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【個別指導伊藤塾編:第3回】学習記録がつき、授業の冒頭5分でコーチングを実現|Studyplus for School導入物語

Studyplus for School導入物語とは?

Studyplus for Schoolは、生徒さんの学習管理やコミュニケーションの面で学習塾をサポートするICTツールです。
Studyplus for School導入物語では、Studyplus for Schoolの無料トライアルから導入、運用開始までに先生方が感じた課題や、実現したい目標、それに対する担当カスタマーサクセスのサポート内容を、実際に行われた打ち合わせの様子をもとにお届けします。

今回の記事で登場頂くのは、Studyplus for Schoolにお問合せをいただき、無料トライアルをスタートした、宮崎県にある学習塾「個別指導 伊藤塾」の伊藤先生と、CXプランナーの池上です。

▼前回までの記事はこちらから▼
第1回:ティーチングからコーチングに軸足を移すために導入|Studyplus for School導入物語

第2回:トライアル中に保護者への周知も進め、料金改定の布石に|Studyplus for School導入物語

登場人物紹介


個別指導伊藤塾 塾長
伊藤惟喜(いとう・ただよし)先生
大学卒業後、私立中高一貫校で6年間教員として教鞭を執った後、学習塾で2年間勤務する。2017年の4月に個別指導 伊藤塾を開業。8ヶ月の通塾で受講科目20点UPを保証し、目標達成できなければ4ヶ月間授業料無料という保証制度を設ける。生徒それぞれの持つやる気のポイントを見つけ、生徒の行動に変化を起こして自信に繋げる指導を大切にしている。


スタディプラス株式会社 CXプランナー
池上昌洋(いけがみ・まさひろ)
大手塾で8年間勤務ののち、教育の地域格差、情報格差に課題感を感じ、スタディプラスに入社。 個人塾を中心に全国にある学習塾のサポートを担当。

生徒の勉強状況を効率的にキャッチしコーチングの時間を確保

池上:本日もよろしくお願いいたします。前回のMTGで、今後どんな風に伊藤塾さんでStudyplus for Schoolを活用していくか、モデルオペレーションを決めるという話がありました。この点についてはご進捗はいかがですか?

伊藤先生:今日もよろしくお願いいたします。それについて、御社の宮坂さんがモデルオペレーションを紹介している動画を見ました。その中で、個別指導塾については、授業の最初の5分で生徒さんのスマートフォンを使って一週間の勉強の状況を見せてもらうとよいと話されていたので、このやり方で活用しています。

前回のMTGで池上さんから、アナリティクス画面をプリントアウトして話すとよいというアドバイスもいただいたので、その方法もやってみました。その結果、コーチングがしやすくなったと感じています。生徒さんは自分の勉強の円グラフを見ると、科目の偏りがあることがわかって、もっとバランスよく勉強しようという意識を持ってくれます。こういったコーチングが、Studyplus for Schoolのおかげでやりやすいです。

池上:そういった実感を持っていただけるのは嬉しいです。具体的にどのように進めていますか?

伊藤先生:生徒さんが来たら授業の前に、まずStudyplus for Schoolを立ち上げてもらいます。レポートを開いてもらい、そこで一緒に見るという流れです。一週間のうちに、勉強している日もあればしていない日もあるので、出来なかった日はどうしていたか聞いています。そうすると、学校の行事があったとか、単に疲れていたとか、理由を話してくれます。

今のところは一週間の振り返りしかできていませんが、一か月間、一学期間、今年度中など大きな目標を決めて、それに向けて一人ひとりがそれぞれ進捗が進んでいるかどうかという使い方をしたいと思っています。

池上:先生と生徒さんが少しずつStudyplus for Schoolに慣れると、そういったこともできるようになると思います。

御校ではコーチングにこれから注力していきたいと、最初のMTGで伺いました。学習状況のヒアリングに時間がかかってしまうとコーチングの時間が減りますが、データがある状態から始められればスムーズに進められるので、ぜひこのまま活用していただけたらと思います。

まずは保護者の方に価値を感じてもらい、理解を得てから値上げを実行する

池上:前回、記録のルールを決めたとおっしゃっていましたが、生徒さんの記録を見るとその通りに使ってくれている子が多いですね。先生はタイムラインに上がっている記録をご覧になって、いかがですか?

伊藤先生:YWTフォーマット(※)での記録も取り組みたかったことの一つで、こうやって振り返りをした方が学んだことが定着しやすくなるという話を聞いたことがあります。とはいえ、まだやってくれている生徒さんとそうでない生徒さんがいます。これは、私が「Studyplus for Schoolをお試しで活用します」と伝えてしまったのが原因の一つかもしれません。

※YWTフォーマット:Yはやったこと、Wはわかったこと、Tは次やることを記入するやり方。
(参考:宮古島から次世代を育てる。その志の根にStudyplus|個別進学塾Root【Studyplus for School Award 2022】

保護者の方にもStudyplus for Schoolについて周知して、全生徒が活用できる環境が整ったら、YWTについてももっとしっかりやっていこうと思っています。

池上:着々と前進されていて、私も刺激をいただきます。保護者の方のお話が出ましたが、今、みなさんにどう伝えるかご準備などされていますか?

