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「楽しむ」を大事にICT活用促進と生徒との信頼関係構築を目指す

【私立】
桜花学園高等学校(愛知県)
学 科:普通科(特進コース、国際キャリアコース、文系Ⅰコース、文系Ⅱコース、保育コース)
生徒数:1学年283名 2学年343名 3学年345名(2022年4月現在)

Studyplus for Schoolを生徒指導に日々ご活用いただいている学校様の事例やイベントレポートをご紹介するUser Story。
ここでは、愛知県の私立学校桜花学園高等学校の事例をご紹介します。

熱心な教育活動も代用できるICTツール

本校は、「教育に親切たれ」をモットーに教育活動を展開している中高一貫の女子校です。一人ひとりの生徒に目を向けた指導を心がけていることから、以前より「学習の記録」という紙の冊子を使い、生徒の学習時間や内容を教員がチェックしていました。

「学習の記録」は、毎朝回収し、教員が細かく確認し、コメント記載やスタンプなどを押した後、放課後に返却するフローで長年続けていましたが、2019年のタブレット端末導入に合わせ、教員の負担減も目指し学習記録のデジタル化を図ることになりました。

さまざまなサービスを検討する中で、学習記録が自動で表示されること、「いいね」やコメント入力が可能なことなどから、これまで使用していた「学習の記録」に代わると思い、Studyplus for Schoolの導入が決定しました。

※導入経緯について詳細を知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
https://story.studyplus.co.jp/n/ncf5ed290d2a1
https://story.studyplus.co.jp/n/ne65d2c485ff4

事前の運用ルール設定で混乱を防ぐ

初年度は、特進コース2クラスのみを対象に導入を開始しました。これまでも「学習の記録」を活用していたとはいえ、慣れるまでは教員がサポートしながら一緒に取り組むことが必要だと思い、具体的に以下の4点に取り組みました。

メッセージについては、どのような内容を入力すると良いのかを教員から生徒へ提示したことで比較的スムーズに進んだのですが、教員からはメッセージへの返信が少し負担であるとの声が上がりました。理由は、デジタル化したことで24時間365日いつでもメッセージを送れるようになり、勤務時間外にもメッセージが届くようになったためです。責任感が強く面倒見のよい教員ほど対応をしていました。そこで、メッセージを送る時間を決め、改善を図りました。

本校では、初年度に活用クラスを制限したことで、課題の発見から改善までがスムーズに行うことができたと感じています。

対象拡大後も事前準備とチーム体制でスムーズに対応

そこで、導入2年目からは高校1年生(363人)全クラスへ対象を広げ、学年全体で取り組むことにしました。具体的に実施したことは、下記の4つです。

「情報」や「総合的な探究」の授業では、記録をつける意義や動機づけをしたり、自己理解を深める大切さなども合わせて伝えるようにしました。

加えて、教員間のICTスキルの差を埋めるため、Studyplus for Schoolの使い方だけではなく解説を含めたレクチャー動画を作成し、配信しました。これに関しては、動画を見ることで使い方のイメージがつきやすくなるとかなり好評でした。

一通りのレクチャーを終えてからは、とにかく使うことに慣れてもらうほか、関係性を築くために気軽なやりとりを意識してもらいました。例えば、「好きな食べ物は?」など勉強以外のことも質問をしながら、生徒の自由な反応を引き出すような働きかけをしました。

活用を通して生徒・教員ともポジティブに

その結果、目標設定もポジティブな内容が多く、先生とのメッセージのやりとりでコミュニケーションを楽しんでおり、「やらされている」感覚よりも「楽しんでいる」感覚の生徒が多いように感じています。

コロナ禍により一斉休校となった時期には、モチベーションや精神的な支えになったという声もありました。他にも、「実際記録してみると達成感がある」、「グラフが見やすい」「自分の学習時間が可視化でき、プラスになる」「学習習慣が身についた」などの声も多くあります。

Studyplusのおかげで、学習科目が偏っていることもすぐに分かりますし、なかなかうまく取り組めてない部分や、他の子に比べて時間をかけられてない部分を客観的に意識できるようになった生徒が増えている点はメリットです。

一方で、記録がなかなか定着しない生徒も一定数いるため、メッセージ等での声掛けの頻度をあげる、学習面以外でも精神的なサポートができるようにするなど工夫が必要だと思っています。

教員についても、「紙からデジタルに代わり負担が減った」という声の他、ポジティブな意見が多く出ていますし、「テストの振り返りでは重点的に使いたい」など、活用しやすい場面を明確に設定しながら積極的に使っている教員も増えています。

「楽しむ」をモットーに活用促進を目指す

この流れを継続するためにも、導入3年目の今年は「楽しく使っていこう!」を目標にしています。

ポジティブな意見が多いとはいえ、全てのメッセージに返信ができず葛藤している教員もいるため、「いいね」以外のリアクションもできるよう、かわいいスタンプ画像を集めて共有し、みんなで使えるような体制にしています。メッセージ機能でこの画像を添付して送信すると、いわゆるLINEスタンプのようになり、より気軽にリアクションできるようになりました。

生徒・教員共に楽しみながらも、真面目に記録を残し、それに対してプラスになるアドバイスをしていくことができれば、非常にメリハリのある運用ができると思っています。

また、校長も非常に興味を示しているプロジェクトのため、校長とのやりとりができると生徒も面白味が増し、やりとりの幅も広がってくるのではないかと考えています。

今年は、これまで使ってこなかったStudyplus for Schoolにある他の機能も使っていきたいです。例えば、入退室管理機能(QRコード)です。

1000名を超える生徒の出欠把握が難しいことも増えてきているため役に立つのではないかと思っています。

また、面談時のカルテ機能の活用を検討しています。

面談の記録を現担任がカルテ機能上に残すことで、どの教員もいつでも閲覧できますし、担任が変わってもスムーズに情報共有ができるのではと思っています。あわせて、これまで紙で管理していた学外部活動をしている生徒や持病を持つ生徒、行事の際に必要となる生徒情報の確認もカルテ機能を使うことで確認しやすくなるのではないかと思っています。

本校ではStudyplus for Schoolの活用を通して、教員が強いチームとして生徒に関わっていくことができているように年々感じています。今後も、生徒の学習サイクルを確立するためのツールとしてさらに活用の幅を広げていきたいです。

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