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アフターコロナの学校と学習塾

本記事は、音声プラットフォーム「stand.fm」で2020年4月19日に配信した内容を記事にしたものです。音声で視聴される場合は、こちらからアクセスしてください。

こんにちは、Studyplusの宮坂です。久しぶりになってしまいましたが、stand.fmを配信して行きます。

今回は久しぶりにレターを頂いたので、そのレターへのお返しになります。

レターを読み上げて参りますと、ちょっと長いんですけれども、「一斉休校などの措置で公教育が十分機能しない状況における、学習塾に求められることは何か。公教育がICT環境を整えていかなければならないのは至極当然のことで、経産省がどこまで進められるかにかかっているのでしょうが、例えば学校の先生が、ICT環境が整っていないために、紙のプリントを生徒に課すしかできないという状況の時に、学習塾の先生たちはどういう対応をしていくべきか」というレターでございました。

確かに新型コロナウィルスの感染拡大に伴いまして、学校の一斉休校、そして非常事態宣言と、一斉休校の延長というように、学習塾の働き方が早速変わってきているという事例があるのではないかと思ってます。

1つは、学校が開いていない間の時間帯。

お昼、朝などからですね、学校が今まであった時間帯を学習塾の方々が教室を開けて、正確にはオンライン指導を、その朝とかお昼からご提供されることで子どもたちの面倒を見ていらっしゃるというところですね。

そして、確かにTwitterとかでもお見かけするのは、学校が開けない代わりにたくさんの宿題が出されるというところで。

生徒さんは宿題だけもらってしまったという状況に対してですね、学習塾の方々が、いち早くzoomなどを始めとしたオンライン指導の環境を整えられて、質問対応などご指導されてらっしゃるのというのも早速、学習塾がその学校の動向を見て、学校が新しく抱えた課題に対して、学習塾の方々が早速解決されてらっしゃるというところかなと思っています。

そうですね、このコロナウィルスの問題がある前から教育機関というのはざっくり大きくいうと2つ、つまり学校と学習塾という2つがあったわけですけれども。

やっぱり学校だけで教育サービスが全て完結するのであれば、学習塾はもちろん、ここまで大きな市場、大きな顧客を抱えることはなかったと思うんですけれども。

ただ、事実、学校だけでは教育サービスへのニーズに全てに答えきれないというところで学習塾があるというところで、相互補完的に、学校ができないことを学習塾がやってきたというところがあると思うんですけれども。

あの、根本的な違いは何かということなんですよね。それぞれの教育機関の持ち味といいますか、ケイパビリティですね。

とした時に僕が少し思うのは学習塾の方々はやはり学校の方々に比べるとですね、業務変革・業務改革能力が高い、業務改革しやすい業態でやってらっしゃるのが強みであるのかなと思っております。 

ですので、学校一斉休校余儀なくされたという風になった時に、もちろん学校もオンライン指導を速やかに進めるってことはできたのかもしれないんですけれども、現実的に難しい。

そこをいち早く学習塾の方々がオンライン指導を始められて、学校がそもそも担当してきた・担って来た朝とかお昼の時間帯までカバーされたり、宿題の分からないところを引き続き学習塾の方々がオンライン指導を導入されて、ご支援されたっていうところはまさにその事例なんじゃないかなと思っています。

より中期で、未来を見て行った時に、確かに今回のこのコロナウィルスのことがきっかけで、ギガスクールの予算も、今年度に前倒しされたりですとか、学校領域にICTが、より加速度的に入っていくっていうのは一つあるんじゃないかと思っていますね。

そうした時に、学校が今まで直接一斉型の授業しかできなかったために、カリキュラムが一辺倒で、落ちこぼれやふきこぼれが出ていたというようなところが、ICT導入したことによって個別最適化学習を学校が出来るんじゃないかっていうような向きの意見があると思うんですけれども。

