全教職員一丸となり個別最適な指導で学習習慣を身につける
Studyplus for Schoolを生徒指導に日々ご活用いただいている学校様の事例やイベントレポートをご紹介するUser Story。
ここでは、東京都の私立学校修徳中学校・高等学校の事例を『ICTツールを軸とした学校改革』と『学習習慣定着』の2つのテーマに分けてご紹介します。今回は、『学習習慣定着』編です。
1クラスから全校導入へ。
きっかけは個別最適な指導の可能性への気づき
本校は、中高一貫校ではありますが、高校から入学する生徒も多く、部活動との両立に悩みを抱えている、もしくは学習習慣が身についていない状況のまま高校生活をスタートさせる生徒に対して、どのように自学習慣を身につけてもらえるかが課題となっていました。
また、手帳での学習管理に取り組んではいたものの、教員の負担や校内予備校スタッフと教員間での指導の不明確さやズレが生じやすい点も課題になっていました。
そこで、大学受験を翌年に控えた高校2年生の特進選抜クラスに絞り、Studyplus for Schoolを試験導入することとなりました。(※導入までの経緯についてはこちらの記事を参照)
導入直後から実感した効果としては大きく2点あります。1点目が、コミュニケーション機会の増加です。生徒を褒めるきっかけができるだけでなく、導入前は、個々の生徒状況について、関係者全員に口頭で伝達しなければならず、かなりの時間を要していましたが、Studyplusfor School上で共有できるようになったことでコミュニケーションがスムーズになりました。
2点目は、素早く適切な個別指導が可能になったことです。学習時間や内容をデジタル化できたことで、教員・学校内予備校スタッフともに齟齬なく瞬時に把握でき対応のズレも解消されました。加えて、予備校スタッフや部活の顧問、担任、教科担当それぞれでしか把握できていなかった生徒の頑張りを全員で共有できるようになったことで、指導の幅が広がりました。
その結果、今年度からは約1000人の全校生徒への導入を開始しています。本校では多くの生徒が大学進学を希望していることから、自立学習できる習慣がより必要だと感じたためです。
円滑な情報共有で面談効率がUP
主な使い方としては、タイムライン機能をよく使っています。
生徒が授業や予習、宿題などの記録をすると、それに対して担任や教科担当、部活動の顧問など全員で確認し、「いいね」やコメントをするようにしています。全員で生徒を応援していることを知ってもらうためです。
また、受験生に関しては、卒業生のコーチと学習記録を見ながら定期面談を行い、面談で話した内容を「カルテ機能」に記録しています。
下画像の用にオンライン上に記録が残せることで、誰か一人が受け持つのではなく全員で情報共有できるようになったため、5分程度の簡単なカジュアル面談から志望校に関する詳細な面談まで、いつでも誰でも手軽に行えるようになりました。
また、部活動が中心の学校だったこともあり、導入前は、勉学に熱心に励む生徒への評価軸が感覚的にならざるをえなかったのですが、デジタル化により可視化されたことで客観的に評価することができるようになり、新たな価値を生徒へ提供できるようになったことも大きな変化だと感じています。
他社にはない2つのメリット
Studyplusが持つ、他ICTツールにはないメリットは2つあります。
1つ目は、学習時間を競い合いながら習慣化を目指す「S-1グランプリ」に参加できることです。
部活動に熱心な生徒が多い分、競争好きな生徒も多くいます。ネガティブな意味ではなく、競争を通してポジティブに高め合う体制が整っていたこともあり、目標を掲げ、みんなで競い合うイベントは本校にとてもマッチしていました。
昨年参加した際には、全国3位に入賞することができ、参加した生徒からは「自分でもやればできるんだと分かり、自信になった」と感想を聞くことができ、実際にそのメンバーの中から有名大学に現役合格する生徒もおりました。
日頃からの記録づけが習慣化できると良いのですが、このようなイベントがあると生徒自身も徐々に学習記録をつける習慣が身につき、自立学習力を高めることができると感じています。
2つ目は、スタディプラス社の担当の方(カスタマーサクセス)による献身的なサポートです。定期的に打ち合わせを実施する中で、使い方に関してはもちろん、教員・生徒への研修会を開催していただいたり、時には塾の先生と繋いでいただき、校内予備校運営の参考になる塾のノウハウを学ぶ機会を提供していただくなど様々な面でのサポートが充実しています。
全校導入を開始してからまだ間もない段階ではありますが、少しずつでてきた課題に対してもサポートを受けながら対応しています。
例えば、SNS機能面に関しては、高校生に比べると中学生はマナーに欠けてしまうこともあるため、一つずつ問題を解決していきながら導入を進めています。
また、受験が学習に対する意識が低くなりがちで記録の継続が難しい高1生・高2生には、学校全体で根気強く声かけをしたり、高3生には受験生としてのスイッチが入った生徒、元々自学自習ができる生徒が混在するので、それぞれに合った声かけや活用促進をしたりしています。
今後も本校に合ったカタチを模索しながら、生徒・教員・学校内予備校スタッフ3者にとって有効なツールとして活用していきたいと思っています。
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