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Studyplusの使い方を見極め時間をかけてオペレーションを構築していく。(後編)Customer Story #32|アイラーニング

Studyplus for schoolを導入いただいた先生方にお話を伺うコーナー。今回は前回に引き続き、アイラーニング宮城先生にお話を伺いました。アイラーニングでは定期的に面談が行われていますが、そのやり方がStudyplusを導入してから変わったそう。また、先生の活躍の場所も広がったそうです。一体どんな変化があったのか、お伺いします。

アートボード – 5

―生徒の学習プランの作り方について教えてください。
この時期までにこれをやるというのを教材別で全部細かく出していたのですが、それはやりだすと永遠に終わりません。もうちょっと雑でもいいかなと思ったので、教材面と締め切りだけ、日付で入力している方法を考えています。

生徒もスケジュールに入力できることになったので、一週分だけ作っている形の方が楽かなと。平日何時間、休日何時間と分けて、そのトータルを出すようにしています。

―その計画はどのタイミングで作るんですか?
毎週の打ち合わせの時に作っているか、ベースはこっちで作って、講師に「これ更新しておいて」とやっています。

まずは勉強時間を伸ばさないことには結果も出てこないので、プランニングをすることが目的ではなくて、時間を伸ばすことを目的にしないといけないかなとは思います。まだ管理する側がどういうやっていくかの仕組みについてがメインになってきてしまっているので、ここからという感じです。

アートボード – 6

―Studyplusは生徒さん全員に導入されたのでしょうか?
いえ、まずは高3に導入してみました。実際にやってみて、受験生になってから急に導入するのではなく高1から徐々に慣らしていった方がいいなと思いました。そして、学年でわけるよりも全員同時にやってしまった方が早いのかなというのも思いましたね。

ただそうなると、生徒数分の面談もしないといけなくなってしまうので、その時間の確保は課題になってくると思います。

―時間的余裕との兼ね合いも必要ですね。
はい。そこまで細かいことは多分できなくなるので、もう少し大雑把にやらないといけないのかなという気はしますね。高1高2はきっちりした計画を作るのではなく、日頃ちゃんとやっているか、学校についていけているか、不安科目はどれかを把握していくといいと思います。
 
―エリアによっては生徒の受験へのモチベーションがなかなか上がりにくいということもありますが、そこはいかがでしょうか?
それはありますね。熱量の差も大きくて、4月からちゃんとやらなきゃという子もいれば、夏休み終わってもまだまだの子もいますし。ただ、高校生が多いスクールになればなるほど受験モードのスイッチは入りやすいと思います。テスト対策についても、課題の管理はしてもちろん指導もしますが、私が教えることはもうなくなりましたね。自立できる生徒には課題表を作って、「この通りにやる」と。


―沖縄だからこその課題も何かありますか?
沖縄は、直接先生との絡みを求めている子は多いかなという印象はあります。高校生になったら徐々に自立していかないとダメだというのは分かってくれているんですが、中学3年から高校1年生に上がったタイミングでは、まだ中学生としての感覚が強いんですよ。

アートボード – 7

―アイラーニングさんで今後注力したいことはありますか?
沖縄では先生との関わりを求めている生徒が多いためか、まだ一斉指導が人気です。個別もありますが、数は少ないです。ただ、中学校のうちから徐々に自立を促す形にしたいと思っています。

―関わりを重視する生徒さんに自立を促すのは、簡単ではないかもしれませんね。
はい。ただ、そこは学舎によって異なると思います。例えば安里スクールと首里スクールは生徒の雰囲気が違いますが、安里スクールと那覇新都心スクールの方は結構似ているようです。都心側の子たちは、自立させていってもちゃんと順応してくれます。

ただ、それ以外の子たちは直接教えてほしいという気持ちが大きいんです。だから急にすべてを変えるのではなく、一応自立はさせつつ、週1回面談よりもテストと補修を一斉指導で入れていくやり方がいいかと考えています。

沖縄県の保護者目線からしても、面談だとやってもらっている感がないかもしれないです。テストをして合格しているかどうかをきちんと把握していきますという方が、保護者が見た時に安心できそうですね。

アートボード – 8

―Studyplusを導入されて時間が経ちますが、使い勝手はいかがですか?
Studyplusの生徒のスケジュール表やカルテは、面倒さがなくとても使いやすいです。更新方法や閲覧方法が複雑だと面倒くさいと使わなくなりますが、そんなことも全くありません。

使い方に関しては、こちらががっつりスケジュールを組んであげたほうがいいのか、それともやる内容だけ指定して曜日や時間は生徒に任せた方がいいのかにまだ悩んでいるところはあります。

実際に導入する前にQゼミさんなど他塾さんの事例も見れたので、「ここまで簡略化していいんだ」という、今までと違った視点は得られたと思います。

―Studyplusを使ったオペレーションの仕組みは構築できましたか?
完璧な仕組みを作り上げるには、ある程度は時間がかかると思います。進度表も作ってみましたが、全スタッフが作れるわけではありません。できるのは、映像授業のものくらいなのかなという気はします。

他の教材で、終わらせる日から一日量を割り出すと、すごい量になってしまうんです。最近の教材は分厚いのが多いので、単純な割り算は難しいなと思います。こういった試行錯誤に半年ほど必要だと感じていますね。

―型を模索するのに半年くらい必要ということですね。
そうですね。そこから実際に全スタッフができるようにしていくのに、また半年くらいという形です。だから今年一年続投して、仕組みを作っていきたいと思います。

例えば面談がしづらい時期も出てくると思うので、その分カバーどうするかとか、考えることは色々あります。人数がいればできますが、それだけのスタッフ数が確保できるかという課題もあります。

―全て経験してみて定着させていくと。
はい、ここから定着を進めていくという感じです。カルテの中身自体はそんなに問題ないとは思うので、講師へのフィードバックや面談日程の作り方、大まかなスケジュールの組み方を誰がやるのかなど決めていく必要があります。

―一年くらいたてば、オペレーションが確立できそうですね。
そうですね。これは授業形態ごとにもよると思います。自立学習で全部進めていく塾だったらもっと早いかなという気はするんですよ。

うちの場合はどうしても直接指導が噛んでくるので、やっぱり不安定な要素というのは絶対出てきて。こっちも教えたいという気持ちだったり、直接話した方が早いっていう気持ちも勝ってしまうので。そこを殺してでも安定をさせないといけないんですけど。

それから正直ここに手をかけている時間がなかったというのが実際のところなんです。やってみたら想像像以上に面談の時間がとれないと分かったという流れでした。完全に安定するのはやはり一年かかってからでしょう。

―本日は貴重なお話、ありがとうございました!