ここも1つポイントかなと思っていまして、ここからは僕の完全に個人的な意見・想像なんですけれども。

学習塾を通して我々学習管理サービスを提供していますけれども、なんで我々に声がかかるかというと、学習塾で既に映像授業などデジタル教材を導入されていらっしゃるものの、生徒さんに映像授業を家で見るんだよとか、塾で見るんだよっていうふうにただお伝えするだけだと、生徒さん方も中々映像授業を徹底してコミットして見てくれないっていうのが、現実問題としてあると。

であるならば、学習塾の方々が管理もしていかなきゃいけないと。

管理をしなければ映像授業もなかなか視聴されない。

じゃあちゃんと視聴してもらえるように学習塾の方々はティーチングからいわゆるコーチング、学習管理の方にシフトしようというところで我々にお声がけ頂いているということが現状多いわけですね。

こうした時にこれは子どもたちが悪いというより大人もダイエットが続かなかったりとか、家計簿アプリが続かないのと全く同じ理由だと思うんですけれども。

RIZAPさんのように、ちゃんとコーチがついて一緒に伴走するってすごい大事なことだと思います。

それを学習塾の方々は、この2、3年と、採用市場がなかなか厳しくて、講師募集が難しい。特に個別指導塾の場合は難しくて デジタル教材導入して、その打開を図って来たという中で、映像授業入れて子ども達に見させる・任せるだけではダメだと。

学習管理しなきゃいけないっていうのを、肌で感じて来たたのがこの直近の、2、3年の学習塾の方々なのかなと。

で、これからまさに、学校がですね、ICT導入進めば進むほど、この課題にぶつかると思うんですよね。

で、そうした時に学校の方々はこれからどうするんだろうと。

みんなこの映像を見ておきなさいと言っただけで、実際見てくれないこともあるだろうと。

とした時に、学習管理をやれるマンパワーがあるのかどうかっていうのが1つかなと。

ただ学校というのは今1教科をある先生が教える、学年とか複数学年教えることとなると、お一人の先生が受け持つ生徒数・関わる生徒数って100人規模ってザラじゃないと思うんですよね。

その子たちの学習管理を出来るのかと。

学習塾でもお一人あたり学習管理ですると言っても1人100人管理するのって中々ないと思います。

とした時に、学校の先生がお一人当たり100人管理するのは中々難しい。

しかも部活をやらなきゃいけないとかっていう方達で、もともとブラックな職場だと言われている環境ですから。

映像授業にしたからといって、映像もちゃんとやらなければならない。

学習管理もちゃんと出来るか分からないっていうところになってしまうと思うんですよね。

個人的な意見、想像、アイデアなんですけど、これ変えるためには1つアイデアとしてはもう教科ごとに学校の先生が教えるのではなくて、自分の担任のクラス3、40人を持ったらあらゆる教科、教科関係なくその3,40人はその担任がちゃんとやりきるというところですかね。

どんな教科も自分で学習管理する、指導は直接自分のクラスはしても、他のクラスまで指導することはない。

まず自分のクラスをちゃんと学習管理、教務、コーチングをしようというところに切り替えられれば、1対30という構造ですから学習管理とかちゃんと目が見えるのかなという風に思うんですよね。

これをやった事例がN校さんだと思うんですけれども。

確かN校さんはそういう自分のクラスだけを管理するスタッフがいるというような形で新しい分業がされているとお聞きしました。

実際ほとんどの学校については科目ごとに教師の免許があると思いますので、そういった枠を超えて、科目ごとではなくてクラスを持つっていうような整理に切り替えられるかっていうのは、ものすごくハードルが高いんだろうなと思います。

なので、ICT環境これから学校で揃っていったとしても徹底的にできるかどうかっていうのは、学校の働き方とか、根本的に変わらないといけないっていうのが次の課題じゃないかなと思ってます。

その時に学習塾については、学習管理っていうニーズを受け持つっていうシナリオはあるんじゃないかと思っていますね。

ちょっとまとまっていないんですけれども、だーっと話してしまいましたが、頂いたレターの私の考えは以上になります。

今回も最後までお聞きいただきありがとうございました。




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