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生徒が勉強しやすい環境を整え、モチベーションを上げるため進化し続ける塾|ユニバーハイスクール【Studyplus for School Award 2021】

Studyplus for School Award 2021とは、少子化・採用難・地域格差という社会課題が広がる中で、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に果敢に挑戦する教育機関を表彰するものです。

昨年に続き今年も、受賞校によるプレゼンテーションを含むイベントをオンラインで開催いたしました。その模様をnoteでもお伝えしていきます。
今回ご紹介するのは、自立部門で受賞された、ユニバーハイスクール(神奈川県)の湯浅先生、天野先生、青木先生、桑野先生の回です。

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塾運営で重視するのは生徒とのコミュニケーション

湯浅:当塾は2018年にスタートした当初から、映像授業や質問サービスなど、様々なICTツールを使ってきました。色々なものを試しながら、高校生のための塾としてはこの形がいいのではないかと思い始めた矢先にコロナ禍となり、オンライン化が求められました。

そのため、オンラインでの指導に対応しながら、試行錯誤を繰り返し、新しい形での運営を徐々に安定させてきました。ですが、何事も新しく誕生して安定した次には衰退が訪れるように、当塾も思うように高校生が集客できず、私自身もかなり精神的に滅入る時期がありました。

そこで、改めて当塾の在り方について考え、維持をさせるという気持ちではなく新しく誕生させる気持ちで新体制をスタートさせたのが2021年4月のことです。5月には正社員の方を迎え、現在に至ります。

当塾では、Studyplus for School、ベリタスアカデミー、ウイングネット、LoqLogの4つをメインに使っています。コロナ禍ではこうしたオンラインツールの活用が広がり、わざわざ塾に来なくてもいいのではないかという風潮になりました。

しかし、私が思う塾とは「人があってこその場所」です。そのため、コロナ禍であってもコミュニケーション機会を大切にし、教室に行く意味を持ってもらうことを意識して運営しています。

そこで活用しているのがStudyplus for Schoolです。利用方法はとてもシンプルで、「コミュニケーションをいつでもどこでも」をコンセプトに活用しています。

オペレーションとしては、正社員には、出勤したらまずStudyplus for Schoolでコメントやメッセージを確認し、高校3年生の対応してもらうようにしています。アルバイトのスタッフは出勤後、塾で生徒を出迎え、19時40分から生徒とショートミーティングをスタートします。ここでは、今日何をやるのかを確認しています。

機能面では、メッセージ機能をよく使っており、生徒から「この問題の解き方教えてください」と質問が来たり、「点数を取れずに苦戦してるから、漢文の対策をしたい」という思いを伝えてくれたり、その他にも色々なやり取りをしています。

また、アナリティクス機能も活用しており、勉強時間と記録をチェックしています。カルテ機能では、中間テストや模試の結果を記録し、データとして保存しています。

私たちは、ただ映像授業を見せるのではなく、勉強のやり方などの相談にものっています。これまではパソコンでデータを見る時間などが多く視野が狭くなっていたこともあったのですが、現在は生徒をよく観察し、生徒のためにできることは何かを考えながら密にコミュニケーションを取れるよう意識しています。

生徒が勉強を継続できる環境を整え、モチベーションを維持させる

天野:私からは、当塾の中をより詳しくお伝えさせていただきます。当塾には、スタンダードコース、スタンダードプラスコース、ベーシックコースがあります。私大文系と理系大学を受験をする生徒はスタンダードコース、難関大学を受験する生徒はスタンダードプラスコースに入ります。近年、定期テスト対策や評定対策、指定校推薦対策の需要が高まってきたことを受け、新しくベーシックコースを開講しました。

いずれのコースでも、私たちが大切にしているのはコミュニケーションです。また、高校生を指導するうえでは、環境も重要だと思っています。現代は、YouTubeやGoogle検索を使えば、無料で学ぶことができます。しかし、そうしたツールを使って、自分で勉強し続けられるかは別問題です。例えるなら、ダイエットのやり方を調べることはできても、トレーニングや食事制限を続けることが難しいことと似ています。

ツールを使って勉強ができるかは環境に左右されますし、生徒によっては、指導してくれる先生やトレーナー、一緒に切磋琢磨する仲間が必要です。そこで私たちは、学びを継続するための環境づくりに注力しています。

環境だけでなく、モチベーションも重要なポイントです。これを保つには、コミュニケーションが重要になります。モチベーションは、人と関わることで維持できるため、生徒とのコミュニケーションを意識しています。

コミュニケーションを活かした4つの特徴

当塾には、4つの特徴があります。1つ目は、一人ひとりの予定に合わせたカリキュラムの作成です。2週間に1回の面談を通し、直近2週間の勉強の振り返りや、次の2週間の勉強計画の作成を行います。面談は一人あたり20分~30分をかけて、じっくり話を聞いています。

こちらは計画表です。「塾に来るのはいつでも良いよ」とするとほとんど来ない生徒もいるため、自分で来る時間やその日に何をするか決めてもらっています。この時、Studyplus for Schoolを使って予定や記録を書き込み、スタッフと共有します。

ですが、なかなか記録の習慣がつかない生徒もいます。そういった生徒とは、コミュニケーションツールとして使っています。

2つ目の特徴は、一人ひとりに最適化された勉強です。ベリタスアカデミーやウイングネットを使い、生徒にあわせたペースで学習を進めています。高校3年生は参考書も使いますが、どの参考書をいつ、どのように使うかは、スタッフと共有しています。

