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多くのICTツールを導入して気付いた、Studyplus for Schoolの優位性|宮﨑教室【Studyplus for School Award 2020】

Studyplus for School Award 2020とは、少子化・採用難・地域格差という社会課題が広がる中で、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に果敢に挑戦する教育機関を表彰するものです。 

*Studyplus for Schoolの詳細はこちら

従来は、授賞式や受賞者によるプレゼンテーションを含むイベントを開催しておりましたが、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、この度オンライン配信で受賞者によるプレゼンテーションを実施いたしました。その模様をnoteでもお伝えしていきます。

今回ご紹介するのは、高校生部門自立指導部門で受賞された、神奈川県の宮﨑教室の宮﨑先生の回です。

宮崎教室のHPはこちら

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数多のICTツールを活用し、本当にいいものだけを継続利用20200929宮崎教室_Award登壇資料-02

宮﨑教室の宮﨑です。私は8年ほど教員をしたのち、当塾を開校し、今年で33年になりました。授業は、私が電子黒板を使い一斉指導し、その後チューターが個別指導します。

生徒は、小学校5年生から高校3年生までおり、中学受験・高校受験・大学受験の全てに対応しています。中学受験は4~5人、高校受験は10人、大学受験は5~6人くらいです。キッズクラスもあり、そろばん、習字、プログラミングを教えています。

チューターは基本的に、卒塾生です。こちらから声をかけるというより、大学生になったら一緒にやりたいと言ってくれます。業務についても、「自分は生物ならできる」とか「中学受験のことなら分かる」という強みをそれぞれ持っているため、それに合わせてやってもらいます。また、Studyplusを使ってきているため、生徒にも、「スタプラにこうやって入れてる?」などアドバイスもできます。

彼らは、就活時期になると、「見てください」とESを持ってきます。また、30年以上塾を続けているため、結婚や離婚といったことまで相談されたこともありました。このように、生徒と末永い関係性があるのも、当塾の特徴の一つです。


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当塾では、積極的にICTシステムを取り入れています。
映像教材のAssistやmanaboは開校時から使っており、ベリタス・アカデミーは、去年使い始めました。小学生には、ビットキャンパスも使っています。その他、吉備のメビウスやモノグサ、学びエイドなども導入済です。

今に至るまで、かなりの失敗もしています。教育系のICTツールは、たくさんあり、個人的に5つ使ってみて1つ使えればいいくらいだと思います。

Zoomを使って生徒と一緒に月間計画を作成する
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Studyplus for Schoolは、2019年に導入しました。当時、別の学習管理アプリを使っていたのですが、それがなかなか合わず困っていました。そのタイミングで、Studyplus for Schoolを知り、「またダメかもしれない」と思いつつも使い始めました。

導入時には、特にプランニング機能に期待していました。それまでは、紙ベースでやっていたのですが、せっかくみんなスマホを持っているなら、デジタル化したいと思ったからです。現在、高校生のコースが2つあるのですが、その2つに所属している生徒に使ってもらっています。

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高校3年生の生徒とは毎月1回、Zoomでプランニングしています。所要時間は1時間ほどで、次の月に何を学習していくかをここで決めます。

日々の忙しさの中、どうしても面談や生徒との会話を後回しにしてしまいがちになるものです。しかし、新型コロナウイルスへの対応で、Zoomを使い始めたところ、こちらの方が話しやすく時間を有効に使えて良いと感じたため、今もZoomで行っています。

面談では、単語や漢字など、どのくらい覚えるかも決めて行きます。例えば、「10月3日までに、ターゲット英単語の1601番から1700番までやる」といった内容です。また、ベリタス・アカデミーをどこまで見るかなども決めます。

他の塾の先生方も、ぜひ一度Zoomの共有機能でStudyplus for Schoolを立ち上げて、「このテキストを何月何日から何日までやろう」と生徒と一緒にプランニングしてみてください。そうすると、生徒にとって進めやすい勉強方法のイメージが湧きます。

また、例えば一つの科目の中で、「この単元は不得意だから、今まで10問ペースでやっていたけれど、5問ペースにしておこう」とペース配分を考えやすくなります。これには、生徒本人も気がつきますし、私も、ここが苦手なのかと分かるため、「では、この単元はそのペースでやろう」などと、画面共有しながら話し合え、メリットに感じています。

毎月一緒にプランニングをしていく中では、計画の立て方や、今自分がどういう状態にあって、今後どうしていくべきか考える機会も与えています。これが、塾の最大の仕事なのではないかと感じています。

また、月間計画とは別に、年間計画や学期ごとの計画も作成しています。年間計画を立てる時、初めは、「慶應義塾大学に行くぞ」、「早稲田大学に入るぞ」という生徒の夢と希望がベースです。正直厳しくても、その段階で「無理だろう」などとは言わず、目標に合わせた計画を立てます。徐々に、この参考書はまだ自分には難しいと生徒から相談してきます。

そうしたら、少しずつレベルを下げていきますが、本人が納得できるところまで夢と希望は残しておきます。生徒も自ずと気づいていき、「先生、ちょっとこの目標は非現実的かもしれない」と言ってきたタイミングで、計画を立て直します。

また、プランニングだけでなく、1か月の振り返りも行っています。高校3年生は何かと不安もあるため、色々な相談を受けています。このような面談をする時間は、先に決めなければ、つい後回しになってしまうため、「月の最終週には必ず翌月分のプランニングのために、1人1時間話し合う」と決め、どんどん割り振るようにしています。

