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シリーズ01.Compass Lab編|第3回:開校から3ヶ月で作り上げた、塾運営の型(後編)【Studyplus for School導入物語】

(前編はこちらから)

前編では、生徒の入力率UPのための具体的な声かけ内容についてや、S-1グランプリへの意気込みを語ってくれた山田先生。
後半では、塾を運営する上で実際に保護者の方からいただいた嬉しいお言葉についても、話に上がります。

静かに勉強に集中できる環境で、生徒の成績UP

池上:そういえば御校のHPに11月のテスト結果が掲載されていましたが、衝撃的な数字でした。

Compass Labのホームページに掲載された、生徒のテスト結果

山田先生:9月のテストが終わってから2か月間、11月のテストに向けて努力した結果、多くの生徒がこうした成果を出すことができました。ここまで点数を上げるために、生徒はかなり集中して勉強しています。教室では静かにページをめくる音と、ノートを書く音くらいしかしません。

池上:多くの塾を訪問させていただく中で気づいたのですが、良い教室にはメリハリがありますよね。勉強中は、凛とした空気があります。

山田先生:入塾してくれた子はきちんと勉強してくれています。家のような感じで、宿題をしに毎日来てくれたらと思っています。

ただ全員が成績UPにはなっていないので、しっかり原因を分析して改善し、いいPDCAサイクルを回せるよう、生徒に寄り添っていきたいと思っています。

池上:良い環境ですね。これから受験も控えていますが、一般受験に向けてしっかり勉強していくこともできそうです。

山田先生:はい、ただ推薦を受ける生徒も多く、私立専願は5人います。公立はトップ校から中堅校まで志望校は様々です。

ある生徒は、中学校1年生の時に学年順位1ケタ台をとったものの、最近はそこまで順位が上がっていませんでした。しかし入塾してから、集中し効率よく勉強することで、直近のテストで5位以内に入ることができました!これから受験本番ですが、頑張って欲しいですね。

池上:1ケタ台はすごいですね!

山田先生:その生徒は英検2級にも受かりました。できたら成績上位で合格して、高校に入る前の春休みに高校内容の先取りを頑張ってほしいです。高校入学後は、塾で全教科勉強しることができるので、しっかり塾で予習をし、学校では復習をするくらいイメージで続けてほしいと思っています。

池上:高校でも成績を維持するために、勉強習慣を崩さないでほしいですね。

生徒が自走できる環境を整え、講師の負担を最小化する

池上:先ほどお伺いした通り、御校は口コミが広がって入塾者が増えていますが、教室のキャパシティは大丈夫ですか?

山田先生:はい、2フロアあるのですが、まだ2階を使っていないので余裕はあります。メインの教室には30人ほど入りますが、今は26人で使っています。この部屋に入りきらなくなったら、隣にある20人くらい入る部屋を使い、そこも埋まったら2階も使うことになります。

池上:なるほど。最近はまたコロナウィルスの感染者が増えてきて心配なところではあるので、2部屋を広々と使うことができそうでいいですね。

山田先生:そうですね。また、スタディサプリやモノグサなどの映像授業は自宅で見ることもできますので、特に不安はありません。

池上:来年度に向けて、塾の型がしっかり出来上がってきていますね。

山田先生:ありがとうございます。開校前に考えていた勉強法を生徒達が実際に再現してくれ、理想の塾になりつつあります。生徒も、初めは勉強の仕方やツールの使い方を私から教えましたが、今では自立して勉強できています。

なので勉強が始まったら、私の仕事はStudyplus for Schoolでコメントを確認したり、生徒がしっかり取り組んでいるか教室内を見回りや、キリが良さそうなタイミングで声掛けして大事なポイントを聞いたり。生徒の様子がより分かるようになりコミュニケーションも多くできるようになったと感じています。

池上:先生も前職は個別指導塾にいらっしゃったと思いますが、そういった形態の塾ではこの時期、講習準備などすごく忙しいですよね。

山田先生:はい。でもうちはコマ組みも商談もしないですし、講習の案内や振り替えも不要なので、より生徒の指導に時間が使えるようになりました。休みの連絡も電話ではなく、Studyplus for School経由でくるので助かっています。

