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ティーチングからコーチングにシフトして生徒の成績を上げる|東セミ / 株式会社熱き情熱コーポレーション【Studyplus for School Award 2020】

Studyplus for School Award 2020とは、少子化・採用難・地域格差という社会課題が広がる中で、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に果敢に挑戦する教育機関を表彰するものです。当初は、授賞式や受賞者によるプレゼンテーションを含むイベント開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルスの影響を受け延期しておりました。

現在も予断を許さない状況を踏まえ、この度オンライン配信で受賞者によるプレゼンテーションの開催が決定いたしました。その模様をnoteでもお伝えしていきます。今回ご紹介するのは、高校生個別指導部門で受賞された、宮崎・大分県の東セミ / 株式会社熱き情熱コーポレーションの吉永先生の回です。
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高校生の募集を始めてぶつかった壁

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東大セミナーを運営している株式会社熱き情熱コーポレーションの吉永です。当塾は35周年を迎える地域密着型の老舗塾です。教室は宮崎県にあり、小中学生と高校生が通っています。高校生の通塾頻度は、平均週4日程度で、そのうち1日は面談をする日になっています。


高校生は、水曜、木曜、土曜の夜8時に来ます。同じ曜日、時間に集めることで、集団的にモチベーションを上げるようにしています。小中学生とは空気感が異なるため、高校生の時間をつくり、みんなで一斉に頑張る形をとっています。

今回、当塾は高校生部門個別指導部門で受賞させていただきましたが、初めのうちは課題もありました。他塾さんでもいえることだと思いますが、小中学生向けに運営している塾が高校生指導も始めようとする時、重荷に感じることがいくつかあります。その一つが、コミュニケーション方法です。高校生には、小中学生とは違う独特のコミュニケーションが必要で、何を話していいか分かりませんでした。小中学生相手であれば、すごく盛り上がって話せる先生も、高校生相手にはどうしたらいいか分からなくなり、結果として辞めてしまう負の循環がありました。

それを解決するために、Studyplus for Schoolを導入することにしました。もともと新しいものに対して身構えてしまうタイプなのですが、Studyplus for Schoolに関してはすぐに「これだ!」と思えたのです。

Studyplus導入のメリットと面談の工夫

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実際にStudyplus for Schoolを導入してみて、様々な効果がありました。例えば、生徒への的確なアドバイスです。導入前は、生徒の状況が気になっていても、それを知るためには「昨日どうだった?」、「一昨日どうだった?」と生徒に聞くしかありませんでした。しかし、Studyplus for Schoolの画面を見るだけで、今はある程度把握できます。生徒の状況が分かるようになったことで、一人ひとりに対してメッセージを送れるようになりました。生徒と接点を持つ機会が増え、退会率も下がりました。
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また、生徒に日常学習の習慣がつきました。これは2020年6月のデータですが、生徒たちがきちんと入力してくれています。話を聞くと、日記感覚でつけているようです。

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当塾では、受験コンパスと併用しています。これにより、週1回の面談をする時、受験コンパスの進捗を確認しながら話せるようになりました。

実は以前、高校生の生徒数が増える中で、専任講師と社員だけでは回らなくなった時期がありました。そこで、アルバイト講師にもお願いするべきが悩んでいた時に、Studyplus for Schoolがあれば、アルバイト講師にも、ある程度の指導・研修だけでできるようになるのではないかと思い、実験的にやってみたところ、上手くいきました。教室運営上、面談をアルバイト講師にも任せることができるようになったことはすごく大きなプラスでした。
生徒との毎週の面談は50分あるのですが、Studyplus for Schoolをしっかり使っています。何をどのくらいやったか、カラフルな棒グラフで表示されるので、一目見て「ここをあとこのくらいやらないと」と具体的に指示できます。面談では、プランニング機能を使い計画の登録もしています。

稀に、どうしてもICTツールが合わない生徒もおり、その場合は個別で授業をするのですが、そういった生徒も面談ではStudyplus for Schoolを活用しています。

面談時に心掛けているのは、「今日面談を受けてよかったな」と楽しく明るい気持ちになってもらうことです。悪いところばかり突かれると、滅入ってしまうものです。そのため、記録がついていなくても叱るのではなく、なぜできなかったか理由を聞いてあげます。どんな面談であれ、明るい気持ちになって「まだやれるかもしれない」と思うことができるようにしています。

