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Studyplus for Schoolを活用する環境と仕組みを整え、生徒の学習時間や偏差値が向上|スタディサイコム八潮松之木校【Studyplus for School Award 2022】

独自の工夫をこらしながらStudyplusサービスを上手に活用し、新しい教育の在り方に取り組まれている塾・学校を表彰する「Studyplus for School Award 2022」。昨年に続き今年も受賞校によるプレゼンテーションを含むイベントを5月10日から約1ヶ月にわたり開催いたしました。

今回は、自立指導部門でご受賞された「スタディサイコム八潮松之木校(埼玉県)」前島明彦先生のご登壇回を振り返ります。

登壇校紹介

■登壇者

スタディサイコム八潮松之木校
代表 前島明彦先生

■スタディサイコム八潮松之木校とは
一人ひとりの学力・目標に合わせて、勉強法と学習管理を軸に指導をする完全個別指導塾。入塾の選抜試験は行わず、カウンセリングにて本人の「やる気」を確認する。習慣作りに注力し、映像授業や週1回の個別面談で一人ひとりに最適化された学習環境を提供する。Studyplus for Schoolのほか、ウイングネットやスタディサプリ、ELTSなどのICTツールを組み合わせている。
HP:https://studysycom.jp/

学習時間を増やし学習計画を効率的に活用するためStudyplus for Schoolを導入

スタディサイコム八潮松之木校の前島です。今日は当塾が導入前に抱えていた課題や、どうStudyplus for Schoolを活用しているかなどについてご紹介します。

当塾は2016年12月に埼玉県八潮市にてフランチャイズとして開校しました。2022年2月に独立し、現在は複数のICTツールを組み合わせて運営しています。授業は映像授業で行い、スタッフは学習スケジュールの作成や管理を行っています。

もともと当塾ではこういった課題を抱えておりました。これらを解決するため、Studyplus for Schoolを導入しました。導入にあたって読んだ『憧れの大学が見えてくる!不思議なほど勉強が楽しくなる超学習法スタプラの秘密!』という本に、スタディプラス株式会社の廣瀬代表取締役のエピソードがありました。

そのエピソードとは、廣瀬さんが所属していた部活の先輩が、高校3年生の夏まで部活をやり、その上で東京大学に合格最高点で合格したという話です。なぜそんな偉業が成し遂げられたか廣瀬さんが質問したところ、先輩は「勉強記録ノートを作り、勉強した教材や時間、ページ数などを記録して、それをグラフ化するといい」と話したそうです。現在のStudyplusは、こういった原体験をもとにスマートフォンアプリとしてサービス化されたとのことです。

この話を知り、「これだ!!」と思い早速Studyplus for Schoolを導入したのですが、初めからうまく活用できたわけではありません。導入直後は、スタッフがStudyplus for Schoolの仕組みを理解するのに時間がかかってしまい、具体的なイメージがつかめないまま数週間が過ぎてしまいました。

生徒が記録をつけやすい環境作りと仕組み作りに注力する

そのような状況から、Studyplus for Schoolを活用するに至るまで、私たちが具体的にどのように試行錯誤していったのかをお伝えします。

①生徒のStudyplusに教材を登録

まず最初に取り組んだのは塾内のテキストの教材登録です。生徒にお願いしてもなかなか進まないため、こちらで準備して生徒が記録をつけやすい環境を作りました。また、生徒は使っている教材がバラバラなので、面談の時間を使って一緒に登録を進めました。

②生徒にStudyplusの使い方動画を見せて覚えさせる

次に取り組んだのは、生徒にStudyplusの使い方を覚えさせることです。これはスタディプラスの方が作った動画を生徒に見せるだけでよく、小学生でも1回で理解してもらえました。動画を見やすくするために、教室の見やすいところにモニターを移動させ、記録が漏れた生徒には再度視聴してもらいました。

③生徒の記録にはこまめに反応を送る

記録がついたら「いいね」やコメントを付けるようにしています。私のパソコンは常に立ち上げているようにし、いつでも反応できます。また、入塾したての生徒には「何かつまづいていることはありますか」などメッセージを送信。「大丈夫です」と言われても鵜呑みにせず、実際に塾に来た時にフォローアップしました。

