「オンライン指導」に切り替えた激動の二日間|個別指導SunAssist【オンライン指導情報共有会】
新型コロナウイルス感染拡大の深刻化、そしてオンライン指導に関する事例が少ないことを受けて、Studyplus for School導入校で既にオンライン指導に取り組まれている方々にご協力いただき、オンライン指導に関する情報共有会を開催しています。ご興味がある方は、こちらからお申し込みください!
第6回は個別指導SunAssistの久次先生にお話を伺いました!
個別指導SunAssistとは?
塾を始めて6年、場所は香川県高松市牟礼町という所にあります。牟礼町は、15年前に合併して高松市になったのですが、住宅と田んぼしかない本当に田舎なところです。
人口は18000人くらい、小学校3校と中学校2校。1校が中高一貫校なので、高校が1校と、県立の医療大学が1校あります。
塾の生徒の割合は、小学生が4割、中学生4割、高校生2割です。
小学生は個別指導、中学生は少人数授業と個別指導、高校生は「ベーシックウィング」という映像とStudyplusを使って自立学習をしています。
講師は、社員の私1人とバイト講師が2人いて、毎日基本的に2人体制で回しています。
生徒が学習していくシステムは上記のような形です。
例えば中学生であれば、まず各単元の導入部分を少人数授業でやって、次の週までの課題を決め、それらを個別で終わらせていこうという流れです。
「通い放題」と書いてありますが、塾が開いている時には週に何回・何時間きてもいいということにしています。通信の高校生がいるので、そういう子は朝の9時からきたりします。
現在は、コロナの影響を受けて、「オンライン授業」「オンライン個別」に完全に切り替えて対応しています。
「オンライン指導」に切り替えた激動の二日間
「オンライン授業」「オンライン個別」への切り替えの経緯を説明しますと、4/11の朝8時くらいに「牟礼町でコロナの感染者が出た」という連絡がきまして、9時にはオンラインに完全に切り替えることを決定。オンラインへの切り替えの準備をはじめました。
ZOOMも自分自身がホストとなって使ったことはなかったので、そもそもの使い方を調べたりしながら、11時にはなんとなく形を整え、保護者へ「オンライン授業」「オンライン個別」の切り替えについてと説明会の案内をComiruを通して送りました。
その日の13時から次の日の日曜日にかけて、2,3人ずつ順番に説明会と端末を使った「オンライン指導」の仕方の説明を行いました。そうして、4/13(月)の14時から実際に「オンライン指導」をはじめました。
オンライン指導で使用しているツール
現在オンライン指導では、塾側でパソコンをMac1台とWindows2台、iPad2台を用意しています。また、「GoodNotes」というアプリを使って実際に分からないところを教えたりします。それからZOOMとStudyplus for School、LINE、Comiruを導入しています。
生徒側が使っている端末は、スマートフォン・iPad・パソコンが、6:3:1ぐらいの割合です。日中保護者の方がいなかったりして、自分のスマートフォンを持っている子が多いので、割合として大きくなっています。ツールは、ZOOM、高校生がStudyplusとベーシックウィングを使っています。
オンラインでの授業の進め方
「オンライン授業」「オンライン個別」を実施しており、
「オンライン授業」では、リスニング以外の科目は対面で行なっていた時と同じ内容の授業をしています。生徒にはマイクを基本的にミュートにしておいてもらい、当てられたり質問する時はマイクを入れる形です。
ただし、口頭での単語テストだけはスピードが速いので、ミュートにせずガンガン発言してもらっています。
「オンライン個別」では、生徒にオーディオを切断して、音声は自分の声も相手の声も聞こえないけれど映像のみ繋がっているという状態で、課題の提出をLINEでしてもらっています。
こういった形で、やったところを写真にとって送ってもらい、採点をして間違っている問題の番号を返す形です。
また、生徒たちはどんどん課題を送ってくるので、漏れがないよう、提出してくれた順に以下のプリントに書き出して管理しています。順番に採点をして、生徒に返信をしたら「実施者」の部分に名前を書いていっています。
基本直るまでLINEでのやり取りを繰り返し行いますが、質問があるときはZOOMの「手を挙げる」ボタンを押してもらい、対応します。順番に「マイクを入れて」と声をかけて質問に答えていきます。
この際、「GoodNotes」を活用してZoomに画面共有して、生徒がやっている課題に書き込む形で解説をしていきます。
課題のLINEでの提出は24時間OKにしてて、オンライン個別をしてる時間以外に私が丸つけをして、できるだけ早く返すようにしています。
オンライン授業にして変わったこと、変わらなかったこと
変わらなかったことっていうのが、授業料、授業内容、学習システムですね。生徒の出席率とか勉強量というのも、多少差はありますが、ほとんど変わってないです。
オンライン指導に切り替えると決めて、土曜日に急に連絡したのですが、保護者のみなさんが即日すぐに説明会に来てくださって、本当に保護者の理解と協力があったからこそ、オンラインに切り替えられたと思っています。授業料についてもシステムについても、反対された方が1人もいませんでした。
変わったことは、授業1コマの長さですね。Zoomを無料で使っているので、40分で切れてしまう関係で、50分6コマやっていたところを、40分7コマに変更しました。
様子をみてZoomへの課金はしていこうかなと思っているのですが、個別はあまり長いと集中力が切れてしまったりもするので、40分がちょうどいいかなと思ったりもしています。
授業スケジュールは上記のように、少し授業の場所が変わったという形ですね。また、管理方法も変わりました。
通塾していた時は、進行表を各自が持っていて、1週間の課題が終わったらハンコを押してもらって進捗を管理していましたが、オンラインになるとこっちでまとめてやる形になりました。それから、やっぱりオンラインになると、生徒それぞれの理解度は分かりにくくなったところはあります。
生徒や保護者からの反応と今後の課題
生徒や保護者からは、「子供でも簡単に操作できてよかった」「通塾している時と同じように書き込みながら説明してもらえてよかった」「塾に行ったような気になれる」という声をもらっています。
また、高3の子がみんなが勉強している様子が映像で見えているから「眠くなっても頑張れる。集中できるから量だけでなく質も上がった。」と言ってくれたり、生徒間での会話は特にないんですが、「みんなに会えて楽しい」という声があったり、多分お互いの顔が見れるのが嬉しいみたいです。
逆に「丸つけが遅い。」というのを言ってくれた子もいて、それはこれからの改善点だなという風に思っています。
それから、小学校低学年の子は「画面が気になって集中できない」とか「親が付きっきりになってやりにくい」といった声もあるので、小学生は高学年からじゃないとオンラインは難しいかなと感じています。
今後の一番の課題は、課題の提出方法と接続トラブルですね。
「LINEで1回1回送るのが手間」「返信されてきたのをスマホとかで見ながらしたりするのも大変」という声があったり、Wifiの接続が悪くてZoomに入れない生徒がいたりするので、今後よりよく運営していくために試行錯誤していきたいと思います。
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オンライン指導に関する情報共有会は、今後も開催してまいりますので、ご興味がある方はこちらからお申し込みください!