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Studyplus for Schoolの活用で「生徒が頑張れる場所」を目指す|学習塾ユニバースクール宮崎台【Studyplus for School Award 2020】

Studyplus for School Award 2020とは、少子化・採用難・地域格差という社会課題が広がる中で、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に果敢に挑戦する教育機関を表彰するものです。 

*Studyplus for Schoolの詳細はこちら

従来は、授賞式や受賞者によるプレゼンテーションを含むイベントを開催しておりましたが、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、この度オンライン配信で受賞者によるプレゼンテーションを実施いたしました。その模様をnoteでもお伝えしていきます。

今回ご紹介するのは、高校生部門自立指導部門で受賞された、神奈川県の学習塾ユニバースクール宮崎台の湯浅先生と天野先生の回です。

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個別カリキュラムを作成し生徒に合った計画を立てる

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ユニバースクールの湯浅です。当塾は、小中学生向けのユニバースクール、高校生向けのユニバーハイスクール、中学生にデジタル教育を行うユニバープラスの3つに分かれています。

ユニバースクールでは、生徒一人ひとりに、図のような個別カリキュラムを作成しています。例えば定期テストが近い生徒には、その対策をメインにした計画を、「自分はガッツがあるから週5で塾に来たい」という生徒には、希望通りの計画を立てるという形です。2週間に1回、生徒とミーティングをしながら作っていきます。

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当塾では、生徒に合わせて様々なICTツールを活用しています。以前は、もっと多くのものを使っていましたが、本当に必要なものだけを使おうと見つめ直し、現在は、これらに落ち着きました。これらに加えて、ライブ授業も行います。また、市販の参考書を使った学習も同時並行で行っています。

学習は生徒にただ任せるだけでは、「やりっぱなし」になる可能性もあるため、定期的にeトレを使いチェックテストを行います。学んだことが本当に身についているかどうか、単元がひと段落したところで、都度テストしています。

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確認テストを受けてもまだ、不安が残るという生徒には、個別補習を行います。授業を聞いても分からなかったところや、参考書の解説を読んでも理解できなかったところなどを、リクエストに応じて個別対応しています。

塾が「頑張れる場所」になるためのStudyplus for School

ユニバースクールでは、2017年からStudyplus for Schoolを導入しました。当時、ライザップが流行っており、「似たような管理型の塾があれば面白いだろう」と思ったことが、導入のきっかけです。マネジメントを強化するためのICTツールを探しており、そこでStudyplus for Schoolに出会いました。


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しかし、実際に導入してから、少し違和感を持ちました。「自分たちがやりたいことは、本当に生徒管理なのか?」と思えてきたのです。当塾の雰囲気にも、このコンセプトが合っていないような気がしました。

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そこで、私は、生徒を管理する場所ではなく、「頑張れる場所」をつくりたかったのだという原点を思い出しました。「家でも学校でもない、新たな居場所を生徒に提供したい。」その想いに改めて気がつきました。

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現在は、生徒管理のために、Studyplus for Schoolを活用しているとは考えていません。当塾が、「頑張れる場所」になるため、生徒とのコミュニケーションを図ることを目的に活用しています。生徒や保護者にStudyplus for Schoolの説明をする時も、「塾に来ていない間も、いつでも、どこでもコミュニケーションできる最強ツール」と伝えています。20200930ユニバースクール・ユニバーハイスクール_Award登壇資料-05

例えば、ある生徒が学校で「数学のテスト95点でした!」と報告しました。するとすぐに、スタッフや同級生が「よくやったね」、「頑張ってたからね」などメッセージを送ります。これは、生徒からすると嬉しいもので、モチベーションが上がります。

これはシンプルな例ですが、同じような事例が、この3年でいくつもあったため、導入して良よかったと感じています。

Studyplus for Schoolは生徒とのコミュニケーションに活用
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Studyplus for Schoolの活用法は、至ってシンプルです。コミュニケーションの活性化が主な目的のため、スタッフと生徒の交流のために使っています。

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曜日ごとにスタッフがメッセージを送る日を決めており、「いいね」を押したりコメントをすることを習慣化しています。20200930ユニバースクール・ユニバーハイスクール_Award登壇資料-16

