映像授業を中心とし、先生の負担が小さい自立型高校部を構築する|ウイングネット【オンライン勉強会】
Studyplus for School事業部では定期的に、様々な塾の先生方や教育業界の方を講師にお迎えし、塾運営のノウハウやStudyplus for School運用のコツなどについて、オンライン勉強会を行っています。
今回のテーマは、小学生・中学生・高校生に活用できる「ウイングネット」について、ウイングネットの田中様と荻原代表、TASUKE塾の﨑山先生にお話いただきました。その模様をお伝えします。
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学校の授業理解から推薦・一般入試対策までをカバー
田中:ウイングネットの田中です。私からは、自立型高校部の作り方についてご紹介します。
今、多くの学習塾で、中学校3年生の生徒を高校1年生になっても継続してもらうよう、努力がなされています。実は、中学生の通塾率が伸び悩む中、高校生の通塾率は伸びている現状があります。高校生の通塾率の詳細を見てみると、通塾率が伸びているのは偏差値45から55のいわゆるボリュームゾーンの生徒です。偏差値55以上の生徒は、YouTubeなどの動画教材を活用し、自分で勉強しているため通塾率は下がっています。
偏差値45から55の生徒は、塾の先生を頼りにしていますが、この層の生徒は、最初から大学入試を希望しているかというと、必ずしもそうではありません。今、求められているニーズは、4つあります。
1つ目は、学校の授業の予習・定期テスト対策です。学校の授業が分かるようになって、定期テストで点数を取りたい願いがあります。
2つ目が評定3.5以上です。これは一般公募推薦を受けるために必要です。
3つ目は評定4.2以上です。ここまで上がれば、指定校推薦を取ることができます。私立大学の入学者のうち、55.6%はAO入試か推薦入試で入学しています。これは、大学への1つの大きな太いパイプになっています。
4つ目が、系統別の一般入試への対応です。評定が取れなかった場合、一般入試を受けることになるため、一般入試に対応ができることが大切です。
この4つのニーズを満すことができる点が、ウイングネットの強みです。
授業の予習と定期テスト対策に役立つベーシックウイング
ウイングネットは、コンテンツが大きく3つに分かれており、生徒のニーズや学力にフィットします。
きちんと計画を立て、勉強の道筋をつけ、きちんとその通りに進めているかをチェックしてあげること。これができれば、自立型高校部の構築は可能です。私たちは、これを実現するため、様々なコンテンツをご提供しています。
生徒は、高校1年生から高校2年生の秋まで、「学校の授業が分かるようになる」ことを求めています。そのため、予習型で勉強を進めます。
そこで役立つのが、ベーシックウイングです。
これは教科書の内容を細かく分類し、その一つひとつに対して映像授業があるものです。学校の予習をするのはもちろん、定期テスト対策にもなります。学習指導要領の範囲内で出題されているため、大学入学共通テストもある程度カバーできます。
これはとある高校のシラバスで、4月に1か月かけて式と計算という単元を学習する計画になっています。ベーシックウイングは1テーマ20分の映像授業となっています。1コマ80分の授業であれば、1回の授業で4テーマずつ学習できるので、3コマの授業で完結します。
これにより、「1回4テーマずつ進めることができれば良いんだ」とスピード感も分かるようになるため、進捗確認も簡単に管理できます。定着度の確認については、「タスクテスト」を使ってみてください。
実力に合わせ大学入試対策ができる2つのコース
高校生の生徒指導で必要なことは、勉強だけではない多角的なサポートです。そのため、チュータリングマニュアルもご用意しています。月に一度、このマニュアルにそって生徒のチュータリングをしていただければと思います。
高校2年生になる前の冬期講習では、進路指導があります。ここで、推薦入試か一般入試かを選びます。
推薦入試の場合、高校3年生の1学期までが評定平均に入るため、ベーシックウイングを使って、学校の予習をしていきます。一般入試を受ける場合は、入試に向けた一貫カリキュラム、アドバンスウイング・学研プライムゼミを受講します。
アドバンスウイングと学研プライムゼミは、志望校のレベル別に分かれています。ただ、どの講座をどういう風に受講すればいいのか、迷ってしまう方も多いです。
そこで役立つのが、高校生のための受講相談ナビです。これは、生徒の学年や状態によって、何をすべきか指針を示します。また、適正診断ができ、その生徒にどんな学部が合っているかを提示します。さらに、具体的にどんな大学があるか、難度別に一覧で表示します。
