どんな指導形態でも適切な活用ができる、繰り返し学習のためのICT教材|ビットキャンパスタッチプラス10【EdTech ONLINE EXPO】
新型コロナウイルス感染拡大により、教育業界においてもDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速していることを受け、Studyplus for Schoolでも、「EdTechオンライン展示会」と称して、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に挑戦する教育事業者を広く発信する取り組みを行っています。
今回は、小学生・中学生を対象とした繰り返し学習ができるICT教材『ビットキャンパスタッチプラス10』を運営する、株式会社ティエラコムの五島様にお話いただいた内容をご紹介します。
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学習塾でICT教材を上手く活用する3つのポイント
五島:株式会社ティエラコムの五島です。本日は、当社が開発するICT教材ビットキャンパスタッチプラス10についてご紹介します。
その前に、ICT教材を上手く活用している塾の特徴についてお話します。特徴は大きく3つあり、「管理をする仕組みを固める」「使い方だけでなく学び方を指導する」「ツールを導入して生まれた時間でコミュニケーションとモチベーションを上げる」です。この3つについて詳しくご説明していきます。
まず、1つ目の「管理の仕組みを固める」 についてです。生徒の学習を管理する目的は、成績向上や志望校合格、自分で学べる主体性の獲得などです。一方で、ただ管理しただけでは、生徒の自立は見込めません。
管理は単なる進捗確認業務の作業ではなく、その先にあるコミュニケーションを通して生徒のモチベーションアップなどを目指すためのものという考え方が必要です。
ICT教材の導入を考えている担当者はこうした点も把握していますが、実際に指導をする現場の先生や学生講師は、把握しきれていないことが多々あります。そのため、根気強く繰り返し「何のために管理をするのか」を伝え続けることが必要です。
そして、管理の目的が浸透したのち、その目的を達成するためにはどういう指標で管理すべきかを考え、管理の指標が決まったら、それを実現するために何をすべきかを考えます。
また、ICT教材を複数導入している場合には、それぞれの管理画面をどのように統合的に管理していくかが課題になります。紙やExcelで管理するか、はたまたStudyplus for Schoolのような管理ツールを使うのか手法を検討します。
このような流れに沿って、管理方法の理想を決めたら、実現するための具体的な業務内容を考えます。この際、単に作業を増やすのではなく、周辺業務で何か削除できるものはないか、バックヤード業務などをシステム化できないかという引き算の視点も大切になります。
次に、2つ目の「使い方だけでなく学び方を指導する」についてご説明します。ICT教材には多くの種類があり、それぞれに特徴があります。ICT教材の導入時に使い方はレクチャーしていても、ICT教材での学び方の指導が抜けている事があります。
当社の運営する塾でもここは課題でした。そのため、「勉強の仕方読本 正しいノートの作り方」という冊子を作成し、ICT教材を使いどう勉強していくのかを提示しました。提示するだけではなく、その実践ができているかを講師が管理し、生徒のノートに毎回コメントを書きます。
これを続けた結果、卒業生からは「自分の努力の積み重ねがわかるし、コメントも含めて財産になった」「社会人になってからもモチベーションが落ちている時に読み返し、やる気を出している」とコメントをもらいました。
ノートチェックは非常に時間がかかります。しかし、生徒の成長にとって意味があるものだと当社は確信しています。だからこそ、この業務に時間を割くための周辺業務の効率化や環境づくりが大切だと思います。
そして、3つ目の「ツールを導入して生まれた時間でコミュニケーションとモチベーションを上げる」についてご説明します。ICT教材を利用した教務の比重が大きいほど、コミュニケーションの頻度や質にこだわらなければなりません。特に、成績中間層の生徒は、気をつけなければコミュニケーションをとる機会が減りやすいため注意が必要です。
また、ICT教材を使う場合、講師の役割はティーチングからコーチングに移ります。生徒がICT教材に飽きないように、講師がコーチとして、生徒のモチベーションを上げるきっかけを作らなくてはなりません。スタディプラスでは、全国的なイベントが開かれているため、そのようなイベントをうまく絡ませたり、独自イベントを企画するなどしながら継続して使っていくと良いと思います。
反復演習を通して生徒の基礎学力を高める
ここからは、ビットキャンパスタッチプラス10についてご紹介します。この製品は育伸社の教材をベースとした学習塾専用のICT教材で、タブレットやPC、スマートフォンから利用可能です。演習教材のため、映像授業などのインプットのためのコンテンツはありません。基礎学力定着を目指し反復演習を行うための製品です。
ビットキャンパスタッチプラス10のメリットは、「学習内容の定着」「学習内容の見える化」「続けてやりたいと思う仕掛け」の3つです。低価格な点も特徴で、初めてICT教材を導入する塾にとっても使いやすくなっています。
対象は、小学4年生から中学3年生まで対応しており、科目の制限もありません。必要に応じて振り返りをしたり、先取りができるため、自由度が高い教材です。
こちらは生徒のログイン画面です。科目ごとにオレンジのインジケーターが伸びていますが、生徒ごとに決めた目標に対しての進捗を把握できます。画面を見た瞬間に自分の勉強がどれくらい足りていないかがすぐにわかります。
右下にあるように、問題を解いていくとポイントがもらえ、一定程度たまるとメダルがもらえ、メダルが全てもらえるとレベルが上がる仕組みになっています。この仕様は、特に小学生は楽しんでくれやすく、モチベーション維持につながっています。
