退塾率0%を実現。自塾に合わせたStudyplus for Schoolの活用方法|代ゼミサテライン予備校TOP進学教室【Studyplus for School Award 2020】
Studyplus for School Award 2020とは、少子化・採用難・地域格差という社会課題が広がる中で、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に果敢に挑戦する教育機関を表彰するものです。
*Studyplus for Schoolの詳細はこちら。
従来は、授賞式や受賞者によるプレゼンテーションを含むイベントを開催しておりましたが、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、この度オンライン配信で受賞者によるプレゼンテーションを実施いたしました。その模様をnoteでもお伝えしていきます。
今回ご紹介するのは、高校生部門自立指導部門で受賞された、香川県の代ゼミサテライン予備校TOP進学教室の天野先生の回です。
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生徒の自立と高い継続率を実現するスタイル
代ゼミサテライン予備校TOP進学教室の天野です。当塾は、1994年に香川県に開校し、小・中・高生を対象に指導しています。小学生は1対3までの個別指導で、1コマ80分。中学生はいわゆる自立学習です。初めは、一斉授業をしていましたが、生徒間の学力差など様々な問題がでてきたため、20年ほど前から自立型学習に変えました。
高校生も15年前から自立型学習で指導しています。高校1~高校2年生は個別演習で、受験が近づくにつれ、代ゼミサテラインを活用した自立型学習に移行しています。
受験生は週に週3~4回来ることが多く、生徒によっては毎日来ることもあります。特に部活動を引退した後は、ほぼ毎日来る人が増えます。高校1~2年生の頻度は週1~2回ほどです。
塾の特徴として、中学生から高校生に進学した後も続ける生徒が多く、継続率はだいたい6~7割程度です。中学生の頃から、できるだけ多くコミュニケーションをとりながら時間をかけて指導していますし、保護者との繋がりも強いことが継続に繋がっている要因だと思います。基本的に、私が全て指導し、面談も行っているため、「先生に任せておけば大丈夫」と思っていただけているのかと思います。
また、コミュニケーションや繋がり以外にも、小中学生の段階から、自分で勉強する習慣を身につけていることも継続率を高めている要因だと思います。自分で勉強することが当たり前になっていると、高校生になってから自立型学習に変わっても違和感がありません。そのため、自然と継続できるのだと思います。
サポート役に徹し全体を把握するワンオペ指導
塾の指導方針は、大きく分けて3つあります。
一つ目の方針は、「自分で勉強すること」です。指導する側はあくまでもサポート役であり、生徒に受け身の勉強をさせないようしています。基本的に、私が一人で指導しているため、生徒は質問したくてもあまりたくさんすることができず、自分でやらざるを得ないという状況も関係しています。
高校生だけでなく小学生でも自立した学習を意識させています。そのために、厳しいことを言うことも珍しくありません。厳しさの中から、自分でやらなければいけないということを分かってもらいます。
二つ目の方針は、「決めた教材を中心に勉強すること」です。市販の参考書や問題集を使うにしても一つに集中し、複数の教材を使うことは極力避けています。公立高校入試であれば、学校の教科書を確実に学習すれば十分ですし、何か新しいものをプラスすると全て中途半端になることもあります。
そのため、まずは決めた教材に取り組み、それをきちんと学習できた生徒のみ、他の参考書や問題集を使うよう指示しています。
三つ目の方針は、「基本的に私が一人で指導すること」です。講師は毎日1人来ていますが、採点などのアシスタント業務だけをお願いしています。
よりリアルタイムのコミュニケーションをとるために導入
以前、受講進行表というものを使用していました。映像授業を受けた後に、その日、受講した講座の内容や感想、質問などを書いてもらい、棚に出して帰ってもらいます。それに対して、私がコメントを書いて戻すという流れでした。
一応やり取りはできていましたが、生徒が塾に来たタイミングでのやり取りになるため、週一回しか通塾しない生徒は、一回のコミュニケーションが完結するまでに一週間かかってしまうわけです。そのため、私から指示やアドバイスをしても、それが伝わるまでにかなりラグが生まれます。この課題を解決するためにはStudyplus for Schoolが最もいいのではないかと思いました。
