Counter Night#4を実施しました「ユニバーハイスクールが実践!映像授業の進捗管理や塾内コミュニティの醸成のポイント」
Studyplus for School導入塾の皆様にお集まりいただき、成功事例の共有や情報交換を実施するイベント『Counter Night#4』を、2019年4月17日に開催いたしました。
第4回は、Studyplus for Schoolと提携しているベリタス・アカデミー様と共同開催です。イベントで語られたStudyplusの活用事例を、レポートします!
11のICTツールを活用するユニバーハイスクール流・ベリタスの使い方
はじめに、Studyplus for Schoolの導入塾様であるユニバーハイスクール代表の湯浅浩章先生にご登壇いただきました。映像授業を使いながら生徒のモチベーションを高く保つコツとは、どのようなものなのでしょう?お話しいただいた内容をご紹介します。
高等部立ち上げのために導入した映像授業
ユニバースクールは、生徒の自立学習を重視した学習環境作りに取り組む、川崎市宮前区の学習塾です。2018年3月に高等部であるユニバーハイスクールを新規開設しました。
湯浅「元々は小中学部しかない教室の一角を使って、高等部を立ち上げました。2018年からは新校舎を設置しています。教室にはホワイトボードやモニターはなく、机だけが置いてあるというような感じです」
湯浅「ベリタスを導入したのは2015年のこと。導入当時は『映像授業さえあれば高等部として成り立つはず』と考えていたこともあって、初年度は生徒の状況をそこまで強く把握しようしていませんでした。結果は大失敗。退塾者が13人も出てしまったんです。映像授業というものは、映像さえあれば成功するものではないんだなと、はじめて知ったんです」
2年目は失敗を取り返すために演習授業の拡充を進めたそう。個別対応のプリント学習ツールであるeトレを導入しました。映像授業で学習したことを定着させる目的でした。
湯浅「ツールの組み合わせによって形はできてきたものの、マンパワーに頼った運営になってしまい先生側のリソースが足りていませんでした。当時高等部の担当は1人のみだったため、生徒ひとりひとりの状況を把握するのはとても大変なことでした」
そして3年目は、生徒の状況を丁寧に把握する学習管理への取り組みをスタート。このタイミングで、Studyplus for Schoolをご導入いただきました。学習管理の効率化がかなったことで生徒数の増員もかない、「スタプラがあれば、高等部を本格的に作れる」との思いに至ったそうです。こうして2018年に立ち上がったのが、新校舎のユニバーハイスクールです。
さまざまなITツールを使い分ける
ユニバーハイスクールでは複数のアプリケーション、EdTechソフトを使っています。映像授業はべリタスの他、学びエイドを使用。両者はどのように使い分けているのでしょうか。
湯浅「べリタスはメインの映像授業として使っています。予備校の先生がやっている授業をそのまま映像にしたものなのでとても使いやすいです。学びエイドは、必要な授業を検索できるところに魅力を感じています。生徒から質問があったら質問にあう映像授業を学びエイドで検索して提供しています。勉強の材料にするというよりは、学校の授業の復習や定期テスト勉強へ参考書として使っています」
ユニバーハイスクールの授業は次のように進みます。まずは生徒ひとりひとりに対して面談をし、1か月分の計画表を作成します。1時間おきにコマを作り、「この時間にべリタスのこれをやって」と、すべての予定を入れてしまうのだとか。
湯浅「塾に来る予定の時間も把握するようにしているんです。自由すぎると結局来なくなりがちなので、来る時間と何コマ受けて帰るのかをきっちり決めています。次に、ベリタスのカリキュラムに沿った科目ごとのチェックリストを作ります。チェックシートは生徒に預け、講義を見終わったらその日にスタッフのところに持ってくる、という仕組みです。このような管理をしているのは、私だけがすべてを把握している、という状況が嫌だから。アルバイトスタッフも含めて全員が最低限のシステムを使いこなせるようにしたいんです。だからツールは簡単に、シンプルにしたいという考えています」
