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「地域のあんちゃん」を目指して。Studyplus for Schoolで生徒への声かけを具体的に【CSインタビュー:個別指導塾story's】

今回、石川県金沢市にある個別指導塾story’sの塾長、今村先生にお話を伺いました。今村先生が塾を開かれるまでのストーリーや、塾運営で大切にしていること、Studyplus for Schoolの活用についてなど幅広くご紹介しているので、ぜひご一読ください。

インタビュー校紹介

個別指導塾story's 代表 今村先生

■個別指導塾story'sとは

基礎力を徹底的に鍛えてくれる塾です!
まずは学校の宿題を徹底的にサポートし、宿題をきっちりこなす、ワークなどの提出物は期限内に出す、など基本的な事からしっかり取り組み、成果に繋げます。
また、学習だけではなくお子さんの夢や目標(=人生)と勉強を結びつけて、人としての成長もサポートしていくことを使命とされています。
HP:https://kobetsushidou-storys.jimdofree.com/

教育業界への思いから、大学に入りキャリアチェンジ

―本日はよろしくお願いいたします。初めに、今村先生が塾を始めるに至った経緯について教えてください。

個別指導塾story’s の今村です。私は高校を卒業した後に就職したのですが、「教師になりたい」という思いがあり、大学に入学。在学中に、塾でアルバイトをしました。そこで学校の教員より塾で講師をする方が楽しいと感じるようになり、「いつか自分で塾を経営したい」という夢を持ちました。

もともと好きだった自動車業界に就職し、5年ほど働いていました。営業職には向いていないと感じながら、「塾をやってみたい」という思いが強まり退職を決意。色々な方にアドバイスをいただき個別指導塾story’sを始めました。

―一度、自動車業界を挟んでいるのは業界でも珍しい経歴ですね。

当時はつらかったですが、今となっては経験しておいてよかったと思います。私が配属された店舗はベテランの方ばかりで、思い返すと性格的にも新卒の私に向いている環境では無かったと思います。先輩たちが営業トークで自分の持って行きたい方向に相手をコントロールするのを見て、自分にはできない、やりたくないと感じました。

ただ、そこで学んだスキルは塾運営において、面談での会話やクロージングで活かせています。営業は相手の立場に立つことが大切ですが、今も「勉強がわからない生徒の気持ちに気づきたい」という強い思いを持っています。

Studyplus for Schoolの記録で生徒に具体的な声かけができる

―次に、Studyplus for Schoolについて伺っていきます。御校は、「Studyplus for School Award 2023」を受賞されました!誠におめでとうございます!

(※「Studyplus for School Award」は年間を通してStudyplus for Schoolの活用率が高い教室に贈られる賞です。)
ありがとうございます。全国で約1500教室以上の導入がある中でのトップ100ということで、嬉しいです。この賞は、私の頑張りと言うより、生徒の頑張りだと思っています。

―もともと、Studyplus for School以外にもICTを活用されていたんですよね。

はい。塾運営をする中で、少しでも他塾と差別化することや、業務を効率化し生徒と向き合う時間を増やすためには、様々なツールが必要だと感じました。現在はStudyplus for Schoolをはじめ、オプティマスタディ、Google Classroom、スタディサプリ、DOJO、フォレスタ+を利用しています。


―Studyplus for Schoolはどういったきっかけで導入いただいたのでしょうか?

当時私は指導をする中で色々な悩みを抱えており、何か起爆剤となるようなものを探していました。うちに通う生徒は進学校を目指したり、定期テストで高得点を取り続けたりするタイプの子ではありません。そんな子たちが、勉強に対して前向きになれるきっかけになればと思い、導入しました。

また、Studyplus for Schoolとオプティマスタディの連携が始まったことも理由の一つです。その時、すでにGoogle Classroomも利用していたので、当塾とStudyplus for Schoolとの親和性は高いと感じました。

―ありがとうございます。実際に導入してみていかがでしたか?

S-1グランプリなどにも参加する中で、記録の大切さを実感しました。また、生徒が勉強するきっかけの一つにもなっています。S-1グランプリ期間中のスタンプラリーでは、目標達成者にご褒美を用意してモチベーションアップにも繋げています。今回はStudyplus for School Awardも受賞できて、本当に導入してよかったなとつくづく思います。

Studyplus for Schoolを上手く使っている生徒は、自分の勉強について自分で考えて記録しています。週に1回振り返りをしてもらっていますが、足りない部分ややるべきことに自分で気づくという習慣はできているようです。

これは特に、受験生にとっては大きなメリットだと思います。Studyplus for Schoolがなければ口頭での確認や模試の結果でしか判断できません。細かい数字を用いて可視化できることで、生徒に具体的な声かけができています。

―Studyplus for Schoolは、どのように利用いただいていますか?