こちらは、スタッフがある生徒に送ったメッセージです。個人へメッセージを送ることで、「君のことを応援しているよ」と気づいてもらえるようにします。 

また、スタッフ間の情報共有にも活用しています。当塾は、21時40分に授業が終わり、その後、学生スタッフは担当の生徒と面談します。この面談では、生徒たちは、私たち大人と話す時よりも本音を話してくれます。学生スタッフが聞いた内容は、Studyplus for Schoolに記録してもらい、運営に活かします。

生徒の成績についても共有しており、例えば、カルテには模試の点数データが蓄積されています。これにより、受験生の保護者に、「面談したいです。」と言われても慌てることがなくなりました。以前は、「あの生徒、どんなことがあったの?今はどうなの?」と聞かなくてはなりませんでしたが、現在は、Studyplus for Schoolを見るだけで済みます。

さらに、スタッフ全員がStudyplus for Schoolを見ることができるようにしているため、例えば、国語の点数が悪かった場合、国語担当の講師が確認し、補習対応することができます。

休校期間を経て中学生にもStudyplus for Schoolを導入20200930ユニバーハイスクールAward登壇資料(完全版)_compressed (1)-24

2020年から、小中学生にもStudyplus for Schoolを導入しました。新型コロナウイルスにより、学校が休校となったことに加えて、塾にも生徒が通うことが難しい状況になったことがきっかけです。

高校生に関しては、Studyplus for Schoolを導入していたため、塾に通えない状態でも、そのままオンライン指導に移行できました。しかし、小中学生に関しては、あれこれと焦ってしまい徹夜で対応したほどでした。

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生徒は、学校に行けない以上、勉強の機会を失うことになります。だからこそ、当塾の生徒に勉強する時間を提供することは、使命だと思い、火~土曜日の11時から16時まで指導しました。

スケジュールは大変でしたが、勉強になりましたし、アイデアとさまざまな可能性を与えてくれた期間であったと思います。今後、また同じようなことが起こるかもしれないと考えると、すごくためになりました。このオンライン指導期間を経て、現在は、中学校3年生にStudyplus for Schoolを導入しています。

春の休校時期を乗り越えた後、夏期講習をどうしていくか悩みました。短い期間で、どうモチベーションを上げていくか考えていた時、「これしかない」と、ふと思ったのがS1グランプリです。

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今回のS1グランプリでは、あまりこちらからサポートせず、生徒たちみんなで頑張ろうという雰囲気にしました。特に、中学生にエネルギーを注ごうと決め、グループで楽しみました。結果、入賞することができ、表彰状が届いてとても嬉しかったです。

勉強だけでなくキャリア教育までカバーする
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ユニバーハイスクールの天野です。私からは中学部についてお話します。塾のコンセプトは、「記憶と記録に残る場所にしよう」です。この2つが、まさに、今回のS1グランプリとマッチしたと思っています。

後から思い返してみた時に、夏休みに頑張って勉強して楽しかったという記憶になります。そして、勉強時間をどれだけ伸ばせるか挑戦した結果、記録にすることができました。

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当塾の授業スタイルは、集団指導です。iPadを使って様々なICTツールを取り入れており、AIも活用します。授業では、まずイントロ授業を行いますが、これが全体の20%を占めています。残りの80%が演習授業で、生徒は自分で何度も繰り返し問題を解きます。最後は、チェックテストを受け、勉強した内容が身についていれば合格です。

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塾である以上、各科目の勉強をすることは求められています。しかし、本当にそれだけでいいのか、と思っています。人生は高校受験が終わった後も、大学、社会人と続いていきます。そのため、将来を考える時間として、キャリア教育も行っています。ここでは、自分の考えを書いたり、意見を人前で発表したり、友達と討論したりします。

Studyplus for Schoolを通じて生徒同士が互いを高め合う

2020年4月からStudyplus for Schoolを導入して、3つの変化がありました。

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まず、友達・チーム同士でお互いを高め合うようになったことです。オンライン指導中、生徒を4~5人で1つのチームとし、毎週Zoomでチームの目標合計勉強時間を決めて、振り返りをしました。「先週は達成できた」、「今週も達成しよう」、「今週は何がたりなかったか」など話し合い、チーム同士で競い合うことでモチベーションが維持されました。

次に、S1グランプリへの参加です。これも、生徒のモチベーションアップに大きく寄与しました。

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最後に、生徒とのコミュニケーションについてです。特にオンライン期間は、コミュニケーションの回数が減りました。Zoomで集団授業をしていると、「質問しづらい」、「チャットが使いづらい」という声が上がりました。その中でも、Studyplus for Schoolを通して、生徒とのやり取りはたくさんできました。