生徒が同士励まし合うコミュニティづくり
わざわざ行きたいと思ってもらえる塾になるために
仕組みづくりによって生徒に高い満足度を与えている湯浅先生ですが、今年はさらなる目標を掲げていると言います。それは、塾を「わざわざ来たい場所」にすること。
湯浅「いま、安価なオンライン塾が増えています。それでも塾に行きたいと思ってもらうためには、モチベーションが上がる環境といい学習方法を用意するしかないと思っています。Studyplus for Schoolは、生徒のモチベーションを上げるためのコミュニティツールとして重宝しています」
湯浅「具体的には、高校生を3チームにわけ、チーム内でStudyplusを活用してもらっています。チームの中でそれぞれスタディプラスをうまく活用して盛り上げています。具体的には、『1日最低1回はどんなことでもいいからつぶやこう』というルールを設け、今日の塾のできごとや、勉強の進み具合を共有しあっています。『あの先生めっちゃいい!』とか『あの先生はふっとした瞬間に地元の方言になるのが面白い』とか、先生についての感想を投稿してくれる生徒もいます(笑)このように塾内にコミュニティを作ることで、生徒のモチベーションを上げています」
ユニバーハイスクールではStudyplusの活用以外にも、生徒のコミュニティ作りを実施しています。
湯浅「モチベーションを上げるために、プレゼン大会を開催しています。大学受験について調べるという課題を出し、次回のミーティングで調べたプレゼンしてもらうのです。チームで動くという機会を作り、モチベーションを保っています。今年は一層、コミュニケーションを大切にし、生徒にとって何が必要なのかを改めて考える1年にしたいと考えています」
ベリタスの魅力は、早い段階で基礎力を身につけられること
ここで、ユニバーハイスクールの卒塾生の桑野圭介さんが登場しました。高校2年生になったときにユニバーハイスクールに入塾し、在学中はベリタスとStudyplusを使用。今年の春には志望大学に合格し、現在はユニバーハイスクールのスタッフとして関わっています。
桑野「高校2年生のときにべリタスの映像で基本を身につけて、高校3年生になってからは自分の参考書を主に使っていました。参考書を使っていた時期はスタディプラスの記録をもとに自分の計画を立てていました。モチベーションを維持しながら学習できたというのが、自分の受験では大きかったと思います」
湯浅「桑野くんは高2でべリタスをとにかく観てもらいました。バッと終わらせることができるのは映像授業のいいところですよね。高3はほとんどべリタスを使わずに参考書で学習していましたね」
ここでマイクは、ベリタスアカデミー社員小川さん、ユニバースクール湯浅さん、スタディプラス 宮坂の3者に渡り、ユニバースクールが実践してきた試行錯誤を振り返ります。
宮坂「いろんな映像授業がある中で、べリタスを選んだのはなぜでしょうか?」
湯浅「面白いもの、観ていて飽きないものを選びたいと思って、ベリタスにしました。ベリタスのカリキュラムは高速道路の一本道みたいに一直線なのですが、そういった特徴よりも、ぱっと見の印象で生徒にフィットするかを判断した感じです」
宮坂「実際べリタスさんの導入校さんの使い方は、べリタスさんのコンセプト通り、一本道を突き進むような使い方をされている人が多いのでしょうか?」
小川「そうですね。先ほど桑野くんが話していたように、2年生までに基礎力をつけてしまうような一本道の使い方をしている生徒さんは、とても成績が伸びています。そもそも、ベリタスは、偏差値が40台からMARCHクラスも受かりますよというコンセプトで作っていて、基礎力をつけるということに導入校さんから定評をいただいています。他の映像授業では偏差値60台をターゲットにしたものが多いと。」
宮坂「ユニバーハイスクールでは、どのタイミングで入塾しようが同じベリタスのコースをやるのでしょうか?」
湯浅「変わらないです。最初からやるべきことがあるので。それを高1でも高2でも来た子にはやらせています。途中からというのはないですね」
