映像授業とプリント演習の組み合わせで先生不足問題を解消|Assist【EXPO】~映像授業部門~

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、あらゆる産業でアナログからデジタルへの転換、サービスのあり方、働き方の見直しが迫られています。

教育業界においても、少子化、採用難、地域格差、そして、新型コロナウイルス感染拡大と社会課題が広がる中で、未来の教育のあり方、先生の新しい働き方の模索が加速しています。

Studyplus for Schoolでは、教育(Education)とデジタルトランスフォーメーション(Degital Transformation※略称DX)をかけあわせた「EDX」を標語に、未来の教育のあり方、先生の新しい働き方に挑戦する教育事業者を広く発信するEdTechオンライン展示会「EDX EXPO」を定期開催しています。

ここでは、2020年11月に第二回目として開催いたしました「EDX EXPO」の様子をご紹介します。今回は、映像教材システムAssistを運営している青山英語学院の有澤様と導入塾のスタディクラブ与野校の岡元様の講演内容です。

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教育への貢献姿勢でIT賞を受賞

Assistを開発している青山英語学院の有澤です。当社はもともと、英語専門塾の青山英語学院という学習塾からスタートしたのち、小中学生を対象に集団指導形式で、英語だけでなく主要5科目の指導を行なってきました。

その後、個別指導を始め、映像授業の開発にも取り掛かり、2005年、Assistの開発を始めました。これに合わせて、当社直営の教室では、Assistを用いた『学びホーダイ』という、通塾無制限の新しい学習コースを作りました。

2010年には株式会社立で通信制高校を開校。通信制高校の指導においても、『学びホーダイ』のノウハウを活かしてきました。

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このように学習塾の運営、システムの開発、そして通信制高校事業と、教育を通じてどのように日本に貢献していくかを考えてきました。

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先日、企業情報化協会が主催するIT賞にて、『「新しい生活様式」への対応領域におけるIT奨励賞』を受賞しました。

評価された点は、東日本大震災など日本の有事に対する取り組みや、オンライン授業ができないか模索した姿勢です。さらに、映像授業を流すだけではなく、様々なシステムを融合し、先生・生徒ともに使いやすい機能であること、オンライン授業を通じて不登校対応にも効果を上げた点も評価されました。また、コロナ禍においても、教育システムの理想形を追求する姿勢が見られたことから、今回の受賞にいたりました。

多様なツールを備えた塾運営システムAssist


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Assistは、塾運営システムとして、映像授業に加えて様々なツールをご用意しています。

映像授業に関しては、標準学力以上と基礎学力の学力別に分かれています。基礎学力は、定期テストで20~30点くらいの生徒に対応しています。対象は、小学生から高校生の5科目で、合計6万5000ものコンテンツが入っています。また、教科書に準拠した教科書トレーニングという教材もあります。2020年には、小学校の教科書改訂が行われ、翌年は中学校の教科書改訂が行われますが、これらにも対応しています。

その他のツールとしては、プリント学習システムがあります。映像授業に付随して、Assist PASSUMALとAssist-RMTという2種類に分かれています。

また、学習指導テンプレートや統一カリキュラム、そして学習指導の自動作成ツールもあります。1054のテンプレートがあるため、生徒の学年、学力、科目をしぼって、適切なものを選ぶことが可能です。また、こちらでご用意したものだけでなく、先生が教室にあわせてカスタムしたオリジナルのテンプレートを構築することもできます。

確認テスト機能も備えており、それぞれのテキストや映像授業に合わせて作成しています。映像授業を使うことで、先生方の授業負担を減らすことができますが、確認テストが解けなければ、生徒からの質問が増えてしまいます。そうならないよう、確認テストにも工夫を凝らし、映像授業で解決できる内容に調整しました。

また、学習報告機能もあります。これは、Assistの機能を使っても良いですし、Studyplus for Schoolと連携させることもおすすめです。これにより、保護者へのフィードバックも簡単に対応できます。

十分な演習量を確保し学習定着を図る2種類のプリント演習機能

次に、プリント学習システムの詳細をご紹介します。Assist PASSUMALは、映像授業とプリントがリンクしている教材です。映像授業だけでは、どうしても演習量が足りませんし、プリントだけでは解説が不足します。そこで、この2つを合わせたものを作成しました。

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Assist PASSUMALは予習用と演習用、2つの使い方があります。

