〈問題演習部門〉塾運営を効率化し、先生がやるべき業務に集中できるツール|すらら【EXPO】

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、あらゆる産業でアナログからデジタルへの転換、サービスのあり方・働き方の見直しが迫られています。教育業界においても、少子化、採用難、地域格差、そして、新型コロナウイルス感染拡大と社会課題が広がる中で、未来の教育のあり方・先生の新しい働き方の模索が加速しています。

Studyplus for Schoolでは、教育(Education)とデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation※略称DX)をかけあわせた「EDX」を標語に、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に挑戦する教育事業者を広く発信する取り組みを行っています。

そして、この度、未来の教育のあり方・先生の新しい働き方を語る上で外せない、デジタル教材のオンライン展示会を開催することになりました。

今回は、小学生・中学生・高校生を対象とした問題演習教材すららについて、株式会社すららネットの松本執行役員とC. schoolの風間先生にお話いただいた内容をご紹介します。

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生徒の層を選ばず幅広いターゲットに対応できる

松本:株式会社すららネットの松本です。今回は当社が提供する「すらら」についてご紹介します。

「すらら」は、基礎学力向上のためのeラーニングシステムです。パソコンかタブレットがあれば、いつでもどこでも利用できます。特徴は、小学校1年生から高校3年生まで12学年分、国語・数学・英語・理科・社会の教材があることです。

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また、幅広い学力の生徒に対応しており、偏差値30台後半から65程度までカバーしています。これまでは、限られた層が学習塾に通っていましたが、今後はもっとその領域が広がると予測し、対象を広くとっています。

そのため、勉強が得意ではなく、学習習慣がない生徒も使えるようになっています。

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学習塾の先生に「すらら」のご説明をすると、「他にもICTツールがあるが、どう違うのか?」と質問いただくことがあります。他のICTツールとの違いは、理解・定着・活用という3つのシステムがそろっている点です。

「すらら」は、生徒の成績を上げるために開発しています。成績を上げるためには、成功体験を積み重ね、「今までは分からなかったけど、これなら分かる」というパラダイムシフトを起こしていくことが大切です。

このパラダイムシフトに必要なのが、理解・定着・活用です。理解のためにレクチャーを見て、新しい知識をインプットします。レクチャーで理解したことを定着させるため、演習問題を繰り返します。最後に、定着した知識を本番で活用できるようにするため、テストを行います。

今、世の中にあるICTツールの9割は画像配信型・問題集型・問題集開設型ですが、「すらら」には全てが含まれており、生徒に真の学力を身につけさせることができます。

生徒の集中力が持続するスモールステップスタイル

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こちらは、実際のレクチャー画面です。人ではなくアニメーションで勉強するスタイルです。学習が遅れている場合は、前の学年の単元を学ぶこともできますし、まだ学校で習っていない単元を先に進めることもできます。

レクチャーは、基本的に対話型です。まず、内容のインプットをし、キャラクターが「今言ったこと、本当に分かったかな?」と質問し、それに答えることで次の単元に移ります。

多くの映像授業では一方的に内容を説明されるため、生徒が眠くなったり集中が切れたりしてしまい、結局は理解できていなかったということが起きてしまいます。また、先生は授業を見たかどうかは分かっても、生徒の理解度を把握することができません。

しかし、「すらら」は、1分に1回内容に関する質問に答えるため、手を動かさなければなりません。また、先生は、レクチャーを終わらせるのにどのくらいの時間がかかったかもチェックできるため、平均よりも長い時間がかかっていれば、「どうしたの?」「分からないところがあった?」などと確認することができます。

アニメーション型レクチャーのメリットは、インタラクティブ性があり集中力が増すこと、そして英語ではネイティブの発音が流れるため、自然に英語脳になることです。さらに立方体の切り口や回転図などが3Dで動くため、平面に書かれたものを想像するより分かりやすくなります。