各単元ステージ1から始め、クリアするとステージ2以降を選択できるようになります。クリアの基準は、正解率8割以上です。理解していないまま先に進んでも意味がないため、確実に基礎学力を定着させていきます。
こちらは問題の画面です。文章だけでなく、図版なども表示されます。問題は5問ずつ表示されるため、たくさんの問題を見てやる気がそがれることもありません。4択から回答する形で、誤った選択肢を選ぶと選択肢が2つになり、再度答えることができます。すぐにバツを出すとそこで思考が停止してしまうため、改めて考える仕組みにしました。解答が終わると途中式や解説が出てきて、理解を深められるようになっています。
また、「まちがいリベンジ」というメニューをつくり、生徒が間違えた問題だけを改めて解くことができるようにしました。ここでは、「1週間ランダム」や「3か月ランダム」など、間違えた期間を変更して解きなおすことが可能です。
こちらは、講師側の管理画面です。生徒が直近1週間でどの科目をどのぐらい勉強したかがわかるようになっています。こちらは、Studyplus for Schoolと連携可能です。ここから生徒にメッセージを送ったり、目標のポイントを設定することができます。
生徒の理解度チェックもでき、クリアした内容や日時が表示されます。特に「解答位置」は大切で、例えば、「この問題を3周もやっているのに、まだクリアできておらず、正解率も4割程度で理解できていない」といった情報がわかります。そこで、この単元を再度基本から学んでもらうなど、弱点克服のための教務指導ができるようになります。
さらに細かく分析するために使うのが、こちらの画面です。「不正解問題の詳細一覧」を選ぶと、生徒がどの問題をどう間違えたかまでわかります。
ですが、このように、細かく生徒一人ひとりを管理するのは大変です。もしここまでやるのであれば、他の業務を見直して時間を創出しなくてはなりません。
指導形態などにあわせて効果的な活用ができる
ビットキャンパスタッチプラス10をどう活用するか、いくつかの事例をご紹介します。とある個別指導塾では、もともと松と梅のコースしかありませんでした。1コマ60分で低単価を売りにしていましたが、経営上は2コマはとってもらう必要があるなかで、1コマだけとる生徒が多くいました。
そこで、竹コースの内容をご提案しました。1コマ60分という点は変えず、自立学習のブースに移動して、先生1人が生徒8人~10人をみる時間を増やしました。学年によってかわりますが、価格は梅の1.2~1.4倍程度で、これは松よりも高い利益率です。今ではほとんどの生徒が、竹コースを受講しています。
演習の時間を取ることで生徒の成績が向上し、経営面も圧迫しないということで無理なく導入しやすいモデルです。
こちらは、通塾し放題の自立学習塾の事例です。この塾では、カリキュラムがしっかり決まっていました。教科書や映像授業でインプットし、オリジナルのプリントで勉強して、ビットキャンパスタッチ10で定着する流れです。これらの流れは管理表にまとめられていて、生徒は通塾するとファイルを見て、今日の自分は何をするのか確認できます。勉強をしながらその進捗の記録を残し、終わったらチェックしてもらって、アドバイスをもらったりモチベーションが上がる声かけをしてもらいます。
完全に自立型の学習のため講師の負担は小さく、通い放題であれば、個別の振り替えや時間割作成も不要で、キャパシティーの問題さえクリアできれば負担を最小化できます。
また、講習期のオプションとしてビットキャンパスタッチプラス10を活用いただくこともあります。最近では共働きの家庭が多く、夏休みや冬休みの期間、子どもを家に一人でおいていても勉強しないという悩みがあります。また、年齢によっては祖父母や学童を頼って預けなければならないという声も多いです。
そこで、ある塾では、平日の午前中にビットキャンパスタッチプラス10を使いひたすら演習するコースを設計しました。復習や弱点克服の勉強を自学し、講師の仕事は教室の空気感作りなどにフォーカスさせます。これは特に、共働きの世代には好評でした。
加えて、当社では夏の講習期に「サマーチャレンジ」というイベントを開いています。単に勉強するだけでは飽きてしまいやすくなりますが、「イベントで景品をもらうために頑張る」などモチベーションにすることができます。
今年の夏に全国1位を取った中学校3年生の生徒は、1ヶ月で35,000問に正解しました。1日当たり1,150問の演習をこなしたことになります。他の生徒への刺激にもなり、生徒自身で「次に向けて頑張ろう」と思うきっかけづくりに役立っています。
最後に、模試と連動させる活用法をご紹介します。模試の目的は、現段階での自分の立ち位置を把握することと、そこで明確になった弱点を克服していくことです。しかし、解き直しなど弱点を克服させるサポートができている塾は多くありません。
ビットキャンパスタッチプラス10では、育伸社の学力テスト対照表を毎月用意し、この対策をすることができます。
テストまでにどういう状態になっておくべきかを生徒自身に計画させ、模試を受け、返ってきたものを見て何が足りなかったかを明確にする。この一連の流れを生徒が自分でできるように習慣づけをしていき、PDCAを回せるようにできます。講師が担当するのは、あくまで管理のみです。手をかけずに済む仕組みを作ることによって、管理を効率化できます。
利用料金は上記の通りです。専属のスタッフが導入時からご要望をヒアリングし、操作のフォローはもちろん、コース設計のサポートやインターネット環境・タブレットの準備なども支援させていただいております。
また、月に一度Zoomで導入塾の先生にお集まりいただき「みんなのビット会」という情報共有の場を提供しています。
今後も製品やサポートなどの改善を続け、より多くの塾のご支援ができるよう頑張っていきたいと思います。
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