予習用では、まず映像授業を視聴します。そして、確認テストを実施して、合格できればWorkプリントという宿題が出ます。

不合格の場合は、類題の確認テストが出ます。それでも不合格だった場合は、もう一度似たような確認テストが出て、3段階でチェックします。

個別指導では、先生一人で生徒10~20人を同時に指導することもあるため、誰がどこまで進んでいるのか確認する必要なく、自動で宿題を出せる形にしました。

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次に、演習用の使い方についてご説明します。こちらは、まずWorkプリントが出され、合格すれば次の単元のWorkプリントを解き進めていく形です。

しかし、一人ではプリントを解けない生徒もいるはずです。その場合は、セットになっている説明動画を視聴しながら理解を深めます。その後、プリントを解き、再テスト・再々テストを経て、合格したのち、次の単元に進みます。

おすすめの使い方としては、理科や社会は受講していない生徒も多いため、テスト前に、このプリント学習システムを使い、分からないところだけを映像視聴します。

また、中学3年生の夏期講習では、3年間の復習を行いますが、すべてを映像視聴していては時間が足りません。そのため、プリントシステムを使い、理解できていないところだけを視聴する方法をおすすめしています。

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続いて、2020年9月にリリースした、定期テスト予想問題作成システムAssist-RMTについてご紹介します。RMTは、「らくらく問題トレーニング」の略です。

Assist-RMTではまず、テスト問題を作りたい学年・科目・教科書を選び、教科書のページ数を入力します。システムに内には、すべての各教科書会社の単元、そのページ数が情報として入っております。該当する単元が全て表示され、出題したい単元を選択クリックします。その後、問題の難易度を設定し、出題の順番とテストのタイトルを入力するだけで予想問題が作成できます。もちろん、解答も出てきます。

同じ範囲でもう一度作りたい場合には、タイトルを変えダウンロードし直すだけで、同じ単元の中から違う問題を出力することも可能です。
作成した予想問題には、映像解説がありますので、生徒は間違えた問題のみ解説を聞いて得点力を上げていきます。

多数の生徒にも一人で対応できる仕組み

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ssistを使うことで、先生1人でも同時に10~20人の生徒に対応できます。画面左側は、実際の授業風景です。手前に立っているのが先生で、生徒はパソコンの画面を見ながら、一人ひとり別の課題を学習しています。一般的な個別指導では、これだけの人数を同時に対応することは大変ですが、Assistならパソコンさえあれば生徒が増えても問題ありません。

画像の生徒たちは、通塾制限のない『学びホーダイ』というコースに属しています。また、インターネット配信に変えるだけで、生徒は自宅から映像を見ることもできます。これなら、三密を回避することもできますし、外出の自粛要請にも瞬時に対応できます。

費用に関してですが、初期費用は税抜き10万円と、保証金が10万円の合計21万円です。ランニング費用は、教室あたり月に税抜き3万円、生徒一人につき税抜き600円のID利用料です。導入時に若干の費用がかかるものの、科目フリーで視聴できるため、追加料金はありません。そのため、長い目で見れば比較的安価で、多数の生徒指導が叶います。ぜひ、検討してみてください。

ーここからは、実際に「Assist」を利用する学習塾の「スタディクラブ与野校」さんの取り組みをご紹介します。ー

Assistを導入しコミュニケーション不足やスキル不足を解消

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スタディクラブ与野校の岡元です。私からは、当塾での活用事例をご紹介します。

まず、簡単に自己紹介をします。スタディクラブは、とある大手個別指導塾が元となっているのですが、私はそこで10年以上勤務をしていました。その後、2016年にスタディクラブを発足し、今に至ります。

教室は埼玉県さいたま市与野にあり、与野は県内でも平均偏差値がトップ5に入るほど学習熱が高い地域です。現代の学習塾は、圧倒的な講師不足が問題となっています。特に、地方に行けば行くほど壊滅的な状況で、先生がいないために生徒が集められなかったり、生徒が集まっても授業が成り立たないなど課題があります。そうした状況に終止符を打ちたいと思い、スタディクラブを発足しました。

圧倒的な個別指導塾ナンバーワンを目指し、リーディングカンパニーとしてスタディクラブを発足させ、この事業を一任されました。しかし、私は個別指導の経験が長かったため、それ以外の指導経験が浅く、初めはなかなか上手くいきませんでした。

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そこで、まずは、問題点を教室から探し出しました。その中で、コミュニケーション不足や、授業管理・進捗管理の課題、そして講師の指導スキル不足といった問題が見つかりました。さらに、2016年当時は、生徒・保護者には映像授業に対する嫌悪感もありました。