伊藤先生:はい、Studyplus for Schoolを活用する場合は1,000円値上げが必要だと考えているので、すでに入塾されている方には義務にすることが難しいと感じます。

そこで、7~8月の2ヶ月は塾の持ち出しで保護者の方に無料で使っていただき、Studyplus for Schoolで学習管理などに魅力を感じて9月以降もお使いいただけるということであれば、1,000円でご継続いただくという流れにします。

ただ、これ以降入塾される方については完全に義務にしていきます。

池上:年度途中だと値上げは大変ですよね。価値を感じないものにお金を出すのは難しいので、7月8月で「これは大事だね」と思っていただければ、値上げにも納得していただけるかと思います。

まず保護者の方とのLINE連携は、ぜひ全員とつなげてください。まずは保護者の方へ一斉連絡を流すなど、公式LINEのように使うのがハードルが低いと思います。また、入退室の通知を保護者の方のLINEに飛ばせるとよいですね。今、入退室は何を使われていますか?

伊藤先生:コミルを使っていますが、早速今日からStudyplus for Schooでも試してみたいと思います。

池上:ありがとうございます。受付にカメラ付きのタブレットを出しておいて生徒さんにQRコードをかざしてもらう方法と、教室の受付にQRコードを貼っておいて、生徒さんの端末で読み取る方法もあります。

Studyplus for School「入退室管理機能」

保護者LINE連携の次のステップが、学習報告です。アナリティクスの送信と、カルテ送信があります。アナリティクスの方がより手軽に送信が可能で、生徒さんの勉強の進捗状況が棒グラフで表示されたものが、保護者さんのLINEに送信されます。送る時にコメントを付けられるので、一言でも生徒さんの様子を入れて送信してみてください。週1回から月1回ペースで、先生の業務との兼ね合いを考えながら試してみてください。

カルテ送信では指導報告や面談報告などを行います。ただこれは、そもそも生徒さんごとに面談時などにカルテを入力していることが前提です。

LINE連携する際に「8月まで体験していただき、9月から費用をいただきたいと考えているのでご検討ください」と伝えておいて、切り替えの前に「1,000円値上げさせていただきます」と連絡してはいかがでしょうか。その際、「もし継続が難しい場合は塾長までご相談ください」と投げると親切かと思います。

ちょうど先週、Studyplus for Schoolを導入してからちょうど1年経った石川県の先生とお話したのですが、その塾さんも年度途中で導入されました。御校と同じ形で、新規入塾者から義務として活用したのですが、御校と同じやり方で異論は出なかったと言っていました。8月までの持ち出し期間でしっかり価値をわかっていただければ、大丈夫だと思います。

伊藤先生:7月中に一度そういった案内を出した方がよさそうですね。8月末に改めて、継続が難しい場合はご連絡くださいとお伝えする流れにします。

池上:そうですね。本当は対面でお話しできるのがベストではありますが、時期的に難しいと思うので、お手紙で伝えると良いかと思います。保護者の方へのお手紙セットも導入塾さん用の資料ボックスにご用意しているので、ご活用ください。文面は自由に加工していただいて、LINE連携のやり方の資料などをつけていただいてもいいですね。さらに丁寧に行うのであれば、お電話をするという方法もよいと思います。

学校の勉強とそれ以外の勉強のバランスをグラフで視覚的に見せる

伊藤先生:前回ご相談した宅習についてですが、こちらも記録の対象にすることとしました。学校での勉強について、各教科分の教材を作りました。

実際に使ってみると、円グラフを見て「宿題ばかりしていたんだな」ということがわかることも多いです。また、生徒さんと一緒に確認できることがいいですね。学校の宿題以外の勉強もしようという声がけをしていますが、今どうなっているかが生徒さん自身でも確かめやすいです。

池上:特に九州の学習塾さんでは、生徒さんが学校の勉強に追われているイメージです。福岡の先生も鹿児島の先生も言っていたので、文化としてあるのですね。

こんな風に、五教科のバランスだけでなく、塾と学校のバランスも見るというのは、Studyplus for Schoolご利用校の中でも先進的な取り組みだと感じます。生徒さんの本質的な指導に役立つと思います。

最後に次回に向けてですが、まずは保護者の方へのご案内ですね。

伊藤先生:一週間以内には、今Studyplus for Schoolを使っている生徒さんの保護者の方とLINE連携を進めます。LINE連携のメッセージ機能で保護者の方に「今後勉強記録を送ることができます」と伝えます。7月になったら文書を配って、LINE連携をプッシュしていこうと思います。

池上:ありがとうございます。今やっていただいていることを、ぜひ途切れず継続していただければと思います。

伊藤先生:新しい取り組みとして、勉強時間ランキングを掲示したいと思っています。今は独自で作っているのですが、何かフォーマットはありますか?

池上:アナリティクス画面の生徒一覧ページが、既に勉強時間のランキングで表示されています。他塾の先生だと、その画面をそのまま印刷して貼っているところが多く、それが一番簡単で、先生にも負担の少ないやり方だと思います。

伊藤先生:わかりました、こちらを使ってやってみます。

池上:伊藤塾さんでは7月からStudyplus for Schoolの利用料が発生しますが、Studyplus for Schoolを使わない生徒さんや卒業された生徒さんのアカウントも、削除はしないようにしてください。連携を停止していただければ、そのアカウントが使えなくなり料金もかかりません。しかしデータは残っているので、例えば後輩たちに「去年の3年生は今頃このくらい勉強していたんだよ」など共有できます。生徒さんの記録が御校の資産になっていくという感覚です。

伊藤先生:わかりました、削除しないようにしておきます。

池上:それではまた次回MTGもよろしくお願いいたします!

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