ここまでやれば記録をつけてもらえると思ったのですが、そうもいきません。毎日「記録をつけよう」と話したり、記録をつける重要性を語ったりしても、できる生徒とできない生徒がいました。

④勉強時間で生徒同士を競い合わせる

そこで、生徒を競い合わせたらどうだろうと考えました。アナリティクス機能を使い、毎週月曜日に学習時間を一週間単位で全員に通知。これにより一部の生徒はやる気が出ましたが、マイペースな生徒は相変わらず記録をつけてくれませんでした。

⑤毎週個別に面談を実施

そこで毎週個別に30分ほどの面談を行い、一週間の学習実績を振り返りました。面談では計画表を印刷し、アナリティクス画面を見ながら〇、△、×をつけながら確認します。×のついた計画については理由を聞き取り、次週の学習計画を作るとき、その内容を盛り込みました。

今でも記録がつけられない生徒に対しては、面談でしっかり話します。そもそも記録のとり方がわかっていないパターンと、面倒でやりたくないというパターンがあります。前者の生徒には説明動画を見てもらいます。後者の生徒は動画を見るか聞いても、「大丈夫です」と断ります。そこで、「毎週10時までに記録取ろうと書いているよね」と掲示物を見せて促します。また、目標が曖昧だと面倒に感じるので、学習をつける意味などをもう一度話し、理解してもらいます。

⑥1週間分の勉強記録と学習計画を、毎週保護者に共有する

当塾では、週1回の面談時に、生徒の目の前で1週間のアナリティクス画面をLINEで送信しています。これにより、保護者は子どもの学習時間を知ることが可能です。さらに翌週の学習計画もカレンダー形式で印刷し、保護者に渡します。生徒はStudyplus for Schoolで、保護者は印刷物で計画を確認できる環境です。

⑦コマ毎に生徒へアンケートを実施。結果を保護者にもLINEで共有

また、塾で学習したときの取り組みとして、生徒は通塾時に毎回、コマの終わりに5分間でアンケートを書かせています。項目は、「今回の内容」「今回の目標」「正答率」「今回の自分の取り組みについて良かったこと」「今回の自分の取り組みについて反省点・改善点は何か」「先生(映像授業)の教え方で良かった点」「先生(映像授業)の教え方で分かりにくかったところ・悪かったところ」の7つです。これらをカルテに入力し、保護者にLINEで送信しています。

このように試行錯誤を繰り返すことで、徐々に生徒がStudyplusを活用できるようになっていきました。また、塾側についても今ではスタッフ全員がStudyplus for Schoolを使えるようになっています。新しく入った方には、まずは私が使っているところを見てもらったり、ある程度のスピードでタイピングできるように練習してもらったりしています。仕組みを理解できたら、担当を持ってもらい実践で学んでもらいます。

Studyplus for Schoolを導入し学習時間や偏差値などが向上

Studyplus for Schoolを導入して、様々な変化がありました。

まず、学習時間は大きく伸びていることがわかります。

成績向上にもつながっており、内申(素点)が44点をとった生徒もいます。

埼玉県で実施される北辰テストにおいて、塾生の偏差値も上がりました。以前は受験生全体平均と塾生の平均は同じくらいでしたが、今年は昨年比で5上がり、全体平均を上回る結果となっています。

総括すると、Studyplus for Schoolを導入して本当に良かったと感じています。スタッフは学習計画を立てやすくなり、生徒は学習記録を取りやすくなりました。今までやりたくてもやりきれなかったことが、Studyplus for Schoolというツールを使うことで簡単にできるようになっています。

また、紙での管理が主体だったころと違い、ペーパーレスになりました。これはカルテ機能を活用して、各種成績表や通知表をデータで管理できるようになったことは、とても大きいです。生徒のカルテ内に保存しておくことで、データを引っ張り出しやすくなったことは、当塾にとって革命的でした。

さらに、生徒の入退室の記録と保護者への報告にも活用できるため、別途システムを導入する必要もなくなりました。これからも生徒の学習を支える大切なツールとして、Studyplus for Schoolを活用していきます。



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