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学校内予備校×ICTツールで経営課題解決とブランディング改革に挑む

【私立】
修徳中学校・高等学校(東京都)
学 科:普通科(中学:特進クラス、普通クラス/高校:特進選抜コース、文理進学コース)
生徒数:高校 1学年398名 2学年297名 3学年238名(2022年4月現在)
 中学 1学年78名 2学年78名 3学年67名(2022年4月現在)
※ 学校内予備校としてリクルート社運営の「プログレス学習センター(通称:プロセン)」を併設。

Studyplus for Schoolを生徒指導に日々ご活用いただいている学校様の事例やイベントレポートをご紹介するUser Story。
ここでは、東京都の私立学校修徳中学校・高等学校の事例を『ICTツールを軸とした学校改革』『学習習慣定着』の2つのテーマに分けてご紹介します。今回は、『ICTツールを軸とした学校改革』編です。

「受験にも強い修徳」を目指し始まった学校改革

本校は、東京都葛飾区にある創立118年を迎える中高一貫の共学校です。中学は、特進クラスと普通クラスの2クラスの編成、高校は、難関大学一般受験を目指す特進選抜コースと文理進学コースの2コース編成です。

「修徳といえばスポーツ」のイメージをお持ちの方が多く、実際に全国レベルで活躍する部活動が多いです。一方ほとんどの生徒が大学進学を目指しているにも関わらず、学習と部活の両立に不安を抱えている生徒が多いこと、進学実績が伸び悩んでいることが課題となっていました。

そこで、まずは自学習慣の定着を目指し、学校内予備校として「プログレス学習センター(通称プロセン)」を10年前に新設しました。

運営は、基本的に外部業者(リクルート社)に委託しています。自習や講習受講の他、卒業生がコーチとして受験相談にのってもらえるよう環境を整備しました。

学校改革を支えるツール導入までの道のり

しかし、運営を進めるうちに新たな課題が大きく2つ出てきました。まず1つ目が、滞在時間と学力向上の相関です。滞在記録ログは残せるものの、生徒が何をどのくらい勉強したのかまで把握することができず、学力との関係が分かりませんでした。

2つ目は、情報共有の難しさです。「プログレス学習センター」には校舎長が常駐していたものの、情報共有は口頭伝達がメインだったため情報が散在していました。

そのような状況の中、GIGAスクール構想の立ち上がりや、教育現場のICT化が進み始めたことをきっかけに、本校でもこれらの課題を解決できるツールの導入を検討し始めることになりました。

私自身がStudyplusアプリのユーザーだったため、これはチャンスとばかりに、早速先生向けのStudyplus for Schoolを提案しました。
しかし当時は「紙の手帳で学習管理をすれば事足りる」という意見が多く、それに対してデジタル化のメリットをうまく伝えきれず、導入の話は一度頓挫しました。

ですが、2019年~20年にかけて2つ転機がありました。1つ目は、新型コロナウイルスです。一斉休校時には、課題学習やオンライン授業を行ったり、休校解除後は、分散登校とオンライン授業を併用するなど、授業自体はなんとか先生方の創意工夫のもと実施することができました。

一方で、対面指導の時間が減少した分、一人ひとりの学習状況が見えづらくなり、学校全体で学習管理の重要性を強く認識することとなりました。

2つ目は、業務負担の大きさです。従来の紙の手帳による管理では、各担任が年間に確認するページ数を換算すると8000ページにも及びます。改めて数字にして見ると担任の負担が大きいことが課題に上がってきました。

また、本校では、担任や教科担当の全教員で進学実績の向上を目指した「一般選抜対策会議」を年間40回ほど開催しているのですが、様々なデータ分析をする中で、全教員で一人ひとりの学習状況を共有し合うことが大切なのではないかとの意見が出るようになりました。

こういった背景から、2020年10月に改めてStudyplus for Schoolを提案し、導入に至りました。決定打は、やはり学習状況が可視化できることで本校が目指す自学習慣の定着と、教員間で容易に一人ひとりの学習状況を共有できるという点です。

勉強が楽しくなる"修徳モデル"の構築を
ICTツールで実現する

昨年度は、中学の特進クラス・高校の特進選抜コースのみの300名で利用していましたが、今年度からは全校生徒1000名で利用を開始。学校全体をあげて自学の習慣をより言語化・明文化していこうという方針のもと、教員一丸となって活用促進をしています。

まだ、運用を開始したばかりの段階ではありますが、学習時間の可視化はもちろんのこと、学習コンテンツとして利用している「スタディサプリ」、授業支援ツールとしての「GoogleのWorkplace for Education」の情報集約のプラットフォームにStudyplus for Schoolを置きながら、学習のPDCAサイクルを生徒・教員・予備校スタッフ間でスムーズに回せるようになってきました。

プロセンPDCAサイクルでは、コーチング面談を中心に教員と予備校スタッフ全員が情報を共有しながら生徒の学習PDCAサイクルの確立を目指します。具体的には、Studyplus for Schoolのアナリティクス画面とスタディサプリの管理画面を生徒と一緒に確認し、1ヶ月の振り返りと今後の学習計画についてプロセンスタッフがコーチング面談を行います。面談では、生活習慣に関するコーチングや志望校の確認など多岐に渡る内容を話し合い、聴取した内容は教員や予備校スタッフ全員でStudyplus for Schoolのカルテ機能を用いて共有します。また、その面談内容を基に、一人ひとりに合った課題配信・声かけも行っていきます。場合によっては、卒業生コーチとの対話の機会を提供し、生徒にとって身近な立場である彼らからアドバイスをしてもらうこともあります。

Studyplus for Schoolは本校にとっては単なる情報共有ツールではなく、コーチングによって勉強へのモチベーションを高め、「勉強が楽しい」状態を生み出すことができるツールであり、生徒・教員・プロセンスタッフの三者を繋ぐ最高の架け橋になってきています。

今後は、進路相談や日常の悩み相談など対面ではなかなか気づけない子や、フォローが必要な子についてだけでなく、自立学習を促し「君はもっとできるはずだ」を合言葉に生徒の希望進路実現に向けてより個々に合った方法で、個別最適化された環境を”修徳モデル”として構築していきたいと思っています。

『学習習慣定着』編については
以下よりご確認ください。
https://story.studyplus.co.jp/n/n0b013f3c4538

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