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【個別指導伊藤塾編:第1回】ティーチングからコーチングに軸足を移すために導入|Studyplus for School導入物語

Studyplus for School導入物語とは?

Studyplus for Schoolは、生徒さんの学習管理やコミュニケーションの面で学習塾をサポートするICTツールです。
Studyplus for School導入物語では、Studyplus for Schoolの無料トライアルから導入、運用開始までに先生方が感じた課題や、実現したい目標、それに対する担当カスタマーサクセスのサポート内容を、実際に行われた打ち合わせの様子をもとにお届けします。

今回の記事で登場頂くのは、Studyplus for Schoolにお問合せをいただき、無料トライアルをスタートした、宮崎県にある学習塾「個別指導 伊藤塾」の伊藤先生と、CXプランナーの池上です。

登場人物紹介

個別指導伊藤塾 塾長
伊藤惟喜(いとう・ただよし)先生
大学卒業後、私立中高一貫校で6年間教員として教鞭を執った後、学習塾で2年間勤務する。2017年の4月に個別指導 伊藤塾を開業。生徒それぞれの持つやる気のポイントを見つけ、生徒の行動に変化を起こして自信に繋げる指導を大切にしている。

スタディプラス株式会社 CXプランナー
池上昌洋(いけがみ・まさひろ)
大手塾で8年間勤務ののち、教育の地域格差、情報格差に課題感を感じ、スタディプラスに入社。 個人塾を中心に全国にある学習塾のサポートを担当。

ティーチングを手厚くすることで生徒の成績向上を図る

池上:今回は初回MTGということで、御校のStudyplus for School運用を軌道にのせるため、使い方の説明などをさせていただきます。初めに、Studyplus for Schoolを導入しようと思ったきっかけについて教えていただけますか?

伊藤:これまで当塾は、「ティーチングとコーチングをかけ合わせた塾」として運営してきました。しかし実際のところ、現在は生徒がわからないところに対して解き方をわかりやすく教えるティーチングに軸足を置いています。割合としては、ティーチングが7~8割で、「わかりやすく教えることで成績が上がる」という考えのもと運営してきました。

しかし開塾から3年目ほど経った頃、それだけでは成績が伸びないと感じるようになりました。というのも、生徒に教えた時はできるようになるのですが、復習が足りておらず翌週に確認してみるとできないことが多かったのです。勉強時間を伸ばさなくては成績は伸びないという結論に至り、積極的に声掛けをしたものの、なかなか上手くいきませんでした。

そこで、Studyplus for Schoolの導入を検討しました。実は、私自身Studyplusを個人で使って勉強していて、記録の習慣化ができています。そこで塾でも活用し、生徒が家でやっている勉強も記録してもらい、それに対して「いいね」をしようと思いました。

私はコーチングについて学んだのですが、まずはできていることを褒めて承認することが大切です。ダメ出しをしすぎると生徒が萎縮するので、「いいね」などを通じて生徒を承認し、それに伴い勉強時間が伸びたらと考えています。

池上:今のお話を伺うと、Studyplus for Schoolは御校の課題解決にとてもお力添えできると思います。御校で抱えている課題は他のStudyplus for School導入校の多くも抱えていた課題ですし、軸足をティーチングからコーチングに移したり、形態を個別指導から自立型に転換された塾もたくさんあります。

目的を整理すると、まずは生徒の成績向上、そしてそのための学習状況・学習進捗の可視化になります。ここでいう学習状況とは、塾内はもちろん、家庭学習も含みますね。

また、生徒が自ら求めて学び、自分でPDCAを回せるようになってほしいというところもあるのではないでしょうか。ここができてくると、保護者や生徒自身の満足度も上がりますし、口コミも増えて好循環になっていきます。こういったことがStudyplus for School導入の狙いということでよろしいですか?