「Studyplus for School活用資料」内にご用意いただいている運用支援ツールのテンプレートをベースに、紙の勉強振り返りシートを作り、生徒が通塾した時に記入してもらっています。私はそこにコメントを残し、PDF化。それをメッセージに添付する形で生徒・保護者に送信し返却しています。振り返る習慣は、学習効果を高めているように思います。

あとは入退室機能を利用していて、安心だと保護者からも好評です、LINEメッセージ機能では保護者ともやり取りしています。要件がある際に気軽に連絡をとれて便利です。真面目になりすぎず、時には冗談のような内容を送ったりもしていて、保護者との距離感は以前よりも近くなったように感じています。

生徒目線になることで「地域のあんちゃん」を目指す

―個別指導塾story’sはHPに、「進学塾ではありません。基礎力を徹底的に鍛える塾です」とありますね。

はい、うちは平均点以下からの学力底上げに特化しています。日頃の指導で意識しているのは、生徒の目線に立つことです。頭ごなしに「勉強しろ」というのではなく、生活面にも寄り添いたいと思っています。

完璧に対応することは難しいですが、8割から9割くらいは実現できていると感じます。生徒の目線で接しているので、「この子にはこういう風に言った方がいいな」という感覚があります。

―生徒さんにとって、とても近い存在なんですね。

心情的には、生徒というより弟や妹に接している感覚に近いかもしれません。今の子供たちは、どんな風に関係性を構築するかが重要です。何が正解かはわかりませんが、常に模索しながら続けています。

ここまで接し方に気を遣っているのは、当塾は講師が私一人だからです。他にも大人がいれば「塾長とは合わないけど、この先生とは合う」ということになります。しかしうちではそうもいかないので、通ってくれている生徒それぞれに合う関係性を模索しながらコミュニケーションを取っています。

―弟や妹と接するような感覚というのは、面白いですね。

そうですね。とはいえ、親や兄弟ではない第三者的なので、例えるなら「地域のあんちゃん」みたいになれたら理想です。こういうイメージを持ってもらうため、うちでは生徒を下の名前で呼んでいます。初めはびっくりされますが、何かあったら先生に聞いてみようという関係を目指しています。

点数だけにとらわれず、一人ひとりにこだわりを持ってもらう

―学習指導の面ではどんなことに気をつけていますか?

生徒には、どこかにこだわりを持って努力をしてほしいと思っています。私は営業職時代、あまり車を売ることができませんでした。しかし、その分自動車保険の契約率にはこだわったり、営業所の雰囲気を良くしたりと、他の部分で努力しました。生徒にも、すぐに点数は上がらなくとも、この部分は頑張ったと言えるところを持ってほしいと思います。

例えばそれは、学習記録をつけることや、少しずつでも毎日勉強することなどかもしれません。日々の積み重ねが結果につながるということを、伝えてあげたいです。

―現在、塾を経営されて7年目とのことですが、日々の運営で大変だなと感じることはありますか?

それが、ほとんどありません。開業する時も変に心配せず「やってみよう!」と思い切ったくらいです。

もちろん、春になるころは「塾生が入るかな」という不安を感じますし、受験に対する危機感が低い生徒が多いと大変です。収入面でも安心はできません。ただ、そういったものよりも毎日の楽しさが勝ります。

―それは素晴らしいですね。運営をする中で、心がけていることはありますか?

生徒や保護者に対して、押し売りはしません。面談をしていても、売上のことばかり考えていたら引かれてしまいますし、売上優先で誰でも入塾させて生徒のレベルがバラバラになると、運営が大変です。

この考えは、営業職時代に培ったものです。車は一台で数百万円の金額です。お客様によっては現金でお支払いいただくこともありましたが、現金を目の前にするとやはり身が引き締まります。そのため、うちでは授業料をすべて現金でお預かりしています。生徒が持ってきたお金を直接預かると、重みが違います。

卒塾した後も関係性が続く、地域に愛される学習塾

―現在、生徒募集はどのようにされていますか?

地域の情報誌に、年3回ほど募集を出しています。しかしそこからの応募は実は少なく、9割は生徒や保護者の方からの紹介です。


学校前でのビラ配りをすれば生徒は増えるでしょうが、学校側にも迷惑をかけてしまう可能性もあるので行っていません。私が一番大切にしたいのは目の前にいる生徒です。だから、ビラ配りをする時間があるなら、生徒のために時間を使いたいと思います。こういった姿勢が評価されてか、退塾する生徒はとても少ないです。

―地域で愛されている塾ですね。

ありがたいことに、卒塾生が遊びに来てくれることも多いです。先日も4年前に卒業した子たちが来てくれました。彼らにとって、第二の家のようになれていたら嬉しいです。

卒塾生とつながりがあると、現役生にもメリットがあります。今塾に通ってくれている子の志望校に卒塾生がいれば、連絡を取って進路相談ができます。

―高校に進学する段階で卒塾される生徒さんが多いですか?

うちの場合みんなが進学校に行くわけではないので、そのタイミングが多いです。ただ、授業は受けなくても自習をしに来る子もいるので、そんな姿を見て中学生が刺激を受けています。

―最後に、これからどのように塾を続けていきたいかについて教えてください。

現在、学年や学力にばらつきがあっても、私1人で全員の学力アップのための指導ができるようになってきていると感じています。今後もコンセプトは変えずに、いかにワンオペで効果的な環境を作れるかに注力したいです。全学年が満遍なく在籍している状態を目指して、幅広い生徒をサポートしていきたいと思います。