生徒とスピーディなやり取りができ退塾率が0%に
Studyplus for Schoolを導入した後は、以前、紙に書いてもらっていたことをスマホで入力してもらうようにしました。塾内でのスマホ使用は一切禁止していましたが、Studyplusへの入力に関しては許可しています。スマホを忘れた生徒は帰宅後に入力しますが、原則としてその日のうちに記録してもらいます。
私は22時半頃にStudyplus for Schoolを開き、生徒に「いいね」やコメントを送ります。それまでは、コミュニケーションに最大一週間かかっていましたが、数時間でアクションができるようになりました。
また、連絡手段としてメールを使っていた生徒もいたのですが、携帯電話の機種変更やアドレス変更などによりメールが届かなくなることがありました。こうした問題もStudyplus for Schoolを使うことで発生しなくなっています。対面で会話する機会が増えていないにもかかわらず、コミュニケーション量は増えていますし、対面した時にコメントのやり取りを話題に話せるようになりました。
さらに、Studyplus for Schoolを導入した生徒に関しては退塾率0%を達成しています。もともと受験へのモチベーションが低い中、コミュニケーションがうまく取れず、「何のために来ているのか分からない」とモチベーションが下がり、退塾する生徒がいました。それが改善できたのは塾としても大きな変化です。
入力率を伸ばすよりコミュニケーションの手段として割り切る
Studyplus for Schoolを導入してたくさんの効果がありましたが、問題点もまだあります。それは、生徒がStudyplus for Schoolにきちんと入力してくれないことです。義務化しているわけではないため、どうしても入力を忘れたり、きめ細かい入力ができない生徒がいます。そういう生徒には、「入力してね」と声掛けし、入力の確認ができたら「ありがとう」と伝えるようにしています。
新たに入塾する生徒には、原則、勉強後にStudyplusへ学習記録をつけるよう説明をしています。
なるべく記録をつけやすいように、映像授業に関しては、私がテキスト登録を行い生徒の手間を省いています。そのため、生徒は学校の教科書や市販の教材のみを自分で登録しています。
生徒に合わせたStudyplus for Schoolの活用法を選ぶ
Studyplus for Schoolには多くの機能がありますが、私がよく利用しているのはタイムライン機能とメッセージ機能です。暇があればタイムライン機能で、生徒の今の状況をチェックします。どこでつまづいているのか、学校では今どこまで進んでいるのか、定期テストはいつあるのかなど見ています。
私はかなりざっくばらんに使っていて、「絶対にこういうやり方をする」と決めてはいません。生徒によって成績も違いますし、個々の状態によってコミュニケーションを変えています。
メッセージはすぐに返ってこなくても「返信してね」と声をかけ続けていると返してくれますし、返ってこない場合には、顔を合わせた際に話をするようにしています。
当塾は座席を予約制にしているため、誰がいつ来るのかは事前に分かります。そのため、返信がなくても「今日はあの生徒に言っておかないといけないことがある」という時には、来る時間を確認して、コミュニケーションをとることができます。
また、映像教材の進め方については、どのくらいの頻度で通う必要があるかなどを生徒と共有しています。初めに「ここまでにこれだけ進める必要がある」というアドバイスをし、面談で進捗を見ながら「このペースでだと終わらないので、塾に来る回数を増やそうか」といった内容を話しています。
定期的な面談は、3か月に1回くらいのペースで実施しており、それ以外にも土日や学校が早く終わる日などに時間を調整し、手短に面談することもあります。
無理に全機能を使わず塾に合わせて活用する
私はまだまだStudyplus for Schoolの機能を使いこなせてはいません。しかし、それでも、コミュニケーション手段として優れているICTツールだと実感しています。
これから導入される塾さんでも、すべての機能を使おうとするとなかなか大変ですので、使える機能から活用していくといいと思います。自塾のスタイルに合わせて、必要度の高いものから活用していくのがおすすめです。
その方が生徒側も使いやすく、講師側もストレスになりません。どんな機能をどういう風に使うといいか、初めに考えるといいと思います。
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