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ICTを活用した業務改革でゆとりある生徒指導を目指す

【私立】
松本秀峰中等教育学校(長野県)
学 科:普通科
生徒数:全校生徒 約500名(2022年4月現在)

Studyplus for Schoolを生徒指導に日々ご活用いただいている学校様の事例やイベントレポートをご紹介するUser Story。
ここでは、長野県の私立学校松本秀峰中等教育学校の事例をご紹介します。

生徒の自主活動支援を通して「建学の精神」の実現を目指す

本校は、「未来の日本や世界をリードする人材の育成」を建学の精神に、長野県初の私立中等教育学校として2010年に開校しました。
深い思考力を養うことを目的に、ディスカッションやアクティブラーニングを積極的に取り入れた特徴的な授業の他、生徒一人ひとりの興味・関心を応援するため、数学オリンピック、数学甲子園、スーパーコンピューティングコンテスト、模擬国連、科学の甲子園など様々な自主活動を支援しています。

また、先を見据えて計画を立て、日々取り組んでいく力を身につけて卒業してほしいという思いから、家庭学習を含めた学習の計画・記録をするオリジナルの「PDCAノート」の活用促進に取り組んでいます。

もちろん計画や予定が遅れることはありますが、都度修正する、もしくは遅れることを想定した上で計画を立てることが重要だと生徒自ら気づいてほしいと願っています。こういった自己管理能力や自己評価力のスキルは社会に出てからも間違いなく必要になるスキルだと思っています。

生徒の学習PDCA力を上げるためには教員の業務改革が要

この「PDCAノート」には、各教科1週間分の家庭学習内容が書けるようになっており、生徒には、勉強の進め方から、いつまでに何をやるのかをできる限り具体的に書くように指導しています。

毎朝のSHRで提出してもらい、担任または副担任、学年主任がスキマ時間を使ってチェックし、放課後返却する流れをとることで生徒とのコミュニケーションツールとしての大切な役割を果たしています。しかし、ここ数年、教員への負担が大きくなり、必要なサポートができなくなりつつあることに課題を感じていました。

そこで、GIGAスクール構想や授業オンライン化の促進が加速している中ではありましたが、まずは教員の業務効率化を目指し、生徒に対して必要なサポートができる体制を整えるためにICTツールを活用しようと考えました。

その時、担当していた6年生の生徒が「Studyplus」に記録をしたかどうかを確認し合っている会話を耳にし、調べてみたところ「これはPDCAノートの代わりになる!」と感じ、年度途中ではありましたが2021年7月に導入を決意しました。

「余裕」が生徒・教員双方のモチベーションをUP

導入後すぐ、「勉強している参考書のバーコードを読み取るだけで登録できるのはありがたい」や、「学習時間が自動で集計されるので便利」、「科目のバランスが一目で分かるので役に立つ」などの声を生徒から聞くことができました。

他にも、アプリ内のSNS機能により「同じ大学を目指す全国のライバルの学習状況が分かり、刺激になる」など、本校の中だけでは得られない情報もあるためプラスに働いています。

教員に対する変化もありました。「PDCAノート」からStudyplus for Schoolへ変更したことで、「生徒と接する時間が増え、学習記録に対して励ましのコメントをする余裕ができた。」との声が上がり、受け取った生徒からは、「素直に嬉しかった」と喜びの声を聞くことができました。

これは、生徒・教員双方にとってモチベーションを上げるきっかけになると感じる出来事でした。

活用を通して気づいた声のかけ方の重要性

一方で、課題も見つかりました。特に、記録の継続については、生徒によってバラつきがあります。これを改善するには、教員からの声のかけ方が大事だと感じ、生徒一人ひとりを見ていることが伝わるような声かけを心がけるようにしました。例えば、単に「入力した?」と聞くよりも、記録をしっかりしている生徒に対して「頑張ってるね!」と声をかけています。頑張っている生徒を褒めることで、ポジティブな印象がつきます。

また、同様に教員個人に任せきりになると、バラつきが生じることもわかりました。そこで、改めて本校で一番重視している学習のPDCAを回すことの大切さを教員にしっかり理解してもらい、ICT活用への同意形成を取るため、私から話をすることはもちろん、スタディプラス社のスタッフ(カスタマーサクセス)に勉強会を開催してもらいながら改善を図っています。

生徒の主体性を重視した運用環境の整備に取り組む

生徒も教員も使いながら慣れていくことが大事だとはいえ、強制するとプレッシャーになってしまいます。記録率を上げるには、朝や帰りのSHRで必ず時間を取ってあげることも効果があるとは思いますが、PDCAを生徒主体で回せるように、言い過ぎないよう気をつけながら、最低限やって欲しいことを伝えつつ生徒の主体性を見守っていきたいと考えています。

加えて、本校では、教員に対して時間的余裕を創出したい想いでStudyplus for Schoolの活用を進めていることもあるため、使い慣れている教員から「こういった使い方もできるよ」などと自然と会話の中で出てくることを期待していますし、現場の意見を積極的に取り入れながら進めていきたいと思っています。

そのためにも生徒・教員自らが、どんな機能があって、何ができそうかを意識しながら活用できるよう、使い方から基本ルールのガイダンスを行いながらマネジメントをしていきたいです。

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