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生徒同士の繋がりが生まれる教室作り(前編)|寺西共育塾【オンライン勉強会】

Studyplus for School事業部では定期的に、様々な塾の先生方を講師にお迎えし、塾運営のノウハウやStudyplus for Schoolの運用のコツなどについてオンラインの勉強会を行っています。今回は寺西共育塾の寺西先生にお話を伺います。

小学生から高校生を対象とした学習法を選べる塾

私は香川県の学習塾で学習塾で講師をした後に宇多津町で独立し、今6期目になりました。講師時代は英語、国語、社会を教えていましたが、独立後は全科目対応しています。

指導形態は自立学習型ではありますが、集団授業もしていますし、映像授業を使った個別学習も取り入れている塾です。生徒がそれぞれ自分にあった学習法ができるのを目指しています。生徒数は小学生が24、中学生が23、高校生が9名、計56名です。

基本的に私が一人で運営していますが、ゲストバイトとして卒業生が来てくれて生徒の進路指導について話してくれています。他にも保護者の方が丸付けを手伝ってくれたり、夫や夫の友人がたまに数学を教えに来てくれる状況です。

小学生対象の授業として、パズル道場というものを必修科目にしています。さらに今年度からは本格的にオンライン英会話をはじめ、美文字、そろばん、プログラミング教室もやっています。

小学生の授業料は国語と算数とパズル道場を入れて1万~2万円で、中学生は、2万5000~3万円です。中学生の場合、はじめは英数を必須にしてあとは選択制にしていましたが、どうしても中3になってから理社を始めては間に合わないので今は全員五科目でお願いをしています。それにプラスして、2回分のオンライン英会話をつけています。他の塾や家庭教師との併用はお断りしています。

高校生の指導は今年度から本格的に始めました。仕様教材として@will(アット・ウィル)と、教科書ナビ、高校スパイラルを使っています。質問対応で使っているのはmanaboと写メQ先生です。生物基礎や化学基礎は、NHKのオンデマンド映像を使うこともあります。

生徒はそれぞれ、学校の課題をしたり映像授業で予習を進めたりしています。学校によっても進度も様々なので、基本的には生徒と面談をして次に塾に来たらで何をするか決めるのですが、実際その日になると課題が出たからこちらをやると変更することも多々あるんです。

高校生からの入塾は完全に断ってます。これについてはすごく悩んだのですが、高校でbe動詞や正負の数がわからないと言われてもやはり対応しきれません。初めは教えていたのですが、高校生にもなるとこちらが勧めたものをにやってくれないこともあって上手くいきにくいんです。また、私も結構細かいことを要望するのでそれが合わずに辞めてしまい、ストレスになっていました。

小中から入って残ってくれている子であればうちの塾のやり方も理解してくれているので、中学生からの生徒を対応するようにしてます。

ブースごとに区切りすぎないため雰囲気がよくなり生徒同士のつながりが生まれる

塾では教室を3つのブースに分けています。一つ目が一斉授業を受けるブースです。小学生は基本的にこちら授業を受けます。私がいるのが中央の質問対応ブース。わからないことがある生徒はここで質問をします。最後に個別ブースがあって、映像授業を観たり学校の課題をやったりしています。

入り口付近には生徒のお土産や保護者の方からの差し入れなどのお菓子が置いてあって、みんなで食べています。塾では飲食自由にしていて、授業中は避けるなど空気読んで食べてねというスタンスです。

ブースは分けていますが同じ教室内なので、授業をしている声が個別ブースにも聞こえます。それはどうなのかと初めは思ったんですが、やってみると生徒たちは全然気にならないようです。授業で使用する寺西オリジナルの映像は凝ったものを作っていることもあり、むしろそれを流すと個別ブースで自習してた子たちも笑い出すので、雰囲気はよくなるかなと思っています。

集団授業は、私があらかじめ撮ったものを観てもらいます。私も後ろからそれを見ていて、何か付け加えたいことがあれば補足をもできますし、他の科目をやっている子たちの丸付けをすることもできます。もう一人、自分の分身が授業している感じなので安心です。

