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クラスのコミュニケーションツールとして生徒の世界を広げる|桜花学園高等学校【Studyplus for School Award 2020】

Studyplus for School Award 2020とは、少子化・採用難・地域格差という社会課題が広がる中で、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に果敢に挑戦する教育機関を表彰するものです。 

*Studyplus for Schoolの詳細はこちら

従来は、授賞式や受賞者によるプレゼンテーションを含むイベントを開催しておりましたが、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、この度オンライン配信で受賞者によるプレゼンテーションを実施いたしました。その模様をnoteでもお伝えしていきます。

今回ご紹介するのは、学校部門で受賞された、愛知県の桜花学園高等学校の水谷先生の回です。

桜花学園高等学校のHPはこちら

紹介資料-3

「教育に親切たれ」を体現する現場

桜花学園高校の水谷です。
桜花学園高校は1923年に設立された、私立の女子校です。在籍1031人で、2年生の特進コース81名に対してStudyplus for Schoolを導入しました。今年度は、新1年生も活用しています。

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本校の特徴に、「教育に親切たれ」という理念があるのですが、これはStudyplus for Schoolを運用する上で根幹になっています。

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本校では、基本的にG suite for EducationなどGoogleのサービスを利用しており、コロナ禍ではGoogleフォームで体調管理をしたり、Google Classroomを先生方がかなり使いこなすようになりました。

学校のプラットフォームとしてはCYBER CAMPUSを採用しており、英語学習で活用しているのはBritannica StudyやEnglish 4skillsなどです。1年生にはすららを導入しています。

学習管理のデジタル化のためStudyplus for Schoolを導入

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以前、本校では、生徒の学習状況を家庭学習を含めて管理するために、学習の記録という冊子を作っていました。この管理は本当に大変だったのですが、「教育に親切たれ」という理念に基づき、この冊子を使い、一週間を振り返り、生徒とコミュニケーションを取ることが必要だと考えていました。

生徒には、冊子を毎日提出をしてもらい、シールやスタンプ、コメントを書き返却していました。

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iPadを導入することになった際に、これまで手動で行っていた学習記録をデジタル化して負担が少ない形で運用しようということになり、Studyplus for Schoolを導入しました。

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学習の記録は、もともと上記のように使っていましたが、これら全てをStudyplus for Schoolで代用しようと思いました。

記録をデータ化することで集計の手間が減る

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私は特進コースを担任していましたが、やはり進路実績を上げるためにも家庭学習の充実は必須です。そのため、面談で学習の記録を見て、日々の学習のアドバイスをしていました。その時、生徒がStudyplusを教えてくれたのです。

以前は、生徒のノートをデータ化していたのですが、時間がかかるだけでやめてしまっていました。しかし、この画面を見て、「自動でグラフまで出るなんて、なんてすごいんだ」と思いました。色分けされていて、科目ごとの情報も分かるので本当に見やすいです。そこで、デジタル化するなら学習の記録をノートからStudyplusに変えようと決めました。

Studyplus for Schoolは現在、担任を中心に活用しています。教科担当の先生は複数のクラスを教えており、何十人も見ているため、全員の記録をチェックすることは難しく利用していません。代わりに、担任から教科担当に「この子、この勉強が分からないと言っていたから教えてあげてくれる?」というような声かけをしています。

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Studyplus for Schoolの導入は、まず特進コースのみ始めました。2クラス81人いましたが、学習に対する意欲が高い子が多かったです。

初めに、教材をバーコードで取り込む段階までは楽しそうにしていましたが、実際に毎日記録をつけるのはなかなか習慣づけられない生徒もいました。また、手動では、嘘の記録を書き込めてしまうため、ストップウォッチの機能でオンタイムで記録をつけるように指導しました。

担任は、一週間の学習時間の合計や、その週の振り返りについてメッセージでやり取りを行いました。とても面倒見がいい先生たちでしたので、声かけもしながら、Studyplus for Schoolでのやり取りも頻繁に行っていました。

課題になったのは、コメントを返す時間です。先生が空いている授業の時間にコメントを返すと、生徒は別の授業を受けているタイミングで通知が届いてしまいます。すると、授業中なのに、そちらを確認するということが発生しました。

しかし、授業の時間を避けるとなると、先生がコメントを返す時間がなくなってしまいます。そこで、通知設定をオフにするようにしました。このように工夫しながら、一年間順調に運用することができ、運用を拡大して1年生全体に運用することになりました。

授業中も使い方をフォローする

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現在は、1年生全員と2年生の特進コースの生徒、約440人が利用しています。ここまで増えると、担任だけに任せて運用していくのは難しいため、学年全体で取り組むことに決まりました。本来は、4月からオリエンテーションをする予定でしたが、コロナでできなくなってしまったため、レクチャー動画を作成しました。

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実際に取り組んだ内容は上記の通りです。

5つ目については、順調に運用が進んでいったところで、学年主任から「テスト2週間前になるから、学習計画をStudyplusでつけられないか」という提案があり、総合の授業でプランニングをレクチャーをすることになりました。