伊藤:はい、その通りです。これらの課題を、Studyplus for Schoolを通じて解決していきたいと考えています。

生徒のスムーズな利用開始のため、先生が教材登録を済ませておく

池上:では、具体的にどうやってStudyplus for Schoolを使うかについてご説明します。すでに初期ログインは完了されているので、次に生徒登録、スタッフ登録を進めてください。実際に生徒さんが使い始めたら、タグや教材の登録を行います。生徒登録やスタッフ登録の手順は大丈夫そうですか?

伊藤:生徒登録について質問なのですが、昨日、実験的に生徒登録をしてみました。入力を進めると、最後の方に「公開にするか、非公開にするか」を選ぶことになりますが、あれはどちらがいいのでしょうか?

池上:塾さんの方針によって異なります。ここで決めるのは、アプリの公開設定です。StudyplusはSNS機能がついているので、勉強記録をどこまで公開するかを自分で設定できます。そのため、先生がSNSに対してどういう方針をとるかによって、もしくは生徒さんや保護者の方がSNSをどう考えているかによって変わります。特に決まった方針がなければ非公開か、フォロワーのみ公開をおすすめしております。

伊藤:そうですね、ありがとうございます。

池上:続いて、教材登録についてご説明します。Studyplus for Schoolでは、生徒のStudyplus内の本棚に教材を並べることができます。


中学生、高校生関係なく、最初から教材が置いてある状態の方が、生徒がスムーズにStudypulsを使い始めることができます。教材がないと生徒が自分で登録しないといけないのですが、これは生徒が学習記録を使い始める最初のハードルになってしまうので、先生側で利用開始前に登録してあげておくことがおすすめです。

登録方法は、まずStudyplus for Schoolにログインし、生徒さんの個人ページに飛びます。左側に「テキスト」という項目があるので、ここを開いてください。するとアプリ上の教材が表示されます。そこから右上の「新規登録」を押して、教材種別は書籍を選ぶと市販教材を選択できます。例えば「英語」で検索していただくと、いろんな教材が出てくるので、この生徒にどの教材を置くかを決めてください。「本棚に登録」を押すと、生徒の本棚に置かれます。

高校生はより具体的な学習記録を残すために、市販教材や学校・塾用教材、参考書など細かく教材登録することをおすすめしていますが、中学生は教材別にしなくてもよいかもしれません。例えば「英語」「数学」とだけ登録してあげることも可能です。

また、教室での学習を記録させるため、「塾での授業(英語)」といった教材を作って生徒さんの本棚に登録をしてあげることもおすすめです。

生徒が記録を習慣化できるよう、フィードバックをこまめに行い頑張りを承認してあげる

池上:実はStudyplus for Schoolをご解約になるケースの9割の理由が、「生徒が記録しなくなった」というものです。例えば家計簿アプリを大人に渡して「これで今日から、できる限り記録してね」と言っても、なかなか続きませんよね。例えば、「毎日20:00に必ず記録をつける」などルールを決めておくと継続できる確率も増えてくるかと思います。同様に、Studyplusも記録を生徒任せにするのではなく、ある程度のルールを作って提示してあげることが大切です。

「Studyplus記録ルール」テンプレート

スタディプラスでは、「Studyplus記録ルール」のテンプレートを作成して導入教室に提供しています。内容は、「塾の授業の記録から始めよう」「ストップウォッチ機能でリアルタイムに記録」「その日の記録はその日のうちに」「ノート写真を添付する」「ひとことメモに学習の振り返りメモを残す」「教材なしでは記録しない」の5つです。ぜひこれをベースに、御校バージョンのルールを作っていただき、生徒面談や三者面談でお伝えください。

また、家庭学習を可視化したいと思っても、いきなり家庭学習の記録を全てしっかりつけてくれるような生徒さんはそう多くはありません。まず塾内で先生と一緒に記録をとり、使い方に慣れて先生からどんなフィードバックをもらえるのかをわかってもらいます。これによりStudyplus for Schoolに対してポジティブな気持ちを持つと、だんだん家でもつけ始めてくれる流れができてくるのでおすすめです。

伊藤:わかりました。記録についてですが、先日、Studyplus for School Award 2022の「個別進学塾Root」さんの回を拝見し、そこでやったこと、わかったこと、次やることを書く「YWTフォーマット」がよいとおすすめされていたので、真似させていただこうかなと思っています。

