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小中学生から塾のコンセプトを理解し、高校進学してからは塾の雰囲気を作り出す(前編) Customer Story#22|進学塾SOIL

Studyplus for schoolを導入いただいた先生方にお話を伺うコーナー。今回は自立をコンセプトとした塾として、小学生から高校生までを指導している進学塾SOILの、村東先生にお話を伺いました。

村東先生が大切にしている「自立」という考え方、実は生徒たちに理解してもらうのは簡単ではありませんでした。塾の雰囲気やコミュニケーションを通してどんなふうに今の形を確立していったのかをお聞きします。

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―村東先生は以前、個別指導塾で講師をされていたんですよね。
はい、学生時代から塾業界にかかわっていました。独立については、前職の時からすでに考えていました。

―どんな塾を作ろうと思っていたんですか?
自立型の塾
ですが、生徒が通うのを躊躇するくらい熱血な雰囲気は個人的には合わないと思っていました。自分の中では塾というのは、あえて楽しませるところでもないし、世間がいうほどしんどいものでもないと考えていたんです。

「塾は、楽しい習い事になるのでは」と思っていたんですよ。授業して、授業して、授業して……とやっていって成績上げるという形は考えていませんでしたね。

―とにかく勉強、という雰囲気は違うなと思っていたんですね。
はい。子供たちが自立して勉強できるような環境づくりをしたいと思っていました。そのためには通っていて楽しくないといけないので、そういう雰囲気の塾は作りたいと常々考えていました。始めてみたら、生徒の層もそんな感じになっていきましたね。

―どんな層になったんですか?
塾によく来てくれる子が多いです。
塾としても、来やすくなるように自習室に棚を設置して、置き勉をできるようにしたんですよ。ちょうど昨日入会してくれた子も、「明日から毎日来ます!」と言っていました。

反対に「塾に週一だけ通って、授業を受けて成績を上げたいです」というような子は、絶対にあわなくなってきます。説明を聞いて、「これは無理」という顔して帰る方もいますね。

―ある程度、入塾にハードルがあると。
毎日通いましょうという雰囲気ですからね。実際、一人で毎日来てる子もいますよ。その子は軽音部と卓球部に入っていますがを塾も含めて三つ掛け持ちしていると言っています。

―部活感覚なんですね。
そうしたいです。受験が最後の大会、というノリですよね。

―毎日来るのが一番だと思いますが、最低でも週に何日は来てもらっているんですか?
高校生には週3は絶対に来てと言っています。集団個別とマンツーマンの個別と組み合わせていますが、一日最低2時間で週3回。週3回のうち、2コマはマンツーマンが原則です。

テスト前などで必要なければそれでもいいのですが、料金は変わらず振り替えもありません。その場合、マンツーマンをする予定だった先生は集団指導の方に回ります。

だから人件費も固定です。担当したのが個別でも集団個別でも、給料は出ます。講師の確保も心配だったので待遇を良くしたくて、京都の相場からしたら高めの給与に設定しました。

―なぜ毎日来ることが前提の塾を作ったのですか?
前にいた塾で、ある不公平感を持ったからです。そこは個別指導塾だったんですが、週一回のコースで入る生徒もいれば、週三回の授業に夏期講習もフルで入れている生徒もいました。もちろんこの2つのパターンでは料金が異なります。

でも週1の子がすごく質問や相談をしてくれればその分こちらも答えますし、たくさん授業を入れている子がすぐに帰ってしまうこともあります。そうなると、結果的に料金は違うのに生徒が得るものをトータルするとどちらも同じだったんです。

これだと不公平だし、私もやりたいのにできないことがあってセーブしないといけないのが嫌でした。

ーそれを解消するために、毎日来ることを前提としたと。
はい。あと、料金が人によって違うと経理の手間が増えるという面もあります。結果的に、高校生の料金は安いと言われますが、反対に中学生の料金は高いと言われてます。

高校生に関しては中学からうちに入って育った子が、自立学習を身に着けて自分一人でも勉強できるという形にしたかったこともあり、安くしているんです。先生がつきっきりにならなくていい分、コストがかからないので料金も抑えています。

―中学から継続することが前提になんですね。
そうです。それに、1コマとかで考えると高いと思われますが、うちは毎日通えて先生がいる状態で勉強してもらえるのをウリにしています。そこで価値を見出す保護者の方と、授業料は安い方がいいという考えの方では、感じ方は違いますよね。

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―塾は中学校の目の前にありますが、高校は近くにあるんですか?
ないです。でも、開校前に来た問い合わせは大半が高校生でした。最終的に一番やりがいがあるのは高校生ですが、高校生メインになるのは嫌だったんですよね。

小・中・高とずっと塾に通い続ける子がいてほしかったんです。高校生から入ってくると、なかなか動かしにくくて難しいんですよ。だから塾の場所を決めるときにも、小中学生が来やすいところを選びました。

―今、人数比はどうなっているんですか?
全体で50人くらいいて、高校生20名、中学生20名、小学生10名くらいです。それぞれ個別部門と集団部門があります。

ただ、どの層に向けても広報はしていません。チラシすらまいていないですね。あまりに広報していないので、うちの目の前の学校の生徒さんが「あそこは歯医者だ」と思っていたくらいです。

―なぜ広報をしていないんですか?
入塾を断ることも少なくない
からです。チラシを持ってきた子に「ごめんなさい」と言いにくいじゃないですか。

こちらから積極的にはいかないで、ネット見てもらったりした方がいいかなと。だから塾の向かいの中学の子が多いということもないですね。

―距離に関係なく、いろいろな学校の生徒が集まっているんですね。
はい、生徒の小・中・高を全部合わせると19校くらいあります。だからテスト対策が終わらないんですよ。誰かが終わると誰かが始まるからずっと誰かがテスト状態で、それが厳しいです。

