2種類のコミュニケーションポイントで通塾率をUP。ALCSのスタプラ活用術(前編)Customer Story #6|学習塾ALCS
「みんなが前向きに成長できる場所」。そんなスローガンのもと、生徒の「自己実現力」を育成する学習塾ALCS。Studyplus for Schoolの立ち上げ期から、独自の学習管理方法と組み合わせてご活用いただいております。
前編・後編に渡り、生徒とのコミュニケーションをどのように設計しているのか、Studyplus for Schoolをどのように使っているのか、ALCS代表 小川武志氏にお話を伺いました。
紙では記録をつけない生徒もアプリなら継続できる
ーALCSさん(旧・G-ALCS)がStudyplus for Schoolを導入したのは2016年でした。ローンチして間もなかったサービスを選んでいただいた背景を教えてください。
かねてから教えるのは映像授業、管理するのは人という体制の塾を実現したいと思い、学習管理ツールを探していました。最初は紙ベースで管理していたのですが、コストがかかるのでWebで簡単にできるものがないかと思いました。そういうタイミングで知り合いからスタディプラスの廣瀬代表をご紹介いただき、こちらの校舎で説明いただいたのがきっかけです。
ー導入の決め手は何でしたか
Studyplusの認知度が高く、アプリストア内で上位をキープしているというのは安心要素となりました。上位をキープしているということはデザインや操作性が優れています。
アプリはたくさんありますが、どうしても「もっさり」したシステムが多いです。その点、Studyplus for Schoolは抜群に使い勝手が良いです。またチューター達はここの卒業生がほとんどですが、実は彼女たちもStudyplusのヘビーユーザーでした。実際に使っていた視点で、「良いよ」と薦めてくれたことも導入を決める大きなポイントになりました。
ー初期のStudyplus for Schoolは未完成な部分も多く、ご迷惑をおかけしていました。
リソースが限られた中で頑張っているんだろうなというのは感じられましたし、サービスのコンセプトは自分がやりたいことと合致していたので、いち早く導入した方が意見も反映されやすく、私たちにとってもよいのではと考えました。
また、サービスが成長していく絵はアプリの完成度からイメージできましたし、要望に対するリアクションも早いのでそれほど心配していませんでした。リニューアル時も、先にプロトタイプを見せてもらい要望をお伝えしましたが、期待通り反映されていて「早くリリースしてほしい」という気持ちになりました。リリースしてからも、バージョンアップのスピードが他のサービスよりも段違いに速いです。
ー嬉しいお言葉ありがとうございます。導入するうえで生徒側の意見・使いやすさを重視されたんですね。
そうですね。どんな良いシステムでも、複雑だと使わせるだけでも大変です。生徒はスマホアプリなら説明書がなくても利用しますし、特にStudyplusは直感的に操作できるデザインになっているので、生徒向けの細かいマニュアルも不要です。
ー導入前は紙ベースで学習管理をされていたのですよね?
はい。ALCSの前身であるG-ALCSは、大手進学塾の高校生部門として作りました。小・中学部の集団授業がメインの塾で、高校部はそこに併設する形からスタートしました。
講師は夕方に小学生、夜には中学生の指導がフルで入っています。以前は、高校生が映像授業を見に来ていて、後で声を掛けようと思ったら、気づいたときにはすでに帰ってしまっているということが度々ありました。そこで、チュータリングをフォーマット化して徹底するために生まれたのが「マイプランノート」と「チュータリングBOOK」です。
この「マイプランノート」という自作のノートで、学習管理していました。実は4年ほど試行錯誤していて、年々シンプルになっています。
それでも、紙のノートだと記入する生徒としない生徒の差がどうしても出てしまいます。今の時代、生徒も大きな紙のノートは持ち歩かないですし、逆にほぼ全員がスマホを持っています。
チュータリング内容の記録も「チュータリングBOOK」という自作のノートで行っていましたが、カルテのテンプレート機能ができたので、完全に移行しました。ノートは生徒一人ひとりに対する一覧性がある一方で、管理者はいちいち全員分引っ張り出さないといけなくて面倒です。Studyplus for Schoolはどちらも簡単にアクセスできるので、管理しやすいです。
担任以外とも浅く広くコミュニケーションを取れる仕組みづくり
ー塾の仕組みについて教えていただけますか?