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こちらは高校版の英語の画面です。こういったキャラクターたちがストーリーを展開しながら、学習するごとにポイントを貯めていく仕様にし、生徒が「面白い」「明日もまたやろう」と思える要素を盛り込んでいます。各科目、小学生・中学生・高校生ですべて、世界観やストーリを変えている点も特徴です。

また、各キャラクターの声は、『サザエさん』や『名探偵コナン』など、生徒に人気のアニメ・映画に出演している声優の方にお願いしています。親しみのある声で、抑揚をつけて授業を展開してくれるため、楽しく受講できます。

成績向上のための「すらら」の2つの特徴

「すらら」のドリルには、2つの特徴があります。1つ目は、難易度コントロール機能です。「すらら」には、問題数が18万5000問ありますが、その中から生徒の理解度に合わせて自動的に問題の難易度を変え、個々の生徒にあった問題に取り組ませることができます。

流れとしては、初めに中くらいの難易度の問題を出題し、正誤判定によって続く問題の難易度が変わります。例えば、英語であれば、まず「私はその有名なレストランへ行きたい」という文を、単語を選び英作文する問題を出します。正解できたら、全文入力する問題に難易度が上がるといった形です。

問題に間違えた場合、原因を分析し、ヒントを出します。間違えてもそのまま正解が出るのではなく、生徒が自分で答えにたどり着くプロセスを大切にしています。

2つ目の特徴は、つまずき分析機能です。これは、直近の学習内容で問われている公式・法則だけではなく、幅広い既習範囲にわたって理解度を確認し、正解出来ない原因を判定する仕組みです。学年関係なく分析するため、中学生における小学生時代のつまずきも明らかにできます。

「すらら」では、解答にたどり着くための必要スキルを全て洗い出しており、どのスキルが足りなかったから間違えたのかを判定します。例えば、ある一次方程式の問題を解くためには、「速さの計算」「方程式を立てる」「方程式を解く」「単位の計算」という4つのスキルが必要です。

生徒がこの問題に間違えると、「速さの計算と単位の計算ができていない」など判断し、この単元の復習ができるようになっています。

テスト問題作成から復習単元の指示まで自動化できる

最後に、テストについてご紹介します。「すらら」のテストシステムE-teは、授業の理解度を確認し、復習できる仕組みです。テストは、小テスト・定期テスト・学力診断テストの3種類あります。

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特徴は、結果がすぐに出ることです。今の自分の理解度だけでなく、どのレクチャーを復習するべきかも自動で表示されます。苦手な部分をピンポイントで学び直し、再度同じテストを受けることもできます。

定期テストシステムは、学校の教科書名と範囲となっている単元を入力すると、それに合わせた問題が作れるというものです。主要な公立の英語・数学・理科・社会に対応しています。

先生がコーチングに専念できる環境を整えられる

当社では、コロナ禍で、「コーチングメッセンジャー」という新しいアプリをリリースしました。このアプリでは、「すらら」を活用している生徒・保護者が、先生との諸連絡や学習履歴の共有や、グループトークを行うことができます。

学習塾では、季節講習前に面談することが多いと思いますが、保護者からすると営業を持ちかけられているように感じてしまうこともあります。しかし、退塾防止や満足度向上のためにはコミュニケーションは必要です。そこで、保護者との関わりををサポートする目的もあり、こちらのアプリを開発しました。

「すらら」の管理画面もリニューアルし、タイムライン機能が備わりました。これにより、塾や自宅での学習状況がリアルタイムで分かります。

需要に併せて日々進化する教材

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英語には、「AIスピーキング」という新機能を搭載しました。これにより、英語の発音記号を表示するだけでなく、ネイティブの発音で英語音声を聞くことができます。生徒の発音も判定し、イントネーションやアクセントを評価して点数をつけます。

判定後、改善が必要な場合には、具体的にどう直したら良いかのアドバイスもあるため、ドリル演習と合わせて英語4技能を総合的に学べるようになりました。

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2020年には、「理科・社会」をリリースしました。これは、「どうして月の形は変わるのだろうか?」など、身近な疑問から問題提起をし、勉強を深堀りするというものです。

