても、考えているところです。3月の休校時は入会シーズンだったので通常の2割減くらいしてしまいましたが、他の塾さんをみているとそれでもまだましなのかなと思っています。

4月前半はまだよかったのですが15日以降は全体でほとんど問い合わせがないので、5月はオンライン専用のチラシやのぼりをやろうと思って、すでに制作しています。ウェブ広告についても随時行っているという状況です。

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最後に、オンライン指導はまだ始まったばかりで私たちも日々Zoomなどについて考えています。ただ、それはあくまで材料であって、先生たちのモチベーション次第でいくらでも変わっていいと思うんです。ただ、これからずっとオンラインでいくというのでもないのではと思います。コロナが明けてからの勝負になるのではないでしょうか。

それから、ICTは取っつきにくい部分もあります。ただ大変そうだと思っても、見切り発車するのが一番いいと私は思います。とりあえず始めて、困ったら分かりそうな人に聞くと。私もオンライン指導共有会に参加して、何か分からなかったら聞こうかなと思っています。


大吉!いいことあるよ!
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