この問題点を解決するため、ICTツールを活用し、講師に依存しない授業を作ろうと思いました。そこで導入したのが、Assistです。

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Assistの良いところは、講師の指導スキルが均一化すること、そして講師に依存しない授業を提供できるため、生徒に対していつでもクオリティの高い授業を提供できることです。

また、「映像をただ見るだけで終わるんでしょ?」といったイメージをもたれていたのですが、テキストを使い、講師からも簡単な指導が入るということで、良い印象を持ってもらえるようになりました。

コミュニケーション不足や授業管理・進捗管理については、はStudyplus for Schoolを使うことで解決できました。

定期テストにおいて県内有数の平均得点を獲得

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Assistを使うことで、授業準備がかなり短縮できます。これにより、生徒とのコミュニケーションが増えました。Assistのプロ講師による映像授業で指導を行い、それを補うためのコミュニケーションを私たち講師が行うという形です。

この変化により、顧客満足度も向上しました。保護者からは、「うちの子どもをよく見てくれている」と言っていただくことも多いです。定期面談で、「こういう風に勉強していきましょう」「宿題はいつまでにどのように取り組んでいきましょう」と約束ができるため、必然的に成績もアップしていきました。

結果として、2020年の2学期の定期テストにおいて、450点を超える成績を出す生徒も多くいました。この結果は、RMTを活用して、簡単にテスト対策ができたことによるものです。県内の平均点は320~330点程度なので、他と比べても、Assistを使うことで成績が上がっていると言えると思います。

しかしながら、Assistを活用する中で、宿題をたくさん出しすぎると、次に塾に来る日までに終わらないという事例が散見されました。そこで、当塾では、一回受講を終えたごとに、基礎力定着テストを宿題にするルーティンにしています。

『学びホーダイ』は、モラルとルールが大切です。例えば、食べ放題のお店では、「食べられる分だけ取ってください」と必ず言われます。これは食に対するルールとマナーです。

『学びホーダイ』でも勉強のルールとマナーがあり、当塾では、基礎力定着テストを課すルールにしました。テストの内容は、その学年の過去に勉強した単元です。その日の授業で勉強した単元から出題して、記憶はすぐには定着しませんが、例えば、3学期に入ってから1学期の内容を解くことで、記憶の定着をルール化しています。忘れかけた頃にしっかり出してあげることで、宿題のボリューム感を調整できますし、成績アップにもつながります。

Studyplus for Schoolとあわせて活用し生徒との信頼関係を構築

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Assistは、単体でも有効なのですが、Studyplus for Schoolと活用することで効果が倍増します。講師が「いいね」やコメントをすることで、生徒の本音が引き出しやすくなります。また、私たちからも「先生は、本当はこう思っていたんだよ」など伝えることができます。

思春期を迎えた生徒は、親に言えない悩みや相談を抱えており、「先生、助けて」とコメントすることもあります。それに返信することで、子どもたちの帰属意識を芽生えさせ、信頼関係を構築することができます。

当塾では、Studyplus for Schoolを導入して2年ほど経ちますが、現在は、約20名いる中学校3年生の生徒全員が利用しています。保護者からも、我が子の勉強時間を確認できると好評です。

かわり

Studyplus for Schoolを定着させるため、塾で色々なイベントを開催しています。ただ勉強するのではなく、AssistとStudyplus for Schoolの活用を楽しんでもらうことも目的にしています。

ICTツールをどうやって生徒に浸透させていくかは、塾の重要なミッションですし、勉強は、楽しくなければ続かないというのが私たちの考えです。そのため、誰のために勉強しているのかを考え、もっと楽しく勉強して成績を上げようという取り組みに励んでいます。

AssistとStudyplus for Schoolを組み合わせてより多くの生徒を獲得する

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当塾を立ち上げた初年度は、上手くいかず経営も赤字でしたが、その後、AssistとStudyplus for Schoolを導入して持ち直し、今では生徒数も79人にまで増えました。さらに、生徒たちの帰属意識も高めることができ、頻繁に卒業生が会いにきてくれることも多いです。

この画像は、教室の様子です。右側の合格短冊は、各大学・高校・中学受験で合格した生徒のものです。生徒への感謝とあわせて掲示しています。

今後もAssistとStudyplus for Schoolを活用して、80人から100人、200人と増やして、多店舗展開できるような学習塾に成長させていきたいと思います。

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