もし国公立大を狙うのであれば、専用の受講のパッケージが作成され、その内容を、一年間かけて受講していただくという流れです。
実際にどんな授業を受けるのか、体験授業を受講することもできます。受講内容の相談から、実際の講座の提示、そして体験受講までをワンストップでできる仕組みです。
Studyplus for Schoolに受講履歴が残り業務を軽減
進捗管理については、Studyplus for Schoolを使っていただきます。
ウイングネットを受講すると、Studyplus for Schoolの管理者画面に、何をいつどれだけ受講したかというデータが自動連携されます。
無料版ではこのように、タイムライン機能の使用が可能です。毎日、誰が何をどれだけ勉強したかをチェックできます。
生徒の情報は、アナリティクス機能にまとめられています。それぞれの日次・週次・月次の学習量が一目でわかります。
生徒の名前をクリックすると、より詳細なデータがわかります。
こうしたデータは、PDFで出力可能です。面談の際に、プリントアウトし、生徒に見せながら話すことができます。
自動で学習情報を残し面談をスムーズにする
カルテ機能には、面談内容や質問項目をまとめておけるので、先生が忙しい時でも、アルバイト講師に面談を任せることができるようになります。
面談をどのくらいやればいいかというご相談をいただくことも多々ありますが、私たちの想定は、「月1回、10分間」です。通塾の頻度が決まっていればコマ数も決まるため、その中で、学習すべき内容も確定しているはずです。それに対して、できているかどうかを評価し、「頑張ったね」などと声をかけてあげてください。
もし遅れていたら、翌月の学習計画をリスケし、予定通りなら計画内容の確認をします。これだけをこなしていれば、生徒は自走できるはずです。あとは、日々のちょっとした声掛けをしていただければと思います。
声かけに関しては、こちらのスライドのように職員間での情報の共有が非常に重要です。
これまでの流れをまとめると、まず生徒が受講し、そのデータが自動で残ります。それを活用して学習進捗の面談をし、面談記録を残します。この記録を見ながら全員で声掛けをし、また生徒が受講するというサイクルです。
これが、いわゆる自立型の高校部の大きなフレームになります。ここまでが、無料版でできることです。
コミュニケーションが増え退塾者を減少できる
有料版では、さらにできることが増えます。まず、生徒の使っているStudyplusのアプリと連携が可能です。また、入退室の管理や生徒への個別メッセージ送受信、全体に対してのメッセージ送受信ができます。
アプリと連携するため、生徒は自分のやったことを可視化ができるのがメリットです。自分が勉強している教材の登録もできるので、ウイングネットの受講履歴だけではなく、その他の学習も含めた総合的な情報を把握することができます。
学習計画の面談では、より明確なプランを立てられますし、その面談内容を保護者にLINEで報告もできます。
こちらは、Studyplus for Schoolを使っているウイングネットの加盟校の先生方から伺った意見です。まず、Studyplus for Schoolを使って情報が共有されるので、生徒とのコミュニケーションも増えました。そしてコミュニケーションが増えると、受講も増えるため、退塾率が低くなったそうです。
冒頭にお伝えした通り、自立型予備校を構築するためには2つの要素が必要です。これさえ抑えられれば、生徒は自走できるようになります。それによって、新学習指導要領にある主体性が芽生えてくるはずです。これこそ、塾が提供できる大きな価値になると思います。
多様な生徒対応を可能にしたウイングネットとStudyplus for Schoolの連携
荻原:ウイングネットの荻原です。少子化の影響で全国的に公立高校入試倍率が低下していますので、中学生の通塾メリットをより強く主張する必要が出てきているのが現状です。
例えば、「内申対策がこれだけできる」とか「入試問題の傾向を明確につかんでいる」ことをアピールし、中学校1年生の段階から対策をしなければ間に合わなくなることを伝えます。高校生に関しては、高校1年生から対策しないといけません。
さらに、中学生の英語が難しくなると言われています。昔から、中学校1年生の英語では満点を取ろうとしている人が多かったですが、これからはそれが成り立たなくなる可能性があります。
そのため、英語に関しては新しいことに取り組む必要もでてくるかもしれません。そういうタイミングでは、自学自習だけでは不十分で、先生の後押しが必要になります。
生徒は、先生に会いたくて塾に行くわけですし、友達と会って競い合うから成績が伸びるものです。塾は、そうした場を提供するだけでなく、場を活性化させる必要があります。生徒が、「行くとワクワクする」「頭が回転する」「体が自然と動く」というような場所を提供するのが、塾という存在ではないかと思います。
