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あらゆるICTツールをStudyplus for Schoolで一元化|学習サークル ザワナビ【Studyplus for School Award 2020】

Studyplus for School Award 2020とは、少子化・採用難・地域格差という社会課題が広がる中で、未来の教育の在り方・先生の新しい働き方に果敢に挑戦する教育機関を表彰するものです。 

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従来は、授賞式や受賞者によるプレゼンテーションを含むイベントを開催しておりましたが、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、この度オンライン配信で受賞者によるプレゼンテーションを実施いたしました。その模様をnoteでもお伝えしていきます。

今回ご紹介するのは、高校生部門自立指導部門で受賞された、石川県の学習サークルザワナビの山岸先生の回です。

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FSAward2020_学習サークルザワナビ_紹介資料-6

自学自習をコンセプトとした学習塾

キャプチャ

学習サークルザワナビの山岸です。当塾は2017年3月に開校して、現在4年目です。生徒は約90名で、中学生と高校生が半々くらいの割合で通っています。スタッフは7人おり、大学生がメインです。

コンセプトは「自学自習の徹底」です。塾に通う目的は色々ありますが、最終的には成績をアップをさせることと、志望校に合格させることだと思います。どれだけ分かりやすい授業をしたとしても、その後の自学自習でしっかり演習しなければ生徒の成績は上がりません。そのため、自学自習に取り組む時間を提供するため、塾で授業をすることはありません。

集客方法についてですが、開塾前にオウンドメディアのザワナビというサイトを立ち上げ、ターゲットとなる保護者を集客しました。そのため現在の生徒は、インターネットからの集客となります。金沢市の保護者が検索するであろうキーワードで記事を作り、そこから塾に流入させるという経路を作りました。

ザワナビでは、学習サイクルとして学習計画の策定、自学自習、テスト、振返りの4つを大事にしています。学習計画の策定では、生徒一人ひとりに合わせて1週間単位の学習計画を作成しています。例えば、受験生では、志望校合格から逆算して、何をやらなければいけないのかを洗い出し、その後、何をいつまでに終わらせなければならないかを細かく決め、1週間単位に落とし込みます。受験生以外の生徒は、定期テストを一つの基準として学習計画を作ります。

週1回の面談の所要時間は15分程度で、スタッフが対応しています。これとは別に、私と月に1回少し長めに時間をとり面談をします。

自学自習では、1週間単位で作成した計画通りに、自学自習に取り組みます。その後、週に一度しっかり理解できているか、確認テストを行なっています。

そして、テストの結果と合わせて自分の勉強を振り返ります。それを踏まえ、また翌週の計画を立てるという流れです。

ICTツールの一元化で煩雑な手間を軽減する

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当塾ではもともと、それぞれのサイクルで色々なICTツールを使っていました。例えば、学習計画をGoogleドキュメントを使って作成し、印刷していました。自学自習では、生徒が自宅で勉強している時はメールで質問できるようにし、保護者との連絡にはチャットワークを使っていました。

テストについては、Googleスプレッドシートで点数を細かく管理していました。そしてこれらの一連の情報をスタッフ間で共有するために、LINE WORKSを使っていました。

この方法は、生徒が少なかった時期には問題なかったのですが、生徒が増えてくると非常に工数がかかります。一つひとつは単純ですが、いちいちツールを切り替えなければならず、業務的に煩雑でした。なんとか楽にならないかなと思っていた時、ある高校生から「先生、Studyplus導入しないんですか?」と言われました。

その時はあまり知らなかったため詳しく話を聞き、その後よく調べてみました。そこで、学習塾向けの機能を提供していることを知りました。次の日に資料請求し、そのままトントン拍子で導入にいたりました。

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こうしてStudyplus for School導入し、今まで使っていたツールを一元化することができました。

Studyplus for Schoolの各種機能を使いこなす20200908学習サークルザワナビ_Award登壇資料(完成版)-07

ここからは、当塾でのStudyplus for Schoolの活用法についてご紹介します。Studyplus for Schoolには色々な機能がありますが、私は全てを使っています。20200908学習サークルザワナビ_Award登壇資料(完成版)-10