授業は映像コンテンツで、学習管理はStudyplus for Schoolで行なっています。学習管理は週に1度のチュータリングで、担任が学習状況へのフィードバックを行います。
当塾の受付周辺はソファーがあるスペースとなっており、担任を超えた先生・生徒間のコミュニケーションが出来る場所です。顔やキャラを生徒に知ってもらい、お互い声をかけやすいような関係性作りを心がけています。深いコミュニケーションは面談で、受付では広く浅く接するという役割分担です。
ー確かに担任制になると、クローズドになって逆に機動性が落ちてしまうことがありますね。他の導入塾では、担任制をあえてやらないこともあります。
生徒と塾のコミュニケーションは、全体と個別に分けられますが、個別のでは連続性があった方がいいと思い、担任制にしています。
ー受付の前にこういう談話スペースを置いているのも、そういう意図があるのですか?
受付にいると、来た生徒全員と話せます。Studyplusの入退室記録ポイントを受付付近においたのも、受付担当者と自然なコミュニケーションが生まれるようにと思っての配置でした。「花粉すごいよね」とか「風強いよね」といった会話が生まれるだけでも充分です。
浅く広いコミュニケーションを心掛けているのは、「担任がいない日でも話ができる人がいる」という状況を作りたいからです。実際、担任は週に1回程度しか会えません。通塾頻度を上げるためにもなるべく属人的にならず、いつ来ても知っている人がいる方が良いと思いました。
生徒の努力をStudyplusを通したコミュニケーションで承認する
ーStudyplusを生徒とのコミュニケーションのなかでどうやって使っていますか?
導入1年目の頃は、アナリティクス機能をメインに使っていました。生徒は好きなときに塾に来て、好きなだけ映像授業を見られるシステムですが、毎週決まった時間に30分間チュータリングを行います。
目的は教科の指導ではなく、『頑張りを承認してあげる』ことが中心です。そのため、チューターの大学生にも管理画面のアカウントを発行して「いいね」やコメントから、日々の頑張りを承認してあげるように指示しています。私は基本的に後ろで見守るスタンスです。その方が生徒も距離が近くて相談もしやすいですし、よほどのことがなければこの体制で上手く回ります。
勉強を継続するためには人の力を借りることが効果的で、「今日は部活で疲れたけど、先生と約束してるから頑張っていく!」という役割をチューターには担ってもらっています。
ー2年目(2017年)以降は、使い方に変化はあったでしょうか。
記録を習慣化した生徒が増えてきたので、アナリティクス画面を印刷して作成する「ランキング表」がより意味のあるものになってきたと感じます。最近は滞在時間を見て、その週に来ていない生徒に声をかけるということもしています。
タイムラインやメッセージも使うようになりました。「いいね」を押してコメントをしたりとか、メッセージを送ったりしています。最初は「いいね」をどんどん押していましたが、通知がたくさんいくので今では控えめに押しています。
2018年に追加された一斉メッセージ機能も毎日使っています。メッセージは全体用と学年用などに分けて配信しています。内容は豆知識や、時事ネタなど、講師のキャラを活かせるものをメインに記名式で送っています。受付にいるオペレーターの役割を強化するため、なるべく顔を覚えてもらえればという狙いです。
**
コミュニケーションを広く深く、浅く広く、全方位に展開していく仕組みは、ぜひ参考にしたいですね。
後編では、最近のStudyplus活用エピソードや効果について伺います。
後編はコチラ:「退塾率を大幅改善した、チューター教育とは?ALCSのスタプラ活用塾(後編)「Customer Story #6」(5/23公開)