小川「べリタスはすべてのカリキュラムが短期間で終わるっていうところに魅力を感じていただけていることが多く、映像授業で学習時間を効率化して、その分の時間を、将来の夢の話や目標設定などに使っていただけるといいなと思っています。」
ベースの学習管理を握りながら自立を促す
宮坂「小川さんに伺いたいのですが、他の導入校さんが映像授業の活用でつまづきやすいポイントってありますか?」
小川「学習管理につまづく塾をよく見かけます。Studyplus for Schoolのようなツールを入れてないと、結構大変ですね。いつどんな映像を見ているかを、なかなかチェックしづらいですし、そもそも勉強は映像授業だけではないですから。ベリタスのシステムでも視聴履歴の確認はできますが、タイムラインで直感的に把握できるというわけではないので、Studyplusのような管理ツールとの連携はありがたいです。」
宮坂「ベリタスの今後の展開を知りたいです」
小川「基本的なコンセプトは変わらず、偏差値が40台の生徒さんの夢や目標を応援できる存在として、学習の効率化と自立学習をしっかりと支えていければと。あとは更にコンテンツを拡充し、利便性を上げていきたいですね。ベリタスは社長自らがコンテンツを作っている会社なので、そこを強みとして、よりコンテンツを磨いていきたいなと思います。直近で入試改革に対するコンテンツを作っています。お楽しみに」
Studyplus for Schoolの開発情報
対談・質問タイムの後には、スタプラ宮坂より、アップデート情報のご案内が3つありました。
LINE連携機能(保護者メッセージ機能)のリリース
イベントの前日である4月16日、LINE連携機能に新しい機能が追加されました。「みなさんにお伝えするために、今日まで告知せずに取っておいたんですよ」と宮坂が画面に写したのは、保護者の方とのメッセージができる新機能画面です。
宮坂「保護者の方とのメッセージのやりとりができるようになりました。ただ、保護者とのメッセージ交換をご希望でない先生方もいらっしゃるかと思いますので、デフォルトの状態では保護者メッセージはオフになっています。必要に応じて、[設定]>[保護者連絡]から、オンにしていただけます。オンとオフの切り替えは、校舎単位で設定できます。さらに、カルテやアナリティクスのグラフの画像をワンクリックで保護者の方のLINEに送れる機能にもアップデートがあります。従来は過去の履歴が残らなかったのですが、今回は履歴が残せるようになりました」
難関大合格者の学習データを公開しました
4月は、Studyplus for Schoolをご利用のみなさまに向けて、学習管理アプリ「Studyplus」を使用したユーザーの、勉強記録データを公開しました。
宮坂「全国の主要国立・私立大学別データを公開させていただきました。みなさんぜひ全校分使っていただければと思います」
5月リリース予定の新機能について
さらに、5月13日に予定している機能「プランニング機能」のリリース告知も!
宮坂「生徒さんがアプリで学習計画を登録できるようになります。従来も先生方の管理画面から計画の登録ができたましたが、毎回1人ずつ計画を入力するのは大きなご負担になりかねないと思っています。プランニング機能があれば、面談時に書いた計画のメモ書きを生徒さんにわたし『この計画、入力しておいてね』と伝え、入力作業は生徒さんにやっていただくっていうことができるんじゃないかなと思っております。ぜひお待ちいただければと思います。
次回のCounterNightは5月20日!
プログラミング教材「テックアカデミーキッズ」を提供されているキラメックス株式会社様と共同開催です。
宮坂「教材はプログラミング言語を使わなくてもできるプログラムの作成から始まり、Rubyの言語習得までをサポートしています。人の手によるフォローもがっつりついていて、かなりいい教材なんですよ。教材のお話や、プログラミング教育の現状などをお話しいただく予定になっています」
ぜひご参加ください。Facebook Liveでも配信予定です!
お申し込みはこちら:https://peatix.com/event/634666