メッセージ機能は、対生徒と対保護者のどちらにも使っています。生徒には、休塾日の一斉連絡や、個別の質問対応などに使用しています。特に、塾ではなかなか質問しづらいと言う生徒もいるため、問題の写真を撮り送ってもらい、解説を作って返信しています。20200908学習サークルザワナビ_Award登壇資料(完成版)-13

タイムライン機能は、毎日チェックしています。どんな勉強をしていたのかチェックし、気になる生徒にはコメントします。生徒たちが自習している間はとても静かなため、コミュニケーションが少なくなってしまう生徒もいましたが、Studyplus for School導入後は、コメントで「質問はない?」などと声かけができるようになり、接点を持つ機会が増えました。
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アナリティクス機能は、生徒が学習記録をつけることで自分の勉強時間・勉強内容が他者と比較してどう違うのかがすぐに分かります。さらに、昨年の生徒がどういう勉強をしていたかも分かるため、同じ志望校の生徒に対してアドバイスも可能になります。

また、保護者に勉強時間を報告できる点でも、アナリティクス機能は非常にありがたいです。以前は保護者との接点がほぼなく、面談もしていませんでした。必要に応じて個別に面談することはあっても、入塾前に一度会ったきり数年間会わないという方も多い状態でした。

Studyplus for School導入後は、保護者の方にも簡単にメッセージを送れるようになり、「今日の点数が良かったので、褒めてあげてください」など連絡しています。
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プランニング機能も頻繁に使っています。当塾では、まず予定表を作りますが、この部分をStudyplus for Schoolのプランニング機能が担っています。以前、Googleドキュメントで作成していた時とは異なり、教材の表紙がカラーで表示されるため小学生が特に喜んでいます。

ちなみに、石川県は宿題が多いエリアです。学校の課題をこなすだけで、大半の生徒は時間を全て取られてしまうため、プラスαで大学受験の勉強に手が回る生徒はあまり多くありません。そのため、プランニングでは、まず学校の課題に取り組むようにします。
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カルテ機能は、週1回の予定表を作る時と、生徒面談の記録を取る時に使っています。また、生徒と話した時に、スタッフと共有する必要事項があればメモを残します。

小中学生への対応と記録入力の定着
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Studyplus for Schoolをさらに活用していくための課題は、「小中学生への対応をどうするか」です。2019年8月に導入してからしばらくは、高校生だけに使ってもらっていました。しかし、2020年度からは、小中学生にも記録をつけてもらい、予定表を作るようにしました。

小学生は、まだアプリを使いこなせていない生徒も多く、どのように使用するかも教えなければいけません。中学生は、高校生に比べると自制心がなく、こちらが予期しない行動をとるため、上手く管理していかなければいけません。

ただ、今後何か思いがけないようなことがあったとしても、基本的に、それ自体を禁止することはありません。それより上手く向き合わせた方がいいと思うので、「そういうやり方ではないよね」と話をするようにします。

小中学生の場合、まだスマホを持っていない生徒もいます。その場合は、保護者のスマホで記録をつけていただいています。入塾面談時に、保護者にアプリを入れてもらい、連携まで全て終わらせるため、抵抗感なくやっていただけます。

勉強記録については、記録をつけた方が良いとは言っていますが、強制にはしていません。というのも、去年、年度の途中から導入した際、「いきなりつけろと言われても、面倒臭い」という生徒がいたからです。そのため、記録をつけたい生徒のみつけるよう促しつつ、記録することで何が得られるか提示しています。

実際にやってみると、「定着する生徒は定着するが、定着しない生徒は定着しない」という当たり前のことに改めて気づきました。2週間が一つの目安で、2週間続いた生徒はその後も順調に記録をつけています。友達とStudyplus for School上で交流ができると、続けやすいようです。

スタディプラスからいただく大学受験の合格者のデータが、非常に素晴らしいと思っています。あの高校受験版を作りたいと思っています。受験に合格した生徒が、どんな勉強をしていたか、後追いできる情報を蓄積していきたいです。そういう意味では情報をためるために、記録づけを強制にしていくべきなのかとも考えています。

ですが、勉強時間が多くても身についていないことがあるため、あくまでも時間はひとつの目安とし、目的にはしません。勉強時間の競い合いは、当塾の目指す姿と異なります。これらの事情も含めて、来年度に向けて、どうやってより活用するか、考えながら様々なことを試していきたいと思います。

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