生徒の勉強時間を質・量の両面から向上させるStudyplus for School活用法|創研アカデミー【Studyplus for School Award 2020】
Studyplus for School Award 2020とは、少子化・採用難・地域格差という社会課題が広がる中で、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に果敢に挑戦する教育機関を表彰するものです。
*Studyplus for Schoolの詳細はこちら。
従来は、授賞式や受賞者によるプレゼンテーションを含むイベントを開催しておりましたが、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、この度オンライン配信で受賞者によるプレゼンテーションを実施いたしました。その模様をnoteでもお伝えしていきます。
今回ご紹介するのは、小学生部門で受賞された、東京都の創研アカデミーの榎本先生の回です。
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オンライン自習室で夏休み中も長期指導が可能に
創研アカデミーの榎本です。当塾は、中学受験の指導をメインに行っていますが、受験を終えた中高生も在籍しています。また、恵比寿の教室以外にも、家庭教師の会社を運営しています。
実は最近、新聞社から取材を受け、中学受験に関する話をしたのですが、その内容を、YAHOO!ニュースで取り上げていただきました。
Studyplus for Schoolについて知ったきっかけは、2017年のあるイベントです。すぐに契約し、翌月には導入、その翌年には、スタディプラスが開催したイベントに登壇もしました。当塾では、使用の強制はしておらず、オプションとして使いたい場合は使うという形をとっています。そのため、生徒には、「やった方が成績は上がるけれど、やらなくてもいいですよ」と伝えています。
当塾では、Studyplus for School以外にも、Zoomなど複数のオンラインツールを活用しています。YouTubeはプレミアム会員になっており、一般公開するためというよりも、保護者向けにメッセージを送るために使っています。以前は、会報やメルマガをしていましたが、動画の方がスムーズかつ工数が削減できるため、今は週に2~3回ほどYoutubuの動画をアップしています。
KAWASEMI Liteは問題作成ツールなのですが、今月(2020年9月)から国語の読解問題にも対応できるようになった優れものです。Studyplus for School学習管理双方向ツールとして使っています。
当塾の特徴は、オンライン自習室を設けていることです。夏休み中は、毎日20時から22時まで開けていました。夏期講習は、8時から17時まででしたので、ほぼ一日を通して対応していたことになります。夏休み後も、週末限定で継続しています。
実のところ、オンライン自習室については、2019年の時点から検討していました。というのも、当塾がある恵比寿駅周辺は、オリンピック期間中、ものすごい状況になるだろうと予想し、夏期講習ができないのではないかと懸念していたためです。
実際に始めてみると、生徒のフォローはもちろん、保護者のフォローもできることに気がつきました。普段は、生徒を指導している合間に塾に来ていただき、お話をさせていただいています。受け身にならず、こちらから働きかけをすることで、クレームもなく良い関係を作ることができます。
また、オンラインであれば、都内だけでなく全国の生徒を対象に指導することができます。最近では、バンコクに住んでいる方からご連絡があり、近々面談する予定です。さらに、生徒が風邪をひいたり、体調不良ではないけれど疲れて元気がない日でも、通塾せずに指導できる点はメリットだと思います。
チームで切磋琢磨しS1グランプリで入賞
こちらは生徒の春休みの勉強時間の記録です。上から時間が長い順に並んでいますが、中学1年生が1人、あとは小学6年生です。下の記録は去年のものですが、今年の方が長いことが分かります。
しっかり勉強時間が確保できており、実際に、スタディプラスが主催している勉強時間を競う2020年春のS1グランプリで1位を獲得しました。
個人ランキングで1位になった生徒は、学校が休校だった5月までの間に、英語と数学は中学校2年生の範囲まで終わらせていました。この生徒の保護者は、「Studyplusがなければこれほど勉強しなかったです」と言っていました。この生徒は、当塾のロールモデルともなりました。
S1グランプリは、様々なノベルティや賞状などいただけるため、それを見て、「自分も欲しい」という生徒もいます。「君たちは来年だ」と伝えると、モチベーションになるようで、非常に頑張ります。
小学生は、チーム戦で2位を獲得しました。1位の藤井セミナーさんが気になる存在で、ランキングにも3チーム入賞しています。当塾は2位でしたが、まだ上がいて勝てないというくらいの方が、努力ができていいかなと思っています。
チーム戦で重要なことは、メンバーを選抜することです。実際、今回のS1グランプリでも6人の生徒が立候補したのですが、4人選抜し、チームを組みました。
また、チーム戦では、チームを引っ張ってくれるエースが必要です。今回、期間中に学校が始まったメンバーが1人いました。そうなると、どうしても時間を稼ぐことができないのですが、エース的存在の生徒が、「その分、俺がやるから」と言って朝5時半に起きて勉強していました。