池上:そういえばホームページを拝見した時に見つけたのですが、Compass Labさんではトライアル期間を1か月間設けているんですね。

山田先生:ちょうど1か月は無料で受講できます。1か月間、授業を視聴してもらい、保護者への報告をしていると、面倒見の良さが伝わり、自然と入塾に繋がります。

実は最近、保護者の方から「夢のような塾」とおっしゃっていただいたことがありました。

池上:それはすごいフレーズですね!!きっと、トライアル期間でお子さんの姿が大きく変わったんでしょうね。

保護者の方との実際のやりとり

山田先生:そうですね、その子はものすごく変わりました。私立の高校を目指していて、特待生になるには3教科で110点必要でした。入塾してから段々と成績が伸びてきて、今は目標まであと10点ぐらいのところまできています。
そういった背景があり、この生徒さんは友達をたくさん紹介してくれています。

池上:そうやってまた輪が広がっていき、「夢のような塾」という評価につながると。保護者の方は、まさに応援団になってくれていますね。

山田先生:本当にありがたいです。

定期テストや受験で結果を出し、中学卒業後も通塾を継続

池上:Studyplus for Schoolでは生徒の連携を止める際に理由を聞いているのですが、分析すると御校のような自立型塾では、退塾を理由にしている割合が小さいです。

それに対して集団指導や個別指導の塾では先生方も非常にハードに働く傾向がありますし、在籍生徒数が増えてコマ数も多くなり、先生が生徒一人ひとりを見る時間が少なくなって退塾に繋がりやすいというジレンマがあるようです。

山田先生:私も個別指導塾にいましたので、よくわかります。

昨年開校して作った今の運用スタイルだと、しっかり生徒を見れていると感じます。インプットは映像授業に任せて、私は生徒の正答率や学習傾向、進捗状況をチェックができています。それを保護者に共有もしています。

あとは退塾を避けるため、入塾の際に「うちは大変ですよ」と敢えて伝えています。入塾してからも、「高校生の勉強時間の平均はこれくらいです」と伝えるなどします。

池上:御校は、高校生になっても継続できますよね?

山田先生:はい。高校受験が目標なら中学卒業と同時に辞めてもいいかもしれませんが、大学受験のことまで考えると、高校1年生の早いうちからしっかり勉強した方が絶対いいです。高校受験で本気を出して、そのまま継続していってほしいと言っています。

今は高校生が3人いて毎日通ってくれているので、「高校生になっても通って大丈夫なんだ」という雰囲気はつくれているかなと思っています。

池上:高校受験で言うと、今の受験と、保護者の世代の受験では、多くの点で違いがありますよね。そのため、「高校受験から大学受験までの流れについて、常識がまったく違うから話が通じない」ということを多くの塾さんから聞きます。

保護者からすると「高校に受かったから、高校生活を楽しむ」という考えが一般的ですよね。そのあたりは、先生から啓蒙することはありますか?

山田先生:おっしゃる通り、認識は本当に違います。ただ、こちらが「高校でも続けましょう」って言ってもやめていくことはあるので、必要以上に注力はしていません。しかし、大学受験が大変なこと、推薦を狙うにしても評定が大切なことは伝えています。

うちでは季節講習代はかからないので、「このくらいの価格で毎日見てもらえるならと」いうことで継続しやすい面はあるかもしれません。

池上:なるほど。他塾ではオンラインの保護者会やガイダンスで、高校受験がゴールではないと説明して、高校継続に繋げることも多いです。そういった面談はしていますか?

山田先生:コロナ禍ということもあり、うちはそういったことはまだやっていません。ただ、共通テストの状況や大学受験の情報、「モノグサに大学受験用に英単語や古文単語をUPしました」とか、私立組には「高校の先取りをしましょう」などを、Studyplus for Schoolの一斉送信で送ったりしています。

2021年に開塾して、これから高校生になっていく生徒も増えていくと思うので、継続してくれた生徒にはきちんと学習習慣を崩さないように指導していきたいと思っています。

池上:継続のための面談などをやっていなくても継続する生徒さんがいらっしゃるのは、成績アップや志望校合格などしっかりと結果を出されているからですね。私たちも、引き続きStudyplus for Schoolを通して御校のサポートをさせていただければと思います!

また来月の定例では生徒さんの合格発表も増えていると思いますし、その辺りを教えてもらえたらと思います。

本日もありがとうございました!

Studyplus for Schoolの運用を開始してから約3ヵ月。かなり早いスピードで、運用のオペレーションを確立し、「しっかり生徒を見れている」と実感されている山田先生。次回は今年の2月に行われたお打ち合わせの様子を「Compass Lab編」の最終回としてお届けいたします。どうぞお楽しみに!


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