月の見え方は3D空間でタッチしながら360度自由に回転させて見え、磁力の単元では磁石とアルミ缶や10円玉を操作するなどの擬似体験ができます。

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社会は、地理・歴史・公民の分野を超えた繋がりを学べる点が特徴です。また、丸暗記にならないように「なぜ、そうなったか」というストーリーを説明しています。さらに最新の入試傾向に合わせ、グラフなど複数のデータを読み解く力も伸ばせるように工夫しました。写真とか歴史資料も豊富に掲載しており、非常に好評のサービスです。

「理科・社会」は特に自立学習に向いているので、塾では国語・英語・数学を中心に勉強して、オプションで自立学習用の理科・社会を選べるようにするといった形がおすすめです。5科目対応にすることで、1年生から内申点の対策ができる、志望校合格に導くなど、保護者にアピールできるようになります。

また、今まで英語と数学を学ぶために週2回通っていた生徒が、理科・社会も選択して週3回通うようになったという事例が多数あります。

しかし、「すらら」は魔法のツールではありません。そのため、ただ導入するだけで全員の成績が勝手に上がるわけではなく、どうやって使うかが重要となります。知識のインプットは「すらら」で行い、先生は「すらら」を使いながら、学習意欲を高めたり、やる気にさせる役割つまりコーチングに徹していただくことができます。

このように、人とICTツールで役割分担をし、「人の価値」をしっかり付加した上で、他塾と差別化する立役者になれればと思います。

ーここからは、実際に「すらら」を利用する学習塾の「C.school」さんの取り組みをご紹介します。ー

塾運営を効率化し、経営成果と学習指導成果を最大化する

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風間:C.schoolの風間です。私は、学生時代に個別指導の塾で講師をしていましたが、大学卒業後に民間企業に入社しました。その後、教育に携わりたい想いから、公立中学校の教員を経験し、C.schoolを創業しました。

当塾のある東京都江戸川区平井は、私の出身高校がある場所で、近隣の子供たちに貢献したいという想いで運営しています。

生徒は、51人でそのうち中学生が44人、指導形態は自立型個別です。当塾では、メイン教材として「すらら」を使い、定期テストの前には学校のワークを、受験前には受験用の教材を使っています。

「すらら」をメイン教材として使うメリットは3つあります。1つ目が、オペレーションの効率化です。生徒に勉強を教える過程において、テスト作成や丸付けなど、煩雑な作業を効率的にこなせます。

2つ目が、経営成果の最大化です。すららを使えば講師1人で、40~50人の生徒を見ることができるようになります。

3つ目が、学習指導成果の最大化です。これは、解像度が高い学習ログで手厚い指導が可能になることと、勉強が楽しくなって生徒がどんどん進められるということを指しています。

今回は、この3つが具体的にどういったことか、順にご説明していきます。

煩雑な作業をカットし、人がやるべきことにだけフォーカスできる

1つ目の特徴であるオペレーションの効率化を、一言で表現すると、人がやる必要のないことをシステム化できるということです。

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私は、アルバイトとして個別指導を、教員時代に集団授業を経験しました。当時と、「すらら」を活用したときの仕事の流れを、図式化したものがこちらです。

左から順に、必要な作業を並べています。グレーになっているのは、人がやっても付加価値がないことです。「すらら」は、それらを自動化することができます。黄色い部分は、人がやるべき部分で、「すらら」では、これらの業務密度を高くすることができます。

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学習開始前に行う学習計画作りでは、ラーニングデザイナーというシステムを使い、学習する単元を選びます。同じ学校の生徒に関しては、同じ計画を使うことができます。

例えば、次の中間テストまでの範囲を入れると、学習すべきユニット数が20、必要な学習時間が7時間と表示されるため、何をどのくらいやればいいのかすぐに把握できます。

宿題に関しても、教科書とページの範囲を指定することで簡単に作成することができます。また、どのくらいの時間でやるべきか、目安時間も設定されるため指導しやすいです。

授業に関しては、生徒のペースで進めることができ、ある程度進んだらテストが自動生成され、採点まで対応してくれます。

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採点結果は、このように表示されるため、こちらの画面を見ながら生徒と面談することも可能です。