さらに、内部にライバルも必要です。「昨日、何時間やったの?」、「今日は勝った」など、メンバー同士で切磋琢磨するようになります。そして、外部ライバルの存在も大切です。当塾で言えば、藤井セミナーさんがライバルです。
こうした努力と工夫をした結果、今年の夏はチーム戦で優勝することができました。優勝カップも届いて、生徒も喜んでいました。ですが、300時間以上ということで3チーム同率1位だったため、あえて「実際は1位ではなく2位だったのかも?」と言って、まだ上がいることを意識させるようにしています。
まずは勉強量を増やすことに全力をかける
こちらが勉強時間の記録で、赤いラインより上が選抜チームです。1位の生徒は常に、どうやって勉強時間を捻出するか考えていたほどでした。
ちなみに、当塾では基本的に生徒が紙に勉強時間を書いています。Studyplusに入力する時は、保護者が打ち込みます。そのため、「きちんと勉強しなければ入力しないよ」と言われる生徒も多く、保護者にも自然と協力してもらうことができています。
初めは、「なかなかできません。」という保護者もいますが、こちらが何故必要なのかを説明すると、「やらなくてはいけないですよね。」と最終的には協力してくれるものです。
S1グランプリ期間中、生徒によっては、1日18時間も勉強していたわけですが、それだけの時間を捻出するには工夫が必要です。そこで今回導入したのが、お風呂の中でも聞くことができるスピーカーです。これなら湯船につかりながらも、音声教材を使って勉強できます。100円均一で600円ほどで売っているので、コストもさほどかかりません。
今回は、勉強時間を増やすため、前回以上に様々なことを考えました。そこで改めて気づいたことは、朝きちんと起きられない生徒は、勉強量が伸びないということです。学校がない日、午前中に少なくとも5時間以上は確保できていないと厳しいです。入試もだいたい9時から始まるため、午前中に頭を働かせる必要があります。
その結果、模試の成績が上がりました。1人は偏差値70を越えましたし、偏差値68になったメンバーもいました。他にも偏差値が10上がった生徒もいて、勉強時間を増やした成果を出すことができました。
ここまで勉強量にこだわるのは、まずは量をこなさなければ質の良い勉強にはならないと分かっているからです。これは、今までの指導経験から感じています。面談していると、テクニックを教えてほしいという保護者もいるのですが、あえて言うなら勉強時間を増やすことだと話しています。
もちろん、全員がこれだけの勉強量をできているわけではありません。しかし、目指すものが高いのであれば、それなりに量をこなさなければクリアできません。これは、過去の生徒の事例を考えても明らかです。
そのため、チームに入っていない生徒に対しても、まずは量を確保するよう激励しています。そうでないと、成績を上げようにも上げることはできないと話しています。
勉強量を確保した後は質のアップを試みる
勉強時間の確保ができた後は、質の面も向上させていくことが大切です。そこで、模試や過去問を解いた後に、得点分析を報告してもらうようにしています。これは、後から見返して一元化できるよう、Studyplus for Schoolのメッセージ機能を使っています。
できなかった問題だけ解き直すのではなく、その単元に関する勉強をしっかりやるように指導しています。これにより、包括的な復習が可能になります。そのため、模試や過去問の採点時には、各大問の得点率も計算してもらい、得点率が低い単元を重点的にやるよう指示を出しています。
今は、苦手な単元に特化した対策プリントをやってもらっていますが、ゆくゆくは志望校に合わせた問題を作成し、解いてもらう予定です。
Studyplus for Schoolを使ってタイムリーに生徒をフォロー
受験が近づくにつれて、指導前の準備は大変になっていきます。極力余計な時間を使わなくていいよう、電話は控えてもらっています。何かあればメッセージを送っていただいています。
Studyplus for Schoolのメッセージは、生徒へ指示を送る際に活用しています。偏差値70を取った次の週に、成績がいきなり下がっていることもあるため、その都度、状況に合わせて生徒に指示を出しています。なるべくタイムリーにフォローすることを心がけています。
Studyplus for Schoolを使うことで、生徒が教室にいなくても、私が教室に行かなくても、ネット環境さえあれば、タイムリーに指導することができます。
中学受験の先を見据えた塾運営
今までは、中学受験をメインで指導していましたが、今後の展望として、大学受験も積極的に対応していく予定です。具体的には、授業をするというより、テキストをおすすめしたり、大学受験の合格者データをもとにアドバイスをしたりといったことを考えています。
最近では、20歳以降の卒塾生から連絡がくることもあり、例えば、大学2年生で公認会計士に受かったとか、宝塚音楽学校に入学したとか、東京大学大学院に合格したという報告を受けています。また、娘が通う学校の先生になった卒塾生もいます。
これからも、生徒が量・質共に十分勉強できるよう、しっかり指導していきたいと思います。
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