現在は、生徒の目的にあわせて動きを変え、それを支援する仕組みが必要です。こうした背景から、ウイングネットとStudyplus for Schoolは連携することになりました。学習塾の変革の一助になれればと願っています。
ーここからは、実際に「ウイングネット」を利用する「TASUKE塾」さんの取り組みをご紹介します。ー
ウイングネットの自宅学習対応により退塾者ほぼ0人を達成
﨑山:TASUKE塾の﨑山です。私は千葉県旭市出身で、学生時代に家庭教師のアルバイトをしていたのですが、大学卒業後は、建設会社に入社しました。その後、学習塾で17年間勤務したのち独立しました。
当塾では、複数のICTツールを導入していますが、ウイングネットは前職でも活用していたこともあり、開校当初からフルパッケージで使っています。ベーシックウイングだけを導入している塾も多いと思いますが、当塾では、アドバンスも学研プライムも活用しています。
2020年春に緊急事態宣言が出された際には、ウイングネットの荻原社長に電話させていただき、自宅でも配信できるようにしてほしいとお願いしました。それにご対応いただいたおかげで、退塾した生徒はほぼ0人でした。高校生に関しては、完全に0人です。
結果として、7月以降の売り上げ・生徒数のマイナスはありませんでした。生徒数は約3割増え、売り上げは、前年度比135%です。
ウイングネットを活用してスタッフ一人が生徒60人に対応
当塾でウイングネットを導入した最大の理由は、私が一人で開校したことです。他に講師がいなかったため、映像授業を活用しようと思いました。現在は、数名アルバイト講師がおりますが、ウイングネットを使うことで、講師の負担軽減ができただけでなく、大勢を一人の講師で管理できるようにもなりました。その他にも、様々なメリットがあり、結果的に、映像授業が主役の塾になりました。
こちらは、コロナ禍での入塾状況です。映像授業は、追い風が吹いていると思います。保護者も、映像授業への違和感がなくなっている状況です。東金校では、9か月で90人入塾しました。
Studyplus for Schoolは自宅にいる生徒と繋がれる飛び道具
当塾では、Studyplus for Schoolは、生徒とのコミニケションツールだと捉えています。学習時間の記録はもちろんですが、コミュニケーションツールとしての比重が高いです。というのも、生徒の中には、塾に来てもタイミングが合わずに褒めてあげられない生徒がたくさんいます。特に高校生は、ずっと映像授業を見ているため、コミニケションが取れないことも多々あります。
しかし、Studyplus for Schoolがあれば、コメントでやりとりができます。そのため、当塾では、いわば飛び道具的存在になっています。
こちらはアナリティクス画面です。当塾では、週に一回、こちらをプリントアウトして、教室に貼り出しています。入塾面談で使う席にも置いており、しっかりと勉強している様子を紹介することができ、入塾率を高めることもできています。
こちらは、タイムライン機能を使ったやり取りです。内容はウイングネットの受講報告です。
こちらはカルテ機能です。こちらで、入塾時の情報から進路状況などを講師間で共有しています。講師が新しい情報を得たら、どんどん書き込んでいくスタイルです。
こちらはプランニング機能です。ここでは、どの参考書いつまでにやるか指定しています。
こちらはメール機能です。生徒とのコミュニケーションに使用していますが、中には、問題をメールで送ってくることもあります。
ウイングネットを使って映像授業が主役の塾を作り上げられる
当塾では、映像授業が主役になっていることもあり、アナログの管理は煩雑ということでデジタル管理も導入しました。これで書類をなくしたり、口頭で情報共有することを忘れたりすることがなくなっています。
写真に映っているのは、今年青山学院大学に入った生徒ですが、すごく真面目にStudyplusを使っていました。きちんと入力できている生徒は、やはり合格率も高いです。こちらの生徒たちは塾に戻って来てくれて、自分の受験生時代の経験を後輩たちに伝えてくれています。
講師にも、Studyplusのダウンロードは必須にしており、Studyplusを通してのコミュニケーションも大切にしています。
また、講師たちは生徒を褒めることも大切にしており、それもStudyplus for Schoolで行っています。「いいね」がついているだけでも、生徒は自分を見ていてくれたと思ってくれるものです。こうしたコミュニケーションにおいても、Studyplusは重要な役割を果たしています。
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