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個別指導と自立学習を駆使して高校生が勉強できる場所を作る(前編)|ベスト個別学院motto

Studyplus for Schoolを導入いただいた先生方に、お話を伺うコーナー。今回はベスト個別学院mottoの高野先生にお話を伺います。個別指導と自立学習の二つをハイブリッドで機能させている塾ですが、いったいどのような背景から高校生の指導を始めるようになったかなどをお聞きしました。

個別指導と自立学習が特徴のベスト個別学院motto

—ベスト個別学院mottoについて教えてください。
ベスト個別学院mottoは、福島県郡山市にある塾です。個別指導と自立学習のハイブリッド型の塾として、2019年の夏に開塾しました。

小学生向けにはmotto算・国コースと英語コース、中学生向けには特定の高校への進学を目指すmotto安積コースとmotto安積黎明コース、それからmotto大逆転コースがあります。中学生は1教科から受講可能です。

高校生向けにはmotto高等部があり、生徒一人ひとりにコーチがついて、その生徒にあった学習方法や学習計画を作成し、定期的な面談を行っています。中学生、高校生ともに5教科対応しており、どちらも定員制です。

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—塾にはどんな特徴がありますか?
mottoのコンセプトは、「お子様一人ひとりへ“学びの特効薬”を」というもの。生徒が抱えている課題はそれぞれ異なっているので、まず学習状況の見える化をし、そこで見えた課題を解決するためのサポートを行います。

また、口コミから入塾する生徒が多いという特徴もあります。mottoのコンセプトをお客さまひとりひとりへ丁寧に時間をかけ伝えてきました。成績向上の実績もお伝えできるようになり、現在は問合せの8割~9割が口コミと紹介になっています。

生徒に特効薬を与えられる塾を地方に作る

—どうして高校生までターゲットを広げたのですか?
その背景は、いくつかあります。まず、「授業をすることは子供たちにとって万能薬でしかないのではないか」と感じていたんです。

例えば病気に例えると、「痛みがある」と言っても人によって頭痛なのか腹痛なのか色々な症状があります。それにあわせた薬ではなく、あくまで一通りの効果があると思われるのが万能薬です。

これを勉強に置き換えると、「勉強できない」という生徒の中にも、色々なパターンがあります。それに対してとにかく授業をするというのが、万能薬です。しかし偏差値が55と60の生徒であれば対処法が違いますし、数学が苦手といってもどの単元が苦手なのかも違います。そういう一人ひとりの症状に対して、もっと効率良く効く特効薬を作ることはできないかと考え続けていました。

そんな中、タイミング良くいろいろな教育コンテンツが成長し、またICTツールも生まれていました。だから一人ひとりにあわせた指導もできるのではないかという期待感もあったのです。

—他にはどういった背景がありましたか?
先生の採用難です。17~18年前は予備校ブームで先生の人数も多く、中にはカリスマと呼ばれる方もいました。しかし現在は塾の先生を希望する人が減り、優秀でエネルギーのある人物を雇用し続けるのが難しくなってきています。

特に採用難という現象は地方から起きていくため、地方の学習塾の先生がいなくなってしまうという問題にメスを入れる方法はないかと考えました。

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—そうした背景があったのですね。
はい、あとは塾側の理由もあります。ベスト個別学院は採用・育成・教育プログラムが優れており、理念共感度の高い社員が多いのが特徴です。また、評定平均が2~3で定期テストの平均点がが60点くらいという明確なペルソナが打ち立てられています。だからこそ今まではペルソナを絞った集中戦略をとってきました。

逆に言うと、ペルソナに合致しない生徒に対する動きは取りにくかったんです。レガシーがある塾だからこそ対象が決まっていて、それ以外の行動をしたとしてもあくまでイレギュラー対応という形になります。

そんな中で市場や外部環境が変化し、アッパーブランドを持つという話が出てきました。中学生は指導しているものの、彼らもいずれ大学受験はするわけです。ならば高校生も受け持ってみようかということになり、高等部設立の話が持ち上がりました。また、地域的な事柄も関連しています。

