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入力の習慣とSNS上のライバルの存在が、生徒の勉強時間を引き上げた。Customer Story#4|TASUKE塾

Studyplus for Schoolを導入いただいた先生方に、お話を伺うコーナー。第4回は、千葉県東金市を中心に5つの校舎を運営するTASUKE塾を訪ねました。

塾を訪れたスタディプラス・宮坂を迎えてくれたのは、小中高校生の指導をしながら、Studyplusなどのツール導入を手がけた崎山 正樹先生。

Studyplus for Schoolによって塾に起こった変化を、振り返ります。

生徒が勉強の意味を考えるようになり、志望校のレベルがアップ

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ー崎山先生は、WebでStudyplus for Schoolを見つけてくださり、お問い合わせいただきましたよね。

塾の生徒たちが、SNSとしてのStudyplusを使っている姿を前から見ていたこともあり、「面白いツールがあるんだな」程度の認知はしていました。また、自分でもダウンロードしていました。塾向けのStudyplus for Schoolがあると知ったのは、Webがきっかけです。知ってからすぐに問い合わせました。

リニューアルや新機能の追加が続々と行われていることは魅力でした。管理画面を見ると、開発をたくさんしている気配を感じ、これからどんどん変化するなと思いました。

ーStudyplusそのものに面白さを感じていただけていたのは、とても嬉しいです。塾はどのような体制で運営されているのでしょうか?

映像授業と学習管理を組み合わせで運営しています。生徒の通塾頻度は週3日程度で、来る曜日は原則固定していますが、それ以外の日に来る生徒がほとんどです。

通塾に関しては特に細かいルールを作っておらず、料金の範囲内で何コマでも、何時間でも勉強していいということにしています。ほとんど自学の状態です。

ー以前から、学習管理についての課題感をお持ちだったんですか?

はい。コミュニケーションのきっかけが欲しくて、独自の方法で学習管理を実践していました。

開校当時は学習管理をしていなかったのですが、映像授業を導入してからというもの、生徒との接触機会が減ってしまっていたのです。映像を見せただけで帰ってしまい、コミュニケーションをとる瞬間がありませんでした。

そこで、スタッフと会話ができるような仕掛け作りが必要でした。そのため、何をどれだけやっているかを書いた用紙を、映像授業が終わった後に提出してもらうという仕組みを導入しました。

細かいルールがない自由なスタイルだからこそ、日々のコミュニケーションや生徒の毎日の学習状況の把握が大切です。しかし、取り組んでいく中で、コミュニケーションのきっかけにはなったものの、やっぱり課題は積み重なりました。

ーさらなる問題が起こったのですか?

はい。紙ベースでは映像授業以外の参考書の記録が残しづらく、全体の学習量が把握できません。しかし地方出身の生徒が、都市部に住む生徒よりもいい成績を収めるには、家庭での学習管理まで徹底していく必要があります。そのオペレーション上なかなか難しいという状況でした。

例えばターゲット1900のようなページネーションがわかりやすい参考書は良くても、古文の教科書のような章立てのわかりづらいテキストだと、記録が難しいです。生徒も、記録をつけるのが面倒になります。

また、スタッフも生徒の学習状況を毎度記録することが、かなり手間になっていました。記録をつけている時間があったら、生徒と向き合っていたいと言っていました。だからこそ、スマートフォンで簡単に記録ができるStudyplusと、それを確認できるStudyplus for Schoolに、魅力を感じたのです。

ー生徒が入力することに対してのバリアを取っ払えることに、大きな魅力を感じてくださったんですね。

はい。科目数は5つだけだったとしても、テキストは1教科に対して3冊使うこともあります。しかも、テキストは数ある中から自由に選べるので、ライバルたちがどんなテキストを使っているか気にする生徒もいます。Studyplus for Schoolがあれば、他の生徒の学習記録を参考にテキストの指示が出せます。

また、アナリティクスも魅力的でした。学習時間が1週間単位でまとめられており、これを見れば勉強が進んでいない生徒を把握できます。また、記録自体ができていないのか、本当に何も勉強していないかも重要です。

記録をつけるために勉強していると、学習習慣が自然に身について くることもわかりました。当初は入力することが目的になっている生徒が多かったのですが、徐々に「何のために入力をするのか」という視点を持ち始めました。これは大きな変化だと思います。

さらに、生徒たちが掲げる目標もランクアップしました。かつては「日東駒専で十分」という風潮があったのですが、現在は「早慶上智を狙っていこう」という生徒が増えています。

初年度はテスト的に導入していたのですが、その結果、とある生徒は見込んでいた3倍の成長を遂げました。

ーそこまで大きな意識改革を、なぜ実現できたのでしょうか?

家庭学習にも踏み込めてたことが要因だと思います。親ではない「塾の先生」という第三者からの指摘は、生徒も受け入れやすいですし、プラスの気持ちを持たせてあげやすいのかもしれません。

生徒に寄り添ったコミュニケーションを実現

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ー導入いただいて2年が経ちますが、初期の頃はどのように活用なさっていたのでしょうか?

