教材タグ機能リリース記念!「こうなったらいいな」をカタチにした新機能開発ストーリー #前編
2021年7月にStudyplus for Schoolの新機能『教材タグ機能』をリリースしました。
今回は、『教材タグ機能』の開発に至った経緯やリリースまでに直面した課題、開発者(企画者)たちの想いについてカスタマーサクセス(以下CS)の角田がプロダクトオーナーの澤田とデザイナーの秋間にインタビューした様子(前編)をご紹介します。
新機能開発背景は「コア機能のアップデート」!
角田:こんにちは!今日は、先日、『教材タグ機能』がリリースされたということで、開発に関わった澤田さんと秋間さんに開発の背景や苦労したこと、期待していることなどを聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。
澤田・秋間:よろしくお願いします。
角田:まず初めに、なぜ『教材タグ機能』を開発しようと思ったのか、開発に至った背景を教えてください。
澤田:今回の『教材タグ機能』は、すでに存在していた『生徒アナリティクス機能』のアップデートという形でリリースしました。もともと、この機能は、先生が生徒の学習進捗を把握するために使っていただいていたのですが、先生方から「もっとこうなったら便利だな」というお声をいただいていました。
例えば、これまでの『生徒アナリティクス機能』では、教材別で学習時間を集計していたのですが、「教科別または、科目別にも集計したい」「独自でカテゴライズして分析したい」というお声や、「もう少し学習時間の配分を見やすくしてほしい」などです。
私自身、『生徒アナリティクス機能』は、Studyplus for Schoolのコア機能であると思っています。集約した生徒の学習データを整理して、先生方がいかに分析しやすくするか、活用しやすくできるかが大きな価値だと思っているので、先生方のお声を踏まえて今回開発することを決めました。
角田:ここ最近リリースした『カレンダー機能』や『コンテンツ配信機能』は、単体としての「新機能」だったと思うのですが、今回は、もともとある機能をさらに良くするというかたちで、ちょっと種類が違うものなのかなと感じました。しかも、アナリティクス画面はすごくよく使われているStudyplus for Schoolの象徴的な画面ですよね。そこに手を加えるというか、アップデートするにあたって、事前にメンバー間で話し合ったことは何かありますか?
秋間:そうですね。元からある機能なので、ただ単に全体の学習状況がわかるだけではなく、教材ごとに分類できると、データの精度も上がり、「合格した子はどうのくらい勉強をしていたのか」など、データそのものを将来的にも活用できるようになるのではと思っていました。なので、未来に向けてどういうことができるのか想像を膨らませつつ、どう価値を高めていけるかをすごく考えながら進めていました。
澤田:コア機能でありながら、アップデートがあまりできていなかった部分でもあるので、今回めちゃくちゃ気合が入っていましたよね(笑)。
秋間:はい(笑)。今までは、『カレンダー機能』のような、あると便利だろうなといった視点で開発を進めてきましたが、今回は、便利さだけではなく、解決していきたいことも考えていた分、気持ちが違いました。
角田:なるほど。「どんな機能にしようかな」だけじゃなく、「この機能があると、今後ますますパワーアップできるかも」といった感じに掘り下げて考えていたんですね。
澤田:そうですね。新しい機能の開発を企画するときは、ディレクターとデザイナーとエンジニアのみんなで作っていくんですけど、今回は機能を作る価値みたいなところを秋間さんはすごく意識して伝えてくれていましたよね。
秋間:意識して伝えました。特に、エンジニアはユーザーとの距離がある分、先生や生徒がどういう気持ちでどう使うかというところは、把握しづらいと思っていたので、この機能を開発することで先生はどんなサポートができるようになるのかとか、どんな気持ちになれるのかなどの起こり得る変化をしっかり伝えて一体感を持って開発をしていきたいと思いました。また、よりやりがいを感じてほしいし、自分自身もやりがいを感じながら進めたいと思っていたので、このあたりについてをしっかり伝える努力をしました。
澤田:なので、今まで以上に「先生の体験を第一に考えたらこうしたほうがいいんじゃないか」といったディスカッションが多く生まれた開発だったなと思います。
新機能が誕生するまでのフローとは?
角田:素晴らしいですね!私は、リリースまで傍から見ていた側なんですが、そもそも新しい機能を作るときのフローをあまりよくわかってないので、教えてほしいです。
澤田:開発に入るときは、こういう機能を作りましょうというのをプロジェクトとして立ち上げるわけなんですが、まず初めに、プロダクトオーナーの私が、何を目的に、誰に向けて、何ができる機能を作るのか、という要件を整理します。そして、「先生は今こういうオペレーションをしているからStudyplus for Schoolを使ってこういう体験を作ろう」といったユーザー体験を考えているタイミングで、デザイナーの秋間さんと一緒にその体験をブラッシュアップしたり、具体的に画面にどう落としていくのかを話していきます。
その後、私がワイヤーと呼ばれる簡易的な画面のサンプルを作り、話し合いを重ねながら秋間さんがデザインに落としていきます。今回は、ここまでをほぼ同時並行で進めていました。
デザインに落としたところで、開発的に実現できるのかをエンジニアと話し合っていきます。そして、全部の意見を踏まえて、開発可能と判断できたら実際に開発に入ってもらうという流れになっています。
角田:なるほど。開発開始までに、澤田さん、秋間さん、エンジニアとそれぞれで考えていることが多くあると思うんですが、どうやってまとめていましたか?
澤田:今回は、「FigJam」というツールを使って、課題整理やユースケースの整理から細かい仕様の課題検討までを全部図式化して可視化していました。
角田:澤田さんは、頭の中で、先生がどういう動きをするのかなどを考えながらやっていると言っていましたが、その中でも意識したところはありますか?
澤田:めちゃくちゃありますね(笑)。意識したところは、面談のやり方についてです。先生が面談で生徒と1週間分の学習計画を立てたり、過去1週間分の学習進捗を振り返るときは、教科別に使ってもらう人が多いかなと思っていました。なので、教科別で学習時間を振り返る、分析できること、その学習時間配分を明確に確認できることが必要だと思いました。
今回の『教材タグ機能』の特徴は、今まである教材に対して教材タグを作り、その教材タグを教材に設定するというちょっと先生にとっては負荷の高い機能になる分、いかにハードルを低く、先生のコストをかけずに作れるのかを突き詰めて考えました。
角田:ありがとうございます。
(後編に続く…)