教育とICTの未来
本記事は、音声プラットフォーム「stand.fm」で配信した内容を記事にしたものです。音声で視聴される場合は、こちらからアクセスしてください。
こんにちは。スタディプラスの宮坂です。
前回初めてのstand.fmの配信をしてみたんですけれども、もう一件お題をいただいていたので、こちらもお答えできればなと思います。
いただいたお題が「教育とICTの未来」という大きいテーマなんですけれども、ちょっと一回の配信では語りつくせないようなテーマなので、今回はその内の少しでも触れられればなと思っております。
今回ちょっとお話ししようと思ったのが、これまでの学習塾・予備校の10年間くらいは導入しているデジタル教材、ICT、EdTechが差別化であったりとか優位性になってきた時代だったかなと思っているんですけれども。これからはどうなんだろうと。
まず最近のICT・デジタル教材はエリア制を導入していない教材が多いんじゃないかなと。
なので、隣の塾も自分の塾も同じ教材を導入しているということが起こりやすい、起きてしまう時代だなと思うんですね。
加えて、これは開発している我々側の視点なんですけれども、やっぱりいいプロダクトをご提供するには、たくさん開発しなきゃいけなくて、なのでたくさんエンジニアが必要な訳なんですけれども、そのエンジニアを採用するための資金っていうのは、当然売り上げから出てきていると。なので売り上げが多ければ多いほど、たくさんエンジニアを採用できて、たくさん新しい機能を開発できるというような構造になります。
なので、やっぱり、その一度、大きくなったサービスがどんどんまた開発力・開発スピードが高まって、より良いプロダクトを世に出していくことになるので、先生方が同じ教材を選ぶっていう可能性もどんどん高まっていくっていうのが予想されるんですよね。
そうするとやっぱりこれまでのようにどの教材を導入しているかっていうのは差別化にならないと。
じゃあどこで差別化すればいいのかという議論になるかなと。
多分20年前とかは学習塾もICTとかデジタルとかなかったと思うので、シンプルにどの先生の授業とか指導が分かり易かったとか、面倒見がいいかっていう人間的な部分をすごい見ていたと思うんですけれども、そんな時代に回帰するのかなと思っています。
なので、これからは同じ教材を導入していても、どんな雰囲気の塾なのかとか、先生方がどれくらい親身に教えてくれるのかとか、的確なのかという人間的なところにもう一回スライドしていくのかなと思っていまして。
なので、教育とICTの未来というと、テクノロジーで勝負というようなのを想起しやすいですけれども、少し違った未来になるんじゃないかなと思っております。
最近、デジタルトランスフォーメーションという言葉がよく聞くようになりましたけれども、定義は諸説あるかもしれないんですが、デジタル化だと思っちゃいけないんですよね。
デジタル化というのは、デジタライゼーションという言葉が別にあるようで。
これはまさに紙をデジタル化しましょう、アナログをデジタル化しましょう、というのがデジタライゼーション。
今まで紙で作業していたものがデジタル、パソコンやタブレット、スマートフォンで作業するようにしましょうというのが、デジタル化でありデジタライゼーション。
じゃあデジタルトランスフォーメーションというのは何なのかというと、そのデジタライゼーション・デジタル化が実現したことで、サービスの提供のあり方とかあるいは職員・スタッフの働き方を変えることという定義らしいんですよ。
なのでデジタル化そのものではないんですよね。
今回、コロナウィルスの対策で、一斉休校で合ったりとか、学習塾・予備校さんも一斉休校などの対応を迫られていたわけですけれども、Studyplus for Schoolを導入している塾でも多かったのが、通塾はしなくていいけれども、ご自宅で勉強しましょうと、ご自宅の勉強についてはStudyplus for Schoolでちゃんとフォローサポートするし、必要であればZoomとかを使って面談とかしますよっていう塾がすごい多かったかなと思っています。
これがデジタルトランスフォーメーションだと思うんですよね。
Studyplus for Schoolとかを導入すること自体はデジタライゼーションなのかも知れないんですけれども、導入したことでサービスのあり方っていうのを、そのものを変えたり、先生方の働き方も変えたりっていうのがデジタルトランスフォーメーション。
これも教育とICTの未来の一つの特徴かなと思っています。
今回の回答はこんな感じでしょうか。
なかなか一言では言い表せませんけれども、今後も定期的にこういったテーマでお話ししていきたいと思います。
今回は以上です。ありがとうございました。