初年度は、まずは記録してもらうことを重視し、帰り際に「入力した?」と聞く習慣をつけていました。一方、「何のために記録するの?」という説明をできていなかったと思います。

そのため生徒は、「とりあえずやった」とアピールをするために、嘘でもいいから記録をつけます。その分、入力率は高かったですね。そんな期間を経た結果、入力した時間数に、実際の学習時間が追いついていきました。

ー冒頭でおっしゃっていた、「記録をつけるために勉強していると、学習習慣が自然に身についてくる」という考えの根源ですね。2年目はさらなる変化もありましたか?

はい。好循環が加速していったのが、2年目です。Studyplus for Schoolのコミュニケーションツールとして活用し始めました。

生徒たちを見ていると、学習の記録をつけること以上に、同じ大学を目指しているライバルの様子を見れることがメリットとなっているようでした。勉強に積極的でない生徒でも「早稲田を目指してるあの子は、これを使ってた」といったような話すことがあるくらいです。

ーSNSとして自らが活用してくださっているのですね。塾内でのコミュニケーションツールとしては、いかがでしょうか?

塾内SNSとしても活用しています。出欠の連絡からテキストのアドバイス、落ち込んでいる生徒への励ましなど、目的は様々です。画像の添付ができるので、わからない問題への質問を写真で送ってくる生徒もいます。

ーそこまで生徒に寄り添ったコミュニケーションが取れるのは、先生方の熱意も重要になりそうです。

通勤時や休日にコメントを返しているスタッフもいます。スタッフも、「管理しよう!」と思っているというより、SNSとして気軽に使っているだけのようです。これが、良いコミュニケーションの循環を作り出しています。

特徴的だったのは、受験シーズンで東京に遠征する生徒との密なコミュニケーションに活用したことでし。とある生徒が、都心の医学部を受けていました。「二次試験までの間、もし困ったことがあったらStudyplusから連絡していいよ」と伝えていました。

今、この取材中にも生徒が合格連絡をくれました。こういう連絡をリアルタイムで受けられるのは、本当に嬉しいです。この子は比較的内気で、話しかけてくれるときも控えめなのですが、オンラインだと積極的にコミュニケーションをとってくれます。

ー私たちも今、とても嬉しくなりました。先ほどテキストのアドバイスをされるとのことでしたが、具体的に教えてください。

科目のバランスは生徒自身でコントロールしきれず、特に国公立組は科目が多いので難しいです。また、入試間際の高校3年生は、焦りから適切な学習内容を選択できないこともあります。

例えば、「ターゲット1900を1時間30分やりました」という非効率な学習の報告があれば、「そのテキストは15分以上やらないで」と指導します。そうすると、その後は3分~5分という短い時間での学習記録がつくようになります。

こういった偏りは、勉強している本人は気づけていないケースが大半です。異常を見つけ次第、スタッフからアドバイスをするようにしています。アナリティクスで合計時間を見るのではなく、タイムラインでチェックしていることが多いです。

ーもしかすると、塾内SNSとしての活用がいまもっとも進んでいるのかもしれません。

そうですね。メッセージの一斉送信もよく使っています。「臨時で開校時間を早められる」といったようなアナウンスをしています。メールよりも、よく見てもらえますし。

ーそうやってすぐ連絡取れる先生がいるのは、生徒にとっては大きいと思います。

私たちを頼ってくれている生徒は、確実にいると感じます。特に受験時に泊まり込みの遠征に行く生徒には、直前までわからないところを解消してあげたり、応援メッセージを送ってあげたりできるので、励ましになっています。

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ーStudyplus for Schoolの導入によって、どのような効果が生まれたと感じますか?

当初は学習管理の効率化を目的に、紙からデジタルへ移行するというアイデアに過ぎませんでした。しかし実際には、思いもよらなかったコミュニケーションを産んだと感じています。

導入以前の学習管理は、どこか保護者への言い訳グッズだったようにも思います。「どの単元まで進んでます」と可視化できるだけでも、安心感を与えられるものです。

しかしそれが意味をなすのは、中学生までです。高校生からは自分が目指す世界のために、自分が頑張らなければいけません。だからこそ、管理ツールという言葉は違和感があります。

ーおっしゃる通り、管理からサポートへと変わっていったような印象を受けています。

一言で言うと、応援システムだと思います。また、Studyplusを導入してから映像授業の部屋から出てきた生徒に、気軽に声をかけられるようになりました。その代わり、定期的な面談は行なっていません。学習状況が見えるので、必要になった時だけ面談の機会を作ればいいということです。

私は朝と夜にタイムラインをチェックする習慣をつけています。朝は合格報告を聞くために、夜は落ち込んでいる生徒がいないか確認するためです。

だからといって、力んでかじりついているわけではありません。ただ、生徒のことが心配なだけです。

ー生徒さんたちへの愛を感じました。ものすごくアツいお話、ありがとうございました!

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