池上:非常にいいと思います。「これを書いてくれると、何をどのくらいやったか以上のことがわかるから、サポートしやすいんだよ」と生徒さんにぜひ伝えてみてください。

また、生徒さんが使い始めて1か月が勝負だったということを、どの塾の先生方もおっしゃっています。そのため、最初は特にまめに「いいね」をしてあげたり、コメントやメッセージを送ったりすることが大切です。もし出来れば、記録はその日のうちもしくは翌日の早い時間にフィードバックを送ってあげてください。

生徒も初めは物珍しい気持ちなので、1~2週間はStudyplus for Schoolを使ってくれます。そこから続くかどうかは「先生が見てくれているか」「応援してもらっているか」に左右されます。また、「続けていったらどんなメリットがあるか実感できるか」も、その後記録を継続できるかに関係しています。そのため、まずはフィードバックを多めに送るところから始めていきましょう!

Studyplus for Schoolと他のICTツールを組み合わせより効率的なコーチングを実現

池上:導入して2~3か月経ったら、コーチングの時間をどう確保するかが大切になってくるかと思います。多くの塾さんでは、1対1の面談時間をとったり、個別指導の塾では最後の10分にそういう時間を作ったりしています。他には、「振り返り」という授業コマを作っている塾さんもあります。

各塾さんいろんな形で時間を捻出していますが、どういう風にルーティン化して、仕組化するのかをぜひ検討してみてください。

伊藤:今、50分+50分の100分で授業をしているのですが、Studyplus for School導入をきっかけに、最初の15分をコーチングとして面談を行い、35分は記録をつけてもらったものを理解しているかのテストにして、後半の50分はこれまでのような授業という流れにしようかと考えています。

池上:そうなんですね。その授業には先生も入られますか?

伊藤:今は入っていますが、大学生講師たちに任せていっているところです。私は少しずつ授業からは離れようと思っています。

池上:安心して運用できるようになったら、次の通塾日までに何をするか、計画作りにもStudyplus for Schoolをぜひ活用してみてください。

伊藤:私はStudyplus for Schoolを最大限活用したいと思っています。今、私が伝えた50分+50分の使い方について、もっとこうした方がいいというアドバイスなどはありますか?

池上:率直に申し上げると、生徒さんの自宅学習を冒頭の15分で確認されるということですが、市販教材や生徒の記録に頼った形だと限界があると思います。例えば、他の塾さんだと映像授業を併用するなど、そこでもICTを絡めて、学習履歴がオンラインでわかるものにしています。

その方が先生も楽ですし、有無をいわさず結果が見えます。Studypuls for Schoolとデータ連携している映像授業ですと、生徒さんが視聴すると自動的にStudyplusに記録が残りますし、まだデータ連携していない映像授業でも、そのサービスの管理ページに入れば進捗がわかります。情報が完全に揃っている状態で面談に入った方が、15分でしっかり面談を終わらせることができると思います。生徒の手動記録に全て頼ると、口頭で聞くところから始めなくてはなりません。

伊藤:なるほど、ありがとうございます。あと、授業料についてもどうするか考えています。今は年度途中なので変更は難しいのが正直なところです。

池上:おっしゃる通り、途中での変更は難しいですよね。今年度は、来年度への布石という位置付けでよいかもしれません。可能であれば、来年度はコマ売りから、月額定額制にされて、マネタイズの形も変えていただくとやりやすいのではないかと思います。

Studyplus for Schoolを使うことで生まれる効果に、価値を感じていただける生徒さんや保護者の方は絶対にいると思うので、まずは今年度そこを実感してもらうようぜひ活用していただければと思います。

伊藤:わかりました、ありがとうございます。

池上:他にも何かわからないことがあれば、いつでもご連絡ください。最後に、次回のMTGについてです。次回までに、「記録ルールを作ること」「生徒さんのアプリ上に教材を置いてあげること」をぜひお願いできればと思っております。

伊藤:はい、また次回もよろしくお願いします。


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