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「操作性を追求し、シンプルさにこだわった」 LINE連携機能リリースの裏側【Project Story】

Studyplus for Schoolでは、保護者のLINEへ塾からのさまざまなお知らせをお送るするための連携機能をリリースしました。
担当したのは、ForSchool事業部のエンジニア・松田と、デザイナー・秋間。

機能改善のきっかけや、こだわったポイントについて、ふたりが話します。
(聞き手:編集者 前川)

塾と保護者の間に生まれている「誤解」を、解消したいと思った

前川:LINE連携機能のリリース、お疲れ様でした!結構長い間取り組まれていた印象があります。

松田:2019年の1月から、4ヶ月くらいかけてのプロジェクトでした。長かったね。

秋間:ウンウン。反省会兼ねて、インタビューお願いします(笑)。

前川:では、よろしくお願いします。LINE連携のプロジェクトが始まった経緯を教えていただけますか?

松田:今回のプロジェクトは、お客さまと日々対面しているCXプランニングチームからのヒントをもらったことがきっかけでスタートしました。

前川:なるほど。CXプランニングチームから共有されたヒントとはどんなものですか?

松田:保護者の方々にも、Studyplus for Schoolをもっと活用していただけるんじゃないかって。僕らの考えるカスタマーエクスペリエンスは、データを「集める」、課題を「見つける・気づく」、それを元に「話す」ところまでを一貫できることなんだけど、「話す」相手を、生徒だけではなく保護者にまで広げようと。

秋間:塾の先生方からのお話で、保護者の誤解で退塾してしまうというエピソードがありました。勉強や部活が忙しい高校生は保護者との距離が開きがち。すると保護者は、「本当に勉強しているのかしら」「塾に通っていないんじゃないか」と不安に感じてしまうんだって。

前川:知らずのうちに産んだ誤解が、保護者の「塾を変えよう」という気持ちを引き出してしまうのか…。

秋間:ウンウン。それはとても残念なことですよね。

松田:先生方もお忙しくされているので、生徒の勉強状況をマメに報告するだとか、お電話をかけるだとか、お手紙を作成するといったことが難しいんですよね。このような誤解を生まないための仕組みを作ろうと考えました。

ワンクリックで報告ができるという仕組みを作った

前川:どのような仕組みを作ったのでしょうか?

秋間:生徒の入室記録、退室記録を保護者のLINEへ自動送信する仕組み。そして、指導内容をまとめたカルテや生徒の勉強記録をワンクリックで送信できるような仕組みです。近日中に、保護者との1:1メッセージができる機能も実装予定です。

松田:選択肢としては、保護者用アプリを作って、保護者が自由に勉強記録を閲覧できるようにする、という道もありました。でも、僕たちが強く意識している『生徒の自立』を体現するには、あまり過保護になってはいけない。先生があいだに立ち、先生の判断で記録を送信するということが、自立学習を促進させられるだろうと考えました。

前川:『自立』というテーマをぶらさないまま、保護者とのコミュニケーションも担保したのですね。仕様上のこだわりはありますか?

松田:操作のシンプルさにはかなりこだわりました!とくに、保護者のLINEと生徒のIDを紐付ける連携工程を簡略にするというポイント。当初の予定では、塾が発行する生徒IDを保護者がLINE上で手打ちで入力しなければならない仕様に設計していました。しかし、連携工程が複雑なサービスは大きなストレスがかかります。それに気づいてから仕様を変更しました。最終的には、塾が発行したQRコードをLINEにかざすだけのシンプルな操作になりました。

フィードバック体制の改善で品質も向上

前川:プロジェクトを進める上で挑戦したことを教えてください。

松田:とにかく見せた(笑)。仕様を突き詰めるなかで、CXプランニングチームのメンバーに実際に触ってもらう必要があると感じました。

秋間:システム面もデザイン面も、作っては見せ、を繰り返したよね。

松田:システムでは、実際の挙動に近いレベルのプロトタイプを制作し、検証しました。チーム内には塾講師出身の人もいるので、よりユーザーの立場に近い視点でのフィードバックが得られたと思います。ID連携をQRコード化するのも、CXプランニングチームのフィードバックから得たアイデアです。

秋間:デザインフェーズでは、作成中のデザインもチーム全員がいつでも見れるシステムを導入しました。デザインを各メンバーを通して先生方に見ていただきました。リリース前に反応をいただけたおかげで、すごく作りやすかったですね。

前川:例えばどんな反応がありましたか?

秋間:いただいたフィードバックのひとつに、「カルテ送信画面の『メッセージ』記入欄の位置を変えたほうがいいのでは」というご意見がありました。当初は、『カルテ内容』を上に、その下に『メッセージ』を入れようとしていたのですが、『メッセージ』の下に『カルテ』というように変更したのです。『カルテ』が送付物なのであれば、その前にご挨拶として『メッセージ』を記入するのが自然なのではないかって。

松田:品質向上の一環で、今回はじめてデバック大会をやってみたのもよかったよね。バグがないかをチーム全員にみてもらって。そのおかげでミスを減らせたと思う。

秋間:ウンウン。リリースした瞬間から、快適に使っていただけるように、しっかり準備しました!チームメンバーはもちろん、先生方もなるべくフィードバックをもらうようにしたのも、操作上のストレスを極力減らしたいと思ったから。より簡単に、楽しくご利用いただけるよう、引き続き改善に取り組んで行きます!

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