—地域的な事柄とは、どういったことでしょうか?
高等部を作るにあたり、地方にこそ勝機があると思っていました。都心部のリソースが潤沢な場所には出ていかず、ここで作ることに意義があると今も思っています。特に福島は原発問題など含め、極めて厳しい環境にあります。だからこそイノベーションが生まれるし、モデルを作れば日本全国の地方にも広がるはずです。

塾が高校生にとって重要な「学びの場」となる

—どんな高校生を指導しようと考えていたのですか?
ターゲットとする高校生は、ベスト個別学院mottoから上がってくる生徒と、ベスト個別学院から入ってくる生徒の2種類です。どちらかだけに限定するというよりも、広く考えています。

—あえて広くしているのには、どんな思いがあるのですか?
福島県では、高校生が学校以外で勉強できる場所・選択肢がなかなかありません。高校入学と同時にそうした選択肢勉強の場がなくなり、水準が下がっていってしまうのです。こうした背景もあって、高等部設立に踏み切りました。

個別指導と自立学習のハイブリッドで生徒の成績を上げる

—実際に、高校生はどのように指導しているのでしょうか?
高等部は、個別指導と自立学習のハイブリッドで行っています。自立を確立するために、ICTを使っているのが特徴です。ICTというと人手不足を補うというイメージもありますが、これは考え方が逆だと思います。人が勉強を教えていっても限界がありますが、ICTを効果的に使えば生徒の成績はもっと伸ばせるんです。

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—どうしてICTの活用にこだわったのでしょうか?
立ち上げ当時は人が授業をやっていたのですが、効率が悪いと感じました。例えば三人の生徒がいるとして、授業中に表情を見るとそれぞれの理解度がわかります。なるべくわかっていない生徒を拾おうとするのですが、そうするとすでに理解している生徒を待たせることになってしまうんです。

こういう弊害があるので、授業は人がやらない方がいいとは思いました。グリップが弱くなるのではないかという不安もありましたが、実際は真逆でコミュニケーションの時間は増えました。Studyplus for Schoolを通じたコミュニケーションや面談、教室での普段の会話など、これまで以上に生徒と関係構築できると確信できたので、授業なしでも大丈夫だと思えました。

勉強内容だけでなく勉強のやり方も指導する

—高校生への指導内容について、詳しく教えてください。
生徒にはインプットは映像学習を、アウトプットには問題集やモノグサを使ってもらい、これらをマネジメントするためにStudyplus for Schoolを使っています。

—アウトプットについて教えてください。
アウトプットに関しては、モノグサを使って課題をこなしています。また、家庭学習もマネジメントの一つと考え、学校のワーク進捗も含めて確認しています。

モノグサは自分だけの単語帳というイメージです。やらなくてはいけないことが可視化されているのがいいですね。

モノグサは、今月末までに点数を10点上げたいと思ったときどの単元をやるべきか判断できます。生徒たちも、こちらが言わずとも進んで使ってくれています。受験当日の朝にも、ほぼ全ての生徒がモノグサを見ていました。

—学年問わず、モノグサがよく使われているのでしょうか?
小中学生に特によく使われています。高校生は学校のワークでアウトプットすることが多いですね。今年度からは高校生も有機的に利用していくつもりです。

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—マネジメントについても教えてください。
塾では勉強の内容だけでなく、やり方も指導しています。生徒の成績に合わせて五科目の学習計画を立てる中で、科目には毎日触れた方がいい垂直科目と、毎日はやらなくてもよい水平科目があると気づいたんです。

そこで、通常授業では英語と数学を主として提案していこうと決まりました。とにかく基礎を爆速で予習型で進め、二周目で戻ってきてこれをやろうというように、やるべきことを一本化して管理しています。

—学習の流れについてもう少し教えてください。
通常期は数学と英語の基礎部分に絞って学習して、定期テストの一か月前に範囲を終わらせます。基礎が終わったらそこからテスト対策に入って、直前の二週間は学校のワークをやるという流れです。

—タイムスケジュールでいうと、どういった流れですか?
生徒は15時半頃に来て、30分ほど休憩しながらくだらない話をしています。16時から各自教室に入って黙々と勉強して、私たちは17時から授業をします。最長で5コマ行い、生徒は家に帰って2~3時間勉強しているようです。