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―村東先生はどういった業務を担当していますか?
高校生に関しては、学習管理と集団個別指導の声かけ、質問対応をしています。講習時期などを除き直接授業で指導する時間はありません。ただ、小中学生には集団授業形式で直接教えています。

―なぜ中学生には直接教えていらっしゃるんですか?
そこで塾のコンセプトを理解してもらって、高校生の部に来てもらいたいからです。だから入塾のタイミングも、できれば中学生以下の方がいいと思っています。

―コンセプトは早めに伝えた方がいいんですね。
はい。高校生は距離感が一番遠いので、その分伝わりにくいんです。だからこそ、集団授業できちんとわかってもらう必要があります。

うちのコンセプトを理解してもらうことによって「自立」の意識が生まれて、生徒の勉強のやりかた自体に自立的になっていきます。

―塾を始めたころからコンセプトを大切にされていたんですよね?
はい。ただ初めは自習に慣れていない子たちとスタートさせたので、自分で勉強する空気を作っていくのには苦労しました。

それに保護者の方からは、「自立型って何ですか。自習とどう違うんですか」と言われいて、コンセプトがなかなか伝わらないと実感しました。しかもこれは体験授業をしてもなかなか伝わらないんですよ。

―そこから、どのように現在の状態にまでしたんでしょうか?
急に自分でやるのは難しいので、自立といいつつも、入塾したての子や勉強が苦手な子にはこちらから積極的に関わりました。どんどん関わってわからないところも教えて、それから自習室に行ってもらうようにしたんです。

先生の人数も、初めは生徒一人に対して三人ついてもらっていました。一度だれた雰囲気が根付いてしまうとそれが続いてしまうので、初めの方は先生にしっかりみてもらって良い空気を作ろうと考えたんです。 

そうやってしっかりコミュニケーションをとって雰囲気作りもできたので、生徒たちは自習室で勉強するようになってからも、きちんと勉強に取り組みたくさん質問してくれます。そうやって段階を踏んだので、勉強の仕方がわからなかった子も何をすればいいか理解できるようになっていきました。

―現在は、どのような授業・休憩のサイクルでやっていますか?
50分授業の10分休憩です。ご飯はいつでも食べていいスペースがあります。夏期講習のときなどは特に、みんなでご飯が食べられる時間がほしいなと。

休憩時間は、高校生が学生講師のようになってくれていいですね。中学生と話ながら、「内申は大事だよ」と話したり、ラインを交換して「今日もおいで、みんなおるで」と誘ってくれたりするんです。それに、おとなしい中学生もその子とは話せたりします。

―休憩時間に交流が生まれるんですね。
はい。それに高3の子は塾を信頼してくれていますが、高1はまだ私に対して半信半疑なところもあります。だから高3の子が高1の子と話して、「あれをやっとけば大丈夫」とか、「先生が言っているやつをやっとかないと、ほんま後悔するよ」と言ってくれているのはありがたいです。

―それが塾の信頼度やコンセプト理解につながっているんですね。
私だけでなく生徒も巻き込んでコンセプト理解を進めています。

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―高校生は自習中心ということですが、個別指導もするんですか?
はい、学生講師に週2コマはマンツーマンをやってもらっています。雰囲気作りのために学生講師を雇っている部分もあります。

―雰囲気作りですか?
学生講師は大学生なので、高校生よりちょっと先輩です。だから休憩時間に大学や受験の話ができたらいいなと。それに、勉強の悩み相談も私より近い距離ができます。

講師には高校生だけでなく、中学生にも積極的に話してもらっています。中学の段階で集団個別式に慣れてもらいたいんですよ。

集団個別をやると、授業が乱れないんですね。開塾してから、「そこうるさい」「おしゃべりやめなさい」と注意したことはありません。勉強が嫌で塾で喋ってばかりの子がうちに来たときに、「この塾、喋れへん」と言っていたくらいです。

―授業に集中する雰囲気ができるんですね。
はい。その分、休憩時間はわーっとうるさくなります。うちは6時半から7時はご飯休憩にしているんですが、講師には「20分前に来たら20分給料だす。その代わりタイムカードをおしたら仕事だから、中学生の輪の中に一人で飛び込んでもまれろ」と言っています。

学生講師は批判されることもありますが、力はあるんです。だからできるだけ依存はしない形で続けていきたいと思っています。

―いろんな年齢の方々がまじりあって、いい雰囲気ができているんですね。
そうです。私としては雰囲気作りに力を入れているというか、そこができないならそもそも塾をやらないという思いです。

―なぜそこまで重要視しているのでしょうか?
日々新しい子が来るなかで、その子たちがなぜ元からいる子たちのようにできるようになるかというと、雰囲気が出来上がっているからです。

うちは高校生にできる子は多かったおかげで、良い空気になりましたね。高校生が質問に来るから、中学生も「質問していいんだ」と思えます。

―学生講師と生徒自身が、いい雰囲気を作り上げているんですね。
そうです。学生講師も一人につくのではないので、書類を見なくても性格などをわかってくれています。いざこの子にこの科目を教えてくださいといっても、「はじめまして」とはなりません。

スタプラや書類から見ているだけではなくて、普段から生徒と接してもらう。そうするとスタプラの勉強記録へのコメントもしやすいですよね。

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前編では、塾の雰囲気やコンセプトなどについてお話を伺いました。後編では自立型学習について、またスタプラの活用方法などについてお聞きしていきます。

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