オンライン対応のみのコースもStudyplus for Schoolを活用すればフォローできる
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当塾には、生徒が通塾するクラスと、全てオンラインで対応するクラスがあります。後者は、Ratioという名前で、成績Apシステム/教科書ナビとStudyplus for Schoolを活用して指導します。生徒の居住地は大分や愛媛など、広範囲です。


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基本的に、このような形で私が年間計画を立てています。左側が、7月から12月までの内容の例です。

長いこと塾をやっていて気づいたのは、プランニングが学習において最も大切だということです。私の世代の学生は自分で書店に行って参考書を探しましたが、今の生徒たちはほとんどやりません。情報が溢れすぎていて、書店に行ってもどこを見ればいいのかも分からず、ネット上にも山ほど情報があります。そのため、どのテキストがどういう内容で、どう使えばいいか分かっていないのです。

そこで、そうした情報を含めて、「志望校がこのレベルで、今この偏差値帯にいるなら、このテキストをこの月までにやり終えて、その後にこっちをやろう」と指導していきます。
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Ratioコースでは、直接会って指導しなくても、十分にやり取りできています。分からないことがあれば、Assistの映像授業を使ったり、その他の映像授業を紹介したりと、フォローも可能です。

Studyplus for Schoolの強みは優れた操作性
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Studyplus for Schoolの良いところは、操作性に優れている点です。あらゆるツールを使った私が言うので、間違いありません。Apple製品に似ていて、カラーグラフィックが崩れないところが気に入っています。こうしたいと思った時に、それがそのまま操作可能です。

ICTツールは、自分本位なデザインが多く、ユーザーサイドに立っていません。「分かるのは当たり前」という感じですが、Studyplus for SchoolのGUIは非常に優れています。

その上、とても安価で利益度外視でやっているのではないかと思うくらいです。そして、人が良いです。この業界に長くいると、多々ネガティブなことも経験してきていますが、本当に誠実に対応してくれます。実は、社員の方には以前、当塾の学生に向けて女性の生き方について講演していただいたこともありました。

一方で、Studyplus for Schoolを含めICTツールを導入すると業務は増えます。業務が簡易化することはあり得ません。10教室あり、生徒数が1000人という規模なら別ですが、数十人の生徒を相手にするなら紙ベースの方がずっと楽です。

例えば、ログインIDとパスワードの設定で、8桁にして数字と大文字を入れなくてはならないということがあります。また、突然IDを変更しなさいと言われることもあるでしょう。そういった細かな管理も含めて、業務は増えます。

そのため、当塾では、今のところStudyplus for Schoolを導入しているのは基本的に高校3年生のみです。10月以降は、中学3年生も活用しますが、絞らなければ、使いこなすことができなくなります。現在、高校3年生は5人いますが、毎月話をして、プランニング立てるだけでもかなり時間がかかるものです。

そして、記録のチェックは細かく言いません。つけない生徒は、それで良いと思っています。それよりも、小テストの採点結果を入れていけば、記録の有無は大きな問題ではないと思います。

また、コミュニケーションツールとしてはLINEを使っています。やはり、生徒も保護者も使い慣れているものが一番良いからです。このように、何もかも一つのツールでやろうとせず、「ここではこれを使おう」決める方法がお勧めです。

例えば、映像授業一つとっても、ベリタス・アカデミーと学びエイドのどちらがいいか、使い勝手が違うので比べられません。強いていうなら、両方使えた方がいいと思います。しかし、それではコストがかかります。まず、試してみて、自分が使いこなせる方を選ぶといいでしょう。

効果的にターゲットにアプローチできるFacebook広告
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今や、新聞の購読率は低く新聞チラシの広告効果は見込めません。その代わり、SNSを利用する方が良いと思っています。Facebook広告は、画像のように細かくターゲットを絞ることができます。35歳から55歳までで、塾から2.5km圏内で、子どもがいる人だけに見せることができるのです。

ターゲットに向けて記事を見せたところ、1週間200人のリーチがありました。しかも、35歳から44歳の男性が何%で、45歳から54歳の女性が何%など、細かく分析も可能です。ここまでできて、コストは763円です。今まで色々な広告をやってみましたが、Facebookが一番簡単で効果があると思います。

記事は、「今日、定期試験対策をやりました」というような内容が多いです。また、記事を書いているとFacebook側から、「この記事はアクセス数が多いので宣伝しませんか?」と提案されるので、一度試してみてください。

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また、Youtubeチャンネルも運営しています。「5分でわかる大学入試丸わかりシリーズ」や、神奈川県の高校入試の説明などをのせています。他にも、スタンドFMというラジオ局も興味があります。

卒業生とスタンドFMで対談し、「実際この高校はどう?」や「その大学はどう?」などの話を5分程度にまとめて発信したら面白いのではないかと検討中です。

高校部設立が差別化の一つに

最後に、私が30年以上も塾を続けていられているのは、高校生部門を持っているからです。中学生部門は、特に都心部では差別化しにくく、神奈川県では無料でいろいろなものを提供する塾も多くあります。そのなかで、数万円払っても来てもらう、そのきっかけをつくることはなかなか難しいです。

しかし、高校生相手であれば、大手・中小・個人関係なく、充分に対抗できる部分があると思います。「高校生は教えられない」という先生も多いと思いますが、自分が教えられなくても、ICTツールを使えば教えるためのシステムは作れます。

生徒数も、1学年5人いれば充分です。それで中学生の倍以上の授業料が取れるので、収益的にも安心です。ぜひみなさん、高校生部門を始めてみてはいかがでしょうか。

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