テスト勉強の学習計画をStudyplus for Schoolで行う

Studyplus for Schoolの使い方については、事前に担任の先生にレクチャー動画を共有していました。しかしながら、実際のところ、活用度合いはバラバラです。積極的な先生からは「これってどう登録するの?」という質問があり、手応えを少しは感じています。

1年生に説明をした際、やり方を覚えられない子もいたため、情報の授業でフォローしました。学校でStudyplus for Schoolを導入するには、学校で教え、その場で生徒にやらせることが大切だと思います。

Studyplus for Schoolで生徒の精神的なサポートも行う

2年生の運用についてですが、1年生の頃から使っていたこともありきちんと入力ができています。

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入力の仕方も、生徒によって差はありますが、2年生の生徒たちはほとんど毎日記録ができていることが、こちらからも分かります。右側の画面は入力がない生徒の一覧ですが、まったく記録がない生徒はほとんどおらず、一週間の中で必ず一日は入力しています。

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担任からのメッセージも、精神的なサポートをメインにしています。

上記の画像は、2年生になって数学や科学の授業についていけなくなってしまった生徒とのやり取りです。ただ振り返るだけでなく、勉強の仕方についてなど話しています。

データ集計により教員の負担が軽減

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先生方に、Studyplus for Schoolの運用についてアンケートを実施しました。閲覧頻度については、ほとんどの先生が毎日閲覧していました。一方で、生徒が記録していることに気づいていなかったという先生もおり、温度差もあります。

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次に、運用上の負担について質問しました。ほとんどの先生はそれほど負担はないという回答でした。以前、冊子で学習の記録をしていたこともあり、デジタル化されたことでいつでもチェックができるようになったことはメリットです。

負担感を5とした先生は、毎日すごい頻度で見てメッセージを送っていることが理由のため、運用の仕方にも個人差があると感じます。

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冊子の学習の記録とどちらがいいかという質問には、2人の先生は「どちらも変わらない」ということでしたが、ほとんどの先生が「Studyplusにして良かった」と回答しています。

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生徒の取り組みは学習の記録と比べると、「同じ」か「少しいい」と回答した先生が多いです。学習の記録の時に比べ、もっと細かくどの科目のどの教材を勉強したかを生徒がつけるようになったことで、生徒が楽しく記録をつけられているのではないかという声もありました。

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ここからは、先生方のコメントを紹介します。

何よりもまず、データが集計しなくてもグラフ化されるのが大きかったです。保護者会の前に学習の記録の時間をまとめて提示するクラスもあり、紙やExcelでデータを起こす作業を一切しなくてよくなりました。

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使いやすさについてですが、iPadでチェックできるのは便利な一方、入力しなさいという声かけについては紙の方が徹底しやすかったという意見もありました。

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コミュニケーションに関しては、記録をきちんとしてくれる生徒とはしっかりできており、助かっています。ですが、下書き機能や保護者コメントなど、要望も色々とあります。

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また、時間がある時には、すぐにチェックでき、友達と一緒にフォローしあって「昨日何時間やったね」などの会話ができるのも魅力です。

生徒によって記録に差があるため、できれば同じくらいの頻度で記録できるように指導したいと思っています。

教員側は機能を全て使いこなせているわけではないため、今後はそれぞれの機能の意味と使い方を知っていくのが課題だと思います。

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「学習の記録よりも、生徒が自分の勉強のために活用できていると思う」といった声もあり、生徒にとってはとても有効的なアプリだという意見が多かったです。

Studyplus for Schoolをコミュニケーションとして活用

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これまでの運用についてまとめると、Studyplus for Schoolはクラスの生徒とのコミュニケーションツールになっています。

特に、今年度はコロナで休校になり、一斉指導が難しく、39人いるクラスの生徒一人ひとりに毎日声をかけるのも簡単ではありませんでした。しかし、「いいね」を押すだけでも誰かとコミュニケーションしているような感じが持てるため、よかったと思います。

また、学習指導が効率的にできます。「最近、科目が偏っているよね」とか「勉強時間が少ないんじゃない?」という学習指導が可能です。また、空いた時間にチェックでき、集計せずに済むのもメリットです。

本校の生徒の多くは、家から通える範囲の大学を選びますが、世界は広いということを知ってほしいと思っていました。そのため、県外の生徒や同じ目標を持っている生徒が、どう勉強しているのかを知るためのツールとしても使っていきたいと思っています。

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今後の課題は、教員や保護者など大人のICTスキルを伸ばすことです。アプリというのはある程度、自分で触ってみて機能を理解するものだと思っていますが、先生方の中には、わからないことは全て質問される方もいらっしゃるので、もう少し自分たちで使いこなしていけるといいと思っています。

SNS機能については、保護者から不安の声もあったため、生徒としっかり話をして指導しました。一点残念なこととしては、LINE連携を当校では使用していないため、保護者からのメッセージがなくなってしまったことです。

Studyplus for Schoolの運用は軌道にはのりましたが、まだまだ解決すべきポイントも多々あるので、今後も工夫しながら活用していきたいと思います。

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