特に、4~5月によく使っていたのが、一斉メッセージ機能です。「3日間お休みになるけど、頑張りましょう」、「英単語は、こうやるといいよ」、「オンラインでも家でも、塾と変わらずできるという気持ちでやっていこう」など送り、勉強を継続していこうという想いを伝えました。現在、中学3年生にのみ導入していますが、中学1年生、中学2年生にも使いたいと思っています。

Studyplusで毎日の勉強習慣が身につく
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先日、Studyplusを使っている生徒に感想を聞きました。彼は、「Studyplusを使うまでは、塾以外で勉強していませんでしたが、今は毎日記録することが楽しくなりました」と言っていました。

毎日記録することで過去の自分と比べられるようになり、勉強していない日もやらなくてはと気を引き締めることができたそうです。今では、テスト前以外も、毎日家で勉強するようになりました。

また、「その日にどこまでやるかを分かりやすくしておくと、どのくらいのペースでやったらいいのかが分かります」とも言っていました。そのため、遅れていたら翌日はもっと大変になったり、進んでいたら違う教科をやる余裕ができたりするため、その点も良かったそうです。

もう一人、別の生徒に話を聞きました。彼は、「今までは、塾にいた時間の分だけ勉強していたと思っていたのですが、Studyplusを使ってみると意外とそれほどやっていないことが分かりました」と言っていました。

さらに、自分が勉強した科目や使った教材も分かるため、バランスの良い勉強を心掛けるようになったそうです。他の人の記録が見られるのも刺激になるようで、「自分が朝10時に起きたら、同じ塾の人は朝6時からもう勉強していて、周りに比べて勉強していないということが家にいながら分かりました」と言っていました。

目標も明確化できるため、週に40時間などの目標をクリアすると、達成感が得られるそうです。これがモチベーションアップに繋がり、時間の使い方も変わったと言っていました。

Studyplus for Schoolはライバルのいない存在

他の塾の先生が、「Studyplusは空気のような存在です」と仰っていましたが、これは私たちにとっても同じです。空気のような存在だからこそ、時々忘れてしまうのですが、改めてStudyplus for Schoolと出会えてよかったと思います。

特に好きなところは、他のツールでは味わえない体験があること、他社にはいないようなメンバーがいらっしゃることです。似たようなツールは、今後出てくる可能性がありますが、こうした部分は競合他社に真似できません。だからこそ、Studyplusにはライバルがいないと思っています。

これは、当塾のサービスも同じです。ユニバースクール、ユニバーハイスクール、ユニバープラス、いずれも私たちだけが提供できる体験があるため、ライバルはいません。

ワクワク感を追及して「記憶と記録に残る」

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ユニバースクール、ユニバーハイスクール、ユニバープラスは、形態は違っても、「記憶と記録に残る」というコンセプトは変わりません。

そして、「ワクワク感」も大切にしています。このテーマをもっと煮詰めて、自分たちがどういった方向性で進んでいくのか、今後話し合いをしながら深めていきたいと思っています。

生徒たちも、この観点について指摘をしてくれます。例えば以前、自分たちで映像授業を撮ったのですが、「ライブ授業の方が楽しい。映像ではつまらない」と正直に言ってくれました。これで私たちも、「生徒たちがワクワクしていないからダメだ」と気づけ、改良を重ねることができています。

映像授業を作る際、中学生がよく見ているYouTubeやInstagramをヒントにしています。どんな喋り方をしていて、どういうカット割になっているのかなど参考になります。特に、顔を出さないと、生徒がすぐに飽きてしまうなど勉強になりました。

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また、生徒とのコミュニケーションのパワーアップを目指し、コーチングに注力しています。生徒とのコミュニケーションは年々変化しますし、年齢と共に変わっていきます。その中で、どうしたらモチベーションを上げることができるのか、科学的根拠も含め勉強していく予定です。

2020年は、新型コロナウイルスの年でした。教育も、学校も、受験も大きく変化しようとしているため、非常に不安です。しかし、その中でも、様々な挑戦ができることを不安以上に嬉しく思います。

過去を振り返れば、多くの失敗をしてきました。一方、失敗すればするほど、良いものができた経験もたくさんあります。そのため、大きな変化の中でも、たくさん挑戦し、失敗できることをポジティブに捉えています。今後も、「記憶と記録に残る」ワクワク体験を追及していきたいと思います。

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