長い時間を塾で過ごす生徒が多いので、ここが家と学校の次のサードプレイスのような場所になっているようです。学校は居心地が悪いという生徒もいるので、家と同じくらい大切な場に思ってくれていることもあります。

—自宅に帰ってからも勉強しているとのことですが、その点について指導されていることはありますか?
勉強のやり方を変えてしまうと勉強効率が途端に悪くなるので、家でも変えないように言っています。例えば勉強する教科についてですが、自分の好きな教科や、学校で声の大きい先生の教科を優先的にやってしまう子が多いんです。それで一教科だけやってしまう生徒もいるのですがそれでは成績が伸びません。

カリキュラムを先取して学校の授業が理解できる素地を作る

—生徒との面談はされているんですか?
はい、週に一度行っています。そこで学習計画を立てて、「勉強していてわからないことがあったら、こういう風にやるんだよ」とやり方を伝えています。

面談は予約するのではなく、塾に来ている生徒で区切りが良さそうな子を見つけてやるという形が多いです。受験生に関してはイレギュラーに追加することもあります。

—どんなことを話されるのですか?
こちらからは学習管理の進捗などについて話します。生徒からは、質問より愚痴が多いです。中には泣きながら相談してくれる生徒もいます。

—計画はどうやって立てていますか?
学校のカリキュラムに合わせ、だいたい進度から2単元は先取りする形で立てています。まず塾で学び、学校で復習するという流れですね。

今まではその逆で、先に学校の授業で習っていました。すると生徒はよくわからない、つまらないと思って、それから塾に来てこんな解き方があるのかと理解するという流れだったので、学校での時間が無駄になっていたんです。

これを防ぐために、先に塾で7~8割理解させた状態にします。すると学校の授業が面白くなり、勉強できるんだと実感が持てるようになるんです。最低限2単元は先にいっていますが、中には中三で高三の英語をやっている子もいます。

学校のテストで点数が取れない生徒も、自信を持たせてしっかり点数を取らせる。これを二年生の冬までやって、三年から受験対策に切り替えるというのが理想です。

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—面談では学習計画についてどんなことを話すのですか?
生徒の自分自身の管理には限界があります。だから最初に立てた計画通り動けるように、一緒に頑張ろうと定期的に確認しています。

細かな修正がメインというよりは、最初に立てた計画を確認して、「20ページが目標で、10ページ終わっているね」と今どのくらい進んでいるのか自己認識させてあげるようなイメージです。

—面談において何か課題に感じていることはありますか?
面談をしていると症状が似ている生徒がたくさんいるので、それに対する対策案を提案しています。これを学びの処方箋と呼んでいるのですが、今は自分の経験値に照らし合わせてフィーリングでやっているんです。

しかしこの内容をきちんと整理していかなければいけないと思っています。症状と処方箋をまとめて、症状をStudyplus for School上で検索したら処方箋内容が出てくるようにしたいです。

—整理されると、他の先生とも共有できますね。
はい。今も勉強の仕方の大きなコンセプトは共有していて、例えば英数の基礎を進めるとか、テスト対策は見直しが大切とかは全員の共通意識として持っているんです。

それ以外の、私がStudyplus for Schoolを見ながらチューニングしている部分も共有していきたいですね。あとは、面談の回数についても変えていこうと思っています。

—どう変えていくんですか?
今は基本的に週に一回やっているのですが、人数が増えてきて難しくなってきています。今後は、大きい面談は隔週か月一回にしようかと考えているんです。その代わり、講師が行う進捗確認の面談を毎週入れる予定です。

—コミュニケーションの機会が減ってしまうかもしれませんが、そこは心配ありませんか?
そこはStudyplus for Schoolを使おうと思っています。例えばコロナで塾を休みにすると決めるときも、生徒に会うことができなくなると思いました。しかし3月2日には、休みを決められたんです。

その理由が、Studyplus for Schoolを使って生徒と対話ができるからでした。これがなければ今頃、何も指導できていなかったと思います。

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前編では塾の特徴や設立の背景などについて伺いました。後編では塾で導入されているICTである、Studyplus for Schoolについてご紹介していきます。

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