S-1グランプリは私も生徒も楽しみにしており、「鹿児島のあの塾に負けたくない!」 という意気込みと熱意をもって取り組んでいます。

メッセージ機能も利点で、テスト前に重点的に鍛えたい生徒に、自習に来るよう直接呼びかけることができます。また、休み連絡・振替日時といった業務連絡にも便利です。加えて、生徒が直接話しづらいこともメッセージ機能を通して相談してくれます。

ティーチングからコーチングにシフト

このように、Studyplus for Schoolには色々なメリットがあるのですが、なかなか記録をつけてくれない生徒もいます。そういう時は、メッセージを送るのが一番です。3日の学習時間が2時間を切った生徒がい場合、アラートが来るように設定しているため、対象の生徒にはしつこく「入力しなさいね」と言い続けています。

生徒が記録をつけないのには、単純につけることが面倒くさいパターンと、たまたま忘れてしまったパターンの2種類があります。それをしっかり分類して、メッセージを送ったり塾に来たときに声掛けるなど対策をしています。

また、保護者面談で記録を見せることも効果的です。記録がついていないと「全然やってない!」とびっくりされるため、そこで保護者にも協力していただいて、「記録つけた?」と声掛けしてもらうこともあります。
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Studyplus for Schoolを導入して、強く思ったことがあります。それは、「生徒に教えること自体はあまり重要なのではないか」ということです。成績がものすごく上がった生徒や現役で合格できた生徒はいますが、それは私が質問に答えたからではないと思います。

毎日のデータをチェックして、生徒に「いつまでにどの教材をやりなさい」と指示することの方が重要だと思います。その指示を信じてくれる生徒であれば、きちんと実践して成績がしっかり伸びていっています。ここは、Studyplusへの記入率にも比例してるところです。
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では、実際にどのくらいの効果があったのか事例をご紹介します。これは、高校3年生の生徒のデータで、入会前の勉強時間は平日で1.5時間、つまり宿題程度しかしていませんでした。1週間の合計も10時間程度です。

この生徒は志望校が立命館大学ということで、今のままではとても届かないと話しました。そこで、Studyplusに毎日記録をつけてもらい、面談も繰り返しました。面談では、学習時間だけではなく、科目のバランスもチェックしました。ここをきちんと見ることで、成績アップや現役合格に繋がっていると思います。

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学習記録入力と面談を重ねた結果、今では平日の平均が6時間、1週間で約50時間も勉強しています。そして先日、共通テストの模試で、一気に成績が上がりB判定が出ました。本人が泣きながら私に見せてくれたので、すごく嬉しかったのだと思います。

この生徒に対して、私が何かを教えたとか、魔法のような指導したということはありません。Studyplusを入力してもらったことで、「先生にちゃんと見てもらっている」と思ってもらえたことが大きいのだと思います。

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私の仕事は、導入前に比べて効率的になりました。以前は、教室を歩き回ってコミュニケーションをとる必要がありましたが、今は時間になったらStudyplus for Schoolを見て、足りてないところをピンポイントで指導するだけです。

スーパーサブとしてのStudyplus for School

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今や、Studyplus for Schoolはなくてはならないツールで、新規の高校生が来ると面談の時に必ず見てもらっています。また、他のツールを組み合わせることもできるため、言うなればスーパーサブというイメージです。他塾さんでも、Studyplus for Schoolと何かを組み合わせることで、すごく良い成果が出るのではないでしょうか。

もともと当塾でも、高校生には1対3の個別指導をしていたのですが、社長から「高校生にはICTでいこう」という提案がありました。そこで、ティーチングに関しては、atama plusを導入し、自分たちはコーチングをするようにしたという経緯があります。

個別指導の頃と比べるとコミュニケーションが減ることが不安な点でしたが、Studyplus for Schoolがちょうどその部分を埋めてくれたと思います。保護者からも、不安の声は上がっていたのですが、しっかり話し合いを重ねて納得していただきました。

現状、Studyplus for School、受験コンパス、atama plusという3つで上手く回っているので、これからもこの形で展開していく予定です。11月には、東セミ大学受験専門館をオープンする予定なのですが、そこでもStudyplus for Schoolを使用し、たくさん活用していきたいと思っています。

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