当塾では、生徒自身に解答を見てもらい、どこまで分かっていて、どこから分からないのかまで自分で確認してもらいます。

生徒のデータはどんどん溜まっていくため、「この生徒はこの辺で躓いている」ということがクリアになります。そのため、より課題に根ざしたコミュニケーションを取ることができます。

このように、「すらら」を活用することで多くの作業を効率化でき、コーチングなどの「人の価値」に重点を置いた指導に多くの時間を使えるようになります。

1人で40人の生徒を無理なく指導し経営効果を最大化する

次に、2つ目の特徴である経営成果の最大化についてご紹介します。私たちが行っているオペレーションでは、1人で約40人の生徒を見ることが可能です。

創業から3カ月間、講師は私一人でした。一緒に創業したメンバーは、集客やコンセプト作りに協力してもらっていたため、塾の運営に関してはいわゆるワンオペ状態でした。

創業2年目は、コロナ禍ということもあり、生徒を分散通塾させました。メンバーもオペレーションに参加するようになり、1授業あたりの人数も画像の通りになりました。

「すらら」の活用により、一人でも40人程度は無理なく指導していくことができると実感しています。そのくらいの生徒がいれば事業収支も余裕が持てますし、体力的にも無理せず健康的な生活ができるはずです。

生徒の誤答の原因を簡単に突き止めることができる

最後に3つ目の特徴である、学習指導成果の最大化についてです。

「すらら」の管理画面では、生徒のテスト結果を細かくチェックすることができます。間違えた問題を見ていくと、簡単に共通点が見つかるものです。例えば、生徒の間違えた回答に「She has bussied」と書いてあったとします。他の問題では、「She has busyed」となっていたとすると、この生徒はbusyを動詞だと思っていることが明白です。このように、「すらら」を使うことで何ができていて何ができていないかを見極め、その生徒の状態を正確に把握し、その時に届けるべきコメントを伝えられるようになりました。

さらに、「すらら」は生徒に、「勉強が楽しい」と思わせることができます。特に、小学生から中学2年生までは、楽しめるかどうかが重要なポイントです。

「すらら」を使うこと自体が動機づけに繋がり、生徒のやる気が出るため非常に助かっています。入塾してすぐ、まだ関係性ができていない生徒も楽しみながら取り組めるため、生徒たちにとっても、私にとっても良いツールです。

また、先取り勉強もできます。当塾では、小学校6年生から英語を始め、卒業までに英検も受験してもらい、自信を持って中学に送り出すようにしています。算数も得意な生徒はどんどん先取りして、小学生の段階で中学の数学を学ぶ子もいるほどです。

塾のビジョンを実現するために必須のICTツール

このように「すらら」を使った学習成果が、最近、少しずつ可視化されてきました。卒業生の保護者アンケートでは、顧客満足度が4.9/5.0という結果になり、100%が「子どもが楽しそう」「手厚い」と評価してくれました。こうした結果が出たのは、作業を効率化した分、手厚いコミュニケーションが取れたからだと思います。

さらに、70%が「学力が上がった」と回答してくれました。学力向上実績を見ると、偏差値40~50でスタートする生徒が多いのですが、定期テストでは30~50点だった生徒が、「すらら」を学習したことで60~70点くらい取れるようになりました。

他にも、入塾半年で数学60点から学年トップになった生徒や、入塾4カ月で英語55点から88点になった生徒もいます。これは先に説明した通り、間違っている問題をピンポイントでチェックして教えることができるため、私たちの指導の解像度も高くできることが要因だと思います。

当塾のビジョンは、「なりたい自分に出会える塾になる」です。学力向上と同時に、本当に行きたい志望校を見つけてほしいと思っています。勉強が目的ではなく、手段になることが理想的です。

「すらら」はその上で、塾経営や学習指導において、自分たちの力を最大化するために不可欠なツールだと感じています。