3つ目は、チェックテストです。勉強したらやりっぱなしにせず、チェックリストに記入し、単元が終わるごとにチェックテストを受けるという流れになっています。

最後4つ目は、モチベーションのキープです。当塾では定期的に、学年ミーティングを開いています。生徒が学年ごとに集まり、勉強のやり方や今月の目標について話したり、Studyplus for Schoolの勉強記録を発表したりしています。自立型学習では生徒が一人で来て一人で帰る流れになりますが、ミーティングを開くことで繋がりが生まれます。こうしたコミュニケーションの時間があることにより、勉強や塾に来るモチベーションが高められています。

勉強時間の可視化で的確なサポートが可能に

当塾には、2015年より開校しているユニバースクールという小中学生向けの教室もあります。こちらでは「子どもにスマホを持たせたくない」という保護者が多く、まだStudyplus for Schoolを使っていません。しかし、コロナ禍の休校中は一時的に利用してもらい、貸し出しのiPadも準備できたため、ようやく導入ができそうな状況にまできています。

ここからは、まだ導入前ではありますが、ユニバースクール担当の青木より活用に向けての想いをお話させていただきます。

青木:私は、現在大学生で、アルバイトのスタッフとして当塾に勤務しています。私は高校生のころ、ユニバーハイスクールの生徒としてStudyplus for Schoolを利用していました。

当時、最も気に入っていた点は、勉強時間が数値で表され、可視化されるところです。成果が目に見えることでモチベーションに繋がり、友達と競い合って切磋琢磨できました。また、定期テストが近づいた時も、どの科目の勉強が足りていないのか非常にわかりやすかったです。

Studyplus for Schoolのメリットは、メッセージ機能を使い、家にいる間も分からない問題について質問ができることです。いつでも聞けるため、先生を持ち歩いてるかのような感覚がありました。

また、簡単に生徒一人ひとりの管理ができるため、定期テストの前に行う面談が効率的になります。前回のテストの反省点や、次のテストの目標などを生徒と決めるとき、無駄なく的確にアドバイスすることもできるため、しっかりサポートができます。

Studyplus for Schoolの注意点としては、使い方によってはスタッフのプライベートが侵害されてしまう可能性があること、メッセージ機能が利用できる分、対面でのコミュニケーションが減ってしまうこと、勉強時間をモチベーションにするあまり、時間ばかり気になって学習への集中が続かないことの3つがあります。

しかし、それぞれ個別に対策を打つことができないわけではないため、試行錯誤しながら課題を克服できると思っています。自身の経験からもStudyplus for Schoolは学習塾にとって最高なコンテンツになると思っているため、より良い活用法を見つけていきたいと思います。

塾のサポートや親子関係改善のための新サービスを立ち上げ

桑野:ここからは、当塾の新サービス「ユニバープラス」のご紹介を含めた今後の展望についてお話します。

私は中学生の頃にユニバースクールの第1期生として通い始めました。大学生になった現在は、ユニバーハイスクールのスタッフ兼、「ユニバープラス」の開発を務めています。

塾についてのお話をする前に、私自身がStudyplusのアプリ自体にとても思い入れがあるため、そちらについて少しお時間をください。私は、高校生のころからStudyplusを利用していました。こちらが実際の記録です。約2年での記録です。しかしながら、当時は周りにStudyplusを使っている友達が少なかったため、布教活動をし、ライバルを増やし、モチベーションアップに繋げていました。

大学受験が終わってスタッフとして働くようになってからは、Studyplus for Schoolを使って生徒の学習を管理をする立場になり、先生方が手間をかけてコメントなどしてくれていたことを実感しました。

最近では同僚たちと「先生がやるべきことは、一体何なんだろう」という話をよくしています。先生として生徒一人ひとりに対応することはもちろん、授業の準備や保護者対応、キャリア教育などたくさんあります。

それらをみんなで深掘りしながら、何ができるか考えたとき、コーチとしての役割が大切なのではないかと気づきました。例えば、勉強の仕方を教えたり、学習管理の仕方を教えたり、生徒のモチベーションを保つ方法を教えるなどです。この「教える」という仕事に特化するため「ユニバープラス」を開発しました。

「ユニバープラス」は映像授業と、授業内容に完全対応した演習がセットになった、中学生向けのデジタルコンテンツです。ですが、開発するにあたり、改めてデジタル教材とは不完全なものであり、完全に近づけるためには、現場の先生のスキルであったりStudyplus for Schoolのようなツールが必要だと感じました。

そのため、完全に映像授業任せにするのではなく、先生と生徒が関わり合える塾という場所を輝かせられる教材にしていきたいと思っています。Studyplus for Schoolとも連携し、生徒たちがさらに効率的に学習管理できるツールにしていきます。

天野:「ユニバープラス」以外にも、新たに立ち上げたサービスがあります。それが「カケハシ」です。「カケハシ」は、たった6カ月で親子関係を劇的に変える、お母さんお父さんのためのオンラインスクールです。

いくら先生が頑張ってコミュニケーションをとっても、親子関係でのコミュニケーションが上手くいっていなければ、あまり意味がありません。生徒にとって両親は大きな存在だからこそ、どうやって関係を築くかが大切になります。

「カケハシ」を実施してみて、お子さんとのコミュニケーションで悩む方が多いとわかりました。そういう方にも、いいヒントを提供できる場になればと思っています。

ユニバーハイスクール、ユニバースクール、ユニバープラス、カケハシとサービスを展開している私たちは、「ユニバースクールのライバルは他の塾ではなく、ディズニーランドや任天堂」だという気持ちでやっています。

たかが学習塾かもしれませんが、自分たちは最高な仕事をしているって思っています。

塾の先生はかっこいい、塾の未来はずっと続いていくと信じています。私たちはこれからも新しい形で子どもたちの居場所となるため、頑張っていきます。




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