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ワンフロアの教室でやっていることもあり生徒同士のつながりもできやすく、例えば質問対応の列で小3の子の後ろに中2の子が並んでいたらわざと中2に「ちょっと見てあげて」と言っています。

また、20時55分から21時5分までの10分休憩では、みんなでおやつ食べたり話したりしています。その時に中学生が高校生に受験の話をしたり、同じ学校だった先輩に先生の愚痴を言ったりしているんです。卒業生が「あの先生ね、わかるよ」と言ってくれたりするので、それはすごく助かってますね。前は苦手だった先輩が、塾に入ってから苦手じゃなくなったという話もあります。

既存生徒を大切にすることこそ最大の広告

他の塾のオンライン勉強会でも話題に上がっていましたが、うちでも営業活動や広告については悩んでいるところです。たまに地域情報誌の広告をのせることがありますが、入塾希望者への説明にすごく時間もかかりますし、退塾率も高い気がします。総合的に考えると、学習塾にとって一番大切なのは口コミではないかと思います。

口コミで入ってくれた方はあらかじめうちの塾生や保護者から話を聞いていらっしゃいますし、退塾率も低いです。だから塾にとっての営業活動は、今いる塾生を大事にして、塾生の成績を上げるなり勉強を好きになってもらうなりすること。その子たちに広告塔になってもらうというのが一番なんだなといつも思います。

塾の料金設定も、多くの個人塾で悩んでいることではないでしょうか。うちでは初め、中学生の料金は1万4000円にしていました。塾に毎日来てもいいとしていたので、保護者の方から「先生、もっと高くしたら?」と言われることもあったんです。

そこでいろんな教材を導入するにあたって、これだけサービスがよくなるのでこれだけ上げさせてもらいますと値上げしていって、現在の価格は2万5000円です。初めから比べると1万円以上も値上がりしています。しかしその都度きちんと説明しているので、料金が上がったからといって辞める方はいらっしゃらないです。それでも、値上げをするときはやはりいつも悩みます。

女性ならではの気遣いに惹かれ入塾してくる生徒も

この地域には近くにも塾がたくさんあって、とくに最近個人塾もたくさんできています。そんな中でも、わざわざうちを選んできてくださる方もいるんです。

その理由の一つは、「女性の先生だから」というものでした。具体的に何が嫌だったのと聞くと、女子生徒が全員共通して言うのが、途中で離席してトイレに行きづらいと。トイレの音がすごく漏れてしまうような構造だったりとか、掃除が行き届いてなくて使いたくないせいでわざわざコンビニまで行ってたとか。やっぱり中高生の女の子となるとそういうところが大事なんだなと、自分が独立して気付いたところですね。だからうちはトイレを気使ってます。

カフェにあるような小さいハンドタオルや綿棒まで置いて、トイレに何も持って入らなくても全部すむようにしています。以前コンタクトが外れて勉強できずに帰ってしまった生徒もいたので、コンタクト液も置いています。

あとは、先生方はそんなつもりないでしょうが頭をぽんぽんするのをセクハラだと思う生徒も今は多いのかなと思いました。ここは、私も気を付けないとなと思っているところです。例えば手のかかる男子生徒に対してお母さんみたいな感じになってしまうこともあるんですけど、気を付けないとなと常に頭に入れてます。

女性が運営している塾ならではの特徴は他にもあって、お子さんの話だけでなく、ご主人さまとの話とか、嫁姑問題の相談をされる保護者の方がすごく多いんです。夜の11時くらいに塾に来て、泣きながら何時間か話して帰る方もいらっしゃいます。

私よりも年上の方だとどうアドバイスしてもいいかもわからないので悩んでいたんですが、ラジオの『テレフォン人生相談』というのを聞いて、「こういう人もいるんだな」とか「こういう時はこういうアドバイスをしたら楽になるんだな」というのを勉強しているところです。

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前半では塾の形態や女性の先生ならではの気遣いなどについて伺いました。後半ではStudyplus for Schoolの導入と運用などについてお話をいただきます。

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